タイムリープは確かに万能な力ではあるが
何度も繰り返されるやり直しは精神的な負荷としてのしかかってくる
でも情報が出揃った事で先行きは明るい
私達は収集した情報を精査し
改めて戦力集めに奔走していた
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──ティーパーティー
「ナギサ様、捜索願いの出ていた阿慈谷ヒフミさんを確保しました」
「疲れが見えるご様子でしたので、救護騎士団に預かって頂いてます」
「あら、思っていたより早かったですね」
「その件についてなのですが……」
……
「シャーレの先生が監禁されていたヒフミさん救出して連れてきたと?」
「はい、正義実現委員会のハスミさんにご対応頂きました」
「そうですか、彼女は既に顔見知りの関係ですからね」
確かにサンクトゥムタワーにはキヴォトスに住む
全生徒の行方を追えるシステム、セントラルネットワークが存在する
しかし事なかれ主義の弱腰連邦生徒会には
炎上覚悟で使う度胸は無いはず
また、連邦生徒会のあちこちにも
カイザーコーポレーションが入り込んでいる
カイザーローンが牛耳っているアビドス学区のブラックマーケットへ向けてシステムを使用するならば
カイザーコーポレーションが黙っていないはず
何故分かるかって?
私達の実家が保有している企業も賄賂を渡しているからですが
新しい連邦生徒会長が強権で立ち上げた連邦捜査部のシャーレ
大義名分は生徒の為……
ならば生徒の為にシステムを使う判断をしても違和感は少ないか
大炎上覚悟の切り札を切ってでも……
「先生がいらっしゃった理由はそれだけですか?」
「いえ、シャーレとして正義実現委員会に協力要請したいと」
それにしてもトリニティの戦闘部隊に協力要請を?
シャーレが特定の組織と敵対関係にある素振りなど全く無かったのに
「では正義実現委員会で詳しい話を伺いましょう」
「先触れをお願いします」
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──SRT特殊学園、1年生教室
「今晩、アビドスを救う為に敵部隊と戦うから協力して欲しい?」
「全く、人遣いが荒いんですから……」
「昨晩だって夜通しの任務が……あれ……?」
「とにかく、任務が長時間に及ぶ事を考慮して早退」
「仮眠をとってから合流します」
"いつもありがとうね、頼りにしてるよ"
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──アビドス高等学校、廃校対策委員会
「本当にセリカちゃんの居場所が分かったと……?」
"ノノミと約束したからね、何とかするって"
「……へ?そうなのですか?」
「ふーん、それは予知夢の中で先生が勝手に思っただけでしょ」
「まあいいや、それでおじさんはどうすれば良い?」
"一つ提案があるのだけど、ホシノは腕っぷしには自信ある?"
"ホシノ、君の元に交渉の連絡が来ているはずだ"
"その交渉の席には君の身柄を欲しがっている協力者と"
"セリカを拐うよう指示したカイザーグループの親玉がやってくるだろう"
"もしセリカの監禁場所と、カイザーグループの親玉"
"同時に攻撃されたら、どう戦力を割くんだろうね?"
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──ゲヘナ学園
「アビドス高校の救援の為、カイザーPMCとやり合う為に戦力が欲しい、合ってるかしら?」
"うん、是非力を貸して欲しい"
「トリニティ総合学園の桐藤ナギサから連絡は受けている」
「既にスケジュールの見直し、部隊の編成中よ」
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──同日20時
──カイザーコーポレーション、アビドス支社ビル
「はい退部届、これで満足?」
「クックックッ、どうもありがとうございます」
「聞き分けの良いお嬢さんで良かったよ」
「それで、うちのセリカは無事に返してくれるんだろうね?」
「ああ、もちろんだとも」
「そう……」
ホシノは一呼吸おいて
「先生、言質取ったよ、聞こえてるね?」
椅子を蹴り飛ばしながら立ち上がり、愛銃を構える
「誘拐犯……本当にお前達との交渉に応じると思った?」
「黒服、その退部届には顧問のハンコが無いからね」
「もし仮に受理されたら改めてよろしく頼むよ」
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──ほぼ同時刻、カイザーPMC基地周辺
「こちら風紀委員、配置についたわ」
「同じく正義実現委員会、PMC兵士を視認しています」
「ヒフミです、迫撃砲の皆さんも準備万端ですよ」
"みんなありがとう"
"それじゃ、いこうか"
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──カイザーPMC基地
「3箇所からの同時攻撃です!」
「アビドス支社ビルからも救援要請もだと!?」
「東の部隊はアビドス支社ビルの救援に向かわせろ!」
「北の部隊と、北方のデカグラマトン隊も小隊をよこしてもらうよう要請しろ!」
総大将が居ないカイザーPMCの基地には
北方のデカグラマトン用の大隊を全て動員させる程の権限は振え無かった
トリニティ・ゲヘナ・アビドス連合軍の総攻撃により
迎撃網は早々に穴が空き
生徒たちは次々とカイザーPMC基地へ雪崩込んでいく
そして……
「セリカちゃん発見!生存確認しました!」
「……っ、アヤネちゃん!?」
「こちらも確認した、涙でぐしょぐしょのセリカ発見」
「……シロコ先輩……!」
「ん……」
限界だったのだろう、茶化すようなシロコの発言に対して
泣きながらシロコの胸に飛び込むセリカと
疲れを滲ませた顔で優しく抱き返すシロコの姿があった
「うんうん!一件落着ですね☆」
"はいはい、みんな!無事に家に帰るまでが遠足だよ"
"まずは便利屋のみんなと合流しよう!"
「そういえば、ホシノ先輩は?」
"別行動中だよ、あちらではSRT特殊学園の生徒と共闘してくれている"
「そう、なんですね……ありがとうございました……」
初対面のセリカはノノミの影に隠れてしまった
急にこんなおじさんに話し掛けられたらびっくりするか
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──対策委員会、便利屋68連合チーム撤退後
「C4爆弾は仕掛け終えましたか?」
「はい、ナギサ様……ですがこの量は……」
「カイザーコーポレーションはキヴォトス征服を目論んでいます」
「既に連邦生徒会の生徒達を賄賂で懐柔し」
「クーデター一歩手前の所まで来ています」
「今までは大義名分がなく、静観せざるを得ませんでしたが」
「実害が出た今、潰しておかなければなりません」
「……承知しました」
まぁ半分以上は憶測ですが
ナギサの呟きは誰の耳にも届かずトリニティの夜空に消えた
その日、アビドス砂漠のカイザーPMC基地は地図から消失した
かなり期間が開いてしまいました
モンハンワイルズをしながら今後の展開を練っていました
ドラマチックな最終回を考え付いたのでそこへ向けて頑張って行きます
原作ではナギサはヒフミに迫撃砲部隊を貸し与えるに留まっています
これは実害が無く大義名分が得られなかった為です
今回はヒフミ誘拐という大義名分が与えられたので
競合他社を蹴り落とす為にノリノリで潰しに行ってます
エデン条約のデモンストレーションも兼ねて
ゲヘナ風紀委員にも根回し済というわけです