仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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85話 ZECTへ

 

葉月Side

 

岬「貴方達…こっちに!!」

 

葉月「えっと…どちら様?」

 

私達の前にスーツ姿の女性が現れて私達に手招きをしており、私は困惑してしまうがもう1人の私は女性を見るなり私の手を掴み移動しようとした。

 

葉月「えっ…ちょっと…」

 

葉月?「きっとZECTの人です…もしかしたら助けてくれるかも…」

 

葉月「えっ…えっ…」

 

岬「早く!!急いで!!」

 

葉月「くっ…」

 

私ともう1人の私は大きい車に乗り込むと勢いよく車は急発進してしまい私達は前のめりになり体勢を崩してしまう。

 

葉月「わわっ…」

 

葉月?「くっ…」

 

私達が乗ったのはとても大きな車であり車内にはパソコンなどの監視用モニターが設置されていた。

 

岬「それで…どっちが本物!?」

 

葉月「わわっ…」

 

葉月?「ひゃっ…」

 

謎の女性は私達に小型の銃らしき物を向けたので私達は慌てて手をぶんぶんと回した。

 

葉月「私です!!」

 

葉月?「……」

 

岬「そう…失礼したわ…私は岬 祐月…ZECTのメンバーよ…貴方達を保護するように指示があったから一時的にだけど身柄を預からせて貰うことにしたわ…」

 

葉月?「オリジナルはともかく…私まで…」

 

岬「詳しくは本部について話すわ」

 

 

-ZECT本部-

 

私達は本部に入るともう1人の私と別れてそれぞれの経歴について尋問されていた。

 

岬「呉島葉月23歳…住所は沢芽市の…沢芽市…?聞いたことがない場所ね?」

 

葉月「あの…これなんか…尋問みたいな…」

 

岬「そうね…同じ姿に化けた偽物と平気で一緒にいるんだもの…どう見たって普通じゃ無いわ…」

 

葉月「それは…そうですけど…」

 

岬「東京へは何しに?」

 

葉月「料理を学びに来ました」

 

岬「へ?…料理ですって?どうして料理を…?」

 

葉月「……花嫁修行ってところです…」

 

岬「そうだったのね…変に疑ってごめんなさい…」

 

 

Side葉月?

 

私の目の前には先程の岬さんの上司らしき男性である田所と名乗る人物と向き合っていた。

 

田所「すまなかったな…いきなりここまで来てもらって」

 

葉月?「いえ…」

 

田所「君の正体は知っている…ネイティブだろう…?」

 

葉月?「それは…田所さんも…同じですよね?」

 

田所「既にお見通しと言う訳か…」

 

葉月?「はい…」

 

田所「君をしばらく保護するようにと上から通達があった…しばらくは我々が君の安全を守ることになる…」

 

葉月?「オリジナルの私はどうなるんですか?」

 

田所「君と同じ姿をしている以上彼女も狙われる可能性がある…君と同じくZECTで身柄を預かることになる…」

 

葉月?「彼女は…やらなきゃならない事があるんです…私はそれを手伝ってあげたいんです…」

 

田所「やらなきゃならない…事…」

 

 

葉月Side

 

私はしばらくZECTに身柄を預かることになってしまい個室でしばらく生活することになり1人部屋でのんびりとくつろいでいた。

 

葉月「はぁ…暇だなぁ…」

 

私は個室のベッドで横になってこれまでの事をのんびりと考えていた。

 

葉月「マスクドライダーシステムに…ZECTか…もう頭の中がいっぱいだ…」

 

ふと窓を開けるが鉄格子がはまっており脱出が出来ないようだった。

 

葉月「保護っていうよりこれじゃ監禁と同じじゃん…」

 

ふと窓を閉めようとした時、いきなり外から蝶が部屋の中に入ってきて私はびっくりして尻餅をついた。

 

葉月「わっ…おっきなちょうちょっ!?」

 

少し大きめの白い蝶が部屋の中を飛び回り私の頭にとまった。

 

葉月「こらこら頭に乗っちゃ駄目だよ…」

 

私は頭に乗った蝶を捕まえようと手を伸ばすが蝶は私の手から逃れるように飛び立ち、部屋の中をしばらく飛び回ると窓から外に出て行ってしまった。

 

葉月「なんか…やけに大きいちょうちょだな…なんかちょっと機械みたいで重いし…」

 

 

 

Side天道

 

その頃、ワームと戦っていた天道と加賀美は白ワームと戦っていたが他のサナギワームに邪魔をされてしまい逃走を許してしまった。

 

加賀美「オリャッ!!」

 

天道「ハッ!!」

 

2人はそれぞれの武器を構えてサナギワームを相手していたが突如物凄いスピードでサナギワームは斬撃を受けて吹き飛ばされて緑色の煙を上げながら爆発した。

 

加賀美「なんだっ!?」

 

2人は顔を上げると上空に白い機械の蝶が飛び回っており次々とサナギワームを自身の羽で切り裂いていた。

 

加賀美「なっ…蝶のゼクター!?」

 

天道「ほぅ…ZECTはまた新しいマスクドライダーシステムを開発していたか…」

 

白い蝶のゼクターはしばらく空中を飛び回るとまるでついて来いと言わんばかりに

加賀美と天道の先を飛行して何度も後ろを振り返っていた。

 

加賀美「ついて来いって…確かこの先ってZECT本部じゃあ?」

 

天道「あそこに2人の呉島がいるようだな…」

 

加賀美「はあっ!?」

 

 

???Side

 

三島「ネイティブとそのオリジナルの身柄を抑えました…これで奴らには一歩出し抜いた形になりそうです。」

 

陸「ふむ…」

 

三島「あと…もう1つご報告が…」

 

陸「何かな?」

 

三島「新たなゼクターが出現しました…」

 

陸「ふむ?」

 

三島「ホッパーの他にも蝶のゼクターを秘密裏に開発していたのでしょうか?」

 

陸「君は…「プシュケ」ついて知っているかね?」

 

三島「はぁ…」

 

陸「蝶は海外で人間の生と死と復活のシンボルとしてとらえられ、死者の魂が宿るとされているそうだ…」

 

三島「……」

 

陸「ギリシャ語で蝶はプシュケと呼ばれ、魂や不死を意味している…ギリシャ神話に登場するアモルに愛される美少女の名前が由来と言われている…」

 

三島「魂…」

 

陸「この名前のもとはプシュケを人格化したものであり、魂や不死を意味している…ギリシャ神話の中で、プシュケは様々な苦難を乗り越え、ヴィーナスの息子アモルと結婚を認められ、永遠の命を得て女神となったそうだ」

 

三島「つまり…例のゼクターは困難を乗り越えた物を資格者に選ぶ…と…」

 

陸「ふむ…我が友人達も…我々と同じように切り札を隠し持っていたとは…」

 

三島「では…蝶のゼクターはホッパーの時とは逆にネイティブ側が独自に作った…?」

 

 

葉月?Side

 

私は田所さんとこれまでの事を話していたが、そこに天道さんと加賀美さんが現れて田所さんは目を丸くした。

 

天道「やはり本部に連れて行かれていたのか…」

 

葉月?「天道さん、加賀美さん!!」

 

田所「すまないがこっちの呉島はしばらくZECTで身柄を預かる事になった…だが、こっちの呉島の強い要望により本物の呉島さんは解放されることになった。」

 

加賀美「…でもワームが本物の呉島さんを狙うかもしれない…」

 

田所「そこでだ…加賀美…お前に本物の呉島さんを保護して貰いたい…」

 

天道「ほぅ…」

 

加賀美「もう1人の呉島さんは…どうなるんですか!?」

 

田所「しばらくは岬と俺が保護する事になった…」

 

加賀美「お前は…それでいいのか?ZECTの上層部に酷い目に遭わされるかもしれないんだぞ!!」

 

天道「加賀美…!!」

 

加賀美「だって可哀想だろ!!罪人のように拘束されるのが…いくらなんでも…」

 

私がZECTに残る事を知った加賀美さんは声を荒げるが私が加賀美さんの肩を叩いた。

 

葉月?「私の事なら…大丈夫ですから…オリジナルの私をよろしくお願いします…」

 

冷静に言葉を紡ぐ私の様子を天井の柱の上から蝶型のゼクター、「モルフォゼクター」がじっとこちらを見つめている事にこの時の私はまだ気づいていなかった。

 

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