仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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87話 オリジナルの私

 

間宮「ライダーの力はこの程度か?つまらないな…」

 

葉月?「あ…あぁ…」

 

私は目の前でオリジナルの私が敗北して川に落ちてしまった事にショックを受けて膝をついて項垂れていた。

 

間宮「まぁいいだろう…とりあえず小娘のライダーシステムは私が貰っておこう。」

 

葉月?「っ!?」

 

白いワームは足元に落ちているゲネシスドライバーとピーチエナジーロックシードを拾い上げるとそのまま持ち去ろうとしたので私はワームを止めるために走り出した。

 

葉月?「返せっ!!それは…貴方が使っていい物じゃない!!」

 

間宮「フフフフフフ…返して欲しいのか?」

 

葉月?「う、うわああああああ!!変身!!」

 

私は叫びながら手を天に翳すと何処からかサソードゼクターがヤイバーに嵌まった状態で地面から現れて私はサソードヤイバーを手に取り素早く変身した。

 

(HEN-SHIN)

 

葉月?「許さない…私を…オリジナルの私をよくも!!」

 

間宮「愚かな娘よ…ハアッ!!」

 

葉月「きゃあああッ…」

 

私は素早く剣を振り翳すが硬い体に阻まれてしまいダメージを与えられずに逆にハサミで攻撃を受けてしまい、吹き飛ばされてしまった。

 

間宮「ハアアアア!!」

 

葉月?「ぐあああああっ!!」

 

私は容赦ない連続攻撃に剣で受け切ることが出来ず再びダメージ食らい地面に倒れてしまった。

 

間宮「どうした?その程度か?」

 

葉月?「うるさい!!キャストオフ!!」

 

(Cast off Change Scorpion)

 

私はライダーフォームに変身すると剣を構えて再び突進するが再び強固な鎧に阻まれてしまい直後にカウンター攻撃を受けて再び地面を転がった。

 

葉月?「ぐううううっ…」

 

間宮「お前如きでは私は倒せない…自分の弱さを呪うがいい…」

 

葉月「うるさい…黙れ…黙れぇぇぇ!!」

 

白いワームは倒れた私を見下ろしながらそう言うと私はサソードゼクターの尾を押し込み技を発動させようと剣を構えた。

 

葉月?「うわあああああっ!!ライダースラッシュ!!」

 

(RIDER SLASH)

 

間宮「無駄な事を…」

 

私は剣にエネルギーを貯めると腰を低くして構えると一気に剣を振り抜いた。

 

葉月?「せやあっ!!はぁっ!!」

 

私の2連続の斬撃波がワームに繰り出されるがワームは斬撃をハサミで弾いてしまい私はすかさずベルトのスイッチを起動させた。

 

葉月?「それなら…クロックアップ!!」

 

(Clock Up)

 

私はクロックアップにより高速移動するが私の動きに合わせてワームもクロックアップし私の振り翳した剣を受け止めてしまう。

 

葉月?「ぐっ…」

 

間宮「無駄だ…ハッ!!」

 

葉月?「ぐっ…うあっ…」

 

私はクロックアップ中にも攻撃を弾かれてしまい逆に反撃を食らい地面に倒れてしまい、クロックアップの時間が終了してしまう。

 

間宮「終わりだ…ハアッ!!」

 

葉月?「ぐはぁ…あああっ…」

 

私は胸に斬撃を連続で浴びて吹き飛ばされてしまい地面を何度も転がってしまいライダースーツからは火花が散り再びなんとか立ちあがろうと必死にもがいた。

 

葉月?「くっ…ううううう…」

 

岬「呉島さん!!」

 

田所「呉島!!」

 

葉月?「ぐっ…あぁ…」

 

私の元に岬さんと田所さんが駆け寄るが私はついに地面に崩れ落ち、サソードヤイバーが地面に虚しく転がりサソードゼクターが剣から離れて剣を尻尾で掴んだままどこかに去ってしまい私の変身が解けてしまった。

 

葉月?「待って…行かないでサソードゼクター!!私は…まだ…」

 

岬「しっかりして…」

 

田所「呉島!!」

 

変身の解けた私を岬さんが支えるが目の前の白いワームは人間の姿に戻ると私を上から見下ろした。

 

間宮「私の名前は間宮麗奈…死にゆく時、その名を呼ぶがいい…」

 

間宮と名乗るワームは私を見下ろしたままそう呟くと私に背を向けて歩いて行ってしまい私は必死にその背中に向かって手を伸ばした。

 

葉月?「待ちな…さい…オリジナルを…ドライバーを返…せ…」

 

私の必死の声も届かずワームはオリジナルの私のゲネシスドライバーを持ち去ってしまい私は悔しくて地面に握り拳を作り地面に叩きつけた。

 

葉月?「ぐっ…ううううう…!!」

 

 

 

岬「だめ…見つからないわ…」

 

葉月?「私…こんな肝心な時に何も出来ない…」

 

私達はオリジナルの私が落ちた川を捜索していたが見つからずに途方に暮れていた。

 

岬「まだ諦めるのは早いわ!!川に居ないって事はまだどこかで生きてる可能性があるって事じゃない!!」

 

葉月?「そう…ですね…」

 

私はオリジナルの私が負けた上に自身の力もワームに通じなかった事にショックを受けてしまい岬さんの話す声が遠く離れたところから聞こえるように感じていた。

 

葉月?「…私はこれ以上…誰も失いたく無い…」

 

ふと川の中で呟いているもう1人の葉月を遠くから蝶型のゼクター、モルフォゼクターがじっと見つめている事に今のもう1人の葉月は知る由も無かった。

 

 

葉月Side

 

私は白いワームのとどめの一撃を受けて橋の上から落下してしまい落下する私の視界に入ったのは私の腰から外れて吹き飛ぶゲネシスドライバーであり私は必死にドライバーを掴もうと手を伸ばすがその手は空をきり川に落ちてしまった。

 

葉月(体が…動かない…)

 

私の体は川の底へとゆっくり沈んでおりゲネシスドライバーが強制的に外れた影響で変身を保っていられず、最初に桃の鎧が消失してしまいアンダースーツのみが残された。

 

葉月(まずい…変身が…解ける…息が続かなくなる…)

 

マスクとアンダースーツの影響で冷たい水から身を守られていたが直後にマスクが消失して私は素顔を晒してしまい私は水を飲み込んでしまいぶくぶくと泡を立てた。

 

葉月(冷たい…苦しい…誰か…)

 

私はふと誰かの救援を期待してしまうが今の状況に助けが来ない現実に気持ちが押し潰されてしまい、死を覚悟して目を瞑った。

 

葉月(試練もクリア出来ずにここで死ぬのかな?)

 

私は伸ばした手をゆっくりと下ろすとそのまま流れに身を任せてしまい深く深く沈んでしまう。

 

葉月(もう…いいよね…私…)

 

私がそう心の中で呟いた瞬間、最後に黒とピンクのアンダースーツが消滅し私の体は冷たい水の中に身を捧げてしまい私はそこで意識が朦朧としてしまう。

 

葉月(ごめんね…シロちゃん…もう1人の私…そして…)

 

私の脳裏によぎった最後の人は私の最愛の人であり私はその人の顔を思い浮かべると笑みを浮かべながら暗い水底へと落ちていく。

 

 

葉月(さようなら…貴虎さん…)

 

 

 

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