ドールズ・アーカイブ   作:あっぷる⤴ぱい⤵

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あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!
おれはPCの前でIWS小隊と自警団のSSを書いていたと思ったらいつのまにかAUGの怪文書を書いていた…
な…何を言ってるのか、わからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…
催眠術だとか無意識だとかそんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ…

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…


AUGの願い

キヴォトスというところは悪くない。

そう、私は思った。

透き通るブルーの空に、物語でしか見たことのない西洋風の建物。

指揮官たちと肩を並べて戦っていた時には見えなかったものだ。

今でも物語の世界に迷い込んだような気がしなくもない。

 

それは置いといて、このキヴォトスというものは面白いところである。

私達の世界では銃は殺しの道具だが、ここではただの喧嘩の玩具(おもちゃ)である。

私の弾丸も人を()()一発にはなれないのか、当たってもただ気絶程度で済んでしまう

 

だが、それも悪くない。

()()べきは鉄血やネイトみたいな敵だ。

ただの喧嘩相手を()()必要はない。

そのため、こちらに来てから誰かを()()ことはない。

マガジンもいくつか消費したが、一度も()()ことはなかった。

 

本来、葬送者なぞ、仕事がない方が良いのだ。

だから、こんな葬送者がいなくて済むキヴォトスが悪くない。

 

「AUGさん。どうも」

 

キヴォトスの生活にも慣れてきて、収入の目処もたち生活も安定してきたため、トリニティの喫茶で一息ついていたら向かいに誰かが座った。

 

「奇遇ですわね。スズミさん」

 

自警団の守月スズミである。

私達IWS小隊がキヴォトスに来た時色々お世話になった人で、先生ともパイプを繋げてくれた恩人。

 

「AUGさんは最近どうですか?キヴォトスでも戦術人形の名は知られてますけど不自由とかありませんか?」

 

「ええ、至って普通ですわ。花を愛で、喫茶で一服し、安らかにベッドで眠る。十分すぎるほどの生活ですわ」

 

「それはよかったです!」

 

運ばれてきたケーキをフォークに刺しながら彼女は喜ぶ。

グリフィンにいたころもなんだかんだ戦場に駆り出される時以外は少女としてのそれなりの生活はできたと思うがが、やはり、こんな風にケーキを美味しいそうに頬張る彼女を見て改めてここは平和なんだと確認する。

 

「そういうスズミさんは何か問題はありませんか?力になれることは少ないと思いますが、聞くことぐらいはできますわよ」

 

「こちらも普段と変わらずです。強いて言うならフラッシュバンの改造でいいアイデアが思いつかないことぐらいですかね?」

 

「ふむ……ならば実物を見せてもらえれば何かアドバイスできるかもしれませんわ」

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

あれから半刻ほどが立った頃、改造も終え、スズミさんは満足げな様子で出ていった。

つくづく平穏な世界なんだと思い知る。

やはり笑顔が多いからであろうか。

グリフィンにいた頃は指揮官以外に人間の笑顔はあんまり見なかったような気もする。

 

私もスズミさんの少し後に二杯目のコーヒーを飲み干し、店を出た。

 

「杏山カズサこんにちはぁぁ!!!」

 

「ゲッ宇沢」

 

少女たちの笑い声が耳に届く。

そんな声をBGMにしながら道を歩き、ついたのはトリニティのアパートの一部屋。

指揮官が用意した今の住処である。

ここに隊の四人で住んでいる。

さすがトリニティなだけあって安アパートでも高級感がある。

 

「ただいま」

 

「おかえりなさい!」

 

「おかえりー!」

 

「うぃおかえりなさい」

 

安アパートと言う割には清潔感ある内装が広がる部屋の奥から声がする。

喫茶店を出てから買った食材を仕舞い、奥の部屋へ向かうと隊のメンバーであるIWS2000にSSG69、G17がソファに座ってTVを見ていた。

 

「何を見ているのかしら?」

 

「はい。めちゃおもしろいですよコレ」

 

G17から渡されたブルーレイのパッケージには『劇場版モモフレンズ ペロロジラVSメカペロロジラVSダー◯ライ』と書いてある。

B級映画だろうか?

 

そんな映画も終盤に入ったようでなんか殴り合いが繰り広げ時にはレーザーが口から発射されている。

 

十数分後映画も終わり、さっきまで夢中で観戦していた面々は銃の用意を始めた。

 

「レイサさんに誘われてましたのでパトロールに言ってきますね」

 

「いってきまーす」

 

「いってくるわね」

 

「ええ、いってらっしゃい」

 

「あれ?AUG(オーグ)は行かないんですか?」

 

「ええ、私はあなたたちの夕飯を用意しなくてはいけませんから」

 

「ターフェルシュピッツ頼みました!」

 

「私はグラーシュをお願いします!」

 

とっとと食べたい料理を言い残し、G17とSSG69はドアを開け外に飛び出した。

随分予定時刻ギリギリなんだろうか?

 

「では私は………」

 

「シンケン・フレッカールを用意して待ってるわ」

 

「ありがとうございます!」

 

「それと……」

 

私は鉢を四つ持ってくる。

真紅の花は咲いてないがポインセチアである。

 

「これ、あげるから育ててほしいですわ」

 

「これは……ポインセチア?ですか?」

 

「ええ、数ヶ月もすればクリスマスよ」

 

「わ、わかりました!頑張ります!」

 

「いくよー!隊長!」

 

「わっ!ちょっと待ってくださーい!」

 

ドタバタと慌ただしくうちの隊長がドアを開け外へ出ていく。

それを見送り、私はベランダの花壇へと向かう。

花壇では色々育てているが一際目を引くのはフジである。

 

そんなフジを見て私はもう一度メンタルモデルの深層へと意識を刻み込む。

 

「今度こそは離さないわよ」

 

二度とあなた達のメンタルモデルを探したくない。

あんな経験はもうしたくない。

人形がひとり死ねば人間が一人救われる。

 

だけど、あなた達を失うのはゴメンだわ。

それに、キヴォトスじゃスズミさんもレイサさんもみんななんだかんだで今に充足感はあるんだもん。

救う必要なんてないのよ。

 

だから死なずに返ってくるのよ。

そう、私はフジの前で祈る。

 

フジの花言葉は「決して離れない」

 

だから、私から離れないでよ。

 

え?離れないでと言うならついていかないのかって?

ええ、だって隊長もあの娘達も強いもの。

私のいる隊のメンバーよ。

信頼も確信もしているわ。無事に返ってくるって。

 

それにポインセチアの花言葉は「祝福」「幸運を祈る」

 

そんな花言葉の花を送ったのよ。

だから何があっても返ってくるわよ。

 

だからね、私に言わせてよね、

 

「おかえりなさい。ご飯できてますわよ」

 

ってね。




☆守月スズミ(ブルアカ)
いつになったら二着目が来るんですか!?
運営存在忘れてません!?
などとブルアカを消した指揮官が申しております。

☆IWS小隊
オーストリア銃の人形で構成された部隊。
詳しくはゲーム本編で。
ちなみにAUG以外の人形はバックアップしたメンタルから再生しているため、AUG以外が全滅した任務の記憶はない。

☆オーストリア料理たち
ターフェルシュピッツ、グラーシュ、シンケン・フレッカールの三品。
作者が食べたことあるのはターフェルシュピッツのみだが美味しかった。
洋風牛すじ煮込みみたいなもの(小並感)

☆花言葉
突っ込まないでほしい。
見たサイトが違えば花言葉も違うってじっちゃんが言ってた。
だからこの花はこういう花言葉じゃという突っ込みはなしでお願いしたい。

☆ダークライ
過労で労基署に行っても許されるぐらい戦ってる。

ひぇぇ……怪文書。
もっと透き通ったSSを書きたかったのになんか少しどろっとしちゃった。
それはそれとして有能指揮官の皆様、AUGに組み合わせるとつよつよなMG人形、SG人形募集中!
このキャラこんな口調じゃないとか、こんなキャラじゃないとかそんなご指摘お待ちしてます。
なおあまり強く言わないでくれると嬉しいです。
コメント、出してほしい人形や生徒、出してほしい人形と生徒の組み合わせとか待ってます。

次回は筆が乗り次第。

ここから評価!

ぶっちゃけブルアカとドルフロやっている?

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