シャーレの五条先生   作:未来跳躍

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今回は色々と書いてるうちに、何か少年漫画っぽくなりました!自分はこういう王道の展開は嫌いではないので、皆さんに楽しんでいただけると幸いです。

P.S.
お気に入り登録が500を突破しました!ありがとうございます!皆さんの応援のおかげです!次は1000を目標に頑張っていきます!


「鏡」奪還作戦 弐

アカネは閉じ込められたシャッターに向けて発砲する。数発の弾丸が撃ち込まれるが、シャッターには傷一つ付いていなかった。それを見たマキとコトリが、アカネに向かってニヤニヤと笑って話しかける。

 

「ふふっ、確かにさっきの合金製とはレベルが違う感じのシャッターだね。さて、どうしよっか?」

 

「ではアカネ先輩、こうして仲良く閉じ込められたのも何かの縁ですし、楽しい相対性理論の講義でも始めましょうか?」

 

下唇を噛みしめて二人を睨みつけるアカネは、通信機を手に声を荒げる。

 

「……こちらコールサイン・ゼロスリー!A-11セクションに閉じ込められました!コールサイン・ゼロワン、応答をお願いします!」

 

しかし、通信機からの返答は一切なかった。

 

「アスナ先輩っ!いったいどこにいるんですか、もう!せめて電源を点けておいてくださいよ……!」

 

苛立ちでピリつくアカネを見て、マキとコトリは互いに耳打ちをする。

 

「アスナ先輩、いないようだけど……これは逆にチャンスなんじゃない?」

 

「そうですね。ネル先輩のいない中、一番注意がいるのはアスナ先輩でしたから。あの人は究極の気分屋なので、もしかしたらどこかへと行ったのかもしれません」

 

C&CのNo.2であるアスナが現在音信不通であることを聞いて、二人は嬉しそうにほくそ笑む。とはいえ、二人に出来るのはここまで。このシャッターもずっと閉じ込めておくことはできない。そうなれば、戦闘力の低い二人に、アカネを止めることはできない。後はモモイとミドリの二人の成功を祈るしかできない。

そんな期待を背負った二人はというと――。

 

「はー、もうこれヌルゲーでしょ。マジで楽だわー!」

 

「まさかここまで作戦通りにいくと、本当に楽だね」

 

悠々と大手を振って歩いていた。シャッターに閉じ込められたセミナー部員とC&Cによる妨害もなく、指紋認証も問題なく突破できている二人は、通路を真ん中を堂々と進む。そんな二人の後ろで、五条が何気ない口調で二人に呼びかける。

 

「おーい、二人ともー」

 

「んー、なーにー?」

 

「そこで伏せないと、多分死ぬよー」

 

「あー、うん。……え?」

 

「お姉ちゃん!」

 

横のミドリがモモイの頭を掴んで前に倒れ込んだ。それと同時にモモイの頭があった位置の壁がズドンと大きな音を立てて穴を空けたのだった。

 

「あわわわ」

 

突然の事で混乱するモモイだったが、ミドリが冷静に状況を分析する。

 

「危なかった……先生が声を掛けてくれなかったら、お姉ちゃんのおでこに直撃して気絶してた」

 

「ひ、ヒエー」

 

「こんな正確な狙撃をできるのは、カリン先輩!?」

 

「ミドリ、また来る!伏せて!」

 

頭を押さえて伏せるモモイとミドリの上を再びライフル弾が通過する。二人はすぐさま起き上がり、狙撃手の視界から見えないように壁の裏側に隠れる。その様子を向かいのビルからスナイパーライフルのスコープから覗いていたカリンは、静かに呟いた。

 

「……なるほど、筋は悪くない。小さくてすばしっこくて、当てにくい……。それに……」

 

モモイとミドリの動きが想像以上なことに、少しは驚いた。初撃の狙撃に反応したことは予想外だったが、その理由はすぐに理解した。五条悟、シャーレの先生である彼については、噂程度しか聞いたことはないが、その噂に違うことはないというのを実感した。その彼は今もなお、逃げも隠れもせずに堂々と立っている。そして、彼の方にスコープで覗くと、何とこちらに向かって笑顔で手を振るのだった。それを見た瞬間、カリンの背筋にぞわっと何か恐ろしい物が奔る感覚を感じた。冷や汗が頬を伝う。生唾を飲み込んで、カリンは壁に隠れたモモイとミドリへと照準を直すのだった。

 

(私の狙撃が気づかれるなんて、アスナ先輩だけじゃないか?いや、あの人は直感で感じてただけだけど、あの先生は確実に気づいていた。それより今は――)

 

「こちらだ」

 

壁に隠れているモモイたちを狙う。二人は壁に隠れているから狙われないと思っているのだろうが、そんなことはカリンにとって何の邪魔にもならない。今日は風も強くない上に、天候も良い。二人が隠れた位置もすでに割り出した。

 

「悪いね。次は、100%命中させる」

 

引き金に指をかけたその時――。

 

「それはどうかな?」

 

「っ!?」

 

後ろから聞こえる声に、カリンはすぐに振り返り、声の主に警戒をするかのように構えた。

 

「私の計算結果は少し違う。君の弾丸があの子たちに当たる確率は、0%だ」

 

「誰だ!?」

 

暗闇の奥から近づいてくる。ゆっくりと進んでくるそれは、月の光に照らされてその姿を現す。

 

『ピピピ、標的発見シマシタ』

 

「は……?」

 

謎の二足歩行の珍妙な機械がこちらに向かって進んでくるのを見て、カリンは一瞬思考が止まる。そんなカリンに答えるかのように、一人の少女が奥から大群の機械を従えて歩いてくる。

 

「エンジニア部の新作、全ての天候に対応可能な二足歩行型戦闘用の『椅子』、雷の玉座さ」

 

「う、ウタハ先輩!?それよりもなんで椅子に二足歩行と戦闘機能を付けたんですか?」

 

「この雷ちゃんの魅力を理解してもらえないなんて、残念だよ……」

 

少し物悲しそうに雷ちゃんを撫でるウタハに、カリンはため息をついてライフルを構える。

 

「理解はできないけど、おおよそ把握はできた。ずっと、気になっていたんだ。どうしてゲーム開発部が、ミレニアムの生徒会のセキュリティを突破しただけでなく、ここまで私たちを翻弄できたのか。

 ……あなたたちが、あの『先生』に協力していたのか。やはりヒマリの情報も、私たちを混乱させるための罠だったのか……!」

 

「えっ、そうなの?知らなかった」

 

「……」

 

ウタハの返答に、カリンは真っ赤になって沈黙する。なんか堂々とカッコつけて自分の憶測を語ったのに、それをたった二言、それも全く見当違いだったことに恥ずかしくなってきた。

少し涙目でプルプル震えるカリンを見て、ウタハは少し気まずそうに頭を下げた。

 

「あっ、すまない」

 

「謝らないでくれ!」

 

恥ずかしそうに手で顔を覆うカリンの後ろに一機の雷ちゃんが静かに忍び寄るが――。

刹那、一発の銃声が響く。吹き飛ばされ、地面の転がる雷ちゃんを見下ろすカリンの瞳は、先ほどまでの恥ずかしそうに震える少女ではなく、一人のエージェントとしての冷徹なものだった。

 

「今ので貫通しないとは、なるほど丈夫に出来ているな」

 

床に転がり、起き上がろうと足をバタバタさせる雷ちゃんの装甲は、弾が当たったところが大きくへこみはしたが、穴にはならなかった。それを見たカリンは、冷たく静かな声でウタハの技術に感嘆の声を漏らした。皮肉めいた口ぶりに、ウタハは少し悔しそうに冷や汗を流す。

 

「流石だね。これで倒せれば、楽だったんだけどな……」

 

「奇襲としては悪くない。だが、私を倒すには至らない」

 

静かに構えるカリンのライフルが、ウタハに向けられる。多数の雷ちゃんがウタハを守るかのように、カリンの前に立ちふさがる。しかし、カリンはそれを見て、小さく息を漏らす。

 

「数は揃えたようだが、無意味だ。この遮蔽物がない屋上で私に勝てると思っているのか?それが計算できないあなたではないだろう」

 

カリンの言うことに間違いはない。ウタハがカリンに勝つためには、最初の奇襲でカリンを墜とさなければならなかった。しかし、その奇襲も防がれた今、無数の雷ちゃんを用意しても勝つことは難しいであろう。

そう、まさに万事休すになる――はずだった。カリンの耳にある音が聞こえてくるまでは――。

 

「この音……っ!?」

 

すぐさま、その場から飛び退くカリンの元に、上空から一発の砲弾が落ちてきた。大きな音を上げて爆発が怒り、爆炎の中からカリンは慌てて飛び出す。煤で汚れた身体を気にする暇なく、次々と彼女の元に砲弾が降り注ぐ。

 

「これは、いったい――!?」

 

「うちのヒビキがミレニアムタワーの反対側から、ね」

 

「くっ……」

 

カリンはここで、ウタハの目的を理解した。彼女は最初から戦うつもりはなかった。彼女はスポッターだ。ヒビキが曲射砲で狙うにしても、ミレニアムタワーの反対側からこちらを狙うことはできない。彼女はただのマイスターであって、狙撃手ではない。だから、ウタハがカリンの前に現れ、その位置をウタハがヒビキに伝達する。そうすることで、ヒビキが安全圏からこちらに攻撃することが出来る。これが、ウタハの作戦だったのだ。

 

「君がヒビキを狙撃するためには、いくつもの壁や天井を貫通させなきゃいけない。君なら反対側にいるヒビキを狙うことなんて、造作もないことだろう。だが、それは平時の時だ。私を前にしながら、君にそれが出来るかな?」

 

小悪魔のような意地悪な笑みを浮かべるウタハに、カリンは苦しそうに睨みつける。

 

「さてと、改めて言わせてもらおう。

 計算通りだ」

 

一方、通路の壁に隠れていたモモイとミドリは、狙撃が止まったことに気づいた。

 

「……狙撃が止んだ」

 

「ウタハ先輩とヒビキちゃんだ!カリン先輩の相手をしてくれてる間に、急ごう!」

 

二人は立ち上がり、前に進もうとしたその時、どこかで大きな爆発が起こり、その衝撃で建物が揺れるのを感じた。

 

「何、今の!?爆発!?」

 

「まさか――!?」

 

建物が揺れるほどの爆発に、ミドリは心当たりがあった。建物が揺れるほどの爆弾を持つ人は、ミレニアムで一人しかいない。そして、その不安は的中していた。

場所は変わり、マキとコトリはよろけつつも何とか立ち上がる。二人の身なりは激しく乱れていたが、二人にそれを気にする余裕はなかった。

 

「大丈夫、コトリ……?」

 

「え、えぇ……なんとか……」

 

「死ぬかと思った!一体どこにあんだけの量の爆弾を隠し持っていたのさ……」

 

咳込みながら爆発が起こったシャッターを見据える。そこには、大きな爆発があったにもかかわらず、服や体には一切汚れのない綺麗な姿のアカネが立っていた。彼女は、壊れたシャッターを見つめて、小さく息をつきながらユウカに連絡を入れるのだった。

 

「ふぅ、あまり学校の施設を壊したくないのですが……ユウカ、申し訳ないですがシャッターは無理やり破壊しました。ゲーム開発部の現在の位置は?」

 

『さっきまでカリンが足止めしてくれていたけど、見失ったわ。けど、どこに向かうかは分かる』

 

その言葉にアカネは小さく頷く。ゲーム開発部の目的は既に知っている。彼女たちが向かう場所は一つしかない。

 

「押収品保管庫ですね。では、すぐにエレベーターでそちらに向かいます」

 

そう言った直後、バツンと音を立てミレニアムタワーの通路の電気が落ちた。突然の暗闇になる廊下で、アカネはすぐに通信機でユウカに連絡をする。

 

「ユウカ、どうしました!?ユウカ!?」

 

しかし、返事は返ってこない。さらに、エレベーターのボタンを押しても反応はない。ここでアカネはあることに気づく。

 

「まさか、電力を遮断……!?あの子たち、ここまでするなんて!?」

 

ミレニアムタワーの電気施設はセミナーが管理している。この土壇場での不自然な停電は人為的なものであることは確かである。こんなことが出来るのは、ヴェリタスしかいない。ゲーム開発部を侮っていたことをここでようやく自覚する。エレベーターが動かない以上、自力で押収品保管庫まで行かなければならない。アカネは心の中で舌打ちをすると、再び爆弾を取り出して階段室の扉にセットする。爆弾が爆発し、扉が破壊されると階段を上って押収品保管庫がある最上階へと走るのだった。

 

 

 

モモイとミドリは停電で暗くなった廊下を歩いていた。ウタハとヒビキがカリンの足止めをしているおかげで、二人は目的の押収品保管庫まであと少しのところまで来ていた。

 

「さっきの停電、ウタハ先輩とヒビキがカリン先輩の足止めに成功したってことだよね?」

 

「ここまで作戦通りですね。先生、暗いので足元気を付けてください」

 

「大丈夫だよ」

 

ここまではセミナー部員と警備ロボットが何度か襲い掛かってきていたが、モモイとミドリはそれらを撃退して進み続けていた。戦いの中で少しずつ成長してきていることを、五条は彼女たちの後ろで見ていて嬉しそうに笑っていた。五条の心中を知らない二人は、後ろでニヤニヤ笑って一切加勢しないことにため息をついた。

 

「ここさえ抜ければ……」

 

「広間を通って押収品保管庫だよ!」

 

廊下を抜けた先は真っ暗な広間にたどり着く。目的地まで目と鼻の先まで来れたことに二人は胸が高鳴っていた。その時――。

 

「お、やっと来たね!」

 

広間の奥から聞こえる声に二人は足を止める。柱の影から出てくる人影が月光に照らされて、その姿を露わにする。二人はその人物を見て、ギョッとこわばってしまう。

 

「遅かったねー、だいぶ待ってたよ~」

 

彼女は満面の笑みでモモイたちに向かって手を振る。その様子は、友達と話すかのような気さくだった。

 

「ようこそ、ゲーム開発部!それに、えっと……」

 

「五条悟、シャーレの先生だよー♪」

 

「あっ、そうだ!先生だ!ずっと会えるの楽しみにしてたんだよ~?」

 

「え~、僕って人気者だね~」

 

キャッキャッと五条と少女が話す様子を、モモイとミドリは呆然と立ち尽くしていた。ミドリが、驚愕しながら目の前の少女に向かって声をかける。

 

「あ、アスナ先輩……どうしてここに!?」

 

目の前に立つ少女こそ、C&CのNo.2である一ノ瀬アスナだった。ヴェリタスの情報では、アスナはアカネと同じフロアの反対ブロックで警備をしていたはず――。想定外の事態に動揺を隠しきれないミドリに、アスナは口元に指を当てて少し考えると、ニコッと笑って答える。

 

「どうしてって言われても~……なんとなく?ここで待ってたら先生にも、あなたたちにも会えるんじゃないかなー、って。そんな予感がしたから!」

 

「な、何を言ってるのか全く分からない……」

 

「完全に言葉が強者だよ」

 

アスナは難しいこと言ってるわけではないのに、言ってることが理解できなかった。だが、それが一ノ瀬アスナなのだ。「直感」、このミレニアムでその言葉だけで動いているのはアスナしかいない。無論、ミレニアム全員が「直感」を信じていないわけではない。モモイたちもテストで分からない問題がある時は、「直感」で答えを書いたりするときもある。だが、本来人は「確信」を得たいと思う生き物である。何事も「確信」があるから、正しい道を選べる。「確信」とは「安心」なのだ。

けれど、アスナは違う。彼女は自分で選んだ答えに「確信」を考えたことは一度も無かった。アスナは常に「直感」で行動している。そのずば抜けた感性があるからこそ、彼女はC&CのNo.2であるとも言える。

 

「さっ、それじゃあ始めよっか?」

 

ニコニコと笑いながら尋ねるアスナに、ミドリがそっと手を上げて恐る恐る聞いてみた。

 

「えっと、念のために聞くのですが、何を……?」

 

「戦闘!私、戦うのが好きなの!」

 

ライフルのセーフティを外すアスナを前に、モモイとミドリの顔は青くなっていった。

 

「あ、そうだ。まだ自己紹介してなかったよね。C&Cコールサイン・ゼロワン、アスナ!行くよっ!」

 

「やっぱりぃ!?」

 

こちらに向かって真っ直ぐ走ってくるアスナに、モモイとミドリは銃撃を開始する。暗闇の中、モモイは広範囲に撃ち放ち、ミドリがその隙間を狙って攻撃を仕掛けるが、アスナには当たらない。これだけの広範囲の攻撃で一発の弾丸も命中しないことに二人は焦りを見せる。アスナの「直感」は戦闘でも発揮する。彼女は「直感」で敵の攻撃がなんとなくわかる。無論これも「直感」なので、アスナからすれば偶然躱せたとしか考えていない。しかし、それこそが彼女がコールサイン・ゼロワンである証でもある。そして、アスナの「直感」は、この場にいるもう一人の人物に興味を示した。

フッと笑うと、アスナはモモイとミドリの間を軽々と潜り抜けていった。二人が反応に遅れたその隙に、アスナは一気に駆け抜ける。そして、目的の人物目掛けて一直線に走り出した。そう、それが五条悟。シャーレの先生でありながら、最強の男を相手にアスナは舌で唇を舐めると、ライフルを撃ち出す。さらに、そこから加速して一気に五条悟の背後まで詰め寄り、彼の後頭部目掛けて足刀を叩きこむべく素早く足が振るわれた。並の生徒なら、当たれば気絶は免れないほどの威力だが、弾も足も五条悟には当たらない。

 

「あはっ、すっごーい!当たらなーい、何これー!」

 

子供の様な無邪気な笑顔で空中でピタッと止まる自分の足にアスナは、楽しそうに笑っていた。五条の不可侵を、まるでマジックを観に来た子供のような楽しそうに笑うアスナを見て、五条も嬉しそうな笑顔を見せるのだった。

 

「へえ、そんな反応されるのは初めてだね」

 

五条の言葉と同時にモモイとミドリの弾丸がアスナ目掛けて飛んでくる。アスナはすぐにその場から飛び退き、モモイとミドリがアスナの前に立ちふさがる。

 

「先生っ!?」

 

「大丈夫ですか!?」

 

「あはっ、先生は面白いなー。でも、作戦のためには後回しかな?先ずは……」

 

モモイとミドリの方に向き直るアスナに、二人は無意識に銃を握り締める。

 

「双子ちゃんを先に片付けようか!」

 

「くるよっ、ミドリ!」

 

ミドリの方に向かって走るアスナに、ミドリはライフルを連射する。だが、ミドリ程度の腕前のライフルなどアスナにとっては恐れるものではない。そのまま右に回ってミドリの横に一撃を入れる。そう思っていたその時、アスナの「直感」が彼女の足を止めた。その直後、空いていたミドリの脇からモモイの乱射が襲い掛かった。すぐさまアスナは後ろに飛び退くと同時に、今度は着地の瞬間をミドリのライフルの弾がアスナを狙う。このまま着地すれば、弾丸に当たってしまう。ピンチの状況にもアスナの「直感」が閃く。アスナは着地するコンマ1秒の短い時間でライフルを地面に向かって発砲した。地面に当たった弾丸は大きく穿ち、穴を開ける。その時、砕けた地面の破と跳ねた弾丸がミドリの弾丸に命中し、その軌道を大きくずらした。

 

「「――っ!?」」

 

「ほぅ……」

 

モモイとミドリには何が起きたのか理解できなかった。後ろで見ていた五条は全て見ていたが、これには五条でさえ驚愕を隠し得なかった。あの一瞬ともいえる時間で、即座に決断と行動が出来る人はいない。話でしか聞いていなかったが、ミレニアム最強組織というのも噂ではないということが分かった。

 

「アハハ、危なかったー!それじゃ今度はこっちから行くね!」

 

楽しそうに笑いながら向かってくるアスナに、モモイとミドリは再び乱射して牽制するが、普通の生徒ならともかく、特殊組織の一員であるアスナには何の効果もなかった。あっという間に二人の懐に近づくと、モモイに向かって蹴りを入れる。とっさに自分の銃を盾にして直撃を免れるが、衝撃が凄まじくモモイの体は後方に飛ばされる。

 

「お姉ちゃん!!」

 

「余所見してる余裕あるかなー?」

 

「きゃあっ!」

 

ミドリが飛ばされたモモイの方に意識が逸れた隙に、アスナがミドリに向けてライフルを放つ。無論、ミドリにそれを躱す術などあるはずもなく、ミドリもモモイと同じ場所に飛ばされた。

モモイとミドリは何とか体を起こすが、すでに彼女たちの限界は来ていた。

 

「く、くそっ……」

 

「で、でたらめに強い。これが、C&Cのエージェント……」

 

立ち上がる二人を見て、アスナは笑いながら「がんばれー!」と応援する。

 

「ふーん……」

 

まだ彼女たちの目に諦めが見えないことに、アスナは素直に感心する。

 

(思ってたより、全然悪くない。お世辞にも戦闘能力がすごいとは言えないけど……。チームワーク……って言えばいいのかな。まるで、二人で一人みたいな動き。その点においては。間違いなくベテラン級の……)

 

考えたアスナは、二人に向けて親指を立てたグッドサインを見せて、元気に称賛する。

 

「双子のパワー、ってやつかな。良いじゃん良いじゃん!」

 

「アスナ先輩、余裕じゃん」

 

「お姉ちゃん、ここは退こう」

 

息を乱しながら額の汗を拭うモモイに、ミドリがその袖を掴んで進言する。ミドリの言葉に、モモイは少し考える。そして、静かに頷く。

 

「うん、仕方ない……」

 

二人がこの場から逃げようとするが、アスナは笑って二人に告げる。

 

「そうはさせないよっ!」

 

その直後、窓を突き破った弾丸がモモイの頬を掠めた。二人は驚愕して、窓の方に振り返る。この状況で外からの狙撃、それの意味することはただ一つ。

 

「これ、カリン先輩の……っていうことはまさか、ウタハ先輩……!?」

 

 

 

ミレニアムタワーの向かいの校舎の屋上でウタハは目を覚ました。眼前に移った最初の景色は視界に埋まる大きなお尻だった。

 

「どうして私は、横になって……それに、この大きな一体誰の……?」

 

「……大きくて悪かったな」

 

上からカリンの声が聞こえる。ここでウタハは倒れた自分の前に、カリンが屈んでいることに気が付いた。カリンは目が覚めたウタハを、少し感心したように声を掛ける。

 

「結構キツイところに当たったはずだけど……思ったより早い目覚めだな」

 

カリンに言われた時、ウタハの腹部に強い痛みが走る。痛みが顔が歪むのを見たカリンは、姿勢を変えないまま申し訳なさそうに少しだけ頭を下げる。

 

「……ごめん、手加減する余裕がなかった」

 

ウタハは、すぐに状況を振り返る。あの時、ヒビキの曲射砲と雷ちゃんでカリンを追い詰めていったはずだった。上空から砲撃と雷ちゃんの銃撃にカリンは避けるだけで手一杯に思えていた。だが、回避行動に必死だった様子を見て、ウタハは作戦の成功を確信した。そこで生まれる僅かな慢心をカリンは見逃さなかった。ウタハの操縦が、ほんの少しブレて雷ちゃんの統率が一瞬乱れた隙に、カリンはウタハに銃身を向けて一発放つ。突然放たれた弾丸に反応できるはずもなく、ウタハは腹部に強烈な一撃を受けて倒れるのだった。

 

「まさかヒビキの攻撃の中でも、正確に私を狙撃できるなんてね。それに、君がこうして私の上に座っているのは……」

 

「そう。この状態なら、先輩思いの彼女は撃ってこないだろう」

 

「あの砲煙の中、どうして正確に私を狙えたんだい?」

 

「視覚でしか敵を補足できないような狙撃手なんて、C&Cにはいない」

 

簡単に言うカリンに、ウタハは心の中で素直に感心するのだった。簡単に言い放つその裏でどれほど血のにじむ努力を重ねてきたのだろうか。それを口にはしない。そうして黙っていると、カリンは振り向かず静かに忠告を入れる。

 

「それより、あまり離れないでほしい。余計な事をしても、身体を痛めるだけだ。私も心が痛む」

 

「……」

 

ウタハは黙ってカリンの尻の方をじっと見ていると、そっと手を伸ばす。そして、そのままカリンの尻をガッと掴むのだった。

 

「ひゃあっ!何をするんだ!?」

 

「いや……目の前に大きなお尻があって、つい……」

 

「次やったら、本当に容赦しないからな!!」

 

「すまない」

 

顔を真っ赤にして本気で怒るカリンに、ウタハは倒れたまま静かに謝るのだった。

 

 

 

場所はミレニアムタワーの最上階、モモイたちに戻る。

すでに満身創痍の中、ウタハがカリンに敗北したこと、アカネがシャッターを爆破して出てきたこと、さらにユウカが大量の警備ロボを率いてこちらに向かっていることをハレから聞いたモモイたちは、まさしく絶体絶命の状況に陥っていた。そんな二人の様子を見て、アスナは余裕そうに笑うのだった。

 

「アハハ、何が何だかよく分からないけど、私たちが優勢って感じ?もしかして、もうそっちの計画は失敗寸前かな!」

 

「ううっ……!」

 

「失敗……」

 

モモイとミドリの足が震える。絶望に心が押しつぶされそうになる二人を見て、五条は静かに拳を握り締める。二人には悪いが、最悪の事態に備えようとする。すると、二人は同時に声を上げる。

 

「「失敗じゃない……!」」

 

「うん?」

 

「私たちの作戦はまだ、失敗じゃない!」

 

そう言い放つ二人の目はまだ諦めていなかった。諦めない二人を見て、アスナは嬉しそうに二人を静かに見据えるのだった。

 

 

 

ミレニアムタワーの最上階にある反省部屋で、アリスは部屋の電気が消えたことに気づいた。

 

「電力遮断、このイベントが起きたということは……」

 

アリスは立ち上がり、扉に手をかける。ゆっくりとノブを回すと、ガチャッという音がして扉は静かに開いた。

 

「EMP発動……ハレ先輩のハッキングを使った設定の変更……。タワーの電子式の扉を自由にできる、シャッターにしたのと同じ方法。把握しました」

 

そして、アリスは顔を上げて決意を固める。今自分がやるべきことは何か、それは――。

 

「アリス、脱出します」

 

アリスは反省部屋を抜けて、静かに足を進める。

 

「ここからの、アリスのクエストは……まず。生徒会の押収品保管庫に向かうこと。それから――」

 

アリスは作戦決行前の五条の会話を思い出す。

 

『先生』

 

『どうしたの、アリス?緊張でもした?』

 

『えーと……そうかもしれません。アリスが失敗すれば、みんなの頑張りが無駄になるので』

 

アリスに与えられた役割、それは生徒会のエレベーターの破壊とみんなが戦闘になった時に、こっそりと「鏡」を持ち出す重要なものだった。最初の戦闘はもちろん大事だし、みんなが戦闘になればその間に「鏡」を持ち出さなければならない。仮に全員がやられたとしても、アリスが「鏡」を持ち出せさえすればその時点でゲーム開発部の勝利なのである。

ただ、アリスはこの作戦を聞かされた時に、少し自分の中で引っかかるものがあった。言葉にするのが難しく、それを他人に伝える手段もない。だから、五条に聞かれても笑顔で返すのだった。

しかし、五条は屈んでアリスの頭の上に手を置いて、笑って答える。

 

『アリスはさ、アリスのやりたいことをやればいいんだよ』

 

『先生……』

 

『自分の納得できないことを無理にやる必要なんかない。大丈夫、最悪な事態になったら僕が何とかする。だから、アリスはアリスのやるべきことをしっかり考えな』

 

『……はい!』

 

五条の言葉を思い出したアリスの足が止まる。自分のやるべきことを考えたアリスは、決意を秘めた顔で走り出すのだった。

 

 

 

「うぐっ!」

 

「きゃあっ!」

 

あれからアスナに挑むも、全く歯が立たず吹き飛ばされるモモイとミドリ。倒せるとは思ってはいなかったが、傷一つすら与えられない相手に、すでに満身創痍の二人は追い詰められていた。

 

「どうしたの?ちょっとずつ必死さが無くなっている気がするけど……まさか、諦めたわけじゃないよね?」

 

未だに余裕ある様子を見せるアスナと違い、二人はもう限界が近かった。息が上がり、立つだけで精一杯になってきていた。

 

「――この状況なら諦めた方が賢明だと思うけどね」

 

「「――っ!?」」

 

アスナの後ろから聞き覚えのある声が聞こえる。両手にサブマシンガンを携えたユウカが、暗闇から現れる。いつものように怒鳴り散らすわけでもないが、その冷たい瞳が怒りに燃えていることだけはすぐに分かった。

 

「ユウカっ!」

 

「久しぶりね。とりあえず、ここまで状況を引っ掻き回したことについては素直に褒めてあげる。それについては本当に驚いたわ。

 でもそれはそれ、これはこれ……。こんなありとあらゆる方法を使ってまで生徒会を襲撃するなんて、やり過ぎよ。猶予を与えたことと言い、ちょっと甘やかしすぎたわ。これは生徒会に対する立派な反逆よ。無条件の1週間停学か、拘禁くらいは覚悟した方が良い」

 

「「なっ!?」」

 

モモイとミドリは驚愕する。この作戦はアリスが「鏡」を奪取し、そのまま帰還。仮に自分たちが捕まっても、謹慎くらいなら部室で持ち帰ったG.Bibleで「テイルズ・サガ・クロニクル2」を完成させるはずだった。しかし停学になれば、部室の立ち入りは禁止される。そうなればゲームは完成できず、ミレニアムプライスに間に合わない。

 

「うぅっ……!捕まっても大丈夫だと思ってたけど……。このままじゃ……『鏡』を取り戻せても意味がない……。どうにかして、突破しないと!」

 

銃を構えるモモイとミドリを見て、ユウカは不敵に笑う。

 

「突破?へえ、私たち(・・・)を?」

 

「ふぅ、やっと着きました……。まさかこんなに息が切れるなんて、本当に体重が……いえ、そんなことありません」

 

階段で登ってきたアカネも合流したことで、事態はますます悪い方へと向かっていく。セミナーのユウカとC&Cのアスナとアカネ、さらに大量の警備ロボットたちまで集まってきて、正真正銘の絶体絶命になっていた。

 

「ふふっ、今度こそ『本物』みたいですね。あらためまして、初めまして。モモイちゃん、ミドリちゃん。マキちゃんとコトリちゃんについては、ギリギリ許せる範囲かもしれませんが……ここまで入り込んできてしまったあなたたちに、もう言い訳の余地はありませんよ」

 

アカネも上品に笑っているが、その目は笑っていない。静かな怒りに身の毛がよだつ感覚に襲われるモモイとミドリ。ユウカは軽く咳払いをした後、五条の方に向き直る。

 

「先生も、今回の件は連邦生徒会に、抗議書を送らせていただきます」

 

「え~」

 

「え~、じゃありません!いくらシャーレと言えど、これは問題です!しっかり反省してもらいますからね!」

 

面倒くさそうな顔をする五条を叱るユウカ、モモイは手に持った銃を落として、膝から崩れ落ちた。

 

「うぅ……これで、終わり……?そんなの嫌だよ……」

 

「お姉ちゃん……」

 

泣きじゃくるモモイを見て、ミドリも構えた銃を下ろす。これ以上できることはない。二人が諦めたその時、五条が二人に静かに声を掛ける。

 

「何してんの、二人とも」

 

「先生……?」

 

モモイが泣きじゃくった顔を上げる。

 

「勝手にゲームオーバーにするには、まだ早いんじゃない?」

 

「で、でも……」

 

ミドリは言い返そうとするが、言葉が詰まる。五条は人差し指を口に当て、静かに告げる。

 

「切り札はまだ残ってる」

 

「先生、何を……」

 

五条の不遜な様子に首をかしげる二人。この場にいるものがただの負け惜しみと捉えた状況で、今一人の勇者が立ち上がる。

 

「ターゲットを確認」

 

巨大な剣を掲げ、魔力が込められる。そして、それは満ちる。

 

「魔力充填、100%……」

 

突然聞こえる音に反応するモモイとミドリ、二人は知っているこの音を――。謎の音に困惑するユウカたちは気づかない。そして、それは放たれる。

 

「光よ!!」

 

光の剣から放たれた一筋の光が、広間を飲み込む。光は一直線にすべての物を薙ぎ払った。瓦礫を払い立ち上がるアカネは、周囲を見渡しながらアスナへと声を掛ける。

 

「きゃあっ!あ、アスナ先輩!?大丈夫ですか!?」

 

「大丈夫じゃないよー!アハハ、思い切り当たっちゃった!何これめっちゃ痛い、頭のてっぺんからつま先までの1ミリだって動かしたくない!」

 

「大丈夫そうですね……」

 

すぐ近くに転がっているアスナが、笑いながら元気よく答えるのを見て、アカネは苦笑して無事を確認する。とはいえ、もうアスナは戦闘不能だろう。ユウカも周囲を見渡すが、警備ロボも今の衝撃で全体の7割近くが行動不能になっていた。

 

「そんな……たった一発で、この火力……!」

 

すぐにアカネはカリンへと通信する。この状況を確かめるために――。

 

「カリン、状況を報告してください!今のビーム砲はどこから……!?」

 

しかし、通信機から返答がない。

 

「カリン、カリン!?そういえば、カリンの火力支援が止んで……何時から!?」

 

 

 

校舎の屋上でカリンは手で目を覆い蹲っていた。

 

「ば、バカな……閃光弾だと!?」

 

そんなカリンを横に、ウタハは倒れたまま静かに口を開く。

 

「私の後輩は先輩思い、曲射砲を当てたりしない……それは合っているとも。それでいて、ものすごく賢い。こんな状況でも、正確に判断し、的確な選択を選べるくらいには、ね」

 

「クソッ!これでは支援が……!どうしてだ!どうしてここまでする!?」

 

声を荒げるカリンに、ウタハは淡々と答える。

 

「どうして……?それは、部活を守りたいからに決まってるだろう?」

 

「……噂に疎い私でも、聞いたことはある。エンジニア部はともかく、あのゲーム開発部は、ちゃんとした部活動とは言い難い。あんな自己中な問題児たちを、なぜ助ける?」

 

「……ただの自己中じゃないから、かな」

 

ウタハは少し考えて答える。そして、そのままゲーム開発部のことを思い返しながら、その理由を説明する。

 

「あの子たちは友人のために、一生懸命頑張っている」

 

「別に部活動じゃなくても、ゲームは作れるだろう」

 

「君の言う通りだ。けれどね、もちろんただの『友達』にも意味はある、それでも……同じ部活の仲間というのは、お互いを強く結びつけてくれるものだ。

 あの子たちも、あの部活で一緒にやりたいんだという思いがあるから……こんなにも、必死で頑張っているのだろう」

 

「だが……!」

 

カリンが強く言い返そうとするが、ウタハは小さく「すまない」と呟いた。

 

「君の話も聞きたいが、ここまでのようだ」

 

それと同時に再び、閃光弾が着弾する。カリンは急いで目を守ろうとするが、もう遅い。辺り一面強い光が炸裂し、カリンは動けなくなってしまった。無論、倒れているウタハも巻き込まれるが、彼女は光に包まれる中、静かに思った。

 

(計算通り、ではなかったけど、面白くなってきたね……)

 

 

 

アリスは、両脇にモモイとミドリを担いでいる五条の元へと駆け寄った。

 

「モモイ、ミドリ!助けに来ました!」

 

「アリスちゃん!?」

 

「どうしてここに!?」

 

五条に担がれながら、アリスの顔を見たモモイとミドリは驚愕する。アリスは、押収品保管庫に向かっていたはずなのに、どうしてと聞いたそうな二人にアリスは、静かに答える。

 

「アリスは考えました。『ファイナルファンタジア』、『ドラゴンテスト』、『トールズ・オブ・フェイト』、『龍騎伝説』、『英雄神話』、『アイズエターナル』……そして『テイルズ・サガ・クロニクル』……。どんなゲームの中でも、主人公たちは……決して、仲間のことを諦めたりしませんでした。なので、アリスもそうします。試練は、共に突破しなくては!

 そうですよね、先生」

 

アリスは五条の方に顔を上げる。アリスの成長を見て、五条は嬉しくなり、拳を前に突き出す。

 

「分かってんじゃん」

 

「はい!」

 

突き出された拳に、アリスも同じく拳を合わせて笑う。そんな二人を見て、モモイとミドリもどこか悔しそうに五条に袖を引っ張る。

 

「ああっ、何かズルい!私たちも頑張ったんだからね!」

 

「そ、そうです!」

 

「もちろん、二人もすごいよ!さすが僕の自慢の生徒だよ!」

 

モモイとミドリの頭を撫でると、二人は嬉しそうに笑った。そして、五条は手を叩いて、三人に声を掛ける。

 

「さて、まだ終わりじゃないよ。まだ目的は果たしてないんだから」

 

その言葉に、三人は強く頷く。

 

「そうだね!」

 

「うん!」

 

「はい!」

 

「行くよ、ゲーム開発部!」

 

三人は試練を突破するために、最後の戦いに挑む。勝ってみんなの部活を守り抜くために――。




ぷちじゅじゅ

五条「なんか薄い本で色々見るけどさ。生徒とそういう関係になった時点で、大人失格なんじゃないの?」

先生「なんだァ?てめェ……」

先生、キレた

ふと思いついたくだらないネタ
あと少しで、ゲーム開発部の物語が一旦終わる。頑張るので、感想やお気に入り登録お願いします。
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