YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】 作:柳瀬塔矢
「んで、第六特異点イズどこ?」
「時代は十三世紀。場所は【聖地】として知られるエルサレムです。正確には西暦1273年。第九回十字軍が終了し、エルサレム王国が地上から姿を消した直後の時期ですね。十字軍遠征の終了───西洋諸国エルサレムから撤退したことは、現代にまで続く人類史へと多大な影響を与えています。特異点として選ばれるのに、充分相応しい場所と時代だと言えるでしょう。しかし、それはつい先日までの出来事。実の所、第六特異点の予測はアメリカよりも早く出来ていました。しかしシバから返ってくる観測結果があまりにも安定しませんでした。時代証明が一致しないだけでなく、時には観測そのものが出来ない、という時もありました」
「つまり、こういう事でしょうか?第六特異点はカルデアスの表面に存在せず、その部分だけ、すっぽりと空洞になりつつある、と?」
「ええ。これは今までにない状況です。第六特異点は人理の流れから外れようとしています。今までのレイシフト先は『その時代』を乱そうとするソロモンの聖杯との戦いでしたが、今回はこの特異点そのものが『あってはならない』歴史になりつつあります。これを放置しておけば、ソロモンの人理焼却をリセットできようと人類史は多大な被害を負うでしょう。故に、第六特異点の人理定礎評価はEXと認定します。何もかもが特殊な事例、ということです」
「なあ、そのデータちょっと見せてくれないか?」
「え?ええ、構いませんが・・・どうぞ」
あー・・・これアレか?時代証明出来ないの、違う時代が混ざってるな?*1なんならハサンまで関与してる*2とか何してんだよ祖先はさぁ・・・いや、まあハサンは血縁で受け継がれるわけではない*3から他人だけど。それでもちょーっと・・・
「うげぇ・・・めんどくさっ、今回」
「そんなになの?」
「そもそもEXって測定不可とかを指すからな。ある程度のファンタジーは想定してた方がいいぞ」*4
「あ、それと藤丸立香」
「なんでしょう、所長」
「今回の特異点から貴方には現地でのサーヴァントの他に、貴方固有のサーヴァントを召喚してもらいます。霊脈を発見次第召喚してください」
「・・・分かりました!・・・でもどうやって?」
「柳星、説明してやりなさい」
「詠唱句ってのがあってだな。元々想定されてたのはマシュの盾を聖遺物と認定してのランダム縁召喚だったらしいけど*5今回は別だ。きちんとした召喚をしてもらう。まぁ俺の詠唱句から一部除いた奴だ。・・・告げる。素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。
まあ俺が望むのはバーサーカーの召喚とか俺のやってる彗星呼びとかだと更に詠唱句伸びるけど。この詠唱、何故か知らんけど現代の聖杯限定なんだよな。いやまあ、汝の身は・・・からのは過去からのものだけど。素に銀と鉄って昔の詠唱には無いと思うんだよなぁ・・・
「えーと・・・素に、銀と鉄・・・?」*7
「先輩、こちらメモになります。柳星さんから事前に聞いていたのでメモも貰っていました。*8見ながらでも召喚できるらしいので、その間はわたしが守りますね」
「よし、じゃあ・・・とは行かんよ。なにしてんの、ダ・ヴィンチちゃんよお?」
「ん?なにって、私も同伴するんだけど?そういう流れだったでしょ、いま?なにしろ前人未到の人理定礎EXだ。立香君には天才の助けが必要さ」
「いや、要らんだろ。人理定礎EXって時代証明不可能だったからだろ?その詳しい原因は分からんが大まかには理解できた。なら
「え、そうなの!?何も変化ないからただの修復だと思ってたんだけど?」*11
「あ、言い忘れてたな。ほら、俺って今英霊と同じ状態になれるからさ。俺自身の令呪の他に立香の令呪とも同期出来るようにしたんだよ。だから今後は令呪による強化とかも出来るようになったぞ。ただし、それは俺が霊基編纂してる間だけだからな」
「うん、分かった」
「てなわけで。ダ・ヴィンチちゃんはお留守番。そろそろ
「ちぇー、分かったよ。キミがそこまで言うなら待ってあげようじゃないか」
「てことでレイシフト、開始するぞ。いいな?マリー」
「ええ。いってらっしゃい」
誰を呼ぶかは決めてます。それはそれとしてダ・ヴィンチちゃんがまさかのお留守番。いやぁ、(チャートが)壊れるなぁ・・・