YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】   作:柳瀬塔矢

124 / 190
6-6

 

「そんな風に愚図愚図と考えていたから、そんな病に汚染されてしまったのです」

 

さてさて、通じるかなぁ?ここで通じないなら仕方がない、その時はレッツ暗殺(アサシン)☆だけども。

 

「な・・・・・・いや、しかし───しかし───なんという、事か───否定、できぬ・・・確かに私は、生産力に拘っていた。資源も尽きると言うのに、最終的に勝つから良いのだ!などと・・・」

 

「まぁ、その肉体そのものが過ちを表面化させてるよなぁ・・・一体何を見てそうなったのか・・・さて、何がアンタを混ぜたんだ?」

 

「・・・そうだ。私の名はトーマス・アルバ・エジソン。そして、このアメリカ合衆国の大統王。過去、現在、そして未来。この国の歴代()()()よりちからを与えられしもの。何故なら、それが合理的だからだ。彼らは自分たちが全てサーヴァントとして召喚されたとしても、ケルトには敗北するという結論に達した。ならば、1人に力を集積すれば良い。大統領ではなく、世界的な知名度を誇る英雄に・・・彼らは、アメリカという未来を私に託したのだ!」

 

「それが病です。我々にはアメリカだけではない。この世界を癒さなければ、救わなければならない使命(オーダー)がある。イ・ブルーリバス・ウナム。多数の民族から成立した国家であるあなた方は、あらゆる国家の子供に等しい。ならば、貴方がたには世界を救う義務がある。そこから目を逸らして、自分の国だけを救おうとするから───エジソンは苦しむのです」

 

「ぬ・・・ぐ・・・」

 

「そして、そんなだから───同じ天才発明家としてニコラ・テスラに敗北するのです、貴方は」*1

 

「GAohoooooooooooooooo!?」

 

「あ、言っちゃうんだそれ・・・さて、答えてくれエジソン。アンタはこれから、どうしたい?」

 

「ぐ・・・・・・む・・・・・・・・・そうだな。認めよう。私は歴代の(キング)たちから力を託され、それでも合理的に勝利できないという事実を導き出し・・・自らの道をちょっとだけ踏み間違えた・・・愚かな思考の迷路を、彷徨っていたようだ・・・」

 

「・・・ちょっとだけ・・・ちょっとだけ、ですか。まあいいでしょう。病を癒すには、まず病であると認めることから始めます。迷ったとしても構いません。貴方はいま、スタート地点に戻ってきたのですから」

 

「そうか・・・ここまで市民たちに犠牲を敷いておきながら、やっとスタート地点とは・・・これは厳しい・・・厳しいな、実際。私はこれからどうすればいいのか・・・」

 

「え?エジソン、あなた分からないの?」

 

「ブラヴァツキー・・・君にはわかるというのか。私がやるべき事が」

 

「ね簡単よ、あなたはいつも通りにやればいい。三千回の挑戦でダメなら三千一回目に挑戦する。何度失敗してもへこたれず、まわりに散々苦労を強いて、自分だけはちゃっかり立ち上がる。それがあなたの人生じゃない。ね、トーマス・アルバ・エジソン。あなたの長所って、つまるところそういう才能だったでしょ?」

 

「ブラヴァツキー・・・おだてられてるようにも、貶されているようにも聞こえるが・・・ありがとう。キミはやはり私の友人だ。最終的な上回れば良い・・・それが私の人生(けつろん)だった。しかし・・・私は負け猫だ。臆病者だ。告訴王だ。もう一度この国を導くなど、とても───」

 

「それは違う。間違えるなエジソン。おまえは道に迷ったが、おまえが目指していた場所は正しいものだ。名を知らぬ者を救うことも、闇の世界を光で照らそうとするのも、自信を持って良い願望だと、オレは断言する。どれほど自らに負い目があり、屈折した自己嫌悪があり、時に小心から悪事を成す事があるとしても。*2何かを打倒する事でした救えぬ英雄と異なり、おまえの発明はあらゆる人間を救ってきた。おまえの言葉ではないがな。最終的に、おまえは本当に、世界を照らす光となった。その希望を、その成果を糧に立ち上がれ。現状は最悪だが、終わった訳ではないだろう?」

 

「カルナ君───」

 

「うむ。そろそろ目を覚ます時だ偉大なる発明王よ。その頭脳にはまだ、多くの資源が眠っている」

 

「・・・そうか。発明などには程遠い、私たちの世界とはかけ離れた世界の君が、そういうのか・・・私の心の友、バベッジ君もモールス信号で告げている・・・破産するまでは負けていない、と。であれば───そう、であればッ!大統王は死なぬ、何度でも立ち上がらねば!繁栄の世界の夢、ここに復活!カルナ君、ブラヴァツキー嬢!迷惑を掛けたな!」

 

「いいのよ、友達でしょ」

 

「・・・そうだな。さしでがましいが、友人だな、ここまで来ると」

 

「───ふ。私はいつも、いい友人に恵まれる。こればかりは、あのすっとんきょうも及ぶまい。私だけの財産というわけか。・・・そして謝罪し、感謝するハサン殿。正直、私にはまだ思いつかない。世界を救う方法も、ケルト(かれら)を倒す方法も。だが───」

 

「まぁ、一緒に考えていこうか。俺も幾つか案がある。それが採用できるかはそっちの科学力次第だからな」*3

 

「ありがたい。そして頼もしい。そうだ。私はたいへんな忘れ物をしていた。大統領の傍らには常に副大統領がいるものだ。時に、大統領自身より有能な、ね」

 

「ほう、つまり?」

 

「うむ。私はトーマス・アルバ・エジソン。アメリカの繁栄、その礎を担った一因。であれば、今度こそ───世界を救う大発明を成し遂げたい!無論、ハサン殿、貴方のサーヴァントとして、だ!」

 

「あ、それは却下で」*4

 

「えぇ!?そこはほら、ノッてくれるかなとか思ったのだが!?というかそれならその手の令呪は何の為の令呪と言うのか!」*5

 

「これ、意味消失を防ぐ為の仮令呪ってヤツで。これないと俺基本自由に動けないんすよ。いやまぁなくても動けるけどその場合現代に帰還出来なくなる危険性があって。*6あと契約は出来なくはないけどこちらの魔力消費が多すぎてサーヴァント側が負担になる場合が発生するからまだ現界していたいなら契約はおすすめできないっすよ」*7

 

「ぬ、ぬぅ・・・では、諦めようではないか。しかし、よろしく頼もう」

 

「おう、こっからは最速狙っていくぜ」

 

 

*1
サーヴァント的な強さでもニコラ・テスラの方が強くない?

*2
言い過ぎ言い過ぎ

*3
再現できるなら戦況は有利になるんだよね、この案

*4
ムー/ド

*5
そう、これまで一度も描写しなかったし使わってないから誰も知らなかった事だけどコイツ、一応令呪は持ってるんだよね

*6
ローマの時の反応の消失みたいな状態が常時発生するみたいな。

*7
最悪サーヴァント一騎分の魔力使ってたりするからね。下手なサーヴァントなら現界を保てないです。方向性が逆の衛宮みたいな。あっちはマスター→サーヴァントでの魔力量が少ないからきつかったけと柳星は自身の魔力消費を霊脈の他にサーヴァントからも捻出しようとするからね・・・

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。