70話 ギャング インフェルノ
光実「ヤアッ!!」
葉月「はあっ!!」
ネオバロンの事件から数ヶ月後、私と光実君は沢芽市で暗躍するストリートギャングを相手に激闘を繰り広げていた。
光実「くっ…コイツら…何で…」
葉月「ただのギャングがなぜ、ザクロロックシードを…」
沢芽市には最近ストリートギャング一団が現れており、なぜかザクロロックシードを手に街の至る所で犯罪行為に及んでいた。
ギャング1「やっぱりすげぇなこのロックシードってやつ」
ギャング2「あぁ…殴られても銃で撃たれても全然効かないぜ!!」
私達は気づくとギャングの集団に囲まれてしまっており、私と光実君は背中合わせの状態になってしまっていた。
光実「トランス状態…どうしようか…葉月さん?」
葉月「仕方ありません…ザクロロックシードを持っている以上は危険な存在です…手を抜いたらこちらがやられます!!」
私と光実君はドライバーを取り出して腰に装着してロックシードを素早く取り出して開錠する。
光実•葉月「「変身!!」」
(ブドウ)
(マロンエナジー)
私達はロックシードを開錠し、すぐにドライバーに装着すると光実君はブレードで斬り、私はレバーを一気に押し込んだ。
(ブドウアームズ!龍・砲・ハッハッハッ!)
(マロンエナジーアームズ)
私達は同時に変身を完了させるとギャング達は驚くが金属バットやナイフなどの武器を構えて攻撃して来たので私達は冷静に攻撃を躱していく。
ギャング1「死ねぇぇぇ!!」
葉月「ふっ!!」
私に向かって金属バットを振り下ろそうとするのをみて私は冷静に片手でバットを掴み抵抗する。
葉月「危ないな…もうっ!!」
ギャング1「ぎゃあっ!!」
私は冷静にバットを叩き落としギャングの手首を捕まえると捻り上げてしまいそのまま足払いを掛けて地面に引き倒した。
光実「ハッ!!ヤッ!!」
ギャング達「「うわああああっ!!」」
ふと横を見ると光実君が数人のギャングを蹴りで倒してしまっており、私は怪我1つ負わせる事も無くギャング達を無力化するのをみて感心してしまう。
葉月「お見事です!!」
光実「いや…生身だとこうはいかないな…」
私達はギャングが持つザクロロックシードを回収すると警察に通報してギャングの身柄を確保してもらい帰路に着いた。
葉月「街中にはまだ廃墟や壊れた家屋が残っているんですね…」
光実「ギャングが現れたのはそこを溜まり場にしてしまって自然と増えていってしまったってところかな。」
私は呉島邸へと帰宅している途中に最近の状況について話しながら歩いていると何かの視線を感じて後ろを振り向いた。
葉月「?」
私は一瞬視界に白いワンピースを来た女の子を見た様な気がして目を擦るとそこには誰も居なかった。
光実「どうしたの?」
葉月「いえ…白いワンピースを着た女の子があそこに居たような気がして…」
光実「……居ないみたいだけど?そもそもこんな時間に子供が出歩くかな?」
葉月「そうですよね…疲れてるのかもです私…」
私達は再び進行方向へと視線を戻して歩き始めた。しかし私の後ろに白いワンピースの少女が再び現れてこちらを見ている事に気がつかなかった。
-翌日-
チャッキー「葉月さん!!」
私は街中の巡回と買い出しの為に街中を歩いていると、私はチャッキーさんとリカさんに偶然ばったりと会っていた。
チャッキー「葉月さんは大丈夫?」
葉月「こっちは大丈夫ですよチャッキーさん達は?」
リカ「最近ダンスをしているとギャング達が絡んで来るようになって満足に踊れなくなったの!!」
葉月「そんな…」
チャッキー「最近になってギャングが増えて来てるよね?最近もギャング達による銀行強盗などの犯罪行為が後を経たないみたい。」
リカ「ミッチやザック達が見回りしてくれてるんだけどあいつら赤いロックシードを手に堂々と絡んでくるの!!」
葉月「やっぱり…かなりの数のザクロロックシードが出回ってる…」
チャッキー「これも裏で黒の菩提樹が動いてるって事なのかな?」
葉月「そうかもしれません…」
リカ「あと街中で最近噂になってる事があるんだけど…」
葉月「噂?」
リカ「人気の無い路地に夜になると白いワンピースの女の子の幽霊が現れるって噂だよ」
葉月「白い…ワンピースの女の子…」
私は昨夜の事を思い出していた。確かにリカさんの言うとおり特徴はよく似ているようだった。
葉月「あの…幽霊って言うのは?」
リカ「突然現れて突然消えたりを繰り返してるんだって…まるで何かを探してるみたいって聞いたよ?」
葉月「探してる…?」
チャッキー「幽霊だったら怖いよね…」
リカ「そうそう!!ギャングの件もあるし最近物騒だよね!!」
葉月(ギャング… 黒の菩提樹…白いワンピースの少女…一体この街で何が起ころうとしているの?)
-フリーダンスステージ-
それから私はチャッキーさんとリカさんと共にフリーダンスステージへとやって来てチャッキーさんとリカさんは他のダンスメンバーと合流してダンスパフォーマンスを始めてすぐに周りには観客が集まり始めた。
葉月「やっぱりすごいなぁ…みんなのダンス!!」
チーム鎧武以外にも元ビートライダーズのメンバーが集まって一緒にチームの垣根を越えて一緒に踊っている為に私は観客の中に混じって一緒に拍手を送っていた。
ギャング1「オイオイ…つまらねぇダンスしてんじゃねぇよ」
葉月「…!?」
突如大型のスピーカーが謎の男性に蹴り倒されてしまい、音楽がストップしてしまい、ステージの上に男性10人が乱入してしまいダンスを踊っていたみんなは動きを止めた。
リカ「ちょっと何するのよ!!」
ギャング1「この辺りはこれから俺達「インフェルノ」の物になる…さっさとこの場所を明け渡しな!! 」
チャッキー「ここは本当にダンスが好きな人達が使う大切なステージなの!!絶対に渡さない!!」
ギャング1「ヘッヘッヘ随分と威勢がいいなお姉ちゃん!!」
ギャング2「それに随分と可愛ぇ女が多いぜ!!」
葉月(まずい…止めないと!!)
私は慌ててステージに上がろうとするが観客の波に呑まれてしまいなかなか辿り着けずギャング達はチャッキーさんとリカさんに近づき始め側にいたラットさんが2人を庇うように前に出た。
ラット「おい!!それ以上近づくな!!」
ギャング1「お?お姫様を守るナイトってか?カッコいいねぇヒューヒュー」
ギャング2「ヒューヒュー!!」
ラットさんは両手を広げて2人を守ろうとするがギャングに殴打されて地面に倒れ込んだ。
ギャング1「オラァッ!!」
ラット「ぐあっ…」
リカ「ラット!!」
リカさんが慌ててラットさんの側に駆け寄るが、ギャングはリカさんの手を掴み自身の所へ引き寄せた。
リカ「離しなさいよ!!」
ギャング1「ヘッヘっ…」
ギャングがリカさんを捕まえると私はなんとか観客を掻き分けてなんとかステージへとたどり着くとギャングの顔面目掛けて飛び蹴りを放ち蹴り飛ばした。
葉月「はっ!!」
ギャング「ぐあっ…」
私はギャングを蹴り飛ばし、綺麗に着地を決めると倒れ込みそうになるリカさんを支えると怪我が無いか確認した。
葉月「リカさん大丈夫ですか?」
リカ「葉月さん…」
葉月「ラットさんも大丈夫ですか?」
ラット「なんとか…」
私はリカさんとラットさんを庇いながらギャングの前に立つとギャングはこちらを睨みつけて来た。
ギャング1「てめぇ…俺達の邪魔をする気か!?」
葉月「貴方…ステージをめちゃめちゃにして…許さない!!」
ギャング1「うらあああっ!!」
葉月「やっ!!」
ギャングは私にナイフを取り出して私に向かって振り上げたが私は回し蹴りを繰り出してナイフを叩き落とし、容赦なく首元を狙い蹴りを浴びせた。
ギャング1「ぐああああっ痛ぇぇ…なーんちゃって…」
葉月「やっぱり痛みを感じて無い…やっぱりロックシードを持っていますね?」
ギャング1「コイツがあれば俺達は最強なんだよ〜!!」
葉月「くっ…皆さん下がって!!」
私は何度も蹴りを浴びせるがやはり手元にあるザクロロックシードの力によりトランス状態になっているようで私達にゆっくりとギャング達が歩み寄り私達は次第に追い詰められてしまっていた。
葉月(まずい…私1人じゃ…)
私は後ろに後退しながらゆっくりと相手の出方を待っていると突如ギャングが手に持ったザクロロックシードを取り落としてしまった。
ギャング2「痛ぇぇっ!!」
ギャング1「オイ…どうした!?」
葉月「もしかして…」
ふと顔を上げるとそこにはパチンコを構えているペコさんの姿がありこちらに手を振っていた。
ペコ「やーい!!」
ギャング2「このガキィ!!」
ロックシードを取り落としたギャングがペコさんに向かって行くが横からザックさんが現れて蹴りを浴びせて倒していた。
ザック「俺達を忘れてもらっちゃ困るな」
葉月「ザックさん!!」
ザック「俺達だけじゃないぜ?」
ザックさんがそう言うと後ろに控えていたギャングから悲鳴が上がり、ふと声の方へ視線を向けると光実君がギャング達に蹴りを浴びせて倒している所だった。
リカ「ミッチ!!」
葉月「光実君!!」
光実「遅れてごめん…みんなの居場所は…僕が守る!!」
次々と応援が来た事に私は安心し目の前のギャングに向き直った。
葉月「さぁ…もう終わりです…大人しくロックシードを渡してお縄に付きなさい!!」
ギャング1「それで勝ったつもりか?甘えぇんだよ!!」
目の前のギャングとその後ろにいるギャング3人が突如懐から戦極ドライバーを取り出して私達はそれを見てギョッとする。
葉月「戦極ドライバー!?まさか…こんなギャング達の手にまで渡っているなんて!!」
ギャング達「「変身」」
(マツボックリアームズ!一撃 インザシャドウ!)
ギャング達は一斉にロックシードを解錠するとドライバーに装着して素早くブレードを倒して黒影へと変身を完了させてしまった。
葉月「くっ…」
ギャング1「女を攫え」
ギャング達は一斉に後ろに退避していたリカさん達を狙い駆け出し私達は一斉にドライバーを装着してロックシードを構えた。
葉月「変身!!」
(マロンエナジー)
ザック「変身っ!!」
(クルミ)
光実「変身」
(ブドウ)
私達はギャング達はの攻撃を躱しながらドライバーにロックシードを装着すると私はレバーを押し込み、2人はブレードで斬りアーマーを身に纏った。
(マロンエナジーアームズ)
(クルミアームズ・ミスターナックルマン!!)
(ブドウアームズ!龍・砲・ハッハッハッ!)
変身を完了させた私達は一斉に遅い来るギャング達を迎え撃つが数の多さに押されてしまっていた。
ギャング1「ヘッヘッヘッ…それじゃあ今のうちに…」
黒影に変身したギャングのリーダーらしき男は他の黒影と戦う私の横をすり抜けてしまい、リカさんの元へと歩いて行ってしまった。
リカ「こ、来ないで!!」
光実「しっ…しまった…」
狙いはリカさんのようでギャングはリカさんを狙い歩み寄って行ったが、側に居たチャッキーさんが近くで拾った鉄パイプをギャングへと叩きつけた。
チャッキー「うわあああっ!!」
リカ「チャッキー!?」
チャッキー「来ないで!!」
ギャング1「ハッハッハッ…もっと楽しもうぜ!!」
チャッキー「うっ…」
チャッキーさんの鉄パイプは叩き落とされてしまい、ギャングのリーダーはチャッキーさんのお腹目掛けて拳を叩き込んでしまい意識を失ってしまったチャッキーさんを抱えてしまった。
葉月「チャッキーさん!!」
ギャング1「この女は貰っていくぜぇ!!テメェらはこいつらと遊んでな!!」
葉月「くっ…待ちなさい!!」
私は慌てて後を追おうとするが他のギャングが私の進路を塞ぎ邪魔をする。
ギャング達「行かせないぜ!!」
葉月「くっ…」
私はすぐに蹴りを叩きこもうとするが私達の間に光実君が割って入りギャング達を蹴り飛ばしながら叫んだ。
光実「葉月さん…チャッキーを!!」
葉月「ありがとうございます!!」
私は光実君にお礼を言うとすぐにチャッキーさんを攫ったギャングのリーダーを追って走り出した。
葉月「チャッキーさんを返しなさい!!」