チャッキーSide
武神鎧武「武神電王…討ち取ったり!!」
それは私にとって信じられない事態であった。これまで多くの困難を乗り越えて来た親友の葉月さんが私を庇って怪物に吸収されてしまったからだ。
チャッキー「あ…あぁぁ…嘘っ…」
武神鎧武「残る武神もこの手で倒す…フッハッハッハ…」
武神鎧武は倒れ伏す私に構わずその場を去ろうとするが私は武神鎧武に飛びついて動きを止めた。
チャッキー「葉月さんを返して!!紘汰さんと同じ姿の鎧武でそんな事をするなんて!!」
武神鎧武「小娘が…」
チャッキー「返して…返して!!」
武神鎧武「武神を失った貴様に用は無い…消えろ!!」
チャッキー「きゃっ…」
私は武神鎧武に頬を叩かれ衝撃で地面に転がってしまいそのまま武神鎧武はその場から立ち去ってしまった。
-武神電王の拠点-
龍ノ助「……」
裏ノ助「……」
金ノ助「……」
小花姫「桃が…討たれた…?」
裏ノ助「……本当だよ…僕達…何も出来なかった…」
金ノ助「…せやな…」
龍ノ助「桃が…僕を庇ったんだ…どうして…」
チャッキー「そんなの決まってるでしょ!!仲間だからだよ!!」
龍ノ助「仲間…」
小花姫「良太郎も仲間を大事にしてた…桃…アンタ…男じゃない…」
みんなは桃ノ助の事を思って涙を流すが私はその場の雰囲気に耐えきれずにその場を去ろうとしたが裏ノ助が私の手を掴んだ。
裏ノ助「どこに行くんだい?」
チャッキー「葉月さんを助けに行かないと!!葉月さんだけじゃない…吸収された桃ノ助や武神達みんなも!!」
金ノ助「気持ちはわかるが今あいつの元へ向かうんは危険すぎる…」
チャッキー「それでも…私がやらなきゃ…」
私がそれでもと食い下がっているとそこに再び見張りの兵士が慌てた様子で転がり込んで来た。
兵士「大変です!!」
金ノ助「今度は何事や?」
兵士「武神オーズが討たれました!!」
裏ノ助「まじ?」
金ノ助「ほんまかいな!?」
小花姫「そんな…武神鎧武の奴…武神を全て倒して何をするつもりなの?」
兵士「あともう一件ご報告が…」
小花姫「何?」
兵士「武神フォーゼとその仲間が面会を望んでおり直接対話をしたいと申しております!!」
小花姫「うーん…こっちは武神を失ったから本格的に避難を考えないといけないのに…」
裏ノ助「そうだね…こっちの民を守るのに精一杯だからね」
金ノ助「今更面会してなんになるんや?元々武神フォーゼも敵やろ?」
龍ノ助「対話なんて時間の無駄!!こっちは桃ノ助の仇を取りたいんだ!!」
みんなが他の武神との対話を望んでいないようだが私は武神同士で手を取り合う事で武神鎧武にも対抗できるんじゃないかと思っていた。
チャッキー(紘汰さんなら…きっと互いに力を合わせようって言うよね?)
小花姫「チャッキーさん?」
チャッキー「その面会受けよう!!」
裏ノ助「なっ…」
金ノ助「ほんまかいな!?」
チャッキー「今こそみんなで力を合わせる時だよ!!みんなを助けるにはそれしか無い!!」
龍ノ助「でも…武神フォーゼ達の罠かもしれないよ?戦力を失った僕達を根絶やしにするのかもしれないし…」
チャッキー「そうかもしれない…だから面会は私1人で行くよ!!」
小花姫「本当に?」
チャッキー「大丈夫!!」
裏ノ助「確かに…武神アギトに続いて電王、そしてオーズまでやられてこのままだと武神鎧武が天下統一を成し遂げてしまうよ…」
金ノ助「確かにな…」
裏ノ助「もう武神同士で戦って領地を奪い合ってる場合じゃ無いしね…ここで何か逆転の一手があればいいんだけど」
チャッキー「そこで…武神フォーゼに残りの武神と力を合わせて武神鎧武と戦う事を提案してみる!!」
金ノ助「今は猫の手を借りたいところやもんな!!」
小花姫「チャッキーさん1人で大丈夫?」
チャッキー「任せて!!」
私は自信満々にそう答えると兵士に連れられて武神フォーゼの拠点へと歩き出した。
-武神フォーゼ軍拠点-
私は武神フォーゼ軍の拠点へと連れられるとそこには青い学生服を来た男性がおり
その横には武神フォーゼが横に控えていた。
ケンゴ「よく来てくれた…俺はフォーゼ軍の武将のケンゴだ。」
チャッキー「千秋です…みんなからはチャッキーって呼ばれてるのでチャッキーって読んでください…」
ケンゴ「わかった…今回来てもらったのは武神鎧武についての話だ…」
チャッキー「武神鎧武…」
ケンゴ「君達は武神鎧武との戦いから手を引いて欲しい…あいつは俺達が倒す。」
チャッキー「なっ…どうして!?」
ケンゴ「武神電王を失った君達ではもうあいつに対抗する術はない…俺達は武神ウィザード軍のイエヤスと同盟を結ぶ事になった…俺達で武神鎧武を討つ!!」
チャッキー「武神鎧武は私達の仲間を吸収してしまったんです!!私達の手で取り戻したい!!」
ケンゴ「武神鎧武は強敵だ…武神を失った君達ではもうどうする事も出来ない…」
チャッキー「そんな…じゃあ今日私をここに呼んだのは…」
ケンゴ「警告だ…これ以上余計な血を流して欲しくない…敵同士とはいえ俺達は同じ人間なんだからな…」
チャッキー「そんなの…勝手すぎるよ!!自分達が倒すからって私達に手を引けって…そんなの!!」
私はケンゴさんの自分勝手さに頭に血が上り掴み掛かろうとするがケンゴさんは刀を抜き私の首へと刃を向けた。
チャッキー「ひっ…」
ケンゴ「言っただろう…武神を失った君達にはもうどうする事も出来ない…」
チャッキー「どうする事も…出来ない…」
私は膝をついて項垂れてしまうがケンゴさんは私に背を向けると奥の部屋へと戻ろうと立ち上がった。
ケンゴ「大人しく避難を勧めるよ…それじゃ…」
私は葉月さんが残したゲネシスドライバーを取り出して両手で握り締めると目を瞑った。
チャッキー(葉月さんなら…こう言う時真っ先に自分が戦うって言うんだろうな…)
私はいつも葉月さんの後ろで守られる立場であったがいつも自分に出来ることを裏方として頑張ろうと思っていた。そして今、葉月さんがいない今、自分が立ち上がるべきだと思ったのだ。
チャッキー(いつも私を助けてくれる葉月さんが捕らわれている…今私に出来る事は…)
私は覚悟を決めると遠ざかるケンゴさんを追いかけてその手を掴んで動きを止めさせた。
武神フォーゼ「何をっ!?」
ケンゴ「…何のつもりだ?」
チャッキー「……まだ終わってないよ!!」
ケンゴ「何を言っている?武神を失った君達には…」
チャッキー「武神なら…まだ居るよ!!」
武神フォーゼ「何だって!?」
ケンゴ「なっ…」
私は葉月さんのゲネシスドライバーを取り出して2人に見せつけるように構えた。
チャッキー「武神…ヴィーナス!!」
ケンゴ「武神…ヴィーナス!?」
チャッキー(葉月さん…貴方の勇気を少しだけ分けて…!!)