なんか調べても聴聞会がよくわからないので100想像で補いました。
日本の裁判を思い浮かべればいい感じになると思います。
ブルアカの聴聞会の有識者がいれば教えてくれると嬉しいです。
というかホンマに終わらないということでね。次で終わるよ。
一話4000字程度だとねあれだわ。
もう一話いるんだわ。
一晩明け、キヴォトスに太陽が昇る。
憎々しいまでに晴れた空の元トリニティは随分騒がしくなっている。
「それでは桐藤ナギサ様毒殺未遂事件に対する聴聞会を開会します」
トリニティ総合学園の講堂。
そこでは例の一件の聴聞会が開かれていた。
ティーパーティーのホストが暗殺されかけたというだけで大事なのに、その犯人として名前が上がったのはティーパーティーのサンクトゥス分派の首長に、今をときめくクレー射撃の祖である。
間違いなくこれからのトリニティの力関係に大いに関わる事件に京雀ならぬトリニティ雀の政治屋たちの関心は嫌でも高かった。
「それでは、罪状を被告追求官*1、お願いします」
「はい」
そう言うと被告席に座るマルティニ・ヘンリーとセイアの向こう側に座る生徒が立ち上がり、つらつらと手元の書類を読み上げた。
「被告追求官は桐藤ナギサ様に毒殺未遂事件の首謀者として百合園セイア様、マルティニ・ヘンリー両名を殺人未遂及び禁止薬物所持で両名のヴァルキューレ警察学校管轄の矯正局への引き渡しを要求します」
ハキハキとそういう彼女の眼はもうすでに結末がわかっているのか勝ち誇った眼をしていた。
「わかりました。では被告追求官はこの罪状と刑罰に至る理由を述べてください」
陪審官がそう言うと座ったはずの彼女はまたすっと立ち上がり再び手元の資料を見ながら口を開いた。
「まず証人の証言を要求します」
「わかりました」
「ありがとうございます。入ってください」
そう言うと奥から一人の生徒が足を引きずって入ってきた。
そんな彼女は被告席の奥を見て少し怯んだ顔をしたが証言席へと立った。
宣誓を済ませ、彼女の話を聞くに、要はナギサのティーカップに毒を盛ったのは自分であり、被告の二人にポストとの引き換えに命令されたとのことである。
「というわけで、彼女の証言より、被告の協力は明らかなものと思われます。
次に動機ですがやはり、権力への執着にあります。
陪審官、再び証人の証言の許可を」
再びやってきたのはティーパーティーの制服を着た生徒である。
彼女は自身をサンクトゥス分派の者と名乗り、そこから自身が録音していたテープを流し始めた。
音質は悪いが、要はセイアとマルティニ・ヘンリーの権力を得るための秘密の会談でその方法としてナギサの毒殺。
そんなことがテープには入っていた。
「そして、この写真を御覧ください」
モニターに写真が映る。
それはマルティニ・ヘンリー像の完成式典のときに撮ったナギサとマルティニ・ヘンリー像のツーショットを
そこにはツーショットの様子を見てニヤリと笑うセイアが映っていた。
「これはセイア様の野心の表れで、このツーショットはナギサ様と自身の力関係を示す一枚だと思い自然と出てしまった笑みだと思われます」
どう見てもこじつけだがお構いなしに彼女は話す。
が、ここで陪審官が口を出した。
「被告追求官、ここは聴聞会です。憶測、推測での言動は避けてください」
当然の指摘である。
「申し訳ありません。以後気をつけます。
しかし、先程のテープで動機もそろい、あとは物証ですがモニターを注目してください」
モニターにぱっと映ったのは粉の入った小瓶である。
「こちら正実がマルティニ・ヘンリーの居室から押収した毒物の瓶です。
0.1グラムで人を殺せる強力な毒でもちろんキヴォトスでは所持も使用も禁止です。
そんな毒物が彼女の居室から見つかり、購入ルートの特定も進んでおりますが、こちらを御覧ください」
モニターが切り替わり、次に映ったのは1枚の写真。
写真はマルティニ・ヘンリーとウィンチェスターが握手を交わす場面である。
「この右側の女性は昨晩のナギサ様の別邸襲撃犯であり、ブラックマーケットで活動しているどこの骨ともしれぬ者です。彼女なら毒の入手もできるかと。
そして写真の場所はトリニティであり、場合によればマルティニ・ヘンリーによる外患誘致も視野に入れなければなりません!
すみません、憶測でした。
それはそれとして少なくともブラックマーケットとの接触がある以上毒物の入手も可能です」
「これらのことから証言も動機も物証も揃ったため、マルティニ・ヘンリー、百合園セイア様両者を先の容疑でヴァルキューレ管轄の矯正局への収容を求刑します!」
一通り言い終え席についた。
次は被告弁護人*2の抗弁である。
「被告弁護人。抗弁をお願いします」
「よしきた」
そう言って被告弁護人の席から立ったのはまさかのM16である。
いつもの黄色のシャツにプリーツスカートではなく、白いカッターシャツに黒に蒼のラインのネクタイ、黒のズボンにグレーのチョッキを着ていていかにもフォーマルな装いでジャケットは椅子に掛けてある。
例のケースも机に立てかけてある。
そんなM16は窮屈だと言わんばかりに袖のボタンを外し、少し腕を捲ってから口を開いた。
「さぁて、セイアにティニー。覚悟は良いか?」
そう言って証言台に立つ二人をキッと見る。
二人は多少衰弱している様子はあるがニヤッと笑い返した。
「じゃあ行くぞ。まずはクソみたいな証言をひっくり返したいが、あのクソ鳩ここに来て裏切りやがったわ。しゃーない、切り替えてくぞ」
なんか先行き怪しいような気もしなくもないが気にしない気にしない。
「ということで次だ。あのテープだが……証人を呼ぶがいいな」
「どうぞ。それとここは神聖なる聴聞会の場です。言葉遣いには気をつけてもらいましょうか」
「わかりました。陪審員サマ。……入ってくれ」
M16が手を叩くとUMP45がふらりと入ってきた。
「どうも、そこの弁護士さん「被告弁護人、な」……そうね。その被告弁護人に呼ばれたUMP45よ。先程のテープを解析したわけだけど……」
「異議あり!」
被告追求人の生徒が声を上げる。
「おいおい。異議はなしだろ?」
M16はそう冷静に返すが陪審員はなぜか異議を認めた。
「こりゃ陪審員もグルか…もうすこしそこのラインをちゃんと隠せよ」
あーあとM16は髪を掻きながら呟く。
「被告弁護人、言葉遣いには気をつけてください。退場を命じますよ」
「すみませんねェ」
完全アウェーな聴聞会である。
しかし、M16の眼に諦めは無かった。
「で、異議は?」
改めてM16が異議を聞くとどうやらなぜ今日初めて見せたテープの解析が終わっているのか?
とのことらしい。
「あーそれね。まぁ電子戦に特化した人形なら軽く聞いただけおかしなところとかはわかるし、何ならテープを貰えれば元音声の復元ぐらいすぐにもできるけど…どうする?」
さして当然と言わんばかりにUMP45が告げる。
生徒たちからすれば未知の領域である戦術人形の彼女の言うことは半信半疑だが、それと恐れも抱いている。
「なんか信用できないと言わんばかりの目ね。なら一つ指摘するけどこの音声合成じゃない?おそらく盗聴音声をツギハギしたところでしょうね。0:21:05、1:33:49、2:16:82とか特にひどいわよ。おそらく音質の悪さとノイズで誤魔化したつもりでしょうけど、甘いわね。コレごときで戦術人形の耳は欺けないわよ。もう少しマシなものを持ってきなさいな」
これでいい?
と言わんばかりの目線を陪審員と被告追求人に向ける。
それだけ言うとUMP45はくるりと踵を返し帰っていった。
「とのことだ。信頼できる機関に鑑定を頼もうじゃないか。陪審員サマ?被告追求人サマ?」
「証人が悪意のある合成音声を提供したかもしれません……証拠を撤回します」
心底M16を恨めしそうに彼女は睨みつけた。
そんな彼女をみてM16はおおー怖いと肩をすくめた。
「ということで動機はなくなった。あのツーショットは因果関係もクソも証明はされてないし、ただただそこの被告追求官サマがあらぬ疑惑をこの観客諸君に抱かせるためだろうな」
「さて次だ次。次は……なんだっけか?」
「しっかりしてよ!私の部屋で見つかったとか言われてる瓶よ瓶!記憶にないけど!」
「ああーそれだそれ!」
しっかりしてよとマルティニ・ヘンリーはつっこむ。
被告人とは思えない元気なツッコミである。
「あの瓶だけどな。あの瓶は正実の生徒が置いたと言ってるぞ。というか都合よく居室に毒物の瓶があるわけねーだろこんにゃろー」
「その証拠は!?」
「おいおい!異議はなしだろこのやろー」
片方は異議を出さないというルールを守らず、もう片方はいつまでたってもタメ口。
もうダメだ猫の聴聞会。
「まぁ、証拠はあるから入ってこーい」
M16がそう言うと目を伏せた少女がトボトボと入ってきた。
その娘は証言台に立ってM16を見た途端怯えだした。
「おい。あの日私の前で言ったことを言ってみろ」
「ヒッ!!は、ははははい……そこのティーパーティーの生徒さんにコレを置けと言われて……マルティニ・ヘンリーは今の体制を脅かすから正義のためだと………」
「だとよ。まっ、出る杭を打って現体制を守る。これも正義だ。だが、体制を崩すのもまた正義。正義なんてわかんない話だ。そんなものを実現しようとしている委員会だ。間違えることもあるさ。いや、間違えたかどうかもわかんないな。そこんところの話は先生からしてもらってくれ。私には難しいわ」
そういうとぽんと手を正実の生徒の肩に置き、M16は下がらせた。
「それとな、この毒物の購入ルートを洗ったが、ほれ、これを皆」
そういうとモニターに映されたのはカイザーグループの顧客情報である。
その赤字になっている部分を読むとなんと陪審員の名前とナギサが飲まされた毒物を買ったとの記録があった。
こうなれば途端に形勢逆転である。
陪審員がなにか口を開こうとするとM16が被せた。
「まっ、こういうわけだがな、ついでにウィンチェスターの件だが…アイツはシャーレの職員だぞ。はい指揮官入ってー」
”どうも、先生です。呼ばれたんだけど…ここで話せばいいかな?”
「ああ、頼むよ。で、ウィンチェスターの所在は?」
”ウィンチェスターM1887はシャーレの職員だよ。これ、職員証”
モニターにパッと映るのはウィンチェスターの顔写真が貼ってある職員証。
純正品で違法なコピーではない。
コレで彼女の身元ははっきりされ、間違ってもブラックマーケットでの活動はあってもシャーレの仕事となれば変なケチはつけられない。
「指揮官、ウィンチェスターの桐藤ナギササマの別邸襲撃については?」
”ああ、あれはナギサが軟禁状態になっていたからその奪還が目的だよ。現に毒で随分弱っていたからね。そういうところはセリナとかサヤの方が詳しいんじゃないかな?”
「ということで救護騎士団の桐藤ナギサの診断書だ。どうやら随分危ない状態だったらしいな」
そんなことを診断書を見ながら呟いた。
その一言を言い終えふぅ、とM16は息を吐いた。
「さて、私はマルティニ・ヘンリー、百合園セイアサマの両者の無罪放免を要求するが……まだあるぞ」
M16の眼が陪審員、被告追求人の両名を捉えた。
「ティーパーティーフィリウス分派副首長並び、そのものに連なり、クーデターを画策した者全員の聴聞会での厳正なる審議を望む!」
ついに相手の喉元へと刃を突き立てた。
☆M16の服装(ドルフロ)
スキン:エージェントに休みはない、がモデル。
次で終わるよ!
このキャラこんな口調じゃないとか、こんなキャラじゃないとかそんなご指摘お待ちしてます。
なおあまり強く言わないでくれると嬉しいです。
コメント、出してほしい人形や生徒、出してほしい人形と生徒の組み合わせとか待ってます。
次回は筆が乗り次第。
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ブルアカはやっている!
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ドルフロはやっている!
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昔両方やっていた!
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昔ブルアカやっていた!
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昔ドルフロやっていた!
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両方やっていない!