「先生!来たよ!」
"やぁモモイ、いらっしゃい"
彼女は当番ではない日もたまにこうしてシャーレを訪れてくれる
主な話題はハナコの近況だが……
「あ……先生……」
モモイは私の側にいる当番の生徒を見ながら
喋り辛そうにしているが……
"モモイ、大丈夫……彼女はトリニティの協力者だよ"
"そしてセリナ、モモイの事は既に教えてあるよね?"
"彼女がハナコを支えてくれてるモモイだよ"
「はじめまして!あなたがモモイさんなのですね」
「救護騎士団の鷲見セリナと申します」
「私はモモイだよ!よろしくね!」
"セリナ、仕事もキリが良いし休憩にしようか"
"お菓子を用意してくるから、飲み物を頼むね"
「先生はコーヒーのブラックがお好きでしたよね?」
「胃に悪いから本当はミルクを入れて欲しいのですが……」
まだ短い付き合いだと思っていたが
色々とよく分かってらっしゃる
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私達は暫くモモイからの報告に耳を傾けた
ハナコの件をあれからもう少し調査したところ
直接の引き金はセイアという仲の良い生徒の失踪がトリガーだったらしい
表立って止めてくれそうな勢力も救護騎士団やシスターフッド位しかなく、それらはトリニティの運用や政治には不干渉
中々難しい問題だったようだ
まぁトリニティの話はもういいか、大事なのは転校先だ
前回までのモモイの話を繋げていくと
モモイのグイグイ引っ張る強引さと絶妙な空気の読める気遣いで
次第に絆され、笑顔を見せるようになってきたらしい
ミドリも新しく出来たお姉さんに懐いており
ユズとも波長が合うらしく、ロッカーから出てハナコとお話する事が増えてきたようだ
今回は期末試験の話が主だった
いつもテストでは赤点スレスレだったモモイだが
今回は急上昇して優等生の仲間入りをしたらしい、そんなバカな
「ハナコって凄いんだよ!」
「3人の興味ある事をテストに繋げたような問題作ってくれるの!」
すっかり馴染んでるな
あのハナコをこんな短時間で癒やし、味方に付けるコミュ力が恐ろしい
一体なんでこんな部活がメンバー不足で廃部の危機を迎えていたんだろうな……
……
今度はハナコを連れてくるという言葉と共にモモイは帰っていった
春葉原でスタンプラリーをやっており
ミドリやハナコを連れてゲーム屋巡りをするらしい
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夕方に当番のセリナの帰宅を見送った
明日の仕事の準備をしていると、また呼び鈴が鳴る
"こんばんはノノミ、入っても大丈夫だよ"
"セリカもいらっしゃい"
お茶菓子を3人で用意して二人の会話に耳を傾ける
……
アビドス地区はアビドス高等学校が自治区を取り戻し
借金も全額返済、未来に絶望して離れた人々も徐々に帰って来ているらしい
ホシノは相変わらずのんびり昼寝しているらしいが
私の印象は半眼で睨むピリついた彼女のイメージしかないからイマイチ想像出来ないな……
今度アビドス高等学校へ向かってみよう
ノノミとアヤネは自治区の運営を懸命に行っているが
書類仕事が多くて大変との事だ
肩が凝るのはそのたわわなメロ……いや、何でもない
セリカはラーメン屋の他にも色々とアルバイトをハシゴしているらしい
「私達って大人の事を何も知らなかったからね」
「もっと大人を知りたいって思ったのよ」
そっか、変な大人に捕まらないようにね
セリカは純粋そうだから先生は心配です
でも後輩想いの強い先輩が見守ってくれるから心配なさそうだ
D.U.は栄えているので星空は見えない
しかし登ってきたお月様が主張を始めたので
名残惜しいが彼女達に帰宅を促し、駅まで見送った
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自室へ帰りタブレットで明日の予定を確認する
最初はスカスカだったのに
日を追うごとに詰まっていく
これもきっとアロナのお陰だな
彼女の支えがなければ、こんなに沢山の生徒に慕われる事も無かっただろう
そろそろ1周目が終わります
1周目のクローズからn-1周目、n-2周目の構想は出来たんですが
2周目どうするかなぁで全然面白くならなさそうなので
全部カットして3周目にしようと決めました
どう選択して行くのか、見守っていただければと思います