ドールズ・アーカイブ   作:あっぷる⤴ぱい⤵

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ミカは本編では”じゃんね”と言わないらしいじゃんね。


ティーパーティーとウェルロッドMk.II

その日ウェルロッドMk.IIが発見したのは動くダンボールだった。

カサコソと動く姿はGを想像させた。

 

そして彼女の中にとある感情が渦巻いた。

 

そう、”あのダンボールの中を見たい”と。

 

そうと決まれば行動は早い。

元々ウェルロッドはスパイ活動が得意な人形。

後ろからそそーっと近づいてダンボールが動きを止めたタイミングで両手でカパッと持ち上げた。

 

「…………」

 

「…………ダンボールフォックスですまない」

 

ウェルロッドがダンボールを持ち上げると中に入っていたであろう人物がこちらを向いた。

大きい狐の耳にすんごい構造の服。

ティーパーティーのサンクトゥス分派の首長、百合園セイアがいた。

 

この時ウェルロッドに込み上げたのはダンボールの中を暴いた達成感でもなんでもなく、ただ気まずい感情である。

 

「すまなかった」

 

そして彼女が取った行動はそっとダンボールを元に戻すことである。

彼女は何も見なかったことにしててこてことその場を去った。

 

ダンボールフォックスも何もなかったことにして彼女の反対側へと向かった。

お互いの記憶を忘却の彼方へ葬って。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

というのが数日前の話。

今日、またウェルロッドとセイアは顔を合わせた。

今回は流石にダンボールごしではない。

 

「どうも、ダンボールフォックスさん」

 

「……その呼び方はやめてくれ」

 

たまたま道でばったりあった二人である。

互いにすごく気まずい再会である。

 

「で、では……」

 

「ああ……」

 

もちろん会話も続くことなく二人はすたこらと去っていった。

互いに二度と会いたくないと心のうちに強くとどめて。

 

ところで世の中には二度あることは三度あるという言葉がある。

まぁ、察してくれ。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

数日後、セイアの元へ一通のモモトークが届いた。

 

「すみません。私の友人を明日のお茶会に招待してもよろしいでしょうか?」

 

送り主はティーパーティーのフィリウス分派の首長、桐藤ナギサである。

これを見てセイアが思ったのは意外、である。

あのナギサに茶会に招待するような友人がいるのか……と。

ご執心の阿慈谷ヒフミが来るのだろうか……ならヒフミと書くだろう………私やミカも彼女については知らない仲ではないからな……面識程度はある。

 

色々思いつつセイアが取ったのは了承のメッセージを返すことだった。

 

まぁ、ナギサが茶会に招待するという相手も気になる。

そのため彼女はそういう好奇心込みで返事をしたのであった。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

そして来たるは茶会の日。

セイアがトリニティ総合学園の庭が見えるテラスにある茶会のテーブルにやって来た時、ナギサはすでにいた。

席は4つ。

未だに来ていないミカとそのナギサの友人の席だろう。

 

「ミカはまだかい?」

 

「ええ、ミカさんのことです。ギリギリにやってくるでしょう」

 

そんなことはどうでもいい。

いつものことである。

セイアの気になることはそんなことではない。

 

「で、君の友人はどんな人だい?」

 

「私、最近モモッター*1始めたんですよ」

 

「ああ、あの紅茶評価bot」

 

「紅茶評価bot……え、ええそれですけど…そこでいつもリプライをしてくれる人がいましてね、その人、随分詳しいんですよ。紅茶に。だから私も気になってDMで話していると随分気が合いまして、今回の茶会に招待したんです」

 

「君の紅茶談義についていけるとは……すごいな……」

 

セイアに取ってはその友人のイメージはよっぽどの紅茶好き。

ナギサの紅茶好きは筋金入りである。

高級な茶葉を嗜むことも多いトリニティの生徒の中でもナギサは頭一つ二つ飛び抜けて紅茶には造形が深い。

自身で飲んだことのない茶葉はないとまで言っていたほどである。

 

「やっほーナギちゃん!」

 

セイアがそんなことを思っているとミカが開始時刻ギリギリでやって来た。

二人はまぁいつものことかと思っている。

だが、その友人は未だ来ていない。

ミカもその友人が気になるようでナギサから話を聞いている。

 

そして、開始時刻になったがその友人は来ていない。

 

「遅いね〜ナギちゃん友人。もう時間過ぎてるよ」

 

「ですね。道に迷っているんですかね?」

 

「もう少し待ってこなかったら迎えにいかせようか」

 

そんなことを話していると一人の少女がテラスにやってきた。

そんな彼女はセイアの方にやってきて一言。

 

「ダンボールフォックスさん。桐藤ナギサさんを知っているかい?」

 

「その呼び方はやめてくれと……まぁいい。君の言う桐藤ナギサはそこにいるよ」

 

「ああ、貴女が桐藤ナギサさんか……警棒アンチことウェルロッドMk.IIだ。ウェルロッドとでも呼んでくれ。よろしく」

 

「改めて、桐藤ナギサです。どうぞおかけになってください」

 

「……vector?」

 

そう言われるとウェルロッドはガーデンチェアに腰掛けた。

これで全員が席に着いた。

そして、とりあえずナギサが一杯、紅茶を淹れた。

 

「アールグレイか。にしても純正品か……珍しいものだ」

 

「純正品?」

 

ミカが聞き覚えのない言葉に聞き返す。

 

「ああ、私がいたところでは、合成品というまぁ、色々あるが一言で言えば試験管で作られた茶葉が一般的で、こんなちゃんとした製法で作られた茶葉は滅多に飲めなかった」

 

「なんかすごいところから来たんだね」

 

「済まない、少々辛気臭くなってしまった」

 

「大丈夫ですよ。私も貴女のいたところには興味あるので。なんでも、先生も昔はそこにいたとか?」

 

一体どこで聞いたのかナギサがそんなことを聞いてきた。

トリニティのお貴族様には随分驚かされる。

そんなこんなで一時間ちょい。

ナギサらの話もウェルロッドの話も自身とはあまり関わりの無い話のため、話は非常に盛り上がった。

話題もそろそろ尽きてきた頃にウェルロッドが声を上げた。

 

「そう言えば、よく飲んでいる茶葉を持っているが飲んでみるか?」

 

「いいですね飲んでみましょう」

 

「では淹れるか」

 

カバンから出した茶葉をポットに入れて沸騰直前のお湯を注ぐ。

そして蒸らす。

大体三分程度蒸らせば茶こしで茶ガラを越しながらカップへ注ぐ。

いわゆる”ラスト・ドロップ”という最後の一滴まで注ぎ切る。

 

「ストレートでどうぞ」

 

白磁のカップに注がれたのは赤褐色の茶。

見た目はナギサらが飲む紅茶とはなんら変わらない。

そして味は……

 

「ふむ、結構美味しい、結構爽やかだね」

 

「うん、普通に合成品って言われなきゃ気づかないじゃんね」

 

「……確かに何処か風味が今日飲んでいる茶葉より劣ってますね」

 

セイアとミカの評価は普通に美味しいとなったが、ナギサを納得させるには少々物足りなかったようである。

 

「ですが、これが合成品とは……これはよっぽどの人では無いと違いがわかりませんよ…!」

 

それでも彼女らの想像の上をいく味だったようである。

その後も茶会は進み、数十分後、解散となった。

 

「では、私はそろそろ行かせてもらう。この後用がある」

 

「わかりました、では出口まで案内します」

 

「ありがとう」

 

「それでは、また。ダンボールフォックスさん」

 

「だからそれはやめたまえ!」

 

それからナギサの茶会に出てくる茶葉の種類が一つ増えただとか。

そして、ウェルロッドの居室には高級茶葉が随分増えたようである。

*1
twitterXのようなもの。




☆ティーパーティー(ブルアカ)
権謀渦巻くトリニティの統治機構。
フィリウス、パテル、サンクトゥスの三分派からなる合議制で物事を決めてる。
ナギサ様の胃痛の原因の五割。

☆ダンボールフォックス(ブルアカ)
イベント、Code:BOX 以下略でセイアがダンボールを被った。
どこぞのヘビかこいつ?
”パテル分派の首長は二人もいらない、ミカは一人でいい(切実)”

☆警棒アンチ(ドルフロ)
ウェルロッドは自身の銃を警棒と言われるのを嫌がっている様子。
まぁ、マガジングリップを取れば警棒に見えるし、仕方ない。

☆Vector(ドルフロ)
Vector…CV.早見沙織さん。
桐藤ナギサ…CV.早見沙織さん。
つまりはそういうこと。

全話がすっごい分量だったから今回は短めに。
ミカの動かし方が難しい。
このキャラこんな口調じゃないとか、こんなキャラじゃないとかそんなご指摘お待ちしてます。
なおあまり強く言わないでくれると嬉しいです。
コメント、出してほしい人形や生徒、出してほしい人形と生徒の組み合わせとか待ってます。

次回は筆が乗り次第。

ここから評価!

Bluetoothと自爆はロマン

ぶっちゃけブルアカとドルフロやっている?

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  • 昔ドルフロやっていた!
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