仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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89話 手にした力

 

葉月?「はああああっ!!」

 

私はクナイガンをひたすら連射し白いワームへと攻撃を仕掛けていたがやはり硬い体に銃弾が効かずに白いワームは自身の体を撫でるとこちらにハサミを向けた。

 

間宮「その程度か…?効かんな」

 

葉月?「くっ…やっぱり硬い…」

 

私は思わず舌を打つが自身の武器であるクナイガンをちらりとみるとマスクの下で笑った。

 

葉月?(いや…これならやれる…モルフォゼクターの力とこの武器なら…!!)

 

私はクナイガンを連射して撹乱するが白いワームに接近されてしまい、再び胸にハサミの一撃を浴びて地面に転がってしまう。

 

葉月?「はあっ…はあっ…」

 

私はこれまでのダメージもあり息が続かなくなってしまい膝を突いてしまうがそこに銃撃音が響いて白いワームが足を止めて私は銃撃のあった方へと視線を向けた。

 

葉月?「天道さん?」

 

そこにはマスクドフォームに変身してカブトクナイガンを構えている天道さんがおり私の事をじっと見ていた。

 

天道「お前のオリジナルのことなら安心しろ…」

 

葉月?「っ!?無事なんですね!?よかった…」

 

天道「店でオリジナルがお前を待っているからな」

 

葉月?「はい…だったら尚更今ここで負けるわけにはいきませんね!!」

 

私は気合いで立ち上がると目の前の白いワームへと再び向き合いクナイガンを再び構えて射撃を行った。

 

間宮「無駄な事を…」

 

葉月?「勝負!!」

 

私の元に白いワームがハサミを構えて突進して来るが私はクナイガンを構えて連射するが私は下から掬い上げられように斬られてしまい、後ろに倒れそうになってしまう。

 

葉月?「がはあっ…」

 

間宮「終わりだな…?」

 

衝撃で私はクナイガンを手放してしまい空中に投げ出されたクナイガンが宙を舞いクルクルと回転しながら地面に落ちかけるが私は空中でクナイガンを掴み取ると刃の方を向けてそのまま力任せに振り抜いた。

 

葉月?「そりゃああああっ!!」

 

間宮「ぐはあっ…」

 

私のアックスモードになっているクナイガンの不意打ちに近い攻撃によって白いワームの強固な鎧の一部砕く事に成功し、白いワームは後ろに下がり、懐から何かを落として私はそれを拾い上げた。

 

葉月?「オリジナルのドライバー…返して貰いました!!」

 

私が掴み取ったのは奪われたゲネシスドライバーとピーチエナジーロックシードであり私は思わずガッツポーズをとった。

 

間宮「行け!!」

 

ダメージを負った白いワームはクロックアップにより逃走してしまい私は思わず後を追おうとしたが既に白いワームは姿を消しており私の前に巨大な針を持つアメンボ型の成虫ワームとサナギワームが残された。

 

天道「やれるか?」

 

葉月?「はい…ここは私が…」

 

天道さんはサナギワームと戦い始めると私は目の前の成虫ワームへと向き直った。

 

葉月?「行くよ…」

 

私はライダーブレスに装着してあるモルフォゼクターの向きを僅かに変えると待機音が流れ始めて私のアーマーパーツが浮き上がり初めて私はモルフォゼクターを180度回転させるとモルフォゼクターの羽が自動的に展開された。

 

葉月?「キャストオフ!!」

 

(CAST OFF・CHANGE BUTTERFLY)

 

私のマスクドフォームのアーマーパーツが弾け飛び中から白い装甲が現れて背中には蝶の羽を模した大きな2つに分かれたマントが付いており、アーマーパーツが弾け飛ぶのに合わせて白い純白のマントがふわりと舞い上がった。

 

葉月?「マント…?もしかして…」

 

私は地面を思い切り蹴って飛び上がると背中のマントが自動的に広がり私は空を飛び上空からクナイガンを連射してワームにダメージを与えてワームへと上空から接近するとクナイガンのアックスモードからガンパーツを分離して短剣の刀身を露出させた。

 

葉月?「せやあああああっ!!」

 

私はクナイガンを短剣として構えたままそのままワームに向けて急降下してそのまま真横に短剣を一閃させて振り抜いてワームのボディを切り裂いた。

 

葉月?「よっ…と…」

 

私はマントを翻しながらワームの方へと振り向くと再び分離したガンパーツを装着するとアックスモードにして構えた。

 

葉月?「これで決める…!!」

 

(RIDER BEAT)

 

私はモルフォゼクターを再び180度回転させると必殺技の音声が流れて私はクナイガンにエネルギーを纏わせて構えるとワームに向かって駆け出してクナイガンをすれ違い様に振り抜いた。

 

葉月?「はあっ!!」

 

私の斬撃によりついにアメンボ型のワームは緑色の煙を上げながら大爆散し、私はそのアメンボ型ワームの最期を飾る炎をバックにする形で立っていた。その場に荒れ狂い、駆け抜ける熱を孕んだ風が、私の装飾ディテールである白い純白のマントを大きくはためかせた。

 

天道「…心配する必要は無かったな…」

 

サナギワームの集団を殲滅した天道さんがそう呟き、変身を解除すると静かにその場を去ってしまった。

 

 

風間「ゴンを助けてくれてありがとうございます…」

 

葉月?「いえ…でもいいんですか…私を倒さなくて…?」

 

私のネイティブとしての姿を見られてしまったために私は風間さんから敵視されるのではないかと思ってしまうが風間さんは私に向かって笑って見せた。

 

風間「貴方はゴンを助けてくれてワームを倒してくれた…貴方がワームだろうがなんだろうが私は貴方を敵視したりはしません…」

 

葉月?「風間さん…」

 

風間「そう…貴方は蝶のように…えっと…その…」

 

ゴン「可憐で美しい」

 

風間「そうそう!!それそれ!!」

 

葉月?「もう…褒めすぎですよ…」

 

私は風間さんの言葉が冗談なのか本気なのかわからないまま私はその場で笑っていた。

 

 

葉月?「私っ!!」

 

私は風間さんと別れた後に真っ直ぐ店へと戻るとそこには先に店へと戻っていたであろう天道さんと川に落ちて行方知れずだったオリジナルの私がいた。

 

葉月「心配かけてごめんなさい…でもこの通り私は無事です!!」

 

葉月?「いや…無事なのは聞いてたけど…どうして…」

 

葉月「まぁまぁ…落ち着いて…それよりよかったらこれ食べてください!!」

 

葉月?「いや…話はまだ終わって…」

 

私の心配を他所にオリジナルの私はテーブルの上に麻婆豆腐を置いて私に向かって手招きをしていた。

 

葉月?「あの…これ…」

 

葉月「どうぞ…召し上がってください!!」

 

葉月?「いや…私の話を…」

 

葉月「いいからいいから!!」

 

私はオリジナルに促されて席に着くとレンゲを手に取り麻婆豆腐を口にした。

 

葉月?「これは…!?こんな特殊な味まで作れるようになったんですか?」

 

私は短い間で料理の腕を上げていることに驚き、ひたすら麻婆豆腐をかき込んでいた。

 

葉月「これで料理の試練の1つ目はクリアです!!」

 

天道「だが…料理の腕はまだまだ奥が深い…精進しろ!!」

 

葉月「はいっ!!」

 

葉月?「ちょっと!!勝手に2人で話が進んでいるんですか!?せっかく私が心配してたのに!!」

 

葉月「そう怒らないで下さいよ…これは貴方の為だったんですよ」

 

葉月?「…え?」

 

それからオリジナルの私は語り始めた…私が知らない事情を…真剣な表情となったオリジナルの私を私はじっと見つめていた。

 

 

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