『新入部員勧誘週間』というものがある。それは優秀な人材を自分の部活へと入部させるために上級生が頑張るイベント。僕が生徒会長の弟というだけで「才能の塊」だとか「キミのような優秀な人間が欲しい」とか言われた。
そんな人には僕の入試の成績を見させてあげたい。
それにどの部活にも興味がないというのが正直なところ。それにもし部活に入るとしてもそれなりに配慮しないといけない。なるべく学内から出ずに、合宿とかが多くないもの。
父上からは別に部活に入るなとかは言われていないが、それぐらいは自分でも分かっている。それにシナリオでも部活には入らないし、もしもの時に僕は一人で自分の身を守ることができないのだ。情けない話だけど。
だからこそ、真由美姉さんと一定以上の距離を離れることが出来ないというのが正直なところ。それに真由美姉さんが持っている端末の中には僕の位置情報、心拍数などを含めた個人情報が毎秒ごとに送られることになっているのだ。そこで心拍数が規定を上回ったり、位置情報が一定の距離を離れると危険信号が姉さんに届くのだ。
これは父上の命令で付けられたものだから姉さんたちも拒否は出来なかったと思う。父上の言うこと…いや、現当主の言うことは正しいとか正しくないに限らず、従わなければならない。
そしてこれから司波兄さんが剣道部と剣術部の争いを止めることになっている。そしてそこからシナリオはどんどん進んで行くので、後は司波兄さんに任せておけば大丈夫。今回のテロに関して僕は関与しない。というか関与できるほどの実力もないし。もちろん、どんな組織が後ろにいるのかや、今回の事件での被害規模、テロが行われる日付と時間などは分かっている。
でも大きく関与すれば結末が変わることもある。今回は司波兄妹にしっかりとシナリオ通りに動いてもらって解決してもらうのが得策だ。でも、一つだけ気掛かりがある。
シナリオの改変が行われること。バタフライエフェクトではないが、真由美姉さんと食事をしたことで新しいシナリオに変わった。大きな変更点がないが人との関わり方や関わる日付などが変わっているのだ。ただ食事をしただけでこれだけ変わるということは、少しのことでもシナリオや結果に影響を与えかねないので今回は本当にシナリオ通りに動こう。
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「中条さんはなんでここに?」
「風紀委員のお手伝いとして生徒会から派遣されたんです」
「そうなんですね。ではなんで僕の後を付いて来るんですか?」
「だって七草くんはたくさんの部活からスカウトされると思うので、その時に揉め事が起きないように」
「自分程度の人間であれば取り合いなんて起こりません」
少し勧誘を受けた程度でそれ以上のことにはならないと思う。たぶん、そこには僕の成績が良くても悪くてもあんまり考え無しにいけない理由だと思う。一応、十師族に所属している一族に名を連ねている者だということも。
「さっきたくさんの方にお話しをされてましたよ」
「まぁ…そうですね。「入ってみないか?」とは言われましたけど」
「ほら!やっぱり伊織くんは人気者なんですから!」
中条さんの認識がどんなものなのか分かってないけど、僕はそこまで人気者じゃない。それに人気者だったらこういう時に友達に囲まれているものだと思うし。
すると中条さんは気になっていたのか質問してきた。
「伊織くんはどこかの部活に所属するんですか?」
「いいえ、今のところは何も考えていません」
「そうなんですね。それなら生徒会に!」
「少し前にも言いましたが、生徒会に入る気持ちは微塵もありませんよ。それに今年の新入生総代を務めた司波深雪さんが生徒会に加入したと聞いたので枠的にもないですから」
「枠のことなら会長は「伊織くんが望めばお姉ちゃん頑張っちゃうよ」って言ってました」
あの人は本当に身内のためだったらやりかねない。生徒会会長という役職をフルに使って、しっかりと枠を開けるだろう。
そこで僕は入学式の日に中条さんにラーメンに連れて行ってもらったことを思い出して、改めてお礼を言うことにした。
「この前はラーメン屋に連れて行っていただきありがとうございます」
「そ、そんな改まってお礼を言われるようなことは…」
「これからは中条さんのことをしっかりと中条先輩と呼ぶことにします」
「そう言えば、今まで私のことをずっと『さん』付けで呼んでましたね。伊織くんも私を先輩として慕ってくれてますよね?」
「…そうですね。慕っていますよ」
「なんか間があった気がしますけど、気の所為ですよね?」
「気の所為です。僕は本当に中条先輩のことを尊敬しているので」
それからしばらくは中条先輩と一緒に行動をしていたら、体育館辺りが騒がしくなってきたのでシナリオが動き始まったことを知らせていた。
誰を一番登場させて欲しいですか?
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七草真由美
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七草香澄
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七草泉美
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渡辺摩利
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中条あずさ
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服部刑部少丞範蔵
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十文字克人
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司波達也
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司波深雪
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千葉エリカ
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北山雫