仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

77 / 281
77話 貴虎VS葉月

 

光実「フフフフフフ…」

 

眠っている光実は葉月に手を掛けようとした瞬間その手を何者かが掴み光実は驚いて振り向いた。

 

シロ「はい…そこまで」

 

光実「何だアンタは!?」

 

シロ「呉島光実…ここまで暴走するなんて予想外…見張っていて良かった…」

 

光実「くっ…ハアッ!!」

 

光実はシロに襲いかかるがシロは光実の手を捻り上げて地面に倒してしまう。

 

光実「なっ…そんな小さな体で…なんて力なんだ…」

 

シロ(なんでここまで暴走してるの…本来ならこんな奴じゃ無い筈なのに…)

 

光実「邪魔…するなぁぁ!!変身!!」

 

(ブドウアームズ!龍・砲・ハッハッハッ!)

 

光実は素早く龍玄に変身すると銃をシロに連射してシロは銃撃を浴びて辺りは白い煙に包まれるが突如煙の中から衝撃波が放たれて光実は自宅から放り出されてしまった。

 

光実「なっ…何だ今の?」

 

光実は地面を何度も転がりながら体を起こすとそこには真っ白の謎の怪人がおり白い剣を構えていた。

 

光実「お前…インベスだったのか?人間に化ける事が出来るのか?…」

 

シロ(あれ…私本来の姿になってる…?ここ現実世界じゃないから好きに変身出来るのかな?)

 

シロは無意識で本来のオーバーロードの姿に変身しており自身の姿にとても驚いていた。

 

シロ「ハッ!!」

 

光実「ぐあっ…」

 

シロはヘルヘイムの植物の蔦を呼び出して操り光実を何度も攻撃し手に持った銃を巻き取って奪い取り、そのまま光実を拘束してしまい空中へと高く持ち上げた。

 

シロ「…お仕置き」

 

光実「ぐあっ…ぐあああっ!!」

 

シロは光実を何度も地面に叩きつけるとついに光実は地面に転がり変身が解けてしまい気を失ってしまった。

 

シロ「じゃあ…やるべき事をしなくちゃ…」

 

シロは人間の姿に戻ると地面に倒れた光実の頭に手を翳し何かを吸収し始めてしまった。

 

シロ「お姉ちゃんがこの世界に飛んで来てからの記憶を全て消させてもらうね。これ以上暴走されても困るし…」

 

 

その後気を失った光実を家に運び自室に運ぶと、シロは光実の自室にあるクローゼットをこじ開けて中の物を確認した。

 

シロ「うわ…これは酷い…」

 

クローゼットの中には葉月の写真で埋め尽くされておりシロは写真を全て超能力で消し去ってしまった。

 

シロ「あとは…」

 

シロはマネキンに着せられた葉月のパーカーとスカートを外すと綺麗に折り畳んで回収してその場を後にした。

 

 

葉月「うぅ…ん…あれ…私眠ってたんだ?」

 

葉月は目を覚ましており、目を覚ました葉月の前にシロが姿を現して葉月は目を丸くした。

 

シロ「…起きたんだ?お姉ちゃん…」

 

葉月「うーん…シロちゃん?何でシロちゃんがここに?」

 

シロ「いろいろあって試練に挑戦中のお姉ちゃんの様子を見に来た…」

 

葉月「あれ…それ無くなってた私のパーカーとスカート?何でシロちゃんが?」

 

シロ「えっと…」

 

シロは葉月と光実との関係が壊れてしまうと思い、光実が盗んでいたとは言えずにいたがパーカーとスカートを葉月に手渡しながら答えた。

 

シロ「お姉ちゃんのアパート近くに落ちてたから私が回収してた…ここにお姉ちゃんがここに居るって知ってたから」

 

葉月「そうだったんだ…よかった…誰かに盗まれてなくて…」

 

シロ「うん…」

 

葉月「試練はどうなるんですか?こうして会えたけどまだ終わりじゃないですよね?」

 

シロ「…うん…本来ならダンスチームでナンバーワンになったら試練達成の予定だったけど…色々と予想外な事が起きたからこっちの計画が狂った…」

 

葉月「…?」

 

シロ「じゃあ私からこの世界での新たに指令を与えるね.」

 

葉月「この世界の追加の試練!?」

 

シロ「多分…まだ消化不足だと思うし…まだやり残した事があると思うから…」

 

葉月「う…うん…」

 

シロ「じゃあ試練を伝えるね…お姉ちゃんにとって超えるべき存在がいる筈…その存在から勝利を収める事!!」

 

葉月「超えるべき存在…」

 

シロ「もうお姉ちゃんならわかる筈…ずっと勝ちたいと思った相手が…」

 

葉月「うん…」

 

シロ「きっとすぐに機会は訪れる筈…どうか最後まで悔いの無いようにね…」

 

シロはそう言うと家のドアを開けると外に出ていってしまった。

 

 

シロSide

 

シロ(なんか…わかった気がする…呉島光実がここまで暴走した理由…)

 

シロは道を歩きながらそう暴走した光実の事を考えていた。ふと立ち止まり目を閉じた。

 

シロ(この世界には葛葉紘汰と高司 舞が居ない…本来高司 舞を巡って暴走したけどそれを阻む筈の葛葉紘汰が存在しない…そして高司 舞の代わりにお姉ちゃんがその役割になってしまった…この世界で呉島光実を阻む物がないからあそこまで暴走を…)

 

そんな事を考えながら道を歩いていたシロであったが近くで何者かがシロを見ている事に気づいていなかった。

 

シド「なるほどな…とりあえずあの娘がオーバーロードだって事はわかったぜプロフェッサー…貴虎に存在がバレない内になんとかしねぇとな…」

 

 

葉月Side

 

葉月「光実君も疲れてたんだな…」

 

私は自室で寝ている光実君の様子を見ていると玄関から何者かが入って来るのを感じて様子を見に行くと、玄関には貴虎さんが仕事から帰って来ていた。

 

葉月「貴虎さん!!お帰りなさい!!」

 

貴虎「君は確か…光実の友達の…水瀬葉月さんか…?」

 

貴虎さんは私の顔を見るととても驚いており私は現実世界と同じように貴虎さんの鞄を預かった。

 

葉月「光実君に誘われてフルーツを頂いてました。晩御飯作ってありますよ…よかったらどうぞ…」

 

貴虎「あっ…あぁ…」

 

貴虎さんは椅子に座るとあらかじめ作っておいた料理を並べていき貴虎さんは料理を食べ始めた。

 

貴虎「君は光実とどういう関係なんだ?」

 

葉月「私は光実君とはダンスチーム仲間なんです!!」

 

貴虎「そうか…弟が世話になっているな…」

 

葉月「いえいえ…」

 

貴虎「そして…君がアーマードライダーヴィーナスなんだな?」

 

葉月「知ってたんですね…」

 

貴虎「単刀直入に言う…戦極ドライバーを渡してくれないか?」

 

葉月「なっ…何故ですか?」

 

貴虎「これからの世界を救うのは我々ユグドラシルに使命だ…半端な覚悟でこれ以上ビートライダーズに好き勝手にされては困るからだ…」

 

葉月「そんなっ!?私も世界を救いたいと…」

 

貴虎「君はまだ成人していない子供だろう?君は戦う以外にやるべき事がある筈だ…」

 

葉月「そんなの…勝手過ぎます…」

 

貴虎「弟と仲良くしてくれてるのは素直に感謝する…だがアーマードライダーを続けるなら…私は君を止めなくてはならない…」

 

葉月「そんな…」

 

貴虎「さぁ…君のドライバーを渡すんだ…」

 

貴虎さんは私に向かってドライバーを渡すように要求して来て私は本当に困ってしまい思わず懐にしまっているドライバーを取り出すべきか悩んだ。

 

貴虎「…どうした?」

 

葉月「…嫌です…」

 

貴虎「何?」

 

葉月「どうしても私にはこのドライバーが必要なんです!!…だから…渡せません…」

 

貴虎「そうか…なら…仕方ないな…」

 

貴虎さんは懐からゲネシスドライバーを取り出して腰に当てて装着してメロンエナジーロックシードを構えて開錠した。

 

貴虎「変身」

 

(メロンエナジー)

 

(ロックオン•ソーダー)

 

(メロンエナジーアームズ)

 

貴虎さんは斬月•真に変身を果たすと私は慌てて戦極ドライバーを腰に当てて装着してイチゴロックシードを構えた。

 

葉月「変身っ!!」

 

(イチゴ)

 

(ロックオン•ソイヤ!!)

 

(イチゴアームズ!シュシュッと スパーク!)

 

貴虎さんはソニックアローを構えて私に向かって矢を放とうと狙うが、私は素早く鎧を身に纏い、イチゴの鎧はソニックアローの一撃を防いだ。

 

葉月「はっ!!」

 

私は変身を完了させると、戦う場所を変えるために外へと飛び出すと貴虎さんが後を追って来て私にソニックアローで射撃を繰り出して私は慌てて攻撃を躱した。

 

葉月「やめて下さい…私は貴方と戦うなんて…」

 

貴虎「ハアッ!!」

 

葉月「きゃあっ…」

 

私は貴虎さんの斬撃を浴びて地面を転がり慌てて立ち上がるが私の側に貴虎さんが急接近しており再び斬撃を浴びた。

 

葉月「ぐはあっ…うぐっ…」

 

貴虎「どうした?それが本気ではないだろう?」

 

葉月「貴虎…さん…」

 

私は無双セイバーでソニックアローを受け止めるが力の差がありすぎるのか押し負けてしまいお腹を蹴られてバランスを崩してしまう。

 

葉月「あぐっ…」

 

貴虎「そのベルトは過ぎた力だ…手放してもらう…」

 

(メロンエナジースカッシュ)

 

貴虎さんはゲネシスドライバーのレバーを1回押し込むとソニックアローにエネルギーをチャージさせて技を発動させようとし、私は慌てて戦極ドライバーのブレードを2回倒した。

 

(イチゴオーレ)

 

私はイチゴクナイを構えて同じくエネルギーを纏わせると貴虎さんに向かってクナイを投げつけるが貴虎さんの技が私の技を軽く粉砕し私は貴虎さんの技を浴びて吹き飛ばされてしまった。

 

貴虎「ハアッ!!」

 

葉月「きゃあああああっ!!」

 

私は何度も地面を転がると手に持っていた無双セイバーを手放してしまった。

 

葉月「しまった…剣が…」

 

貴虎「そのベルトは所詮試作品…完成されたゲネシスドライバーの敵では無い…」

 

(ロックオン)

 

貴虎さんはソニックアローにメロンエナジーロックシードを装着して私にとどめを刺そうと構えた。

 

葉月「嫌…やめて…貴虎さん…」

 

(メロンエナジー)

 

貴虎「ハアッ!!」

 

葉月「きゃあああああっ!!」

 

私は貴虎さんの攻撃によって撃ち抜かれてしまい、私は吹き飛ばされて地面を転がり変身が解けて、腰から戦極ドライバーが外れて地面に転がってしまった。

 

葉月「ぐっ…うぅ…」

 

私の元に貴虎さんが歩み寄ると私は貴虎さんに奪われる前に地面に転がった戦極ドライバーを掴んで自身の胸に抱えるが貴虎さんが私の腕を掴む。

 

貴虎「さぁ…大人しく渡すんだ!!」

 

葉月「嫌…です!!」

 

貴虎「……」

 

葉月「うぅ…」

 

貴虎さんは何を思ったか変身を解き、私の手を離すと私から離れてしまう。

 

葉月「貴虎…さん?」

 

貴虎「今日のところを見逃してやろう…料理の件と光実との仲に免じてな…」

 

葉月「貴虎…さん…」

 

 

貴虎さんは私に背を向けると自宅へと戻ってしまい私はその場に1人取り残されてしまった。

 

 

貴虎Side

 

貴虎(水瀬葉月…私の技を一度耐えるとは…しかし、少しやり過ぎてしまったか…?)

 

 

葉月(どうしても私にはこのドライバーが必要なんです!!…だから渡せません…)

 

ふと葉月との会話を思い出しており自身の行動を少し反省すべきか迷ってしまう。

 

貴虎(水瀬葉月…なんのために…戦極ドライバーを…?)

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。