放課後スイーツ部。
およそ部活とは思えない名前だがれっきとした部活である。
活動内容は美味しいスイーツを食べること。
某ゲヘナの美食研究会のように店を爆破することもなく、某トリニティ上層部みたいに策謀が渦巻いているわけではない平和な部活である。
さて、そんな放課後スイーツ部は今日も今日とて美味しいスイーツを求めてトリニティを行く。
「ほう……意外にいけるじゃないか……!」
「でしょ!」
そんな彼女らの姿は最近トリニティに建ったカフェにあった。
なんでもチョコレートスイーツが売りなのだとか。
店を見つけたのは伊原木ヨシミ。
金髪ツインテの毎日牛乳をリットルで飲んでいる彼女である。
意外にいけると言っているのは柚鳥ナツ。
「かんしゃあ!」の彼女である。
「美味しいわね、コレ。程よく苦いわ。あんたも一口食べる?」
「じゃあ貰おうかな?」
「はい」
「あーんはしてくれないの?」
「ハァ?……仕方ないわね」
「やった!」
なんかカップルみたいな会話をしているのが杏山カズサと栗村アイリ。
反吐を吐かない方の湿度の高い猫とダイヤモンドレイクに出そうな殺人鬼チョコミン党員である。
いつもはこの四人でキヴォトス各地のスイーツショップを周っているのだが、今日は少し違った。
一人多いのである。
「あんたよく食べるわね」
「チョコレートが私の動力ですから!キャスパr…」
「あんたそれ誰から聞いた?」
「ナチュさん」
「ナツ!」
「バレてしまったか…」
チョコレート狂の人形FNCである。
そんな彼女の手元にはチョコケーキに生チョコ、ガトーショコラにホットチョコレート。
茶色い。非常に茶色い。
さすが本名がチョコなだけある。面構えが違う。
そんな彼女もキヴォトスに迷い込んでチョコレートを食べていると時にナツに見つかり今はスイーツ部でお世話になっている。
「食べすぎると鼻血出るわよ」
「純正品なんて滅多に食べられませんからね!純正品で鼻血が出るなら本望です!」
「チョコレート版アイリね。あんた」
そんなことを言いながらFNCはガトーショコラを一口食べる。
そしてそのたびに頬をほころばせる。
「君のいたところでは純正品は珍しかったのかい?」
「はい!合成チョコレートはありましたけど純正のチョコレートなんて一兵卒の私じゃ買えませんよ」
「君はすごいところにいたんだな」
「うーん……でも向こうは向こうで楽しかったですよ!隊のみんなや指揮官とスイーツ食べに行ったり、スプリングフィールドさんにチョコレート作ってもらったりして………」
彼女の言葉は尻すぼみに小さくなった。
地雷を踏んだかとナツは慌てて謝る。
その様子見てカズサが「あんたね〜…」といった風にナツを見ながらFNCを慰める。
「ま、まぁ、スイーツ求めてキヴォトスを周っていたらその隊員さんや指揮官さんも見つかるんじゃないかな?」
「そうね、案外近くにいたりするものよ。ねぇ、ナツ」
「そうだそうだ。案外君の後ろにいたりするものだぞ。そうだろうヨシミ」
「そうよ!すぐ見つかるわよ」
「うぅぅ……ありがとございますぅ……」
しばらく慰めているとFNCも泣き止んだ。
それを見てスイーツ部の面々も一安心みたいな空気が流れた。
◇◆◇◆◇
それから一行はチョコレート菓子やカフェドリンクを楽しんだあと退店しようとした時ふと、
声を掛けられた。
「FNCじゃない。元気してたかしら?」
「あらホント。ひさしぶりね」
「うぇっ!?」
「情けない声出すんじゃないわよ。天下のFN小隊の隊員でしょ〜」
「たっ、たたた隊長!!?」
懐かしい声をFNCの聴覚モジュールが拾うとすぐに彼女は尊敬する人の元へと飛びついた。
「何よアンタ。数週間あってないだけでしょ。ほら、泣き止みなさいな」
そうFNCを抱きかかえながら言うのはFAL。
かのFN小隊の隊長にしてフェレットのフェルくんの飼い主である。
120円の女である。
「あんたはどこ行ってもチョコレートは手放さないのね。まぁ、無事で良かったわ」
そうFNCの腰から落ちたチョコレートを拾いながら言うのはFive-seveN。
ウサミミリボンの強力バッファーである。
フェレットの着ぐるみを着ていた女である。
「で、FNC。彼女らは?」
FNCを慰める手を止めてFALがスイーツ部の面々に視線を向ける。
「放課後スイーツ部の方がですぅ…ズズッ!純正のチョコレートをくれたりしてお世話になってますぅ……」
鼻水をすすりながらFNCは答える。
それを見て横からFive-seveNがテーブルの紙ナプキンを渡す。
FNCの紹介が終わると、軽く自己紹介を済ませてもう一度全員席に着く。
「うちのFNCがお世話になりました」
FALが普段の言葉遣いを控え世話になったお礼を言う。
それに続けてFive-seveN、FNCの両名も頭を下げる。
「こちらもこそお世話になった。彼女のお陰でこちらもいつも以上に楽しかった」
「そうですよ。また遊びに来てくださいね!」
「でも次来る時は多少はお金を持ってきなさいよ」
「美味しいチョコレートの店紹介してあげるから」
わずか数週間の付き合いであったが彼女らは随分と仲良くなったようである。
四人もFNCはFALたちに着いていくと思っているため少々寂しそうにしている。
それを汲み取ったのかFALがはっきりと言った。
「FNC。アンタは放課後スイーツ部のメンバーとして過ごしなさい」
「ええ、それがいいわ。アンタが一人で寂しそうにしていたら正実で引き取っても良かったんだけどね、向こうもアンタもそんな顔するならこのキヴォトスにいる間は彼女らと一緒に過ごしなさい」
Five-seveNが続く。
「いいんですか?」
「ええ、どのみちこのキヴォトスでFN小隊として動く機会なんてあるかわからないから、やりたいことをやりなさい」
「はい!!」
FNCは年相応の少女の笑みを浮かべて大きな声を上げた。
「じゃ、私らそろそろ仕事だから」
そう言ってFALが席を立とうとする。
「あっ!そういや隊長は普段どこにいるんですか?」
「ん?私や
「そうよ。だから何か用があったら正実を訪ねなさい」
「あれ?私以外みんな正実?にいるんですか?」
「そうよ」
「えっ?なんかハブられた感じがします!!」
「ハァ?何言ってんのよアンタ」
思わぬ事実を聞いてFNCが騒ぐ。
まぁ、一人だけ違う部活にいるとなるとハブられたと思っても無理はない。
「私も正実に入りたいです〜!!」
FNCがFALにしがみついた。
ピッタリFALの腰をホールドしている。
「ちょっ!!放しなさいよ!!ほら!57もスイーツ部も笑ってないで引き剥がしなさい!!」
「アンタのその終わってるファッションもFNCが張り付いたから多少はマシになってるわよ」
「黙れ着ぐるみ!」
「ハァ!?120円の女には言われたくないわ!」
「そもそもイベントでしか手に入らない女には言われたくないわ!」
女二人のキャットファイトが始まり口汚く罵り合う。
そしてFive-seveNがここでガソリンをぶちまける。
「FAL!アンタはファッションセンスもひどけりゃ味覚もひどい!チョコミントをうまいと言うなんて味覚モジュールのアップデートが済んでいないんじゃない!?」
「は?」
突如場が凍りついた。
FAL、Five-seveNともに固まり、FNCはFALから滑り落ちる。
カズサは目をそらし、ナツは下手な口笛を吹き、ヨシミは距離を取る。
そして、アイリは………笑みを浮かべていた。
そういや誰かが言っていた。
笑顔は本来威嚇行動だって。
「お二人共、外、出ましょうか」
『……ハイ』
こうしてキャットファイトは幕を閉じた。
☆放課後スイーツ部(ブルアカ)
放課後にスイーツを食べる部活。
創立者は栗村アイリで部長はなし。
バンドやったり、仮装やったりしている部活。
☆正義実現委員会(ブルアカ)
作者は名前を聞いた時やべー組織だな間違いないと思った。
トリニティの治安維持組織。
正実モブちゃんかわいい。
☆FN小隊(ドルフロ)
FALを始めとしたベルギー銃の人形を部隊。
イレギュラーに強い。
M1918 MODは協力者みたいなポジションらしい。
メタ読みするとイラストレーター繋がり
☆120円の女(ドルフロ)
FALのこと。
ドルフロで一度でも課金するとFALが手に入り、課金の最低金額が120円のためそう呼ばれている。
公式ネタ。
アズレンではサラトガ、ブルアカでは黒見セリカが120円の女。
Five-seveNを天井したのはいい思い出(白目)
このキャラこんな口調じゃないとか、こんなキャラじゃないとかそんなご指摘お待ちしてます。
なおあまり強く言わないでくれると嬉しいです。
コメント、出してほしい人形や生徒、出してほしい人形と生徒の組み合わせとか待ってます。
次話は筆が乗り次第。
ここから評価!
ん、先生を襲う
ぶっちゃけブルアカとドルフロやっている?
-
両方やっている!
-
ブルアカはやっている!
-
ドルフロはやっている!
-
昔両方やっていた!
-
昔ブルアカやっていた!
-
昔ドルフロやっていた!
-
両方やっていない!