仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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83話 もう1人の私

 

葉月Side

 

加賀美「悪いな…呉島さん、いろいろ手伝って貰っちゃって…」

 

葉月「いえ…お豆腐が来るまで暇だったので皿洗いくらいは…」

 

加賀美「なんか本当にごめん…お客様なのに…」

 

葉月「いえいえ…気にしないで下さい!!」

 

その頃私は蓮華さんが豆腐の買い出しに行ってる間に暇を持て余していたのもあり、お皿洗いを手伝っていたが店のドアが開きお客が入店したのを見ると加賀美さんが接客のために動いた。

 

加賀美「あ、俺接客してくる!!」

 

葉月「こっちは任せて下さい…」

 

 

葉月? Side

 

私は天道さんから預かった豆腐のボウルを抱えて足を引きずりながら、なんとか店へと辿り着くと震える手でなんとかドアを開けて入店した。

 

加賀美「いらっしゃいませ!!お好きな席へどうぞ!!」

 

男性スタッフが出迎えてくれたが私はもう疲労で意識が遠のいており豆腐の入ったボウルを男性スタッフへと渡そうと足を踏み出した。

 

葉月?「……これを…天道さん…から…」

 

加賀美「おいっ!!どうした!?」

 

男性スタッフはボウルを受け取ってくれたが私はそのまま地面に崩れ落ちてしまいそのまま私は意識を失ってしまった。

 

加賀美「おいっ!!しっかりしろ!!」

 

加賀美は突如現れた女性が床に倒れ伏すのをみてとても驚くが彼女の姿を見てさらに驚愕してしまった。

 

加賀美「なっ…呉島…さん!?」

 

加賀美は倒れている女性を見ると驚き咄嗟に店の奥で皿洗いをしている葉月の後ろ姿を見ると頭を抱えた。

 

加賀美「彼女は一体…じゃあ今皿洗いしてるのは…!?」

 

剣「どうした…?」

 

葉月が座っていた席の隣で紅茶を啜っていた剣がこちらにやってくると倒れている女性を見て表情を変えた。

 

剣「同じ顔!?ワームか!!」

 

加賀美「どっちかがワームの筈だ…だがどっちがワームなんだ…?」

 

剣は加賀美を押しのけると倒れている葉月を睨みつけて胸倉を掴み怒鳴り始めた。

 

剣「ワームはお前か!?言え!!」

 

加賀美「よせっ!!気を失っているんだから答えられるわけないだろ!!」

 

剣「ならば…」

 

剣は突如立ち上がり店の奥で皿洗いをしている葉月の元にズカズカと早歩きで歩いていくと睨みつけて怒鳴りつけた。

 

剣「お前がワームか!?」

 

 

 

葉月Side

 

葉月(何だが騒がしいな…)

 

私は加賀美さんと神代さんが騒いでいるのを背中越しで聞きながら皿洗いをしていると神代さんが台所までやって来た。

 

葉月「ごめんなさい…まだ皿洗い終わって無くて…」

 

剣「お前がワームか!?」

 

葉月「…ワーム…?」

 

神代さんは私に向かってワームと言い始めて私は何が何だがわからずにポカンとした表情になってしまうが神代さんは私に向かって詰め寄ってくる。

 

剣「全てのワームは俺が倒す…お前がワームなら…俺が倒す!!うらあっ!!」

 

葉月「きゃあっ!?」

 

神代さんは私に向かって拳を振り上げるが私は咄嗟に皿を置いて泡だらけの手で神代さんの拳を片手で受け止めた。

 

剣「俺の拳を片手で…お前…泡を出すワームか!!」

 

葉月「何言ってるんですか!?やめて!!」

 

私は拳を受け止めながら振り払おうとするが振り払った衝撃で手に付いた泡が神代さんの顔に飛び、神代さんが顔を手で覆った。

 

剣「ぐあっ!!泡の攻撃か!?やはり貴様がワームだな!!」

 

葉月「だから…そのワームってなんですか!!…あとこれ洗剤の泡っ!!」

 

私は必死に叫んでいると加賀美さんがやって来て私の方を睨んでいた。

 

加賀美「呉島さん…あんた…ワームなのか?」

 

葉月「だから…ワームって何ですか?」

 

加賀美「変身してないとはいえ、剣の拳を受け止めるなんて…その力…やっぱり…」

 

???「彼女はワームでは無い…」

 

突如知らない男性の声が響き、私達はテーブル席の方へと視線を向けると男性が先ほど入店したであろう女性の方を介抱してあげていた。

 

加賀美「天道…」

 

葉月「っ!?」

 

私は天道と呼ばれる男性の突然の来訪に驚くが側で倒れている女性の姿を見ると私は慌てて女性に駆け寄った。

 

葉月「大変!!彼女…大丈夫なんで…す…か…」

 

私は近くに置いてあった救急バックを引っ掴むと倒れている女性に駆け寄ったが女性の姿を見るなり衝撃で息を呑んだ。

 

葉月「えっ…私…!?」

 

私は女性の全身を確認すると顔と髪型から着ている服装、全てが自身と同じ事に気づいて一瞬鏡を見ている錯覚に陥った。

 

葉月「えっ…えっ…えっ…どう言う事…!?ドッペルゲンガー!?」

 

天道「わかりやすく説明するなら人に化ける地球外生命体だ…見ろ」

 

天道さんはもう1人の私の足を指差すと足首から何が緑色の液体が流れているのに気がついて私は彼女のロングスカートの裾を軽く捲り上げた。

 

葉月「緑色の…血…!?」

 

加賀美「彼女が…ワームだったのか…」

 

剣「そうか…こいつがワームだったのか!!」

 

神代さんは私から倒れているもう1人の私に矛先が変わり襲い掛かろうとしたので私は神代さんがもう1人の私に触れようとした瞬間に間に入って止めた。

 

葉月「やめて!!彼女…怪我してるじゃ無いですか!!」

 

剣「お前…ワームを庇うのか!?」

 

葉月「人間だとかワームだとか関係ないです!!彼女、怪我してます!!」

 

剣「全てのワームは俺が倒す…それが俺の使命だぁぁ!!」

 

天道「よせっ!!彼女はワームでも無い!!」

 

加賀美「はあっ!?ワームでも無い!?じゃあ…こいつは…まさか!?」

 

天道「こいつは立川と同じ…ネイティブだ」

 

剣・葉月「「ネイティブ?」」

 

加賀美「俺も最近知ったばっかりだけど…ワームとは異なり人間の味方をする地球外生命体らしい…」

 

剣「何だそれは…?聞いた事がないぞ!?」

 

葉月「私も…ワームとかネイティブとか聞いた事が無いです…」

 

蓮華「先輩!!買ってきましたよ〜…あれ師匠?」

 

すると豆腐を買いに行っていた高鳥さんが豆腐が入ってるであろうボウルを手に帰ってきた。

 

天道「蓮華?」

 

蓮華「あれ?師匠も豆腐を買ったんですか…偶然ですね?」

 

天道「今日の晩飯に使う…お前は何で豆腐を?」

 

蓮華「今日のおすすめメニューの麻婆豆腐ですよ!!注文が入ったんですけど豆腐を切らしちゃって…」

 

天道「なるほど…それで注文したのが被害者のこの女性と言うわけか…」

 

そう言いながら天道と呼ばれる男性が私の方を見るが私はもう1人の私の手当に集中しており、返事を返す事が出来なかった。

 

葉月?「うぅ…」

 

もう1人の私は苦しそうな声を上げるとうっすらと目を開けて私はもう1人の私の顔を覗きこんだ。

 

葉月「あの…大丈夫ですか?」

 

葉月?「っ!?…何で貴方がここに…!?」

 

もう1人の私は酷く怯えてしまっており私は彼女の震える手を優しく包み込んであげた。

 

葉月「大丈夫…貴方を傷つける人はいません…安心して下さい…」

 

葉月?「…ありがとう…ございます…」

 

 

 

天道「さぁ…食べてくれ…俺が作った麻婆豆腐だ…」

 

葉月「わぁ…待ってました!!」

 

私の目の前には天道さんが作った麻婆豆腐があり私はレンゲを手に取り口に運ぼうとした。

 

天道「お前も食べろ…元気が出る。」

 

葉月?「いいんですか?」

 

天道「あぁ…お前にはいろいろと聞きたい事があるからな…」

 

もう1人の私の前にも麻婆豆腐が用意され、隣で私はレンゲを取るのと同時にもう1人の私も同じようにレンゲに手を伸ばした。

 

葉月・葉月?「「いただきます!!」」

 

口の中に広がる山椒の風味が私の舌を刺激しており。痺れる辛さとコク深い甘みそがクセになり豆腐の旨みが引き出されていた。

 

葉月・葉月?「「美味しいです!!」」

 

私ともう1人の私はそう口を揃えて私達はお互いの顔を見合わせると笑ってしまった。

 

剣「いいなぁ…トゥフーが余っていれば…俺も食べられたものを!!」

 

葉月「あの…よかったら私のを一口どうぞ?」

 

葉月?「あの…私のもよかったら…!!」

 

剣「うん…美味い…辛いが、美味いヨーグルトだな!!幸せだ!!」

 

私達2人の麻婆豆腐を一口ずつ食べた神代さんは幸せそうな表情を浮かべて私は釣られて再び笑ってしまった。

 

加賀美「…こうして見ると…仲のいい姉妹にも見えるな…」

 

蓮華「そうですね〜」

 

天道「そろそろ話してくれないか?ひよりの事について…」

 

葉月?「はい…私にわかる事をお教えします。」

 

 

 

 

 

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