仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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73話 チーム・VENUS

 

葉月「そうですか…そんな事が…」

 

シロ「うん…それ以来私は果実を渡すべき人間をずっと探していたの…この神社を守りながら…」

 

チャッキー「そっか…大変だったね…シロちゃん…」

 

シロ「そして…オーバーロードもついに私とデェジュシャシュ…私のお兄ちゃんだけになったみたい…」

 

葉月「そうですね…他のオーバーロード達はもう…」

 

シロ「でも大丈夫…みんな自分勝手な連中ばっかりだったから…」

 

シロちゃんがため息を吐きながらそう言うと私は苦笑いを浮かべるしかなかった。

 

チャッキー「シロちゃんはこれからどうするの?」

 

シロ「わかんない…私はこの神社を守らなきゃ行けない…でも最近街の方で不穏な動きがあるのに気づいた。」

 

葉月「ギャング達の事ですね…」

 

シロ「私も人間を助けたい…でも私1人じゃ…」

 

葉月「だったら私も一緒に手伝いますよ!!」

 

シロ「いいの?」

 

葉月「私も街の復興に向けて街の平和を脅かす人達からこの沢芽市から守らなきゃいけないので…それが今の私の責務なので!!」

 

シロ「……お姉ちゃんなら…」

 

葉月「シロちゃん?」

 

シロ「……純粋に平和を願うお姉ちゃんなら果実を渡してもいいかもしれない…」

 

葉月「えっ…」

 

シロ「…でもその前にお姉ちゃんが果実を渡すのに相応しいか試練を受けてもらうね?」

 

チャッキー「試練?」

 

シロ「本物である黄金の果実には及ばないけどそれでも銀色の果実には強い力が秘められているの…それをお姉ちゃんが人間のために正しく扱えるに相応しい人物かどうか試させてもらうね…」

 

葉月「わかりました…その試練受けさせて下さい!!」

 

シロ「わかった…じゃあ本殿の中に入って…」

 

私はシロちゃんの先導の元、神社の本殿の中に入り中央で待機した。

 

シロ「じゃあその場で仰向けの体勢で寝てくれる?」

 

葉月「えっ…こんなところで寝ていいんですか?」

 

シロ「うん…」

 

私は仰向けになると私の横でシロちゃんが神楽鈴を手に取り私の横で神楽舞を披露しており鈴をシャンシャン鳴らしていて可憐で洗練されたステップで舞を披露していた。

 

チャッキー「…凄い…」

 

シロ「無事にお姉ちゃんが試練をクリア出来るように祈りを込めておいたから…」

 

葉月「ありがとうございます…」

 

シロ「それじゃ…行くよ?」

 

葉月「はい!!」

 

シロちゃんの黒髪が銀色に変わり、私の額に手を当てるとシロちゃんは目を閉じた。

 

シロ「今からお姉ちゃんの意識を異なる世界に飛ばすから…飛んだ世界で試練を突破してね…試練クリアでこっちに戻って来れるから…」

 

葉月「わかりました…」

 

シロ「それじゃ…行ってらっしゃい!!」

 

シロちゃんの声が響くと私の意識は一瞬で暗闇に吸い込まれて行き、現実世界から一瞬で旅立ってしまった。

 

 

 

-???-

 

葉月「はっ…」

 

私は意識が戻ると何故か自宅におり本当に試練が始まったのか疑問に感じてしまった。

 

葉月「ここ…私のアパート?」

 

辺りを見回すが特に変わった事が無いが何故が私はパジャマ姿になっており着替えようと辺りで服を探した。

 

葉月「スーツ、スーツ…あれ…いつものスーツが無い…?」

 

私のスーツが無くなっており、私は代わりのスーツが無いかどうか探したが見つからなかった。

 

葉月「あれ…湊先輩からのお下がりのスーツすら無い…なんで…?」

 

私は仕方なく私服に着替えようと辺りのタンスを調べたが中にはパーカーとスカートしか入っておらず私はため息を吐きながら着替えることに。

 

葉月「私こんなパーカー持ってたかな?」

 

私が着替えたのは白いパーカーであり後ろには神話の女神のようなイラストが描かれており私はこのパーカーには全く見覚えが無かった。

 

葉月「スマホと…あと…あれ…?」

 

私はスマホがあるのに気づくとスカートのポケットにねじ込むが大事なゲネシスドライバーがない事に気づくと慌てて辺りを探し始めた。

 

葉月「無い…無い…私のドライバーとロックシードが無い…」

 

これでは変身が出来ないとガックリと肩を落とした時私のスマホから着信が鳴り、私は慌てて電話に出る事に。

 

葉月(チャッキーさん?)

 

私はとりあえず話を聞いてみようと電話に出るが電話の向こうから慌てた様子のチャッキーさんの声が聞こえて来た。

 

チャッキー「葉月さん!?今どこ!?」

 

葉月「えっ…自宅ですけど…」

 

チャッキー「いつものステージに来て!!レイドワイルドの連中がやって来て私達のステージを乗っ取るって!!」

 

葉月「えっ…ステージ…?乗っ取る?ビートライダーズの抗争は終わったんじゃ?」

 

チャッキー「何言ってんの?きのうだってあいつらステージを奪うために私達に何度もインベスゲームを吹っ掛けてきたじゃん!!」

 

葉月「きのう?」

 

チャッキー「とにかく…待ってるから今すぐ来て!!」

 

葉月「あの…ちょっと!!」

 

チャッキー「今日こそ…勇気を見せてよね!!」

 

葉月「勇気?チャッキーさん?あぁ…切れた…」

 

チャッキーさんから電話が切れてしまい私はふと考え込んでしまった。

 

葉月(これは過去の世界…?でもなんで葛葉さんじゃなくて私が呼び出しを受けたんだろ?私、チーム鎧武のメンバーじゃ無いのに?)

 

とりあえず私は詳しい話を聞くために指定されたダンスステージへと向かう事に。

 

 

 

 

チャッキーside

 

初瀬「そっちのリーダーはまだなのかよ?またいつも見たいに泣いて逃げるのかぁ?」

 

チャッキー「もうすぐ来るから待って!!」

 

城乃内「どうよ初瀬ちゃん…たまには共同戦線張らない?」

 

初瀬「いいや、このチームは俺達が完膚なきまでに叩き潰す…あの泣き虫リーダーからロックシードを奪えるのは最高だな!!」

 

リカ「あぁ…水瀬さん…もう駄目なのかな…?」

 

ラット「あの泣き虫リーダーじゃ…もう俺達は…」

 

チャッキー(お願い…葉月さん…勇気を出して!!)

 

葉月「チャッキーさん!!」

 

チャッキー「葉月さん!!来てくれた!!」

 

 

葉月Side

 

私はダンスステージへとやって来ると人だかりができており、黒いジャケットを着たチームと私と同じ白いパーカーを来たチャッキーさん達がおり、お互い睨み合いの状況だった。

 

葉月「チャッキーさんお待たせしました!!」

 

チャッキー「葉月さん!!来てくれた!!」

 

リカ「まさか…本当に来てくれるなんて…」

 

葉月「えっ…?」

 

私は皆さんの反応について行けずに目の前の黒いジャケットの青年へと向き直った。

 

葉月(この人は確か…初瀬亮二さん…既に亡くなった筈…じゃあやっぱりここは過去?)

 

初瀬「ようやくリーダー水瀬の到着か…いつもみたいに泣いて逃げるんじゃねぇぞ!!」

 

葉月「水瀬…?いや私は呉島…」

 

初瀬「今日こそお前の持つ最後の錠前をいただくぜ!!」

 

そう言うと初瀬さんは戦極ドライバーを装着するとロックシードを解錠した。

 

初瀬「変身!!」

 

(マツボックリアームズ!一撃 インザシャドウ!)

 

葉月「変身した…」

 

私が呆気に取られていると初瀬さんは黒影へと変身を果たして私に槍を向けた。

 

初瀬「さぁ…お前も変身しろよ…」

 

葉月「くっ…」

 

私はいつもの癖で懐からゲネシスドライバーを取り出そうとしたがドライバーが無い事に気づいて動きを止めた。

 

葉月(ドライバーがなきゃ…戦えない…)

 

チャッキー「葉月さんこれ!!」

 

チャッキーさんの声が響き、私の元に何かが投げられて私はそれを慌てて受け取った。

 

葉月「戦極ドライバー…」

 

私が受け取ったのは戦極ドライバーとイチゴロックシードであり今まで使用した量産型と違いヴィーナスのフェイスプレートが装着されていた。

 

葉月(よくわからないけど…これでヴィーナスになれる…?)

 

私はドライバーを持ったままじっと見つめていると初瀬さんが私に向かって声を掛けてきた。

 

初瀬「ハッ…泣き虫リーダー相手にこんな退屈な戦い…さっさと終わらせてやるぜ!!」

 

葉月「むっ…」

 

私は泣き虫と呼ばれて少し腹が立ちドライバーを腰に当てるといつもの銀色の帯では無く黄色のベルト帯が私の腰に巻き付いて固定された。

 

葉月「そうですね…貴方の言う通りさっさと終わらせましょう…」

 

私は俯いたままそう呟くとチーム全体からため息を吐くような残念そうな声が響いた。

 

葉月(そうだ…この世界はチーム鎧武の代わりに私がチームのリーダーとしてみんなを率いている世界なんだ…だから葛葉さんと舞さんも居ないんだ…)

 

初瀬「さっさといつもみたいに降参を…」

 

葉月「…でもっ!!」

 

チャッキー「!?」

 

私は声を上げるとみんながとても驚いた表情をみせ、目の前の初瀬さんが私の声にびっくりしたのか後ろに一歩下がった。

 

葉月「今日負けるのは貴方ですよ!!」

 

初瀬「な、何だと!!」

 

城乃内(おかしい…いつもの水瀬葉月ならここで泣いて降参してる筈…だが今日のアイツは何かが違う…)

 

葉月「変身!!」

 

(イチゴ)

 

私はイチゴロックシードを解錠するといつものように弧を描くようにロックシードを回してドライバーに装着してハンガーを閉じた。

 

(ロックオン・ソイヤ!!)

 

法螺貝の音が響いて私はすぐにブレードを倒してイチゴの断面を斬ると私の体をヴィーナス専用の白いアンダースーツが覆い上からイチゴの鎧が展開して私の体に装着された。

 

(イチゴアームズ!シュシュッと スパーク!)

 

私は腰に装着された無双セイバーを鞘から外すと片手に持ったイチゴクナイと一緒に構えた。

 

初瀬「いつもみたいに泣かない…どうなってるんだ?お前は本当にあの泣き虫水瀬なのか!?」

 

私は自身のパーカーに描かれてた女神の絵柄と微かにVENUSと文字が描かれている事に気づいていた。そして自身はチームのリーダーである事とこれまでリーダーでありながらみなさんの役に立てずにいた事を感じていた。

 

葉月(この世界の私は立ち向かう勇気を持てなかったんだ…けど…今の私なら誰にも負けない!!)

 

ラット「いっけぇ!!リーダー!!」

 

リカ「頑張れぇぇ!!」

 

初瀬「お前ら…一体何なんだ…?」

 

葉月「私の名前は水瀬葉月…アーマードライダーヴィーナスで…」

 

私はこのセリフを言うにずっと憧れていたのだろうと心の中で思っていた。ビートライダーズとしてみんなと一緒に踊りたい気持ちがあったからだ。

 

葉月「チーム・VENUSのリーダーです!!」

 

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