ドールズ・アーカイブ   作:あっぷる⤴ぱい⤵

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男たちの挽歌は名作。
みんなも見てみよう!
香港ノワールの名作だよ!


玄龍門とアウトローとM1887

近衛ミナと言えば竜華キサキのボディーガードとして普段からキサキのそばにいる。

そのためキサキからすれば彼女の様子の変化には気づきやすいと言えよう。

 

そんなキサキは今日、明らかにミナの様子がおかしいと気づいた。

どこか心ここにあらずと言った様子でソワソワしている。

一応仕事はこなしているようだが……やはりソワソワが目立つ。

 

こうなるとキサキまでもソワソワしだす。

彼女がここまでソワソワする理由が気になりソワソワしだした。

キサキも仕事をこなしているが、頭の中ではミナの心を覗いてみたくて仕方なかった。

 

「ミナ。そなたには最近は随分苦労させておる」

 

「いえ門主様。私はこれぐらいの仕事、苦にはしてません」

 

「そうか。なら良いのじゃが……しかしまぁ、上に立つものとして部下を働きっぱなしにするのはちと心が引ける。だからの、そなたには明日から数日休暇を与えようと思う。ようやく仕事も落ち着いてきたしの。休むなら今が一番良いじゃろう」

 

「いえ、私は休暇などは…」

 

「何事も程々、中庸が大事なのじゃ。いくらそなたが大丈夫と言えども、どこかで休みを与えなければいつかそなたにツケがくるじゃろう。玄竜門の門主が言うことじゃ。素直に受け取っておけ」

 

「で、では…ありがとうございます」

 

とのことでキサキはミナに休暇を与えることで原因を突き止めようとした。

休暇ということで彼女の自由にさせ、その後ろをつけて回る。

そして、キサキはミナに休暇を無事与え、明日への期待を膨らませた……

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

「門主様、準備できました」

 

「うむ。では行こうかの」

 

翌朝、キサキとボディーガードたちはモニターの前にいた。

モニターには今日休みのミナのいる部屋が映っていた。

モニターの中ではミナがラフな格好でソファに座っていた。

 

「ミナさんは映画を見ているようですね」

 

「ああ、そのようじゃの……だが、珍しいのう」

 

「と、言いますと?」

 

「いやの、ミナは映画鑑賞が趣味と言えども、もっぱらジャンルは香港ノワールものが多い。だが、あれはどう見てもハリウッドのアクションじゃ。まぁ、ミナの気分と言われりゃそれまでじゃが……」

 

確かにミナの見ているテレビでは明らかに香港ノワールではない。

革ジャンを着た大男と警官姿の男と撃ち合っているしている様子を見ればどちらかと言うとSFチックな感じの映画である。

 

そのままミナは映画が終わるまでソファに座って見ていた。

それを見終わるとミナは外出の支度を始めた。

にしても帽子を目深に被ったり、マスクをしたりとまるで芸能人の外出の様である。

 

「妾も出るぞ。準備をせい」

 

「かしこまりました」

 

準備ができミナが家を出ると、キサキも物陰から様子を伺うように出た。

ボディーガードをずらずら引き連れて尾行というと非常に目立つがキサキたちが優秀なのか、ミナがポンコツなのか知らないが、気づかれずについて行けている。

 

そのままずらずらと一行は山海経を進んでいった。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

「確かここからは……」

 

「ブラックマーケットですね。門主様、あとは他の者達に任せて戻りましょう」

 

「いや、ここまで来たなら着いていくのじゃ。それに、何かあったら守ってくれるじゃろう?」

 

「し、しかし……わかりました。離れないでくださいね」

 

「分かっておる、ではゆくぞ」

 

ミナは迷わずブラックマーケットへと向かっていった。

ブラックマーケットと言えばキヴォトスでも特に治安が悪く、一般的な生徒ではブラックマーケットを避けることも少なくない。

そんなところへミナは迷わず入っていった。

 

「ん?ミナのやつブラックマーケットに入っていったはいいが目的地は決まってないようじゃの?」

 

「ええ、そのようですね……てっきり珍しい映画でも買いに行くのかと思ってましたが……」

 

そんなつけられてるとは知らずミナはてこてこブラックマーケットを彷徨う。

そんなこんなで数十分。

突然、ミナまで物陰に隠れ始めた。

 

「ん?あやつまで身を隠したぞ」

 

「どうやらあの黒いジャケットを羽織った女性から隠れているようですが……」

 

「の、ようじゃな」

 

彼女らの視線の先にあるのはブロンドに赤のメッシュ、真紅の目をした女性である。

出るとこ出てて引っ込むところは引っ込んでいる、服装も合わせて非常にエ駄死。

 

その女性はスマホの地図を確認しながら道を進む。

そして、とある店の前で止まった。

どうやらバーのようである。

 

「おや、ミナも入っていったの?あやつ酒は飲めぬはずじゃが……」

 

「どうします」

 

「まぁ、ここは外で待つのじゃ」

 

そんなこんなで彼女らが待っているとバーからミナがつけている女性が出てきた。

なんと連れが増えている。

眼帯をつけて何やら箱を背負っている人物のようである。

 

「ミナも出てきたのじゃ」

 

ミナも後ろからひょいと出てきて後を着いていく。

 

「さて、どうして私を呼んだの?M16?」

 

「旅は道連れと言うだろう?ウィンチェスターショットガン?まぁ、一人旅もいいがな。で、どうだ?指揮官に会いに行くか?」

 

「ええ、会いにいけるなら行きたいけど…どこにいるか知っているの?」

 

「ああ、なんでもシャーレなるところで先生として働いているようだぞ」

 

「聖職者?」

 

「そうだぞ。なんでも生徒の足を舐めているらしい」

 

「聖職者の鑑だわ」

 

ウインチェスターM1887とM16。

関わりは低体温症以来だが結構仲は良い様子である。

 

「あやつら先生の知り合いのようじゃな?」

 

「……そう言えば門主様。最近キヴォトス外からヘイローがないだけで私達とあんまり変わらない人間がよく来ているらしいです。もしや彼女らも……先生のことを指揮官と呼んでいることも特徴に当てはまりますし……」

 

「そうか…ウインチェスターショットガンにM16。銃の名前じゃな」

 

「ですね」

 

「まぁよい。ついて行くぞ」

 

しばらく彼女の後ろを歩いていると前を歩く二人がパタと足を止めた。

 

「おい、ウインチェスター。一体どこで恨みを買ったんだ?」

 

「そっちじゃないの?」

 

「バカ言え。私ほど聖人が似合うやつそうそういないぞ?」

 

「どちらかというとあなたは弁護士(嘘つき)だわM16」

 

「しゃーない。やるか」

 

そう言うとM16は手に持っていた自身の愛銃をビルに目掛けて撃った。

弾はきれいにビルの一室へと向かいあたったのかどうかはわからないがコレが引き金となり、物陰から人影が襲いかかってきた。

 

「バレちゃったか〜」

 

「ムツキ。この人たちやるよ…」

 

「アル様を撃った、許さない許さない許さない……」

 

便利屋68である。

となるとビルの中にいたのはアル社長のようである。

その社長は今は移動しているようである。

 

「さて、どうする?」

 

「私はあのショットガンとハンドガンを殺るわ」

 

「じゃ私はマシンガンとスナイパーか」

 

「どうしたの?マシンガンも殺ろうか?」

 

「自分の心配をしな」

 

こちらも戦闘準備は整っているようである。

 

「許さない許さない…!!」

 

まずハルカが突っ込んできた。

被弾を気にせず来るようである。

M1887もショットガンを撃ってみるが一切向こうは動じてない。

 

それを見るとM1887が距離を詰めに行った

 

「貴女の服をよこしなさい…ブーツと銃もよ」

 

先程まで己の身を守っていたアサルトシールドをしまい、飛びかかる。

ハルカもそれに合わせてショットガンの照準を合わせにいくが一歩遅かった。

 

「グッ」

 

きれいに足がハルカの側頭部に刺さった。

そのままショットガンを顔面に目掛けて撃つ。

 

蹴りで飛ばされたハルカは流石にダメージが入っていたがまだ潰れてはいなようである。

 

「後ろからね。気配を隠しきれてないわよ」

 

後ろから来るのはカヨコ。

機動力を活かしてハンドガンを突きつけるがウィンチェスターも間に合う。

 

「…そっちこそ遅いんじゃない?」

 

「いい度胸してるわね」

 

カヨコが引き金を引くと弾を腹で受け止め、カヨコのハンドガンを握る。

ウィンチェスターを握る右手はカヨコの脳天をしっかり捉えていた。

 

「goodbye」

 

トリガーを引くと同時に後ろで爆音が響いた。

ウィンチェスターはカヨコへの追撃を諦め爆弾魔の方へ向き直る。

 

「シールドがダメになったわ。対価は頂かないと」

 

さっき爆弾を爆発させたハルカの方へ突っ込む。

カヨコとハルカの弾幕をスライディングなどで回避しつつ懐に入るとハルカが持っていたクレイモアを盗みハルカへ押し付け、足で蹴飛ばしてからショットガンのトリガーを引いた。

 

「地獄に落ちな、ベイビー」

 

弾丸がクレイモアに当たり爆発するといつの間にか盗まれていたカヨコの手榴弾もついでにハルカのそばで誘爆した。

 

「ぐぅぅ……」

 

さすがのキヴォトス人といえども自身のそばで爆弾が派手に何個も爆発するとダメージは辛いものがある。

パタリと気を失った。

 

「さぁ、カヨコさんだっけ?やるかい?」

 

「いや、私はやめとくわ。貴女たち、あんまり本気でやるつもりはないでしょ?それに私はそこで伸びているハルカを連れて帰らなきゃだし」

 

ひらりと両手を上げカヨコは降参降参と手を降る。

 

一方その頃M16は自身の背負っている箱を盾に眼の前の爆弾魔と交戦していた。

ムツキは爆弾とマシンガンとを織り交ぜて攻撃してくがM16には少々効果が薄いようである。

 

「デストロイヤーのチビスケみたいだな」

 

そう言うとM16はムツキに詰めにかかった。

が、それを邪魔するのはアルの狙撃である。

それが確実にM16の邪魔をする。

 

「面倒いな」

 

「こっちに意識向けないで大丈夫〜?」

 

ムツキの爆弾がM16を捉えた。

M16はなんとか受け身を取るが派手に被爆したようである。

 

「腕がイカれた……少し痛いぞ」

 

腕の生物パーツが剥げて中が見えた。もちろん機械である。

自然治癒で治るとは言え痛いものは痛い。

その痛みを我慢し、アルの狙撃を掻い潜り、ムツキの腕を外す。

そのままムツキを盾に取る。

 

「うッ…これじゃ撃てないわ」

 

アルの狙撃の手が止まる。

ムツキの左肩にM16を置き、アルを撃つ。

 

「誰がリーダーか知らんがこのままじゃジリ貧だぞ」

 

「みんな、引くわよ」

 

アルからの連絡が入る。

カヨコが引いたところでM16もムツキを放す。

関節は外れたままだが……

そんなムツキはアルが連れて引いた。

 

「引いたわね」

 

「中々強かったな。鉄血のハイエンド数体なら葬れそうだな。あの子ら。それとほら、戦利品だ」

 

ひょいとM16がムツキのボストンバッグを持ち上げる。

中にはC4やらクレイモアやらがギッシリ入っていた。

 

ウィンチェスターはそれを一瞥すると一言。

 

「さて、後ろで見ている人たちはどうするのかしら?」

 

「バレていたか……」

 

「やり手じゃな」

 

「門主様!?」

 

ミナは観念したと言わんばかりに出てきた。

ついでにキサキもひょっこり出てきた。

 

「で、何か用かしら?」

 

「い、いえ!映画みたいだなと!」

 

「そうか、今日ハリウッドを見ていたのも彼女のせいか。ミナ」

 

「な、なぜそれを!?」

 

「まぁ良いじゃろう。して、すまんかったの。たしかウィンチェスターショットガンさんとM16さんだったの」

 

ミナがテンパる横でキサキが対応する。

ボディーガードは厳戒態勢である。

 

「構わないが…どうしてつけていた?」

 

「ん?いやぁそこのミナの様子が変だったからつけていたらこうなったのじゃ」

 

「へぇ…貴女はどうして私をつけていたのかしら?確か前もよね」

 

そう言うとミナへみんなの目線が行く。

ミナは珍しく目に見えて焦っている。

 

「え、えと……あなたってハリウッドの映画スターみたいな喋り方をするじゃないか。だから役者か何かかなって思ってだな……」

 

「悪いけど私はハリウッドスターじゃないわよ」

 

「ほぅ……まぁ、コレ以上の長居は向こうにも悪い。ゆくぞ」

 

『はっ!』

 

そのままキサキはミナとボディガードを引き連れ帰ろうとしたところで足を止めた。

 

「そなたら、すまんだの。これは詫びじゃ。受け取ってくれ。それとその戦い方、勉強になった」

 

「……ありがたくいただくよ」

 

コンニャク(100万)が一つ。

この額をポンと出せるのはさすが山海経のトップである。

それを渡すとキサキたちは去っていった。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

その日の夜。

キサキは一人夜風に当たっていた。

 

「あのソワソワ……意中の人でもいるかと思ったのじゃが……あれは尊敬の目線じゃな。いかにもあやつらしいの……」

 

「おっと冷えてきよった」

 

そう言うと彼女も屋内へと引っ込んだ。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

便利屋68事務所にて…

彼女らの任務は失敗に終わったようだが、何故か依頼人と連絡がつかなくなったためとくにペナルティもなく今は今日の反省会をしていた。

 

「にしても…強かったわね…あのふたり。あとあれもアウトローとしての完成形ね。かっこよかったわ」

 

「そうだね~…手も足も出なかったね〜」

 

「私たちはアサルトシールドの破壊まではできたけどそこからはダメだったわね……」

 

「すみませんすみませんすみません………」

 

「まぁまぁ、そう追い詰めないの」

 

「あ〜!!爆弾の入ったボストンバック盗まれてる!」

 

「ななな、なんですって〜!」

 

四人四色。

みんなそれぞれ思うところはある。

だがしかし、彼女らはこれを糧に更に成長していくだろう。

彼女たちの戦いはこれからだ!!

 

「あっ。そういや、なんか来てたわね……」

 

「嫌な予感がしてきた」

 

「だね〜」

 

「私もそう思います………」

 

というとアルは届いていた手紙を見てみる。

 

『さて、お嬢さんたち。さっき君たちボストンバッグを忘れてったでしょ。だからね、返すわ。

ということで神に祈る準備はできたか?』

 

それを読み終えると同時に便利屋の事務所は派手に爆散した。

 

「なななな、なんですって〜〜!!」

 

その日とある社長の断末魔がキヴォトスの空に響いたという。




☆玄竜門(ブルアカ)
山海経の統治機構。
中華マフィア系の組織。
トップはロリ。もう一度言うトップはロリ。

☆便利屋68(ブルアカ)
オチ要員。
普通に強い組織。あのヒナから逃げおおせる時点ですごいのよ。
某掲示板では弁当屋になったり孤児院になったり色々忙しい組織。

☆ブラックマーケット(ブルアカ)
なんかやべーところ。
かのファウストの目撃情報も……!
”ん、銀行を襲う”の銀行はここの銀行。

☆低体温症(ドルフロ)
ドルフロのイベント。
ジュピター砲を潰すイベント。
一応ドルフロの中でも重要なイベント。
HK416「くたばれUMP45」、M16A1「決してUMP45には指揮権を譲るな」
そんなUMP45さんと我らが主人公M4に変わって指揮を任されたRO635の対比が見どころ。
詳しくはWikiやゲーム内の常設イベントで。

☆M16が背負っている箱(ドルフロ)
(M4)が持つと復讐爆撃魔に闇落ちする箱(曲解)
箱の正体は指揮官の認証により発動するやべー兵器。
盾に使っていいものではない(重要)
なお公式。

戦闘描写書くの難しい。
やはりSS師様たちのスキルには頭が上がらねぇ……
にしても……なんか便利屋が噛ませみたいになっちった。
便利屋ファンのみんなごめんよ。
このキャラこんな口調じゃないとか、こんなキャラじゃないとかそんなご指摘お待ちしてます。
なおあまり強く言わないでくれると嬉しいです。
コメント、出してほしい人形や生徒、出してほしい人形と生徒の組み合わせとか待ってます。

次回は筆が乗り次第。

ここから評価!

ロールケーキをぶち込みますわよ!

ぶっちゃけブルアカとドルフロやっている?

  • 両方やっている!
  • ブルアカはやっている!
  • ドルフロはやっている!
  • 昔両方やっていた!
  • 昔ブルアカやっていた!
  • 昔ドルフロやっていた!
  • 両方やっていない!
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