仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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93話 最後の試練へ

 

 

-現実世界-

 

葉月「はっ!!」

 

チャッキー「あっ!!お帰りなさい!!」

 

私は目を覚ますとそこは旅立つ前の神社の本殿の中であり私は体をゆっくり起こした。

 

葉月「今回も無事に帰って来たんだ…」

 

シロ「お疲れ様…2つ目の試練クリアおめでとう…」

 

私はシロちゃんとチャッキーさんの姿を見ると安心してしまい再び畳の上に身を預けた。

 

チャッキー「お疲れ様…今回も大変だったんだ…?」

 

シロ「…今回はどんな試練だったの?」

 

葉月「えっ…となんて言ったらいいか…」

 

シロ「……?」

 

葉月「簡単に言うなら2006年の東京で新しいライダーが誕生して…その人を一人前のライダーとして導いてました…」

 

チャッキー「新しいライダー?凄い!!しかも導いたって!!」

 

シロ「それは凄い…今回はお姉ちゃんじゃなくてその子が主人公みたいな感じだったのかな?」

 

葉月「そうですね…今回私は彼女を導く…こう…湊先輩みたいな立場だったのかも…」

 

チャッキー「へぇ…会ってみたいな…その子に…」

 

葉月「でも過去の世界だから今も無事でいてくれると良いのですが…」

 

シロ「その世界でも、かつての沢芽市のインベス、オーバーロードのような脅威があったんだ?」

 

葉月「私があの世界から去った後も戦いは続いている筈…せめて彼女がどうなったかだけでもわかればいいんですが…」

 

シロ「…違う世界だから…それは難しいと思う…」

 

葉月「そうですよね…うーん…」

 

私がどうしようか唸っていると本殿のさらに奥の神棚の辺りに一瞬稲妻が走り私達は驚いて神棚の方へと視線を向けた。

 

チャッキー「なっ…何っ!?」

 

葉月「これは…」

 

シロ「……何か…来る…」

 

葉月「えっ…」

 

シロちゃんが呟くと神棚に時空の歪みのような物が発生し、歪みの中から銀色の何かが突如出現して私は目を見開いて驚いた。

 

チャッキー「何…これ…」

 

葉月「これは…ハイパーゼクター!?」

 

それは紛れもないハイパーゼクターであり私はハイパーゼクターを掴み取るとしげしげと眺めた。

 

シロ「その子…何か見せたい物があるみたい…」

 

葉月「えっ…わっ!!」

 

ハイパーゼクターは壁に向かって何かの映像を投影して写しだしており私は思わず目を見開いて驚いた。

 

葉月「そうだ…ハイパーゼクターは未来で作られた物…もしかしたら私にその後の皐月の未来の映像を持って来てくれたのかも!!」

 

チャッキー「皐月…って…もしかしてさっき話してた葉月さんが導いた子?」

 

葉月「そうなんです…あ、何か見えて来ましたね…」

 

シロ「何か音も聞こえる…映画館みたい…」

 

チャッキー「確かに!!」

 

私達は映画を見るような感覚になり、だんだんと鮮明になってくる映像と音声へと視線を意識を集中させていた。

 

 

-映像-

 

ネイティブ「助けて下さい…」

 

皐月「大丈夫です…貴方達は私が守りま…」

 

ネイティブ「きゃあああああっ!!」

 

皐月「あ…ああ…ああああっそんな…」

 

乃木怜治「ZECTの諸君!!今度はアンチミミック弾とかいうつまらない兵器を開発したそうだね?」

 

皐月「お、お前ぇぇ…!!ネイティブを…私の仲間をよくも!!」

 

乃木怜治「ふっ…」

 

皐月「キャストオフ!!」

 

(CHANGE BUTTERFLY)

 

乃木怜治「無駄だ…」

 

皐月「あっ…きゃあああああああっ!!」

 

 

葉月「こ、これは…?」

 

映像に映し出されていたのは皐月が紫色のワームに一瞬で跳ね飛ばされて地面に倒れ込み変身が解けてしまっているという信じられない状況だった。

 

葉月「何…今の攻撃…?…全然見えなかった…」

 

 

シロ「…映像が切り替わる…」

 

葉月「あっ…」

 

私が映像に視線を戻すとまた別の映像へと切り替わっており映像が映し出された。

 

 

加賀美「ぐあっ…」

 

皐月「ううっ…」

 

乃木怜治「お前達がこのザマだと言うのにカブトは助けにも来ないのか」

 

加賀美「黙れっ!!お前に…俺達の絆など…わかってたまるか!!」

 

皐月「私達は…負けない…天道さんが来るまで…ここを…守り抜く…」

 

次に映し出せれたのは全身ぼろぼろになった加賀美さんと同じく鎧もぼろぼろになり白い純白のマントも破れてしまい息も絶え絶えの皐月の姿だった。

 

 

葉月「皐月…加賀美さん…あんなにぼろぼろになって…」

 

 

皐月「そ、そんな…神代さん…どうして…こんな…事を…」

 

神代「ライダーの最期だ…」

 

次に映し出されたのは怖い表情を向ける神代さんと地面に倒れている皐月の姿であり神代さんの手には皐月から奪ったであろうモルフォゼクターが握られていた。

 

根岸「いや〜貴方のような美しい方がまさか我々と同じネイティブとは…」

 

皐月「あの…ちょっと…」

 

根岸「水瀬さん…我々と手を組みませんか?」

 

皐月「わ、私は…」

 

次の映像は赤い服を着た男性がスーツ姿の皐月の肩に手を置いて、困惑した表情を浮かべた皐月の姿であった。

 

葉月「何なんですか!!この人!!私の皐月にベタベタ触って…!!」

 

シロ「お姉ちゃん…落ち着いて…」

 

 

天道「皐月…このネックレスを調べてくれないか?」

 

皐月「これは…」

 

天道「これはお前にしか頼めない…頼んだぞ…」

 

 

 

岬「天道君!!やめて!!」

 

天道「クロックアップ…」

 

皐月「クロックアップ!!」

 

(Clock Up)

 

天道「どうだ?」

 

皐月「はい…天道さんの予想通りでした…このネックレスは人間を…」

 

次に映し出されたのは天道さんが皐月に緑色のネックレスを渡しており、その直後に映像が切り替わり、クロックアップ中の会話のようだった。

 

 

皐月「はあっ…はあっ…うっ…」

 

根岸「可哀想なお嬢さん…君は私が可愛がってあげますよ…」

 

皐月「……」

 

続けて映し出されたのは地面に倒れて気を失ってしまった皐月の頭を撫でながらそのまま抱き抱えてしまいどこかに運ぶ赤い服を来た男性の姿であった。

 

 

葉月「皐月が…この人…皐月をどうするつもりなの!!」

 

シロ「…お姉ちゃん…落ち着いて…」

 

葉月「…ごめんね…でも心配で…」

 

 

 

擬態天道「カブト…この世界を頼んだよ!!僕達の世界を!!」

 

皐月「加賀美さん…後はお願いします…」

 

根岸「お前ら…離せぇぇぇ!!」

 

皐月「貴方はここで…私と死ぬの!!」

 

加賀美「よせっ!!皐月!!皐月ぃぃぃぃ!!」

 

擬態天道・皐月「「うわあああああああ」」

 

最後に映し出したのは爆発する炎の中に飛び込んで行く皐月の姿であり直後に大爆発が起きてしまうのをみてしまい私は衝撃のあまりに膝を突いてしまった。

 

葉月「そ…そんな…皐月が…死んだ…?」

 

チャッキー「嘘…」

 

シロ「……」

 

直後にハイパーゼクターは再び時空の狭間へと姿を消してしまい、完全にこの世界から消え去ってしまった。

 

葉月「ありえない…だって…皐月は強い子だから…きっと…生きてる…」

 

シロ「お姉ちゃん…」

 

葉月「私は信じるよ…絶対に生きてるって…」

 

チャッキー「うん…諦めるのは早いよ!!信じよう?生きてるって!!」

 

葉月「はい…」

 

シロ「お姉ちゃん達は…強いね…その心の強さがあれば…3つ目の試練も突破出来るかも…」

 

葉月「ついに3つ目の最後の試練…ですよね?」

 

シロ「うん…武神の世界…」

 

葉月「武神の世界か…どんな感じの試練なんですか?」

 

シロ「私が言えるのはただ1つだけ…勝つ事…だよ…」

 

葉月「やっぱり今回の世界も戦いは避けられないんですね…」

 

シロ「そうみたい…どうする?一旦休憩してから試練に挑戦する?」

 

葉月「いえ…このまま武神の世界に挑戦させて下さい…」

 

シロ「わかった…じゃあ…行くよ?」

 

チャッキー「あ、ちょっと待って!!」

 

私は再び横になったタイミングでチャッキーさんから待ったがかかり私とシロちゃんはチャッキーさんの方へと視線を向けた。

 

チャッキー「今度は私も連れて行ってくれない?」

 

葉月「チャッキーさんが?」

 

チャッキー「試練が終わるまで待ってて不安だったし…葉月さんがどう試練に立ち向かうのか側で見守りたいの!!」

 

葉月「チャッキーさん…でも危険な試練なんですよ?」

 

チャッキー「大丈夫…それに私も葉月さんの力になりたいの!!」

 

シロ「失敗したら意識も戻らず…この世界に戻って来れないかもよ?それでもいくの?」

 

チャッキー「覚悟は出来てるよ!!」

 

葉月「チャッキーさん…私のために…ありがとうございます!!」

 

シロ「チャッキーの気持ちはわかった…じゃあ最後の試練は2人一緒に挑戦してもらうね?」

 

葉月「お願いします!!」

 

シロ「じゃあチャッキーはお姉ちゃんの隣に横になって…準備が出来たら儀式を行うから…」

 

チャッキー「うん…」

 

チャッキーさんは私の隣に横になり私達はシロちゃんに合図を送るとシロちゃんは神楽舞を披露しており私達は目を瞑った。

 

シロ「最後の試練…頑張って!!」

 

そうシロちゃんの声が響くと私達の意識は一瞬で暗闇に吸い込まれて行き、現実世界から再び一瞬で旅立ってしまった。

 

 

 

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