まじむりもうやだがっこうやめる   作:ピピス。

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曇らせを書いてしまったからには、幸せにしなくてはいけない義務がある。




あの日より、ずっと綺麗な青い空。

 体が軽い。

 

いや、 正確には『体の感覚が無い』かもしれない。

 

 

...試しに地面を蹴ってみると、簡単に身体は宙に浮いた。

 

『これは夢だ。』ふわふわとする頭でなんとなくそう思った。

 

 

それでも...、ただの夢だと分かっていても。

 

『もし空が飛べたらこんな感じだったのかな......。』

 

 

叶わない願いが実現したような気分になってしまう。

 

『あぁ...、もっと高く飛べたら......。』

 

そんな事を考えていると、腕が誰かに引っ張られる。

 

 

引っ張ってきた誰か...、いや、見覚えのある三人。

 

『そう...、やっぱり私を自由にはしてくれないんだね。』

 

 

本人でもない、ただの幻影に悪態をついた。

 

このまま飛んで行くべきじゃないと思い、その手を振り払おうとはしなかった。

 

  

 

 


 

夢から無理やり引き上げられるようにして目を覚ました。

 

前とは違い窓の外は雲が晴れ、青空が広がっていた。

 

 

それに...  「むにゃむにゃ...。」

 

 

私が寝ているベッドの端で突っ伏して仲良く寝ている三人がいる。

 

『ふふっ...。』

 

微笑ましくって口元が緩む。

 

「うぅん......。」

 

私が起きたことに気付いたのか、ナギサが目を覚ましたらしい。

 

「えっ。」

 

今さっきまでの眠気はどこへ行ったのやら、目を見開いてこちらを見る。

 

 

『おはよう、ナギサ。』

 

未だに眼の前の光景が夢かと疑っているナギサに声をかける。

 

「エミ...、さん...?」

 

『うん、私だよ。』

 

「本当に......? エミさんなんですね...。」

 

「ふぁ〜〜、どうしたのナギちゃ...。」

 

もう一人ねぼすけさんが起きたみたいだね。

 

「エミちゃん......?」

「「セイアちゃん(さん)起きて(下さい)!」」

 

「おや...? なんだい一体...。」

 

「エ、ミ...、なんだよな...?」

 

『だからそうだって。』

 

『...その、今までに何があったのか教えてくれる...?』

 

言い終わらない内に三人が飛びついてくる。

 

『ちょっとまっ...、』

 

『痛い痛い!私怪我人だって...!』

 

 

『待ってセイアちゃん!お腹に頭グリグリしないで......!』

 

 


 

 

『って言うことがあったんだよ〜...。』

 

ずっと私に抱きついたまま寝てしまった三人の頭を撫でながら言う。

 

「それで、ナギサ様たちはそこまでベッタリくっついてるんですね。」

 

『うん、だから...』

 

『そろそろ腕が痛くなって来たからたすけて...』

 

「自業自得だと思います。」

 

『そんなぁ...』

 

一拍おいてからハスミちゃんが言う。

 

「それに、エミさん貴方道路でダイナマイト使いましたよね?」

 

『あっ。』

 

まずい...、普っ通に忘れてた...。

 

 

『いやっ、その... 何と言いますか...。

 

「はぁ...、今回のことは特に何か言われることはないと思いますよ。」

 

しかし、と続けて言う。

 

「わかっていると思いますが、同じようなことが起きないように気を付けてくださいね。」

 

「まぁ、私もあなたが無事で良かったです。」

 

『...ありがとね、ハスミちゃん。 次会ったときはパフェ奢ってあげるね!』

 

「いえっ...、それは…。 まぁ、ありがとうございます。」

 

やっぱり、ハスミちゃんってチョロ...。

 

 

「ゴホン...。」

 

照れ隠しをするかのように咳払いをしてから続ける。

 

「そして、もう一つ伝えなければならないことがあります。」

 

『それって...?』

 

「あなたが休んでいた分の勉強どうするつもりですか。」

 

『え?』

 

ちょ...、ちょっとよくわからないな〜。(震え声)

 

 

「はぁ...、このままだと留年ですよ...?」

 

『まじむりもうやだがっこうやめたい...。』

 

こうなったら...。

 

「エミさん...?」

 

『あれ、ナギちゃん起きたの?』

 

私の足を枕にして寝ていたナギサが寝ぼけ眼で言う。

 

「また、私をおいてどこかにいなくなるんですか......?」

 

今にも泣き出しそうな目でこちらに訴えかけてくる。

 

 

私は.....

 

『...いや、私はもうどっかに行ったりしないよ。』

 

「よかったで...す......。」

 

それを聞いて安心したのかナギサはまた私の膝の上で寝息を立て始めた。

 

 


 

 

『そういうわけでハスミちゃん。』

 

『しょうがないから、学校に行くよ。』

 

その答えに納得したのか、ハスミちゃんは笑って答えた。

 

「ええ、私も学校で待っています。」

 

『先生にも、ありがとうって伝えといてくれないかな?』

 

「そういうのはご自身で言ったほうがあの人は喜びますよ。」

 

それだけ言うとハスミちゃんは病室を出ていった。

 

 

『そうだね...。』

 

 


 

足の上で寝ている三人は、幸せそうにまぶたを閉じている。

 

 

病室の窓から外の景色を見てみると。

 

 

 

あの日見た青空よりも、

 

 

ずっと青くて、きれいな...、

 

 

 

 

それでいて、いつもと変わらないこの青空を見て、

 

 

 

なぜだか、いつもよりきれいに見えた気がした。

 








雑なタイトル回収
ちゃんとハッピーエンドに辿り着けて良かった...。


これにて一旦完結とさせていただきます。
ここまでこの小説を読んでくれた皆様、ご愛読ありがとうございました。

この小説には、まだ回収できていない伏線が積もっていたり、
色々と違和感を感じる箇所が残る事となってしまったことは申し訳無いです...。
初投稿ということもあり、自分の実力が分かったのでこの経験を糧にこれからも
執筆活動をのんびり続けて行こうと思っています。

後日、ifルートの話は書こうと思っているので、そちらもぜひ...。
もしかしたらいつかリメイクも書くかも...?


それでは改めて、読んでくれてありがとうございました!

どれが良い?選ばれなかったやつはIFで書こうと思ってます。とりま正史を決めたい。

  • 幸せに!なるんだよ!(ハッピーエンド真)
  • 曇らせ?晴らさなきゃ…(ハッピーエンド)
  • 曇らせ?もっとやれ…(バットエンド)
  • お前の所為だ。(どうしようもない終わり)
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