YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】   作:柳瀬塔矢

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行き当たりばったりなタイトル名


5-16 確認:変貌・1

 

現在は時計塔の入り口たる大英博物館に向かってる最中である。あのあと話を聞いて知的好奇心が湧いたのかアンデルセンとシェイクスピアも参加することになった。守るのは俺とマシュなのに・・・

 

「おまえなあ・・・大人数ったって、おまえは戦力に数えられないだろーが」*1

 

と、ジキルに愚痴るモードレッドだけど、もっと愚痴る相手がいるのではないか、と思う。キャスター組なんですけど*2

 

「魔術協会跡地の探索だよ?碩学たる者、知的好奇心が疼かない訳がないじゃないか。それに、僕だっていざという時には役に立つさ。()()()もあるからね。それに、きっと君たちが守ってくれるだろう?頼りにしてるよ、セイバー」

 

「だーから、オレは守ったりなんかしねーっての。勝手にしろ、ったく」

 

『早々に移動しなくちゃなりませんね。大英博物館から入るとなると、リージェントパークエリアでしょうか。ここからはそれなりに距離があります。いくら魔力がある程度回復してるからと言っても、ある程度の戦闘は考えられるでしょうね』

 

「そういえばさ、どうして魔術協会は【時計塔】なんで呼ばれてるの?ロンドンにあるからってだけで観光名所の名前付けてるのなんか違和感あるんだよね」*3

 

「そういえば藤丸くんは魔術師としての知識はほぼなかったね。実際のところ、魔術協会は本部がロンドンにあるってだけなんだよ。ここが協会発祥の地で、その後何百年かあと、規模が大きくなってきたから施設を増やしたんだ。それが、ロンドンを中心にして点在する学術都市。魔術協会・時計塔は心臓部分であるロンドンと、ロンドンを囲むように作られた複数の都市で構成されてるんだよ」

 

「へえー、そうなんだ」

 

「まぁ人理修復終わったら時計塔は干渉してくるから暇な時にでも学んでおきな。俺?俺はほら、山に帰るから・・・」

 

『あら、残ってくれないのかしら?』

 

「だってさあ、俺はなるべく痕跡を残さない方が良いんだよ。*4どこかで死亡偽装でもしようかな、とか考えてる程度にはな。だって俺がバレるってことは山もバレるじゃん?そしたら全面戦争不可避なんだよ。そゆことー」

 

『あの山、基本的になにも連絡手段が通用しないから*5どうすればいいのかしら?』

 

「んー、修復後の状態にもよるけど俺の権限が残ってたら立香とマシュは故郷に入れるように設定しておくさ。そしたらまぁ問題ないだろ?」

 

「てことは柳星の故郷を見ることができるって事!?やったね!」

 

「おう、せいぜい楽しみにしとけ」

 

 

Now loading・・・Now loading・・・

 

 

てことで着きました。大英博物館の跡地。途中のヘルタースケルターの数はなんなんだよアレ。キャスターの護衛で魔力消費抑えてマシュとモードレッドに戦闘任せたけど多いわ多いわ。こりゃ立香の礼装にガンドが撃てるように改造を進言するのも視野に入れておくか

 

「大英帝国の象徴のひとつたる大英博物館!その、跡地───鳴呼、なんと痛ましい光景なのでしょうか、人類史の至宝の数々を納めたはずの大英博物館のこの姿!吾輩は嘆息を禁じ得ません。此処に納められていたのは世界と人類の歩みそのもの。このような所行が許されるものでしょうか!鳴呼!それは、かのアレクサンドリア図書館の焼却にも似て!実に、痛ましい───しかし、しかし。これもまた人の所行なのでしょう。愚かしさも痛ましさも、紛うことなき人の在りよう。神は、我々を人とするために(You gods ,will give us.)欠点を与えるもの(Some faults to make us men.)

 

「・・・前に来た時と様子は変わらないな。瓦礫、廃墟。それだけだ。ここを破壊したヤツは個人的な恨みでもあったんだろうさ。生存者は皆無だな」

 

「ここが、大英博物館・・・その跡地。画像データでのみ、偉容を目にしていましたが・・・建造物への破壊が行われていないロンドンで、ここだけが、こんな風に」

 

「まぁしょうがないけどなぁ・・・*6そりゃ一般市民は襲わない。襲うにしてもきっちり条件設けた上でそのラインを超えてきたら一定の手順をもって殺すのが魔術師だ。神秘の秘匿って面だな。*7だけど霧が充満したこの都市で街中を歩くのは一般人以外だ。*8何も気にしなくても良い。そしたら、一番対処してくる可能性が高いのは?そう、時計塔なんだよ。霧に爆発性が無いってことはロンドンの都市輪郭の破壊は避けたんだろうな。*9つまり・・・まぁ、すぐに死ぬことはない、くらいしか分からんけど」

 

「廃墟って好きになれないよね」

 

「はい、先輩・・・はい・・・」

 

「では肉体労働組。あー、特にセイバーとマシュ・キリエライト、それと無疆柳星」

 

「はい」

 

「あ?」

 

「おけおけ、何言いたいか分かったわ。とりあえず霊脈確認してからかな。敵の確認はしておきたい」

 

「このあたりを掘り返してみてくれ。ジキル氏の話によると、時計塔は地下にも広がっていたらしい。いかに破壊が徹底的でも、地面はこの通り無事だ。であれば、我らが目指すべきは地下空間だ。しかしあいにくと階段は瓦礫で埋まっている。であれば───なあ?サーヴァントの馬鹿力、その面目躍如というワケだ!さあ、ブルドーザーのように暴れまくるといい!」

 

ならなんで一般魔術師たる柳星もなのか、と疑問に思ったがそういやコイツサーヴァント以上に動けるじゃん、となったので誰も突っ込まなかった

 

「確かにその通り・・・!哀しいかな、吾輩がペンより重いものを持てば、それはそれは凄まじい魔力消費となりましょう!」

 

「フォーウ・・・」

 

お前は何を言ってるんだ、と言う目でシェイクスピアを見るフォウなのであった。

 

 

*1
立香、ジキル、シェイクスピア、アンデルセン・・・戦力に数えられないのが4/7ってマジかよ

*2
立香は戦力にはならないけど指揮能力は高いから愚痴る相手には不適格

*3
その理論で行くと千葉がキメラになる。東京なのかドイツなのか・・・

*4
だから実は入館記録は既に消去済みだったりする

*5
なぜなのか、それは誰にも分からない

*6
マーリン「しょうがなくはないんじゃないかな?」

*7
だからZeroでリューノスケがリンチされたのであって

*8
サーヴァントか魔術師くらいだからね、この魔霧が充満してるこの都市でまともに思考して歩けるのは

*9
もし爆発性があったらもっと慎重に動く必要がでてきていた

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