葉月「ワン・ツー・スリー・フォー・ファイブ・シックス・セブン・エイト…」
リカ「ワン・ツー!!」
私達はガレージにてダンスのレッスンに集中しており私達はそれぞれのダンスの役割をそれぞれ確認していた。
葉月「最後のポーズはもっと大きく見せましょう!!」
チャッキー「うん!!」
葉月「じゃあ休憩しましょうか…」
私達は休憩のためにそれぞれ水分補給のために給水ボトルに手を伸ばしていた。
光実「お疲れ様です、葉月さん!!これをどうぞ!!」
葉月「あれ…ミッチ…帰ってたんだ…ありがとうございます!!」
私は光実君から水が入っているであろうボトルを受け取ると苦笑いしながら飲み始めた。
光実「……」
葉月「あの…ミッチ?そんなに見つめられるとその…気になると言うか…」
光実「あ、気にしないで…ただ見てるだけだから…」
葉月「いや…気にしますよ!?」
最近、光実君の様子がおかしい…いや…そもそもこの世界で会った時から何かおかしいと私は薄々気づいていた。
リカ「ミッチ最近葉月さんの事ばっかり考えてない?」
光実「そうかな?」
チャッキー「そうだよ…さっきから葉月さんにべったり…」
光実「僕達の大事なチームリーダーですから!!チームメイトとして支えるのは大事かと!!」
葉月「それは…そうですが…」
ラット「もしかしてミッチ…葉月さんの事が…?痛っ!!」
リカ「こらっ!!そう言う事を言わない!!葉月さんが困るでしょう?」
葉月「あははは…そ、そーですね…」
その後もダンスの練習を続けていると光実君はダンスを止めて私達に向かってカメラを構え始めた。
チャッキー「ミッチ何、写真撮ってるの?」
光実「チームブログ用の写真を撮ろうと思って…ダンスシーンを載せればたくさんコメント付くと思うしアピールになるから!!」
リカ「綺麗に撮ってよ!?」
光実「任せてください!!」
光実(撮ってあげるよ…葉月さんを…フフフフフフ…)
光実は心の中でそう呟きながらひたすらシャッターを切り続けた。
-ユグドラシル-
貴虎「光実…お前を身内として贔屓するつもりはない…ユグドラシルの一員に相応しい実力を証明してもらう必要がある…」
光実「わかるよ…何をして見せればいい?」
貴虎「水瀬葉月が持つ戦極ドライバーを奪還しろ…手段は問わない…」
光実「……」
貴虎「お前にとっては…容易い任務の筈だ…」
光実「や……だ…」
貴虎「どうした光実?」
光実「嫌だって言ったんだ!!」
貴虎「何っ?」
光実は怒りの表情を見せて貴虎に詰め寄り貴虎は驚きの表情で光実を見つめた。
光実「葉月さんは僕にとっての希望なんだ…あの人がヴィーナスであるからこそ…僕達はチームとしてやっていけてるんだ!!」
貴虎「希望…?」
光実「そんな彼女の希望のドライバーを奪うことなんて出来ない!!」
貴虎「みっ…光実…?」
光実「あの人は…僕の物だ…誰にも渡さない…」
光実はそう言い放つと退室してしまいその場には呆然とした表情を浮かべた貴虎1人が残された。
貴虎「光実…一体何があった…?それに水瀬葉月…彼女が光実を変えたのか?」
光実は学校から帰ると自室に戻り貴虎がいない事を確認するとクローゼットを開いて中を確認していた。
光実「フフフフフ…」
クローゼットの壁一面には葉月の写真がびっしりと貼り付けられており、側にはマネキンが置いてあった。
光実「あぁ…葉月さん…必ず僕が幸せにしてあげるからね…もう少しの辛抱ですよ…」
マネキンには葉月のパーカーとプリーツスカートが着せられており全て葉月のベランダから盗んでいた物であった。
光実「葉月さんに告白したら付き合ってくれるかな?そうなったら僕は…」
光実はマネキンを本人と見立てて強く抱きしめるとマネキンは床に倒れてしまい、パーカーとスカートが乱れた状態で散らばった。
光実「足りない…やっぱり葉月さん本人の温もりが…欲しい…」
もはや光実は全盛期の目の輝きをしておらず今や真っ黒な瞳に染まってしまっていた。
???Side
強風が吹き荒れるユグドラシルタワーの頂上に1人のアーマードライダーが街を見下ろしていた。名前はヴィーナスであり葉月が戦極ドライバーで変身するライダーと同じアーマードライダーである。
腰にはゲネシスドライバーが巻かれていて、茶色の栗のアーマーを見に纏っており吹き荒れる強風によってスカートが激しくはためいていた。
???「いろいろトラブルが起こってるみたいだけどお姉ちゃん大丈夫かな?」
ヴィーナスはロックシードの蓋を閉じて変身を解除すると自身の正体を晒していた。
シロ「きっとお姉ちゃんなら試練を突破して私に辿り着けるって信じてるから……けどその前に…」
シロと呼ばれる少女はマロンエナジーロックシードを握りしめると街の方を睨みつけた。
シロ「そろそろやばい奴にお仕置きしないと…試練の邪魔になる…」
葉月Side
最近私の私物が無くなっている事に気がついた。特にベランダに干してあった服やタオルが1つづつ消えているのだ。
葉月「私のパーカー…明らかに数が減ってる…?」
私は私物が無くなっているのに加えて最近何処からか視線を感じるようになってしまっていた。
葉月「なんな最近不審者多いらしいし気をつけよ…」
私はあまりの不気味さに服を室内干しに変えてしまい家に入る時は周囲を必ず見回す事を心がける事にした。
葉月「……光実君?」
私のスマホが鳴り電話を見ると光実君からの着信であり私はすぐに電話に出た。
光実「葉月さん…よかったら僕の家でスイーツパーティーしない?」
葉月「うーん…どうしようかな?」
光実「葉月さんの大好物のイチゴもあるよ!!」
葉月「……すぐに行きます!!」
私は大好物に釣られてしまいすぐに光実君の家へとロックビークルを起動させて走り出した。
葉月「美味しい…幸せです…」
光実「どんどん食べくださいね…おかわりもありますよ!!」
私は光実君の家に着くなりすぐに出されたイチゴにかぶりつき、そのまま他のスイーツを口にどんどん詰め込み始めた。
光実「ほらほら…口にイチゴを詰めすぎてハムスターみたいになってますよ?」
葉月「もごもご…」
私はその後も料理まで頂きながら楽しく談笑していると私はもう時刻が12時過ぎてることに気づいて家に帰ろうと支度を始めた。
葉月「ごちそうさまでした…じゃあ私はこれで…」
光実「あと…お茶もどうぞ…!!」
私は帰ろうとしたが光実君は私の目の前にお茶の入ったコップを差し出し私はコップを受け取ってグイと一気に飲み干した。
葉月「このお茶美味しいですね…高そうなお茶…」
光実「この日のために用意した最高の茶葉だよ。」
葉月「最近ミッチ…私にたくさん尽くしてくれるけど…何かありましたっけ?」
光実「い、いや…でも葉月さんはチームのリーダーとしてもアーマードライダーとしても僕達のために一生懸命な訳だし…これくらいは!!」
葉月「いえいえ…私も皆さんに…あれ…」
私はこの後に言葉を紡ごうとしたが突如急激に眠気に襲われてしまい立っていられず膝をついてしまう。
葉月「あ…れ…何だか…眠くなって…来て…」
光実「おっと…大丈夫?葉月さん…?」
光実君が私の体を支えると近くのソファーに寝かせてくれたようだった。
葉月「ごめん…なさい…ミッチ…」
光実「きっと疲れてるんだよ…無理せずにしばらくここで休んでて下さい!!」
葉月「…でも…私には今からやるべき…事が…うぅ…」
私はこれ以上意識を保っていられず私の意識は深い眠りに誘われて夢の世界に入ってしまった。
光実Side
光実「足りない…やっぱり葉月さん本人の温もりが…欲しい…」
僕はずっと葉月さん本人の私物を集めて収集していたがそれだけでは満足出来ず、ついに本人の温もりを求めて葉月さん本人を呼び出した。好物のイチゴの単語を出した瞬間に直ぐに来ると連絡があり僕はニヤリと笑う。
光実「葉月さん…悪い事をする僕を許してね…」
僕はお茶の中に睡眠薬を混ぜて立ち去ろうとする葉月さんに飲ませるとすぐに効果が現れて葉月さんはソファーで眠りについてしまった。
光実「葉月さん…寝てる?」
僕は葉月さんが眠りについたかを確認するために体を軽く揺さぶってみたが、深い眠りに入ったのか揺さぶっても起きる気配が無かった。
光実「フフフフ……葉月さん…君は僕の物だ…」
光実は怪しい笑みを浮かべると葉月を自身の物とするべく眠って意識の無い葉月を抱きしめようと手を伸ばした…