桃ノ助「ここだ」
チャッキー「わぁ…大きなお城…」
私は桃ノ助と名乗る人物に体を乗っ取られたまま桃ノ助のお城へとやって来ておりそこには灰色の3人の怪人が椅子に座って待っていた。
裏ノ助「先輩?女性の体に乗り移ったのかい?」
金ノ助「全く…お前さんは手段を選ばんなぁ…」
龍ノ助「お姉ちゃんだ!!知らないお姉ちゃんの体に憑いてるの面白い!!」
桃ノ助「てめぇら…ごちゃごちゃうるせぇんだよ!!」
チャッキー「貴方達は一体…」
桃ノ助「俺達は武神電王を名乗ってんだよ…俺達イマジンは人の体に憑いていないと実態を保てねぇ…だからこの女の体を借りたのさ…」
チャッキー「イマジン…?」
???「桃っ!!アンタ人の体を勝手に…」
桃ノ助「げっ…ハナクソ姫!!」
そこに白い着物に身を包んだ女の子が現れて私の元へと迫っており桃ノ助こと桃さんは驚いて後ろに後退した。
小花姫「桃がごめんなさい…私は小花…こっちは裏ノ助に金ノ助に龍ノ助…それでこの方に憑いてるのが桃って言うの!!」
チャッキー「よろしくね…私はチャッキーって呼んで…それで今、桃?が取り憑いてる体の持ち主は葉月さんだよ」
小花姫「葉月さん…聞こえてると思うけど…本当にごめんなさい…」
葉月(いえ…たぶん?大丈夫ですよ)
チャッキー「それであの武神鎧武って一体…」
小花姫「私達、武神達の戦いに突如として現れた新たなる武神なの…」
チャッキー「えっ…」
小花姫「各地の武将達がそれぞれの武神ライダー達と共に天下を目指すこの時代で仕える武将をもたず、自ら天下取りを成し遂げようと他勢力に侵攻を仕掛けてるみたいなの…」
チャッキー「そんな事が…」
裏ノ助「僕達のリーダーである人物が武神鎧武にやられてしまってね…電王に変身するには体が必要なのさ…」
チャッキー「それで葉月さんの体を使って…武神電王に…?」
裏ノ助「そうそう…僕達も困ってるんだよね?リーダーである武将・良太郎が討たれて僕達は途方に暮れていたんだよね…電王に変身出来なくなったからね」
チャッキー「仲間がやられていたんだ…可哀想…」
龍ノ助「お姉ちゃんの体を使えばきっと電王に変身出来るよね?」
チャッキー「ちょっと…私にも取り憑く気!?」
金ノ助「ちょっと待たんか!!龍…いきなり本人の許可も無く取り憑くんのはあかん!!」
龍ノ助「お姉ちゃん…ダンスって得意?」
チャッキー「えっ…うん…私ダンスチームのメンバーの1人だし…」
龍ノ助「わぁい!!僕と相性バッチリ!!それっ!!」
チャッキー「ひゃあああっ…」
葉月(チャッキーさん!?)
龍ノ助さんこと龍さんがチャッキーさんへ光の塊となってチャッキーさんの体へと飛び込んでしまいチャッキーさんは意識を失ってしまった。
龍ノ助「わぁい!!お姉ちゃんの体、軽ーい!!」
葉月(チャッキーさんまで体を乗っ取られてる…)
チャッキーさんは龍さんに体を乗っ取られてしまい目は紫色に染まっておりチャッキーさんの黒髪には紫色のメッシュが入っていて、こちらに笑顔を向けていた。
龍ノ助「見て!!これダンスの衣装だよね!!ズボンにダンスって書いてある!!」
チャッキーさんの衣装はチーム鎧武のシャツの上にグレーのパーカーを羽織っておりハーフパンツは紫色で白くDANCEと書かれており明らかにダンサーである事がわかる服装で龍さんはチャッキーさんのハーフパンツの裾を掴んでDANCEの文字を私達に見せた。
裏ノ助「まったく龍ノ助は遠慮が無いよね…僕は女の子に憑くのは趣味じゃ無いんだけど…だけど…今はそんな事も言ってられないか…」
金ノ助「全く…しょうがない…」
葉月(うわーこれ…どうするの…私達2人とも体乗っ取られてるし…)
チャッキー(あれ…葉月さんの心の声が聞こえる?)
葉月(本当だ…どういう力なんだろう…)
桃ノ助「とにかくだ…しばらくは武神鎧武を倒すためにお前らの体を貸してもらうからな!!」
小花姫「ちょっと桃!!何を勝手に…この2人は関係ないでしょ!!2人を戦いに巻き込むなんて…」
兵士「大変です!!」
そこへ兵士の1人がやって来て私達は一斉に兵士の方へと視線を向けた。
兵士「武神がこちらに襲撃を掛けて来ました!!」
桃ノ助「何ぃ?武神鎧武か!?」
兵士「いえ…武神…アギトです!!」
葉月(武神…アギト?)
裏ノ助「まさか…僕達の宿敵じゃないか…」
金ノ助「まさか…武神鎧武が現れたと言うのに…」
龍ノ助「わーい!!武神鎧武を倒す前の肩慣らしだ!!いっくぞぉぉ!!」
桃ノ助「おい!!ちょっと待て!!」
チャッキーさんに取り憑いた龍さんが笑顔で城を飛び出してしまいその後を私に取り憑いた桃さんが後を追いかけて行き、私とチャッキーさんは心の中で必死に叫んだ。
チャッキー(私達の体で…)
葉月(戦を始めないで下さい…)
私達は城を抜けて草が生えた広場に着くとそこには黄金の武神ライダーがおりその後ろにはたくさんの兵を従えており武神ライダーの側には側近の女性の兵士がいた。
マナ「武神…アギト!!」
武神アギト「悪いけど君達はさっさと倒させてもらうよ!!」
龍ノ助「お前なんて僕1人で十分だよ!!」
桃ノ助「てめぇ…俺を差し置いて勝手な事言ってんじゃねぇ…主役は俺だぞ!!」
龍ノ助「えぇ…うるさいよ桃ノ助…」
桃さんは龍さんの胸倉を…いえチャッキーさんの胸倉を掴んで自身の元へと引き寄せていたが龍さんも桃さんの…いえ…私のスーツのジャケットを掴んで睨みつけており側から見ると私とチャッキーさんが喧嘩しているように見えているだろう。
葉月(チャッキーさんごめんなさい…)
チャッキー(葉月さんのせいじゃないよ…もう私達じゃ止められない…)
私達は心の中でお互い謝っていたが龍さんは私のジャケットから電王のベルトを奪い取り自身の腰に回転しながら巻き付けた。
桃ノ助「おい…何を勝手に!!」
龍ノ助「わーいわーい!!僕から行くね?変身!!」
(GUN FORM)
チャッキーさんの体が黒いスーツに覆われて上から紫と白のパーツが装着されてチャッキーさんは紫の電王へと変身してしまった。
龍ノ助「お前達倒すけどいいよね?答えは聞いてない!!」
葉月・チャッキー「「聞かないんかい!!」」
龍ノ助「行くよ!!バンバンバン!!」
龍さんは銃を構えると武神アギトへ向けてステップを踏みながら銃撃を放ち武神アギトはダメージを受けて後ろに下がった。
武神アギト「ぐはっ…」
裏の助「龍ノ助の奴…チャッキーさんと相性がいいみたい…なんてこった…」
桃ノ助「あの野郎…主役は俺だぞ…変身さえ出来れば…」
桃さんは電王のベルトを龍さんに使われてしまった事にイライラを募らせており、その場で地団駄を踏んでいた。
葉月(あの…私のドライバーを使っては?)
桃ノ助「おぉ?お前…武神ライダーだったのか?」
葉月(武神じゃないですけど…戦う力は一応…あります…)
桃ノ助「変身出来るならなんでもいいぜ…えっと…ベルトベルト…」
桃さんは私のスーツのあちこちを弄り始めてゲネシスドライバーを取り出すとドライバーを構えた。
桃ノ助「これかぁ…よし…行くぜぇぇぇ!!」
葉月(はいっ!!)
桃ノ助「……」
葉月(………)
桃ノ助「これどうやって使うんだ?」
葉月(ガクッ…)
桃さんはゲネシスドライバーを叩いたりベルト帯の接続部に息を吹きかけたりしていたが私はため息を吐きながら冷静に桃さんに指示を出した。
桃ノ助「これ…ベルト帯がねぇぞ!!どうやって巻くんだよ!?」
葉月「はあ…仕方ないですね…ドライバーを腰に当てて下さい…自動的にベルト帯が腰に巻き付いて体に固定されるので…」
桃ノ助「おぉ…おぉ…すげぇ…」
葉月「次はマロンエナジーロックシードを取り出して解錠して下さい」
桃ノ助「まろんえな…ろくしー…って何だそれ!?」
葉月「マロンエナジーロックシードです!!茶色の栗の錠前です!!」
桃ノ助「おぅ…茶色の栗…茶色の栗…どこだ?」
桃さんはマロンエナジーロックシードの場所が分からず胸ポケットや体のあちこちを弄り始めて私は再びため息を吐いた。
葉月「スカートのポケットの中です!!」
桃ノ助「おぉ…これか!!よしっ!!」
桃さんはスカートのポケットからマロンエナジーロックシードを取り出すと構えて解錠した。
(マロンエナジー)
桃ノ助「お?」
(マロンエナジー)
(マロンエナジー)
(マロ…)
桃さんは錠前から音声が流れたのを面白がってか解錠スイッチを何度も押してしまい錠前から繰り返し音声が流れた。
葉月(ちょっと!!遊んでないでちゃんとして下さい!!)
桃ノ助「おぉ?次はどうすりゃいい?」
葉月(ロックシードをドライバーの黒い窪みに装着して下さい!!そしてハンガーを閉じる!!)
(ロックオン)
桃さんは私の指示通りマロンエナジーロックシードをゲネシスドライバーに装着するとハンガーを閉じると栗の鎧がゆっくりと降りて来た。
葉月「最後にシーボルコンプレッサーを押し込んで変身です!!」
桃ノ助「し、しーぼる…?」
葉月(しまった… シーボルコンプレッサーって言ってもわかんないか…)
桃さんはシーボルコンプレッサーが分からないようで私は心の中で専門用語を使ってしまった事に後悔してしまい頭を抱えるがすぐにわかりやすい用語を使って指示を出し直した。
葉月「えっと…桃さんから見て右側のレバーです!!レバーを握って!!」
桃ノ助「おぉ…?」
葉月「はい!!レバーを押し込んで…変身!!」
桃ノ助「おぉ…?変身っ!!」
(リキッド)
(マロンエナジーアームズ)
私の体を白いアンダースーツが覆い上から栗の鎧が被さり鎧が展開して体に装着されると無事にヴィーナスへと変身を完了させた。
桃ノ助「おぉ…なんだこのヒラヒラ?」
葉月(ちょっと!!スカートを掴まないで…前!!前!!)
桃さんがスカートに慣れないのかヴィーナスの前掛けとスカートを掴み上げるが私は思わず桃さんへと前を向くように指示を出した。
兵士「うわぁ…新しい武神だぁ!!」
桃ノ助「待たせたな…俺…参上!!」
再び桃さんは親指で自身を指差し、両腕と両足を広げて歌舞伎の見得を切るようにポーズを決めた。
葉月(ちょっと…名乗ってないで早くチャッキーさんを援護して下さい!!)
桃ノ助「おう…って武器はねぇのか!?」
葉月(右手を広げて下さい!!武器のソニックアローを呼び出せます!!)
桃ノ助「おう!!」
桃さんは手のひらを広げるとソニックアローが手のひらに現れて桃さんはソニックアローを掴み取るとチャッキーさんを援護するために駆け出した。
桃ノ助「最初から最後までクライマックスだぜ!!行くぜ行くぜ行くぜぇ!!」
葉月(大丈夫かな…これ…?)