仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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98話 チャッキーVS撫子姫

 

ケンゴ「武神…ヴィーナス!?」

 

チャッキー「まだ…ヴィーナスが残ってる!!まだ…終わってない!!」

 

ケンゴ「まだ武神が残って居たのか…しかし武神がもう1人いた所で…」

 

チャッキー「武神が残ってる限り…まだ勝機はある!!」

 

武神フォーゼ「どうするんだ…ケンゴ?」

 

ケンゴ「うぅむ…」

 

ケンゴさんと武神フォーゼは私の言葉に頭を抱えており私は必死に協力関係を結ぶためにじっと2人の方を見つめた。

 

???「じゃあさ…私が彼女がちゃんと武神として戦える覚悟があるのか試すのはどう?」

 

そこに私達の会話を聞きつけてか茶色の学生服を着た女の子が現れて私は目を丸くし武神フォーゼは驚いていた。

 

武神フォーゼ「なっ…撫子姫!?いつから聞いてたんだ?」

 

撫子姫「割と最初の方から…貴方の覚悟…見せてもらうよ!!」

 

ケンゴ「おい!!何勝手に話を進めている!!アンタが今出たら…」

 

武神フォーゼ「まぁ…いいじゃねぇか!!撫子姫もずっと城の中で退屈してただろうし!!」

 

撫子姫「さっすが!!武神フォーゼ!!話わかるじゃん〜」

 

ケンゴ「くっ…だが、どうやって彼女を試すつもりだ?アンタは武神では無いのに…」

 

武神「そうだった…撫子姫は武神ライダーじゃないから…変身出来ねぇ!!」

 

撫子姫「そう言うと思ってこれ…掘り出して来た!!」

 

ケンゴ「そ、それは…我が城の地下に封印されていた宝箱!?」

 

撫子姫が取り出したのは古い玉手箱のような物であり既には蓋についていた鍵が外されていた。

 

ケンゴ「来たるべき日のためにずっと封印し続けていた玉手箱を開けるのか…」

 

撫子姫「武神鎧武が勢力を拡大している今こそ…これを開けるべきだと思ってね!!」

 

武神フォーゼ「おぉっ…それで中には何が入ってたんだ?」

 

撫子姫「両親から聞いた話によれば戦うための力が封印されてるって聞いた事があって、もしかしたら武神として戦うための力だと思うの。ほらっ!!」

 

撫子姫が玉手箱から取り出したのは青いドライバーのような物で撫子姫は予想通りと言う表情でドライバーを手に取った。

 

撫子姫「改めて…私は撫子!!貴方の覚悟を…この力で試してあげる!!」

 

 

 

ケンゴさんと武神フォーゼが見守る中私と撫子姫はお互い正面から向き合っており私は葉月さんの残したゲネシスドライバーを取り出して構えた。

 

チャッキー(葉月さん…貴方の力、借りるね…)

 

私はゲネシスドライバーを腰に当てると腰周りにベルト帯が装着されて私の腰に固定された。

 

撫子姫「いざ…出陣!!」

 

撫子姫も青いドライバーを腰に当てると私と同じようにベルト帯が展開して腰に装着されてドライバーの赤のボタンを指で弾いてスイッチを起動させた。

 

撫子姫「変身!!」

 

撫子姫が変身のための構えをとり手を空に掲げると撫子姫の全身をロケットが離陸するように猛烈な煙を纏った風が吹き荒れ、煙の中から銀色のスーツを身に纏った撫子姫がいた。

 

撫子姫「っしゃあ!!」

 

チャッキー「それが…撫子姫の変身…?」

 

撫子姫が変身するライダーは銀色と水色のライダーでありセーラー服のような形になっていた。

 

撫子姫「宇宙…来た〜!!」

 

チャッキー「えっ…何っ!?」

 

撫子姫は変身を完了させると片手、片足を上げて空に向かって叫び私に向かって拳を向けた。

 

武神フォーゼ「おぉ…撫子姫がついに…武神ライダーに!!」

 

撫子姫「武神ライダー撫子参上!!さぁ…貴方の力も見せて!!」

 

チャッキー「うん…」

 

私はマロンエナジーロックシードを取り出すと顔の横で構えてロックシードを開錠した。

 

チャッキー「へ、変身っ!!」

 

(マロンエナジー)

 

私は慣れない手付きでマロンエナジーロックシードをゲネシスドライバーに装着してハンガーを閉じた。

 

(ロックオン)

 

装着音がドライバーから鳴り響くと直後すぐにドライバーから待機音が流れ始めて私は横のレバーを握りしめると一気に押し込んだ。

 

(リキッド)

 

(マロンエナジーアームズ)

 

私の頭上に現れた茶色の栗の鎧が私の頭に降りて来て私の全身を白いアンダースーツが覆いその上から鎧が展開して被さり私はついに葉月さんのヴィーナスに変身する事が出来た。

 

チャッキー(変身…出来た…)

 

私は初めての変身に変に緊張してしまい自身の全身をじっと見つめた。私は鎧を身に纏っているものの体は羽のように軽くいつも以上に動けると実感していた。

 

チャッキー「このスーツ私の体に合ってる…?ううん…私の体のサイズに調整されたんだ…」

 

私が身に纏っている白いアンダースーツは葉月さんの体型に合わせて装着されると思っていたがどうやら変身者の体型に合わせて自動調整されるようで私の体に丁度良く調整されて装着されていた。

 

チャッキー「お待たせっ!!」

 

私は専用武器ソニックアローを掴み取ると撫子姫へと向き直ってソニックアローを構えた。

 

撫子姫「へぇ…かっこいいじゃん!!」

 

チャッキー「そっちこそ!!」

 

撫子姫「それじゃ…タイマン張らせてもらうぜ!!」

 

チャッキー「えっ…えっ…タイマン!?ひゃあっ…」

 

撫子姫の口から爆弾発言が飛び出して私が驚愕する中で撫子姫は私に向かって駆け出し拳を繰り出して私は拳を避ける事が出来ずに頬に拳を受けて吹き飛ばされてしまった。

 

チャッキー「あぁっ…」

 

撫子姫「えぇーい!!」

 

地面に倒れた私に向かって撫子姫が再び拳を繰り出して私も慌てて拳を繰り出すと衝撃で私達は同時に吹き飛び地面に転がっていく。

 

撫子姫「えっと…これかな?それっ!!」

 

(ロケット・オン)

 

撫子姫はオレンジ色のスイッチを起動させると右手にロケットが装着されて私に向かってロケットを構えた。

 

チャッキー(ま…まずい…避けないと!!)

 

私はロケットからロケットエンジンが点火されるのを見ると警戒してしまい回避のために慌てて立ち上がった。

 

撫子姫「行くよ!!ライダーロケットパー…ってうわあああっ!!」

 

撫子姫は勢いのあるロケットのロケットエンジンに翻弄されて別方向へと突っ込んでしまい近くの石垣に衝突してしまいそのまま地面に崩れ落ちた。

 

チャッキー「今だっ!!」

 

私は倒れている撫子姫へとソニックアローを構えて射撃を行うが私の弓は狙った箇所には当たらず私は再び弓を放つが倒れている撫子姫に1発も命中させる事が出来なかった。

 

チャッキー「あ、当たらない…」

 

武神フォーゼ「撫子姫!!反撃だ!!これ使えっ!!」

 

撫子姫「任せて!!」

 

撫子姫は武神フォーゼから赤いスイッチを受け取るとオレンジのロケットのスイッチを外して代わりに赤いスイッチをドライバーに装填した。

 

(ファイヤー)

 

(ファイヤー・オン)

 

撫子姫の体が赤くなり撫子姫は赤い姿へと変わり、その手には赤い銃のような物が握られていた。

 

チャッキー「姿が…変わった!?」

 

撫子姫「行くよ!!そりゃっ!!はっ!!」

 

チャッキー「うわっ…」

 

撫子姫は赤い銃を私に向けると引き金を引くが火炎弾が放たれたものの火炎弾は私の横を通り過ぎて近くにあった木に当たり、木を焼き尽くした。

 

撫子姫「あれ…当たらない…えいえいえい!!」

 

チャッキー「あー…」

 

撫子姫は火炎弾を連射するが私と同じで射撃に慣れていないのか火炎弾は私には命中せずに明後日の方向へと飛んでいってしまった。

 

撫子姫「全然当たらないよ…」

 

ケンゴ「下手くそっ!!練習もしてないのにいきなり射撃は無理だっ!!」

 

撫子姫「もうっ…これ…私じゃ使いこなせない!!」

 

撫子姫は赤い銃を放り出すと赤いスイッチをドライバーから外して再びオレンジ色のスイッチを装着した。

 

(ロケット)

 

チャッキー「今度こそっ!!それっ!!」

 

撫子姫「し、しまった…」

 

私は隙ありと言わんばかりにソニックアローを構えて射撃を行うがやはり先程同様に初めての変身に初めての射撃に慣れておらず1発も命中させる事が出来なかった。

 

チャッキー「あ、当たらないよ…」

 

武神フォーゼ「いや…アンタもかいっ!!」

 

武神フォーゼにそう突っ込まれるが私はソニックアローの刃の部分を見ると射撃ではなく斬撃を繰り出せる武器だと言う事を思い出してソニックアローの刃の部分を向けて駆け出した。

 

チャッキー「ああああああっ!!」

 

撫子姫「なっ…それ…斬撃武器にもできるの!?」

 

チャッキー「射撃が無理なら…直接叩くっ!!」

 

撫子姫「あわわ…どうしよう…」

 

ケンゴ「撫子姫っ!!レーダーを使えっ!!ターゲットをロックオンしてロケットで迎え撃てっ!!」

 

撫子姫「えっ…わかった!!」

 

(レーダー・オン)

 

撫子姫は黒いスイッチを起動させると左腕に機械を装備させると私に向かって構えた。

 

撫子姫「ロックオン…今だ!!」

 

(ロケット・オン)

 

チャッキー「なっ…ここでそれ!?」

 

私はロケットが装備されたのを見ると慌てて足を止めるが時既に遅くロケットエンジンが再び起動して撫子姫は私にロケットの先端を向けた。

 

撫子姫「ライダー…ロケットパーンチ!!」

 

チャッキー「ぐはっ…けほっ…」

 

撫子姫「行くよっ!!」

 

チャッキー「えっ…待って待って!!ひゃああああっ!!」

 

撫子姫のロケットの先端が私のお腹に食い込みそのまま私を捕らえたまま上空へと舞い上がった。

 

チャッキー「くっ…離して…」

 

撫子姫「このまま地面に…あ、あれ…」

 

私を捕らえたまま地面へと叩きつけようとするがロケットの向く先は地面ではなく城の隣の堀へと向かっており私は慌ててロケットの進路を変えようとロケットを叩いた。

 

チャッキー「ちょっと…このままじゃ2人とも堀に落ちるよ!!」

 

撫子姫「……」

 

チャッキー「ちょっと…ねぇ…聞いてるっ!!」

 

撫子姫「…ごめん…ロケット制御出来ない…」

 

チャッキー「嘘っ!!」

 

撫子姫「ごめんね…」

 

チャッキー「ごめんじゃないよぉぉぉぉ!!」

 

撫子姫の呑気な謝罪に私は必死に叫ぶが既に堀が迫っており私と撫子姫はスピードを上げながら堀へと突っ込んでいく。

 

チャッキー・撫子姫「「ひゃあああああああっ!!」」

 

私と撫子姫はそのまま堀へと落下してしまい堀の中の泥の中に沈んでしまい私は泥の中で必死にもがいた。

 

チャッキー「うわ…最悪だぁ…」

 

撫子姫「ごめん…手を貸して…私…泳げない…」

 

チャッキー「あぁっ…もう何やってんのアンタは!!」

 

私は撫子姫の手を掴んでなんとか堀の外へと引っ張り上げると力尽きて地面に2人一緒に泥を撒き散らしながら地面に倒れ込んだ。

 

チャッキー「うぅ…全身泥だらけだよ…」

 

ヴィーナスの自慢の白いスーツは泥によって茶色く汚れてしまい私はマスクについた草を取り除きながらスカートの裾を握りしめると付着した泥を手で払っていく。

 

撫子姫「もう…なんでうまくいかないのかな?」

 

チャッキー「そりゃあ…お互い初めての変身だからじゃない?」

 

撫子姫「貴方を試すって自信満々に言ったちょっと前の私が恥ずかしいよ…」

 

 

私達はゆっくりと立ち上がると全身泥だらけの状態で再び向き直った。

 

撫子姫「じゃあ…仕切り直しだよ」

 

チャッキー「ここまで泥んこになったんだから…絶対に勝つよ!!」

 

再び向き合った2人をケンゴと武神フォーゼが呆れた顔でため息を吐きながら見下ろしていた。

 

ケンゴ「なんだ…この泥臭い戦いは…」

 

武神フォーゼ「初々しくていいじゃないか!!普段の命をかけた血で汚れた戦いより全然良い!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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