作者はモモフレンズではビッグブラザーが一番好きです。
Bigbrother is watching you!!
「ここを…右ですね。……よし、雑貨屋がありました」
RO635はブラックマーケットにいた。
目的は
正直RO635の内心は穏やかではなく、イエローエリアでも中々見ない治安のブラックマーケットに、目的もM16のおつかいと来た。
ロクでもない依頼だと思いながらおつかいをこなすためにブラックマーケットを歩く。
◇◆◇◆◇
「ようやく買えました……ハァ」
しばらく彷徨ってようやく目的のものを買えたようで、RO635はため息をついた。
手にはジャックダニエルの瓶が入ったボトルバッグを持っている。
要は酒のおつかいを頼まれていたわけである。
「早く帰ろ」
つい先程のビルが爆ぜたのを見てRO635はこんなところにいられるかとブラックマーケットを駆け出した。
その帰路の中でRO635は福引の列を見かけた。
そして手には一枚のチケットがある。
これはさっきの酒屋で貰ったものである。
こんなイエローエリアもびっくりの治安のところでも福引なんてあるんだ、みたいなことを思い、さっきまで早く帰ろうとしていた心はどこへやら、いそいそと列へと並んだ。
「まぁ、ティッシュでも貰って帰りましょうか」
景品表を見てみると特等は百鬼夜行の温泉巡りツアーのペアチケットである。
それで指揮官を誘ってみたい気持ちもあるが、そんなやすやすと当たらないかと思い、ガラガラへと手を伸ばした。
ぐるぐると数回回すと赤の玉が出てきた。
「当たり〜!二等当たり〜!」
目の前の獣人がベルを鳴らして声を張り上げる。
その声でRO635へ視線は集中して少し照れくさくなる。
そんなRO635を横目に獣人は奥から景品を持ってきて彼女へと渡した。
渡されたのは大きな白い鳥みたいなぬいぐるみである。
「なんです?これ?」
そんなことをつぶやきながらふと景品表を見ると二等の欄には”限定ペロロぬいぐるみ”と書いてあった。
「これは昔発売されていたモモフレンズの人形の一つだ。なんでもぬいぐるみ制作を担当していた工場が物理的に爆発して生産打ち止めになったんだ。そのため流通数も少なく希少だから、盗まれないようにするんだぞ」
獣人が親切にもそんなことを教えてくれた。
RO635にとってはモモフレンズもペロロもなにか知らないが、要はレアな品であることには違いない。
顔は好みじゃないが、まぁ、抱き心地はいいから抱き枕にでもするかと思いながらRO635は福引を後にした。
◇◆◇◆◇
福引から離れM16の元へ歩いていると、RO635はふと視線を感じた。
先程から誰かがつけて来ているのである。
特にないもしてこないが気味が悪いためここらで正体を暴いてやろうかと思い声を上げた。
「出てきなさい!」
腰のコルト9mmサブマシンガンを取り出し、気配の方へ銃を向ける。
傍から見ればでかいペロロのぬいぐるみの入った袋を左腕で抱え、右手に銃を握るおかしな構図になっている。
「………アハハ……」
ほんの少しすると奥から苦笑いをして少女が出てきた。
ブロンドの髪を2つに束ね、こんな廃墟街に似合わない少し小綺麗な学生服を着た少女である。
「何が目的です?さっきからつけ回して」
「……それ、譲ってもらえないですか?」
少女はRO635の左手のぬいぐるみを指さした。
「これ?ですか?」
「それですそれですそれですよ!くれませんか!?」
左手のぬいぐるみを袋から出してみせると相手はブンブンと頷く。
凄まじい食いつき様にRO635は少々引く。
「ま、まぁ、いいですけど……」
「いいんですか!?ありがとうございます!」
別にそこまで欲しくないかと思い、ペロロのぬいぐるみを差し出すと少女はさっとぬいぐるみを取った。
「うへぇへぇ……いいですねぇ……」
そしてぬいぐるみをうへうへ言いながら愛で始めた。
以外に趣味が悪そうだ、とRO635は内心思ったがおくびにも出さなかった。
しばらくして少女は視線を感じたのか、赤面してRO635の方に向き直った。
「あ、あのっ。お礼させてください!」
「いえ、大丈夫ですよ」
少女はぺこぺこと頭を下げてそう言うがRO635も大したものを上げてないしな、と思い断るが、そんなことお構い無しに、袋を漁り始めた。
「あっ!これどうぞ!カイテンジャーのフィギュアですが……」
少女がRO635にとあるものを渡した。
どうやらフィギュアのようである。
カイテンジャーたちの合体ロボ、”KAITEN FX MK.0”をミニスケールで再現したモノである。
実はこれ、さっきの福引の三等である。
「こ、これは?!……いいんですか?」
今度はRO635が興奮する番である。
RO635は無類の特撮好きであり、そんな彼女はどうやらカイテンジャーも守備範囲である。
「はい!心ばかりのお礼です!!」
「……ありがとうございます!」
少女はペロロぬいぐるみを手に入れ、RO635はカイテンジャーのフィギュアを手に入れた。
WinWinな関係である。
「では、私はこのぐらいで…」
「あっ!モモトーク交換しましょう!これからもペロロ様のグッズがあれば欲しいですし……」
「ふむ……その代わりといってはなんですが……」
「もちろんです!カイテンジャーのグッズは任せてください!」
RO635はそういえばおつかいの最中だったと思い、帰ろうかとしたところ、少女に呼び止められた。
どうやら一種の同盟を組むために、モモトークの交換をするようである。
そのため二人して端末を取り出した時、二人の元へバイクが突っ込んできた。
「危ないっ!」
少女の背後から襲いかかってきたバイクを躱すために、RO635が少女ごと脇へと飛び退いた。
RO635が下敷きになる形でなんとか躱したが、どうやらバイクの狙いは彼女らではなく、どうやら荷物のようであった。
飛び退いた二人の手元には商品の入った袋はなく、見事にひったくられたわけである。
RO635がしまったと思い、目の前の少女へと見てみると、アハハと笑いながら紙袋を頭にかぶっていた。
「アハハ……あなたも行きますよ。なにか袋を被ってください」
凄まじい殺気とともにそんなことを言われ、RO635はコクコクと頷き、取られなかったベビーカステラの紙袋に視界確保用の穴を開けて被った。
「敵はあちらに行きました。ペロロ様型のGPSが奴らを追い続けています」
そんなことを言い終わる否や、近くを通りかかった人からバイクを2人分ぶんどり、RO635へとキーを手渡した。
「追いますよ!」
「いやこれも強盗ですよ!」
伸びたバイクの持ち主たちを指さしながらRO635はそう言うが、少女は冷静に”ペロロ様を取り返すためです。これは聖戦ですよ!正義の戦いですよ!”と言い切ると、勢いに呑まれたのか、正義という言葉に呑まれたのか、RO635もバイクに跨り、二人して盗難バイクでひったくり犯を追い始めた。
◇◆◇◆◇
「アハハ……次はないですよ」
あれからしばらくして二人はなんとかひったくり犯を捕まえた。
どうやら犯人はどこかの学園から退学になったスケバンで、いわゆる転売目的のひったくりのようである。
そんな犯人の二人組は、拠点をRO635たちに襲撃されて二人ともふん縛られている。
「この二人はどうすれば……?」
「大通りに放置しておけばヴァルキューレかどこかが拾っていきますよ」
すっげー治安だなと思いながら、RO535は二人を罪状の書いた紙を二人に貼っつけて、適当な通りに放置した。
「では、そろそろ帰ってこいと言われていますので、これで失礼しますね」
「はい!またどこかで!」
M16から早く帰ってこいとモモトークが届いたため、RO635は少女に別れの挨拶をしてM16の下への岐路を急いだ。
少女も早くペロログッズを持って帰ろうと、走ってその場を去っていった。
◇◆◇◆◇
なんとかその後M16の待つコルト・マーケットのビルに着くと、ロビーで待っていたM16と合流し、二人揃ってM16の居室へと戻った。
「遅かったじゃないか?
「トラブルに巻き込まれたもので…すみませんM16姉さん」
「いや〜…ここじゃトラブルは日常茶飯事だ。D.Uとは違うだろう?」
「はい、そうですね。二度と行きたくありませんね」
暗に”二度と酒のおつかいなんぞ頼むんじゃねえぞ”と伝えるとM16は酒瓶を揺らしてアッハッハと笑い出した。
酔っているようである。
「で、どんなトラブルに巻き込まれたんだ?」
「ひったくりですよ。ブラックマーケットで仲良くなった少女共々、福引の景品をひったくられたわけですよ」
「ほう?取り返せたのか?」
「ええ、少女のほうが手慣れた様子でバイクを奪って追いましたよ」
「ハハハ、やり手だなその子。どんな子だ?」
M16は酒のつまみになるかと思い、RO635に話しかけているが、RO635は”大変だったんですよ”と愚痴をを伝えるように話す。
「……普通そうな子でしたよ。ただ、追うときは紙袋をかぶっていましたね。額のところに5と書かれていた紙袋でした。……あっ!そういえば名前を聞いていませんでした!」
「5の文字が書かれた紙袋ねぇ……ハハハ!RO!すごいやつと会ったなぁ!安心しろ、そいつの名前なら知ってるぞ」
「知り合いですか?M16姉さん?」
知り合いですかと尋ねるRO635にM16は笑いながら答える。
「いや、知り合いじゃないが、ブラックマーケットでは有名人だぞ。その紙袋の子は覆面水着団のボスのファウストだ」
「ファウスト?ですか」
「ああ、銀行から5分で一億を消した覆面水着団のボスにして、裏社会のフィクサーだ。……と、言ってみたが、私も詳しくは知らん。ウォーカーやブラックマーケットの不良たちから聞いた程度だ。だがまぁ、ROが普通そうな子と言うのなら本性はそっちなんだろうな。
そう言うM16の言葉にRO635も素直に納得した。
あのきれいなブロンドの少女が裏社会のフィクサーだとは信じられないが、まぁ、色々あったのだろうなと思いM16への酌に戻る。
「そういや、モモトークは交換しなかったのか?」
「……あっ!忘れてました!」
「そういやROはどこか抜けてたな……まぁ、また顔を合わせたら私のことも言っておいていくれ。一度顔を合わせたい」
「どうしてです?」
「いやぁ。お姉ちゃんとして妹をよろしくと、な」
「あなたは私の親ですか!?」
「ハハハ。ジョーダンだ。まぁ、彼女と仲良くな」
「ええ、もちろんです」
そうして一日が過ぎていく。
正義に憧れる人形と、裏社会のフィクサー?だが、案外うまくやっていけそうである。
余談だが、二人は後日再び出会い、ようやくファウストの正体を知るRO635であった。
◇◆◇◆◇
「ボス。6号に合わせてほしい」
「6号?」
ある日、ペロログッズを求めブラックマーケットを彷徨っていた少女は、ばったり出会った砂狼シロコにそんなことを言われた。
はて、なんのことやらと少女は6号と聞き返した。
「そう。6号。ボスの右腕。紙袋を被ることを許された者とか言われてる」
「えぇ……」
シロコがこの人と見せると、画面には紙袋を被ってバイクで爆走する少女とRO635がパシャリと写っていた。
「なんでこの人が右腕なんですか?」
思わず聞き返すとシロコはつらつらと語り始めた。
なんでも今まで紙袋を被っていた少女がリーダーだったため、ブラックマーケット内では覆面水着団では目出し帽よりも紙袋の用が立場が上みたいな話になっていたらしい。
だから、少女と並んで紙袋を被ったRO635は目出し帽の0から4号よりも高い地位にいるらしい。
新人が一気に出世したみたいである。
「な、なんかすごいことになってますね」
「ん、だから合わせてほしい」
「えぇ……ま、待ってください」
悪いことに巻き込んじゃったなぁ、と思いながら少女はモモトークでRO635で要件を伝える。
しばらくするとD.Uのピザ屋で会いましょうと返信が帰ってきたため、二人はD.Uへと向かっていった。
その後、思わぬ出世に白目になる人形がいたとかいないとか。
ちなみに後日、正式に6号となり、RO635のベビーカステラの紙袋にはペンで6と書かれたらしい。
☆Bigbrother is watching you!!
ジョージ・オーウェルの小説「1984年」にでてくるプロパガンダポスターのフレーズ。
作者がビッグ・ブラザーと聞いて真っ先に思いついたのはコレでした。
☆コルト9mmサブマシンガン(ドルフロ)
実はRO635という人形は立ち絵で持っている銃はRO991というものでRO635ではない。
だから下手にそこら辺を突っ込まないためにもコルト9mmサブマシンガン表記で書きました。
ちなみにMOD3になるとNoveske Space Invader 9mmという銃に変わる。
☆カイテンジャー(ブルアカ)
ぶっちゃけ戦隊モノなので、RO635の守備範囲かどうか迷ったが、仮面ライダーとウルトラマンは公式から好きそうな描写があるため、まぁええやろということで守備範囲に入れました。
☆覆面水着団の上下関係(ブルアカ)
10割妄想。
まぁ、一人だけ紙袋で、その子がボスならそう捉える人がいてもおかしくないよね、と思いながら書きました。
実際のところは知りません。
☆ファウスト様(ブルアカ)
一体何谷ヒフミなんだ………?
実はこの話、ファウスト様の正体は一言も言っていない。
下手に正体をバラそうものなら消されそうだからね、仕方ないね。
話は変わりますが、しばらくリアルが忙しかったのと、もう一作書き始めているため、こっちの投稿が遅れてます。m(_ _)m
新しい作品はブルアカ単品のもので本編が書け次第、投稿していきます。
このキャラこんな口調じゃないとか、こんなキャラじゃないとかそんなご指摘お待ちしてます。
なおあまり強く言わないでくれると嬉しいです。
コメント、出してほしい人形や生徒、出してほしい人形と生徒の組み合わせとか待ってます。
次回は筆が乗り次第。
ここから評価!
ぶっちゃけブルアカとドルフロやっている?
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両方やっている!
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ブルアカはやっている!
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ドルフロはやっている!
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昔両方やっていた!
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昔ブルアカやっていた!
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昔ドルフロやっていた!
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両方やっていない!