葉月Side
私は湊先輩を押していたが勢いが良かったのは最初だけで徐々に戦極ドライバーとゲネシスドライバーとの性能の差が現れて来て私はだんだんと湊先輩に押され始めていた。
湊「ハアッ!!」
葉月「あぁっ…」
私はイチゴクナイを叩き落とされてしまいソニックアローの斬撃を連続で浴びて怯んだところを湊先輩の得意の回し蹴りで蹴り飛ばされて地面を転がった。
葉月「ぐあっ…うぐっ…」
湊「どうしたの…貴方の力はその程度?」
葉月「くっ…やっぱり先輩強い…」
私はなんとか歯を食いしばってなんとか体を起こすが湊先輩は私に向かって容赦なくソニックアローを振り下ろし、私は無双セイバーで受け止めた。
葉月「うぅぅぅ…」
湊「期待外れね…勢いが良かったのは最初だけ…もう終わらせるわ!!」
葉月「がっはっ…」
私は再びお腹を蹴られて地面を転がり、湊先輩はゲネシスドライバーのレバーを1回絞った。
(ピーチエナジースカッシュ)
湊「ハアッ!!」
葉月「ぐっ…ううううううっ…」
湊先輩はソニックアローの斬撃を放ち私は無双セイバーで受け止めるがあまりの衝撃にだんだんと足が後ろに下がり始めた。
湊「終わりね?」
葉月「きゃああああああっ…」
私はとうとう斬撃を最後まで受け止めきれずに吹き飛ばされてしまい、コンクリートの壁に体を打ちつけてしまいそのまま地に伏せた。
湊「終わりね…さぁ…大人しく戦極ドライバーを渡しなさい!!」
湊先輩は倒れたままの私にそう言い放つが私は倒れたまま身動き1つ出来なかった。
葉月(私…また負けるの?)
ふと湊先輩と今まで何度も戦って敗北して地面に転がされた事を思い出していた。
葉月(また…負ける…いや、これは…)
ふとユグドラシルに所属していた時の事を私は思い出していた。
-過去-
葉月「ぐはあっ…」
湊「また私の勝ちね?」
私は湊先輩と模擬戦で戦っておりお互いゲネシスドライバーを装着してアーマードライダーヴィーナスとマリカにそれぞれ変身して戦っていたが私は湊先輩に1度も勝つ事が出来なかった。
葉月「先輩強すぎですよ…同じドライバーを使ってるのになんでこんなに強いんですか?」
湊「そうねぇ…勝つ事への思いの強さ…かしら?」
葉月「思いの強さ?」
湊「貴方…私と戦ってる途中で私に押されて「また負けるかも?」って思ったんじゃないかしら?」
葉月「は…はい…」
湊「貴方と私の違いはそこにある…勝負の途中で敗北を恐れていては貴方は勝負に勝てないわ…」
葉月「なる…ほど…」
湊「貴方もこれからは戦う時はいつだって最後まで勝つ事を信じなさい…」
葉月「最後まで勝つ事を信じる…」
湊「最後まで勝つ事を信じれば、自然と勝つ道筋が見えて来る筈よ…」
葉月「わかりました…先輩!!」
-現在-
葉月(先輩…私忘れる所でした…先輩から言われた事、最後まで勝つ事を信じる…)
私は歯を食いしばりながらなんとか立ち上がり、湊先輩と正面から向き直った。
湊(…さっきまでとは雰囲気が変わった…?)
葉月「私、最後まで諦めない…貴方に絶対に勝ちます!!」
私は戦極ドライバーのフェイスプレートを外すと懐からサガラさんから託されたゲネシスコアを取り出して戦極ドライバーに装着した。
湊「それは…」
私はマロンエナジーロックシードを取り出すと湊先輩に見せつけるように掲げた。
葉月「私は…今こそ…貴方を超えます!!」
(マロンエナジー)
私はマロンエナジーロックシードを起動すると既に装着してあるイチゴロックシードの蓋が自動的に閉じ、コアスロットにマロンエナジーロックシードを装着するとハンガーを閉じた。
(ロックオン)
イチゴの鎧が私の体から離れると同時に現れた栗の鎧に重なり融合して、再び法螺貝の音が流れると私は再び戦極ドライバーのブレードでイチゴを斬ると、隣のマロンエナジーロックシードも一緒にカッティングされて展開し、融合した鎧が私の体に重なり展開した。
(ソイヤ!!ミックス!!)
(イチゴアームズ!シュシュッと スパーク!)
3陣羽織の鎧が展開されて表面には栗の輪切りが無数に並んだ様な模様があり、頭には月を模した兜の前立が付いていた。
(ジンバーマロン!ハハーッ!)
私はかつてザックさんが変身したジンバーマロンアームズに変身を果たすとザックさんが装備したグローブでは無くその手に使い慣れたソニックアローを装備した。
湊「その姿は…」
葉月「ここからは…私のステージです!!」
シロSide
シロ(お姉ちゃん…あの様子だと大丈夫そうだね…)
シロはソニックアローで凌馬の斬撃を同じソニックアローで軽く受け止めると回転しながら飛び上がり蹴りを浴びせて凌馬を吹き飛ばしていた。
凌馬「ぐっ…がはあっ!!」
シロ「ふっ!!」
シロは倒れ込んだ凌馬に急接近してソニックアローを叩きつけるが体勢を立て直した凌馬がそれを防ぎ、お互い鍔迫り合いの状態になるがシロは凌馬の胸を蹴り後ろに高く飛び上がるとソニックアローを構えて弓を放ち攻撃を受けた凌馬は倒れて、シロは綺麗に着地を決めた。
凌馬「ぐっ…貴様…」
シロ「どうしたの…その程度?」
シロは凌馬を挑発すると見事挑発に乗せられた凌馬がシロに駆け寄るがシロに足払いを掛けられて転倒してしまった。
シロ「よいしょっと…」
凌馬「ぐっ…」
シロは地面に倒れた凌馬のレモンの鎧の端を掴み上げるとそのまま持ち上げて無理やり立たせるとそのまま鎧に向かって拳を連打して叩き込み最後に思い切り蹴りを繰り出すと凌馬は再び蹴り飛ばされて地面に倒れてしまった。
凌馬「ぐはっ…なぜ…なぜここまで圧倒される…?」
シロ「うーん…貴方、もしかして戦闘経験が全く無いんじゃない?」
凌馬「何っ?」
シロ「貴方…普段は前線に出ないんでしょ?だからアーマードライダーとしての成長が皆無に等しい…だから私の格闘術に対抗出来てないんだよ…」
凌馬「何が言いたい?」
シロ「つまり…運動しない人がいきなり急激に運動しても普段から体を動かしてる人には勝てないって事!!」
凌馬「ふ、ふざけるなぁ!!」
シロ「ふざけてない…事実を言ったまで…つまり貴方は経験値が無い状態で戦ってるんだよ…」
シロはソニックアローを突きつけながら答えると凌馬はソニックアローでシロを狙って矢を放つがシロは最小限の動きでそれを躱す。
シロ「貴方はそのドライバーに頼り切ってるだけ…装備がいくら強力で使い方を熟知していても使ってる人が戦闘経験の少ない人だとお話しにならないね…」
凌馬「だまれ!!研究材料如きが…私にはまだ切札がある…」
(レモンエナジースカッシュ)
怒り狂った凌馬はゲネシスドライバーを1回絞るとシロの周りに3体のホログラムのデュークが現れてシロは驚く様子を見せず周りを見渡した。
シロ「へぇ…そんな事も出来るんだ…」
シロは分身に感心するがソニックアローを構えた凌馬を見ると手を翳して雷を発生させると凌馬は雷に打たれて倒れ込み、同時にホログラムの分身も消えてしまった。
凌馬「がはっ…何だ…今のは?」
シロ「忘れたの?私はオーバーロード…ゲネシスドライバーの力の他にもオーバーロードとしての超能力も使えるんだよ?」
凌馬「ふざけるな!!」
(ロックオン)
凌馬はゲネシスドライバーからレモンエナジーロックシードを外してソニックアローに装着するとシロ目掛けて弦を引き絞って一気に弓を放った。
(レモンエナジー)
凌馬「ハアッ!!」
シロ「…ん…」
(マロンエナジースカッシュ)
シロはゲネシスドライバーのレバーを1回絞るとソニックアローにエネルギーを纏わせると最小限の動きで凌馬の弓を弾き飛ばした。
シロ「もう諦めよ?貴方では私には勝てない…」
凌馬「化け物め!!許さん…許さんぞぉぉ!!」
(レモンエナジースパーキング)
凌馬はソニックアローからレモンエナジーロックシードを外すと再びドライバーに装着してレバーを2回絞って飛び上がった。
凌馬「ハアッ!!」
シロ「無駄…はっ!!」
凌馬は必死に蹴りを繰り出すがシロは目の前にバリアを発生させると凌馬はバリアに弾かれてしまい地面に落下してしまった。
凌馬「ぐはっ…」
シロ「貴方が私にここまで立ち向かえてるのはその強いドライバーがあるから…でもそのドライバーの弱点は既に見抜いてる…」
凌馬「何っ!?」
シロ「…覚悟して…はあっ!!」
シロは手からヘルヘイムの植物の蔦を出すと凌馬に向かって蔦が襲い掛かり凌馬は必死に防御するが何度も蔦の鋭い攻撃を受けてしまう。
シロ「そこ!!」
凌馬「ぐはっ…あぁ…」
シロは凌馬のゲネシスドライバーのベルト帯の接続部分を狙い蔦を放つと見事に命中してベルトが接続部から外れてしまい帯が消失し支えを失ったゲネシスドライバー本体が音を立てて地面に落ちた。
凌馬「ぐはぁ…」
強制的に変身を解除されてしまった凌馬は地面に崩れ落ちるとシロは再び植物の蔦を操り凌馬を拘束してしまう。
シロ「ゲネシスドライバーは戦極ドライバーに比べて強力で頑丈だけど力を供給するベルトの接続部は防御力が低い…だからベルトの接続部を狙えば簡単に外れる…」
凌馬「くっ…オーバーロードの癖になぜここまで私のドライバーの弱点を…」
シロ「答えは簡単…私、他のオーバーロード達と違って機械に詳しいの…人間世界で図書館でパソコンを触って勉強した…だから私のドライバーを調べたら仕組みが手に取るように分かる…」
凌馬「何だと…」
シロ「多分…ゲネシスドライバーは無理でも戦極ドライバーぐらいは私でも作れると思う…」
凌馬「そんな…バカな…」
蔦に拘束されたままの凌馬が睨みつけるがシロは凌馬に歩み寄ると肩を掴んだ。
シロ「それじゃ…お仕置き…」
凌馬「ぐああああっ!!」
シロは凌馬の体に電気を流すと凌馬は叫び声を上げるがすぐに気を失ってしまう。
シロ「それじゃ…後は…」
シロは自身の変身を解除して凌馬の拘束を解くと凌馬は地面に倒れてしまい、凌馬の頭に手を翳し始めると再びシロに関する記憶を全て削除してしまった。
シロ「他のオーバーロードが相手ならそのドライバーで勝てたかもしれないけど…今回は相手が悪かったね…」
シロはそう呟きながら地面に転がっている凌馬のゲネシスドライバーとレモンエナジーロックシードを見つめると深いため息を吐いた。