この話はブルアカとドルフロをやっていない方はぽかんとなるかもしれませんが、一応最後に注釈を乗せておきます。
特にドルフロのネタは作者自身が長いことやっていますので随分マイナーなネタまで取り扱っております。
そう言えば作者は総力戦のINSANE難易度の略称INSをずっとIWSと勘違いしていました。
それと
その日カンナの姿はとある屋台にあった。
木の温かみを感じる古き良きおでんの屋台である。
別にカンナは酒を飲みに来たわけではなく、ただこの雰囲気を味わうためにこの場にいる。
無論、カンナ自身未成年のため、酒なんぞ飲めるわけないが。
手元にはほろほろに煮た大根に、ぷるんとしたこんにゃく、ホックホクの玉子とおでんのド定番と言うべき品々が一つの器に入れられ置いてある。
カンナはそんな大根を箸で切り口へと運ぶ。
アッツアツの大根を口に入れたためはふはふ言いながら、夜風で冷えた体を温める。
その後カンナはハァとため息をついた。
”どうしたんだい?カンナ”
そんなカンナを見ていたのか聞き慣れた男の声がカンナの耳へと届く。
そう言うと男はカンナの横へと腰を下ろす。
”大将。大根と厚揚げ、玉子に……ホタテも貰おうかな。それと焼酎を頼むよ”
「あいよ。少し待ってくれ」
大将がぱっぱと器におでんを入れるのを見てから男はカンナの方へ向く。
”ため息なんかついてどうしたの?”
「先生ですか……」
男―先生はカンナへとそっと問いかける。
カンナは随分疲れた様子で返す。
「まぁ、今日は大捕物があったんですよ。その報告書で少し手間取ったわけですよ」
”……あぁ、それは大変だったね”
書類仕事の大変さは先生自身、身を持ってよくわかっているため深く同情すると頷く。
「はいよ。お待ち」
ことり、と先生のもとへとおでんと酒が届く。
先生は一口焼酎を煽ってから玉子に箸を伸ばした。
”まぁ、書類仕事が辛いのはよく分かるよ。それにカンナは責任を取る立場だからますます辛くなるのはわかるよ”
「わかってくれますか……?」
”うん。私だってスプリングフィールドが来る前は仕事仕事で辛かったし。まぁ、いまも十分過ぎるほど辛いけど”
「管理職は大変ですね。と言うべきですかね?」
”ハハハ……まぁ、お互い頑張っていこうじゃないか”
キズの舐め合いとは言わないが、互いが互いを励まし合いおでんを口へ運ぶ。
パクパクとしばらく食べていたいたら先生が出来上がってきたのを確認したカンナが口を開いた。
「そう言えば先生……先生がグリフィンにいた頃の話聞かせて下さい。特に苦労話」
人間なんだかんだ言って人の苦労話は蜜の味である。
このときのカンナの内心は人前で弱音を吐かない先生の愚痴を聞きたい、これ一つであった。
カンナとて年頃の少女、自身よりも大きな大人である先生に惹かれており、その先生はカンナ以外の生徒からも好意を向けられている。
いわばライバルが多いわけである。
とするとあの手この手でライバルを出し抜かなければハッピーエンドはないわけである。
そのためには情報がいる。
情報もなしに動けばいつの間にか底なし沼に腰までずっぽりということもある。
ずっぽりハマるのは先生と体を重ねるときだけでいいのである。
そんな薄らぐらいような、恋する乙女として当然のような気持ちを影にカンナは先生の弱音を聞き出そうとしていた。
”グリフィンの苦労話ねぇ……あぁ!あれの対処には苦労したよ!ガンダム…じゃなくてドッペルゾルドナー!あいつには散々やられたんだよねぇ”
「はぁ……」
なんか違うような気がする。
こう、もうちょっと恋愛的な苦労話ならそこからアプローチも見えると言うもの。
ガンダムの話ではそういったアプローチには繋がらない。
”だからねぇ…デカグラマトンの預言者どもを見るたび嫌な記憶が呼び起こされるんだよね。何体ものダミーを失ったわけだし”
「……っ!」
ここでカンナはふと、一つの可能性を思いついた。
自身がビナーやケセドを倒せば先生からの好感度もあがるのではないかと言うことだ。
所謂暴漢から女性を華麗に助け出すとキュンとなるアレである。
んなコテッコテなと思うが案外こういうものから関係が深まるなんて話、古今東西うんとある。
だがしかし、カンナには力がない。
どうしてもヒナやミカやホシノのような単体で強い生徒と比べるとカンナの実力も見栄えも落ちる。
やはりグーでビナーを倒す魔女にインパクトでは勝てないのである。
「で、他にはあるのですか?」
ここでカンナはビナーを単騎で倒すことは諦め、他の弱点を探り出した。
”うん、あるよ!”
先生も見事に食いついた。
もう酒のおかわりもグビグビ済ませ、完全に出来上がった先生が意気揚々と声を出す。
”まずは局地戦区の浸透偵察の心理戦でしょぉ?そして定期的な病棟への入院。さらにはシュレディンガーのIDW、定期的にある所持品検査、
「は、はぁ………」
”その点
「……苦労しているのですね」
なんか思ってたものと違う愚痴が吐露されている現状を見てカンナは静かに引いた。
”こんなこと言ってくれるのカンナだけだよぉ……”
「はいはい。少々飲み過ぎですよ。お冷置いておきますよ」
”やだぁ!今日は飲むんだぁ!”
カンナがほいほい飲ませまくったのもあり、先生はベロベロによってカンナへと絡む。
姿だけ見れば教え子に絡むやべー教師だが、カンナの顔を見ると照れて紅くなっていることを考えると問題はないのかもしれない。
そんな先生をしばらくよしよししているとカンナの脳内に悪しき考えが浮かぶ。
(わんちゃんこのままホテル行けるのでは……?)
そう思ってしまったら脳はその考えへと完全にシフトしてしまった。
このアルコールの匂いがただよう空間に酔ってしまったのもあるのかもしれない。
そうと決まればさぁホテルへ行こう…というところでカンナは一つ先生の弱みを握るためにも一つ質問を投げかけた。
それが大きな間違いだとも知らず……
「そう言えば……先生のパソコンのパスワード教えてもらえません?何かあった時知っていたほうが便利なので………」
おかしな理由もセットで訊くがこんだけ酔った先生相手ではそんなくだらない理由も十分すぎるほどの理由となるため、先生はいいよーという一言と共に口を開いた。
”えっとねー……Manaita457700だよー”
「Manaita457700ですか……」
パァン!
プライバシーもクソもないような先生の一言を噛みしめるように呟いたカンナ。
それと同時であった。
先生の首筋に麻酔弾が撃ち込まれたのは。
突然の襲撃でカンナの場酔いも覚め、ホルスターから拳銃を抜く。
筒先は襲撃犯かもしれない黒い影に向いている。
「誰だッ!」
鋭い一言と共に銃のフラッシュライトを付ける。
金色の光とともに影に色がついていく。
「はぁ~い。公安局長さん。先生は貰っていくわよ」
茶鼠の紙に黒のパーカー。片手には麻酔弾を撃ったであろう麻酔銃。もう片手には愛銃のUMP45。
404隊長。UMP45が笑顔を共に歩いている。
「悪いがそれはできない。眠らせて攫うとなると立派な誘拐だ。警察としては見過ごさないのでな」
「普段は汚職まみれなのにこういうときだけしっかりしているのはいただけないわね……ナイン!」
「はーい!指揮官確保だよー」
疲れからか伏兵がいることに気づかなかったカンナ。
その伏兵ことUMP9がベンチに座らせてある先生をお米様抱っこで担ぎ上げるとUMP45の隣へと走る。
「何が目的だ?」
銃口を逸らさずカンナが詰問する。
カンナ自身人質越しの射撃経験もある身、最悪先生を避けあのツインテールの方を撃ち抜けばいいと思い、冷静に向き直る。
「目的ねぇ……別にあなたの思っているようなことじゃないわよ。私はあなたほどマセてないのよ」
図星をさされ、カンナは一瞬たじろぐ。
それを見逃すUMP45ではなく追撃にかかる。
「まっ、そう思うのも勝手だけど、あなたはねぇ……結構いい線いってるわね。たまにはイメチェンで髪を白く染めてみたらどうかしら?あと、酒に頼るのならあなたも少しは飲めるようになったほうが良いわよ。そっちのほうが上手くいく、とだけは言っておくわ……少々長く話しすぎたわね。では私はこれで失礼するわ」
「……最後に一つ聞かせてほしい」
完敗だ。と手を上げてカンナが口を開く。
そう思ったのもこの二人は先生に悪いことはしないと勘が囁いたからかもしれない。
「なにかしら?」
「あなた達は一体?」
「貧乳ネタに涙を流すものの味方。とでも言っておこうかしらね?」
「私はその妹だよー」
「でもあなたはあるじゃないか。姉よりも」
「………行くわよ」
胸に突き刺す痛みはこの夜風だと言い聞かせ、UMP45は踵を返し去ってゆく。
その後ろをついていくUMP9の双丘はたゆんたゆんと揺れていた。
「なんか酔いも覚めたしスイーツでも買って帰ろう」
カンナもコートの前を閉め、夜風で身を落ち着かせながら帰路へとついた。
ちなみに今回のお代はカンナ持ち。
カンナはある意味で先生の弱味を握ったことになる。
そう考えると目的は達したのかもしれない。
余談だが、翌日シャーレのパソコンがハッキングされ、先生秘蔵のエ駄死ファイルがごっそり抜き取られたらしい。
ご丁寧にロックも掛けられてそのファイル自体開けなくなったとか。
☆ガンダム(ドルフロ)
ドッペルゾルドナーのこと。硬い、痛い、範囲攻撃の三拍子揃ったバケモノ。
作者はIWSシステムで対処したが、挑発妖精や双子妖精を編成している場合は場合によってはドッペルルドナーが早いうちから攻撃に移り逆に手痛い損害を受けることもあるため、HS2000や守護妖精を使ったほうが良いときもある。
☆デカグラマトンの預言者(ブルアカ)
自販機の使者。
みんな白と黒にアクセントの金の三色で構成されており、ガンダムがトラウマの作者にはダメージが大きかった奴ら。
でもマクルトお姉様はすこすこ。
もちろんちびっこたちもすこここ。
☆局地戦区の浸透偵察の心理戦(ドルフロ)
こうどなしんりせん()
ドルフロでは数少ないPVP。
作者は毎回脳死で50に入れている。
☆病棟への入院(ドルフロ)
限定キャラを求めてのステージ周回のこと。
所謂”掘り”というやつ。
無事目当てのキャラやアイテムが取れたら退院と言う。
☆シュレディンガーのIDW(ドルフロ)
ドルフロのハンドガンレシピで一時間十分が出た時、確定で☆5がでるとは限らない現象のこと。
元ネタは言わずともがなかの有名な量子力学における思考実験。
この1:10:00の表示にはIDWがいる世界とIDWがいない世界が重ね合わせで存在しているのだ………
☆所持品検査(ドルフロ)
所謂特定の編成や人形がいれば楽に攻略できるが、いないと大変なやつ。
9章ボスのジャッジなどがこれに当たるかもしれない……あと、イベントランキングの一部ボス。
☆HOXY《ホクシィ》・おりゅ?
人権キャラなどがいない指揮官や先生への煽り文句。
HOXYは韓国発のミームの”혹시”の読みである”ホクシィ”に英字に当てた造語。
要は”おりゅ?”の海外版。
☆盗電合戦(ドルフロ)
フレンド指揮官の宿舎を訪問し、コンデンサからバッテリーを回収すること。
別に盗んでいるわけでもなく、回収してもフレンド指揮官のバッテリーが減ることはないが、バッテリーのためだけにフレンド指揮官の宿舎を回っている浅ましさから盗電と言っているのかもしれない……
余談だがこの盗電合戦早いもの勝ちのため、バッテリーが回収できる15時の少し前には5chで”15時まであと1時間か”などと書き込まれ、こうどなしんりせんが展開されるため、ドルフロでは数少ないPVP要素である。
☆宿舎詐欺(ドルフロ)
IDカードや掲示板で宿舎数を本来より多く偽ること。
目的は宿舎数の多いフレンドを集めるためが多い。
普通に害悪なので良い子も悪い子もやらないようにしよう。
☆12613事件(ドルフロ)
ドルフロ100万ダウンロード記念の配布の際にあった事件。
概要は運営のミスで一通目の100DL記念の配布メールの内容を間違い、その修正版を一通目の五分後に投稿の後、一通目の報酬は受け取れないようにしたが、日頃から反応速度を盗電で鍛えていた12613名の指揮官たちがこの五分間の間に報酬付きの一通目の配布メールを受け取ってしまったために、報酬を二倍受け取れてしまった事件。
この後、運営は迅速な対応で一通しか受け取れなかった12613名の指揮官以外の指揮官にもう一通を送ることで自体は収束した。
そのため、結果として報酬が二倍になったため、この結果を作るきっかけの12613名の指揮官には足を向けて眠れない。
余談だが、ブルアカ運営もモザイク補填などの件で対応が早いことで有名である。
いいことである(小並感)
☆アンカリング(ドルフロ)
定期的にくる人形製造における天井。
ドルフロの中でもソシャゲのガチャ感が高いスキンガチャの天井は普通にある。
☆457700
つまりはそういうこと。
ちなみに韓国発祥のため、77でチチと読む。
☆アロナァ!
最 低 保 証
またの名を
青 9 金 1
はい。
この解説を書く際にはドルフロWiki、ブルアカWikiなどで調べましたがなにかおかしな点があったら教えてください。(特にブルアカ)
それはそれとしてこの回のネタがすべてわかったあなたはヘビーな指揮官、もしくは先生です。
このキャラこんな口調じゃないとか、こんなキャラじゃないとかそんなご指摘お待ちしてます。
なおあまり強く言わないでくれると嬉しいです。
コメント、出してほしい人形や生徒、出してほしい人形と生徒の組み合わせとか待ってます。
次回は筆が乗り次第。
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ぶっちゃけブルアカとドルフロやっている?
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両方やっている!
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ブルアカはやっている!
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ドルフロはやっている!
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昔両方やっていた!
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昔ブルアカやっていた!
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昔ドルフロやっていた!
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両方やっていない!