YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】 作:柳瀬塔矢
「・・・以上が我々、カルデアの現状です。現在は藤丸立香がマスターとして現地調査を行なっています。確認しますが、貴方はこの街で起きた聖杯戦争のサーヴァントであり、唯一の生存者なのですね?」
んぁ・・・戦闘は終わったか。この魔力喪失時の強制睡眠は抗えないなぁ・・・っと、身体はまともに動くし魔力も少しは回復した。クロススケール使った土地だから回復の質は悪い*1が単発なら3〜4回、もう一度眠るがクロススケールも一発なら撃てるか?*2撃てそうだな。どうなってんだこの土地、魔力の質が良過ぎる・・・?*3
「負けてない、と言う意味ならな。オレたちの聖杯戦争はいつの間にか違うモノにすり替わっていた。経緯はオレにも分からねぇ。街は一夜で炎に覆われ、人間はいなくなり、残ったのはサーヴァントだけだった。真っ先に聖杯戦争を再開したのはセイバーのやつだ。奴さん、水を得た魚みてぇに暴れ出してよ。セイバーの手で
はぁ?冬木のバーサーカーってアイツだろ?ヘラクレス。他のが召喚されてたのか?あとで聞いてみるか
「七騎のサーヴァントによるサバイバル・・・それがこの街で起きた聖杯戦争のルールだったわね」
「若干違うけどなぁ・・・そもそも2004の聖杯戦争って7じゃなくて7+1の8じゃねぇの?*4それともそもそもその
「あ?アンタもしかして本来の聖杯戦争の方を知ってる口か?」
「・・・あ、声に出てた?割とifに近い視点だから無視しててもよかったんだがなぁ」
マジか。声に出ちゃってた?こりゃ失敬。
「・・・ん?となるとやっぱアンタランサーか。しかも覚えてるな?こうなってから霊基が混ざった?いやそうだよな?戦争中に霊基が変わるなんてそんなの泥じゃないと無理だろ・・・」
「あー・・・オレは割と特殊な呼ばれ方したからな。*6確かにランサーでもあるし恐らくアンタが言ってる方・・・つまり「第五次聖杯戦争」・・・なんだ、ソレ知ってんのか。なら早いな。なら先に呼ばれたサーヴァントの方説明した方がいいか?*7」
「そうだな。さっきのランサーがアンタの穴埋めだろ?・・・まて、アーチャーの二体目って現れてないのか?*8」
「そうなんだよなぁ、アイツの事だからさらっと生き延びててもおかしくはないんだが*9どうやらこの聖杯戦争ではいないようでな、つまりアレだ。ここが特異点たる理由は『第四次が行われなかった』なんじゃねぇのかなって」
「・・・んじゃサーヴァントの説明を頼みたい。いや何、俺が聞いてる概要を言ってくから合ってるかどこを間違ってるかを教えてくれたらいい。明確に生き残ってんのもニ、三だろ?*10多分
「おう、その方が早そうだな。んじゃどんどん言っていけや」
「セイバー、
「正解だな。あの剣は今は黒く染まっちまってるよ」
「アーチャー、
「正解だし今のセイバーの護り手もそいつだな。意識奪われてもセイバーを守るってどうなってんだよ・・・*12」
「ランサーとアサシンはカット。もう退去済みだしな。ライダーは変わってなければあの
「あ、それに対しては実は無疆さんが眠ってた間に現れまして・・・既に退去済みです。しかし蛇女ですか・・・そんな印象は受けなかったのですが・・・」
あら、もう来てたの。んじゃ魔眼が起動できなかったか。よかった。反転した側面ともいえる【ゴルゴーン】になってなくてよかった・・・まぁそんな気配はしてなかったからゴルゴーンにはなってなかったのはほぼ確信してたがそれでも万が一、億が一があるからなぁ・・・
「んじゃ
「だが確かに倒されてるんだよなぁオレとしてもアレがそう簡単にくたばるのか?って疑問なんだよ」
「・・・いやそういやアレの生命線ってマスター側だったな?となるとそもそも復活の権能が機能しなかった、*13とは考えられないか?」
「それはあり得るな・・・ま、今のアイツは元の聖杯戦争通りあの森の中からは出てこねぇから最悪放っておいても問題はねぇだろうな」*14
「にしてもアンタがキャスターねぇ・・・そんな逸話もあったがここでキャスターするって割と無理ゲーじゃねぇか?」
「あ、ねぇ柳星。キャスターが無理ゲーってどう言う事?」
「なんだよこのマスター、サーヴァントについて詳しくないのか?」
「アイツと同じくらい、いや、それ以下ってくらい魔術世界との関わりが0だぞ?
「アイツ以下か・・・確かにそりゃ何も知らなくて当然か。いやなに、これから少しずつ学んでくといいさ坊主」
「んじゃマシュ、少し藤丸に説明しといてやれ。マリーもそっちにつきな。俺はコイツと事態の細かい確認がしたい。魔術師的な確認だな」
「おう、なら離れるか。ついてこれるか?」
「おいおい、付いていけるに決まってんだろキャスターよぉ?」
それから少し離れてアインツベルンの森にやって来た俺たち。バーサーカーが居たがまぁ無視だよな。今の俺じゃ倒せねぇし。せめてマシュは欲しいな*16
「んじゃ確認って言ったが・・・何を知りたい?」
「泥関連だな。アレって聖杯の泥って認識で合ってるか?じゃないとこんな被害出せないと思うんだが」
「だな。更にいうなら奴らの目的はオレだしな。まぁ生き残りがオレとセイバーだけだからしょうがないが・・・」
「アーチャーはどうする?ランサーじゃないからクラス有利はつけないぞ?しかも相手は固有結界の使い手。対策必須だろ」
「アイツ固有結界持ってんのかよ・・・*17なんで一度も見せてこない、いやまぁそりゃ奥の手か。・・・いやまて、なんでそんな事テメェが知ってる?聖杯戦争の関係者か?」
「観客からの言伝みたいなもんだよ。直接は参加してないからな。だからここのランサー以外の情報なら大体頭に入ってると思ってもらっていい」*18
「あ、アレはどうなってる?小聖杯二つ。幾ら人間の中にあったとしても小聖杯が何事もなく消えるなんて思えないんだが・・・」
「それが消えてんだよなぁ・・・まぁ片方は魔力回路みてぇな働きしてたし消えるのは分かるがもう片方ってなんだ?」
「あ、知らないのか。ライダーの本当のマスターが二つ目の小聖杯の所有者でな。まぁなんやかんやあると聖杯の泥取り込むんだよ。まぁ小聖杯というよりも本来なら聖杯の器って方が近いのかもな」
「マジかよ、ランサーの時ですら知らん情報ぶつけてくるなよ・・・*19しかもライダーの本当のマスター?あのワカメじゃねぇのかマスターって」
「そこはほら、そもそもアサシンが2体いたりアーチャー2体いるんだしマスターが別に居ましたってなってもおかしくないだろ?」
「それもそうだな!んじゃ今後の方針はどうする?」
「とりあえずマシュの強化だな。その間俺は寝る。宝具本来の力は使えないが仮展開は出来るようになったからもうちょいスムーズに戦えるように指導しといてやってくれ。相手があのセイバーなら万全の状態で挑みたいし明日だな。じゃねぇとこの魔眼が動かねぇ」
「あ?アンタのソレ、やっぱ魔眼だったか。効果は聞かねぇぞ。*20ただ動かないってどう言う事だよ。普通魔眼にそんな制約あったか?」
「俺の魔力が保たないんだよ。だから一日二発が限界なんだよなぁ・・・。その上で幾つか切り札とかも切ってるから今日はもう戦闘は勘弁だな。まぁ明日なら100%で戦闘出来るから・・・そうだな、アーチャーの固有結界とセイバーのあの宝具は止めてやれるしな」*21
「そりゃ助かる。んじゃ戻るか。そろそろレクチャーも終わった頃だろ」