意識が戻り目を開けると見慣れぬ天井が広がっていた
???「…ぅ…ん…」
横になっていた体を起こし何が起こったかゆっくりと確認する
???「真っ白な空間で天使っぽいやつに色々言われて…死んだからもう1回チャンスを…前世の記憶が全く思い出せな…」
色んなことが起き現状を確認していると突然頭に痛みが走り
???「い゛…あ゛ぁ゛…」
この体での15年間の記憶が送り込まれ名前や言語、そして人格が再形成されていく
???「ハァ…ハァ…なるほど…この体…いや、俺の名前は神谷悠斗…来週から新学期…家族はいるが一人っ子の現在一人暮らし…よくあるギャルゲーだとほぼ完璧な環境…」
ゆっくりと頭痛が引いていき
悠斗「そして親は地球一周中でこれからの生活を邪魔する人はいない、自由に何でもできる環境…」
悠斗「…けど…けど…!」
悠斗「妹枠と幼なじみ枠が…いない…!!!」
何言ってんだこいつ
悠斗「…とりあえず前世は分からんが今のこの現在は何となくだが理解出来た、天使かは言い渡されたミッションはゆっくりやればいいし…」
悠斗「昼前か…、まずはお腹空いたし何か作るか…よし決まり!」
勢いよくベッドから立ち上がり入口のドアノブに手をかける
悠斗「そういえばあの天使の言ってた特典って何だろ」
この世界に飛ばされる前天使の言っていた言葉を思い出し
悠斗「特典…もしかしてなろうでよくあるチート能力みたいな?なんか力が強くなってたり…?」
ドアノブを強く握ってみるが変化無し
悠斗「魔法が使えたり…ステータスオープン!ファイア!メラ!かめかめはー!ザ・ワールド!アバタケダブラ!」
変化無し
悠斗「…まぁいつか分かるか、それより今は何か食べたいし下りよ」
階段を下りリビングの冷蔵庫を開け適当にお昼ご飯を作る
悠斗「あー美味かった」
食べ終えた食器を片付け広いリビングのソファーでくつろぎながら周りを見渡す
悠斗「相変わらずデカイ家だな、父さんも母さんもあんまり家に帰ってこないのに」
ブーブー
悠斗「ん?電話…父さんからか…もしもし」
父「お、起きてたか!休みだからって昼まで寝てなくて父さん嬉しいぞ!」
寝起きには辛い大きな声で話しかけてくる
悠斗「…父さん…元気なのはいい事だけど急に電話してきて何かあった?」
父「おぉすまんすまん、実は世界一周中に仲良くなった人の娘が日本で生活する為のホームステイ先を探しててな!」
父「我が家で良ければ是非って言っちゃった♡」
悠斗「…は?」
父「お前も1人で寂しかっただろ?ん?悠斗少し待っててくれ」
そのまま少し父の声が小さくなる
父「どうかしましたか?すぐ荷物を運ばせる?…今日には日本に着く?…息子さんと高校も一緒…?HAHAHA」
そして電話越しに大きな声で
父「悠斗そういう事らしいぞ!」
悠斗「今日!?高校一緒!?そんな早急に!?」
父「大富豪はやる事が違うな!まぁそういう事だから後はよろしく!」
悠斗「おい!待て!」
ツーツー
悠斗「はぁぁぁ!!!あいつ切りやがった!!!」
悠斗「もう1回かけ直しt…」
おかけになった電話番号は現在電波の届かない所で…
悠斗「…」
悠斗「今日から言語の違う知らない奴と2人で過ごさなきゃいけないのか…?」
ブーブー
悠斗「!?」
悠斗「電話!母さん!」
母「悠斗?急にごめんなさいね…あの人とどこまで話したか分からないけど何か聞きたいことがあれば分かる範囲で私が代わりに答えるわよ?」
悠斗「ありがとう母さん、聞いたのは今日知らない人とホームステイするってだけで名前も何も教えてもらってないからそれ以外で分かること全部教えて欲しいかな」
母「はぁ…あの人には後でキツく言っとかないとね…、それで名前だっけ?」
母「名前はルナ・ノクターンよ、年齢は悠斗と同じだけど…多分貴方の方が産まれは早いわね、それと女の子だから扱いには気をつけなさい、無理矢理にでも襲ったりしたら…どうなるか分かってるわよね?」
悠斗「俺がそんな事すると訳ないじゃん…」
母「まぁそこら辺は信用してるわ、着く時間帯は分からないから今日は1日起きて家に居てね」
悠斗「分かった…色々とありがとう世界一周楽しんでね」
母「えぇ…また迷惑かけるかもしれないけど家の事頼んだわよ」
悠斗「分かった、じゃあまた」
ツーツー
悠斗「ふぅ…」
年頃の女の子を男一人の家に送るって親の考えはどうなってんだ
悠斗「危機感っていうか…やっぱり大富豪にもなると考え方が変わるのか?」
海外に旅行によく行く父さんと母さんは今までも色んな変な物をもって帰ってきたけど…
悠斗「今回のは度が過ぎてる…突然家が買収されてホームレスになったりしないだろうな…」
悠斗「まぁ決まったものは仕方ないか、とりあえず来るまでに迎え入れる準備をしておくか…」
そして時間が過ぎていき時刻は午前2時
ピンポーン
悠斗「やっと来たか…今行きまーす」
玄関のドアを開けると月の光でキラキラと光る白髪に濃い赤の瞳をした美少女が立っていた、一瞬呆気に取られたがこちらをジッと見つめてくる彼女に
悠斗「とりあえず中に…どうぞ…」
言葉が通じてるか分からないので身振り手振りで中に案内する、彼女には何となくで伝わったのかゆっくりと後ろから着いてくる
ルナ「広くて綺麗な家…」英語
なんか言ってるけど褒められてるのか…?
ルナ「それに…」英語
まじまじと見られてる…
スンスン
ルナ「なるほど…」英語
なんか出会ってすぐ匂い嗅がれたんだけど
悠斗「…あの…」
ルナ「いただきます」英語
突然首筋に柔らかな感触、それと同時に痛みが走る
悠斗「い゛っ゛…」
視界が一瞬ぐらつく、そして少しして柔らかな感触と痛みが消える
ルナ「ぷはぁ、流石お父様の嗅覚ね、気に入ったわ」
驚きで硬直している俺を他所に彼女の背中には先程までは無かった大きな翼が生え、濃い赤色の瞳が明るい赤色に変わっていく
ルナ「合格」
悠斗「…え」
ルナ「これから私の食料としてよろしくねお兄ちゃん♡」
人生ハードモード過ぎるって