仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

88 / 281
88話 私の覚悟

 

葉月?Side

 

私はあれから川に落ちたオリジナルの私を捜索していたが遺留品1つも見つけられずに途方に暮れていた。

 

葉月?「私…諦めませんから…絶対に貴方を見つけて見せる!!」

 

辺りは既に夜になっており背後には大きな月が私を照らしていて私の黒髪を明るく照らしていた。

 

風間「少し…よろしいでしょうか…?」

 

葉月?「はい?」

 

私は後ろから声を掛けられて後ろを振り向くと女の子を連れた男性がおり私は怪訝な目で男性を見た。

 

葉月?「貴方は…?」

 

風間「初めまして…風間大介と申します…よかったらお試しに貴方のメイクアップをさせて頂けませんか?」

 

葉月?「えっ…えっ!?」

 

私は困惑してしまうが風間と名乗る男性はギターケースの中から化粧道具をいくつか順番に取り出して私にメイクを施し始めてしまった。

 

風間「変わった化粧ですが…まぁ…いいでしょう」

 

ゴン「大介…もう夜だよ?」

 

風間「今日は大きな月が出ている…丁度いいコンディションです」

 

葉月?「えっ…えっ!?」

 

風間「風間流奥義…アルティメット…メイクアップ…」

 

私は顔をメイクされて鏡を見て確認するととても整ったメイクになっておりつい驚きの声を漏らした。

 

葉月?「これが…私!?」

 

風間「今の貴方にはとてもお似合いですよ…今の貴方は…えっと…その…」

 

葉月?「?」

 

風間さんが言葉を詰まらせているとメイクを手伝っていた女の子が隣に立って続きの言葉を紡ぎ始めた。

 

ゴン「女神のように美しい…」

 

風間「そうそう!!それそれ!!」

 

葉月?「女神だなんてそんな…」

 

私はつい浮かれていると田所さん達との合流することを思い出して慌てて立ち上がった。

 

葉月?「ごめんなさい…私…お仕事があるのでこれにて…」

 

風間「そうですか…それは失礼…ではいつかまた…」

 

私は慌てて風間さんに頭を下げるとその場を走り去ろうとしたが行く手を数人の女性が立ち塞がり私は思わず足を止めた。

 

葉月?「貴方達は?」

 

風間「おや…美しい花のような女性が次々と…よければ貴方達も私のメイクを…」

 

葉月?「っ!?待ってください!!」

 

私はふと女性3人が不敵な笑みを浮かべたのを見ると背筋が凍るような嫌な予感がしてメイクをしようと近づく風間さんを呼びつけた。

 

風間「どうしました?…何かありましたか?」

 

葉月?「この人達は危険です!!離れてください!!」

 

風間「危険?」

 

ふと風間さんが女性の方にすぐに視線を戻すと女性3人は緑色のサナギワームに容が変わっており風間さんは慌てて後ろに下がった。

 

風間「ワームか!!」

 

ゴン「大介…」

 

風間「仕方無いな…そこのお嬢さん…早く逃げてください!!」

 

風間さんはドレイクグリップを取り出して掲げるとグリップにドレイクゼクターが飛来しグリップに装着された。

 

風間「変身」

 

(HEN-SHIN)

 

葉月?(あれは…ドレイク!!)

 

風間さんはドレイクに変身してワームとの戦闘に入り私は残された少女と共にその場を離れようと動いた。

 

葉月?「離れましょう!!」

 

ゴン「うん…」

 

葉月?「そういえば貴方…お名前は?」

 

ゴン「百合子…」

 

葉月?「よろしくね百合子ちゃん。」

 

私は百合子ちゃんを連れてその場を離れようとするが私達の前に新手のワームが現れて私達はじりじりと追い詰められてしまう。

 

葉月?「くっ…逃げ場が無い…」

 

風間「ゴン!!」

 

風間さんが周りのワームに銃撃を放つが大量のワームに苦戦を強いられておりなかなかこちらに救援に来ることが出来ないようだった。

 

葉月?「このままじゃ…」

 

私は百合子ちゃんを守りながら後ろに下がっていると不意にかつて立川さんとの会話が頭の中に蘇っていた。

 

-回想-

 

立川「人間と関わるとワームに狙われる…貴方は誰にも見つからないようにひっそりと暮らすべきです。」

 

葉月?「ワームはどうするんですか?」

 

立川「人間がライダーとなってワームと戦えば我々ネイティブは生き残る事が出来る…元々は私達の生体構造を提供してライダーシステムを作り、その代わりに我々がライダーに守って貰う…そういう約束だった筈です。」

 

葉月?「でも…私達はただ守ってもらうだけなんて…」

 

立川「言った筈です…我々は戦いを好まない種族です…我々が戦いに介入するべきでは無い…」

 

 

-現在-

 

私は後ろに百合子ちゃんを隠しながらゆっくりと後ろに下がっていたがすぐ後ろには壁が迫っており私は戦う事を覚悟して百合子ちゃんの方へと向いた。

 

葉月?「私が守るから…安心して…」

 

ゴン「うん…」

 

私は百合子ちゃんにそう問いかけると私はワームの群れへと走り出して自身もネイティブの姿へと変身してワームへと挑みかかった。

 

葉月?「ああああああああっ!!」

 

風間「アイツ…ワームだったのか…?いや…でもゴンを…守っている…?」

 

私がネイティブの姿になったのをみて風間さんがとても驚いていたが私は構わずにワームへと蹴りを繰り出して自身の鋭い爪で必死に抵抗した。

 

葉月?(立川さん…ごめんなさい…私には戦いから逃げる事なんて事は出来ない…)

 

私が自身も戦いは苦手なためにずっと戦いから逃げてきたがある事をきっかけに戦う勇気が湧いた事を思い出した。

 

葉月?(そうだ…呉島葉月…私は彼女に擬態したから彼女の戦う意識に刺激されて私も守るべき人のためにここまで体を張れるようになれたんだ…)

 

 

間宮「オリジナルの真似をしたつもりか?愚かだな…」

 

葉月?「貴方は…」

 

サナギワームと戦う私の元に間宮と名乗るワームが現れており隣には同じく女性のワームを引き連れていた。

 

葉月?「私は逃げない…オリジナルの仇は私が取る!!」

 

間宮「フッ…やってみるがいい…やれ!!」

 

私の元に成虫ワームが迫り私は必死にワームの攻撃を躱すが鋭い攻撃に私は追い詰めれてしまいだんだんとダメージを負っていく。

 

葉月?「うぐっ…あぁっ!!」

 

私はついに胸に強烈なダメージを受けてしまい地面に転がり人間の姿に戻ってしまい私は胸倉を掴まれて無理やり立ち上がらせられてしまう。

 

葉月?「うっ…うぐっ…」

 

間宮「さぁ…どこまで持つかな?」

 

葉月?「あぁ…うううううっ…」

 

私は腕を掴まれると針のような物で私の腕を刺されてしまい私の腕から緑色の血が流れてしまう。

 

葉月?「くっ…」

 

私の顔に向けて針を向けたところでワームはどこからか攻撃を受けて突如吹き飛び私は慌てて顔を上げた。

 

加賀美「そうはさせるか!!」

 

葉月?「加賀美さん!!」

 

加賀美「キャストオフ!!」

 

(CAST OFF)

 

(CHANGE STAG BEETLE)

 

加賀美さんは二刀流を振り翳してワームに攻撃を仕掛けていくが白いワームはやはり強敵のようでだんだんと押され始めて私の元に再び成虫ワームが迫っていた。

 

葉月?「負けるかぁぁぁ!!変身!!」

 

(HEN-SHIN)

 

私は再びブレスを掲げるとザビーゼクターが飛来し自動的にブレスにザビーゼクターが装着し私は一瞬でマスクドフォームに変身しすぐに私はザビーゼクターの羽を上に上げてゼクターを一気に180度回転させた。

 

葉月?「キャストオフ!!」

 

(CAST OFF・CHANGE WASP)

 

私はライダーフォームにキャストオフするとワームに拳を叩き込みさらに蹴りを浴びせていくが私がザビーの力を完全に使いこなせていないのかダメージを与えられずに胸に針の攻撃を受けてしまった。

 

葉月?「ぐふっ…」

 

加賀美「呉島さん!!」

 

加賀美さんが私に向かって来ようとしたが白いワームに攻撃されてしまい地面を転がってしまった。

 

間宮「戦いの神とはこの程度か…ハアッ!!」

 

加賀美「ぐあああああっ!!」

 

ついに加賀美さんはハサミの攻撃により吹き飛ばされてしまい地面に転がりガタックゼクターがベルトから離れて飛び去ってしまい変身が解除されてしまった。

 

葉月?「そ…そんな…加賀美さんまで…」

 

間宮「余所見をしている余裕があるのか?……やれ」

 

葉月?「しまっ…」

 

私はつい余所見をしてしまい目の前のワームの斬撃を連続で浴びてしまい地面に崩れ落ちてしまい、ついに私のブレスからもザビーゼクターが離れて飛び去ってしまい強制的に変身が解けてしまった。

 

葉月?「うっ…うぅ…でも…まだ!!」

 

私の元に成虫ワームが針を構えて歩み寄るが私は諦めずにワームに向かって蹴りを浴びせるが必死の抵抗も通じず、針による斬撃を腹に受けて膝をついた。

 

葉月?「がはっ…」

 

加賀美「呉島さん!!」

 

葉月?「大丈夫…です…私はこんなところで負けない…」

 

変身が解けてしまった加賀美さんが生身のまま周りのサナギワームに拳を入れながら叫ぶが私はゆっくりと立ち上がりながら頬についた緑色の血を手で拭った。

 

葉月?「オリジナルが戦ったように…私も…大切な人達を守るために戦う!!」

 

間宮「愚かなネイティブの小娘が…いいだろう…この私が始末してやろう」

 

白いワームが私の元にやって来てハサミを私に向けて構えたが私は目の前の白いワームを睨みつけた。

 

葉月?「私は…諦めない…こんな所で…」

 

私は振り下ろされたハサミを素手で掴むと必死に声を絞り出して叫んだ。

 

間宮「何っ!?」

 

葉月?「死ねるかぁぁぁぁ!!」

 

私は腹の底から声を張り上げると上空から何かが高速で飛来して目の前の白いワームに思い切りぶつかり衝撃で白いワームは吹き飛ばされてしまった。

 

ゴン「あれは…?」

 

葉月?「まさか…」

 

私がふと呟くと飛んできたそれは私の周りをぐるぐると周り私は思わず手を差し出すと飛んで来たそれは私の指先に止まった。

 

葉月?「モルフォゼクター?」

 

白い機械の蝶のゼクターであるモルフォゼクターは機械音を響かせると、まるで私に向かって「戦え」と言わんばかりに羽を開いたり閉じたりを繰り返していた。

 

葉月?「私を…認めてくれるんですか?」

 

私はモルフォゼクターに言葉を掛けるとすぐに機械の羽を降りたたみモルフォゼクターを掴み取るとライダーブレスへと近づけて叫んだ。

 

葉月?「変身!!」

 

(HEN-SHIN)

 

ライダーブレスにモルフォゼクターを装着すると私の手から鎧が形成されていき私の体は他のマスクドライダー達と同じく黒いスーツが装着されて上半身は銀色のアーマーが私の体を包み込んで変身を完了させた。

 

風間「なっ…変身した!?」

 

加賀美「新しいライダー!?」

 

私は手にした武器「ゼクトクナイガン」と呼ばれるカブトが使うクナイガンと同型の武器を手にすると銃として構えて白いワームへ銃口を向けた。

 

葉月?「お待たせしました…では…覚悟!!」

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。