YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】 作:柳瀬塔矢
「なんだ!?なんかラスト変なの居なかった!?立香、何が見えたか?」
「同感です。ゴーレムの一種のようでしたが、砂嵐でよく見えなくて・・・!マスターはどうでしたか!?敵の容姿が分かりましたか!?」
「えーとね・・・鎧の騎士だったよ・・・!」
「大きな・・・鎧の騎士?」
「そゆことか。*1後ろから見てる方が相手の容姿は確認しやすいもんな俺も感覚で殴り飛ばしてるからなぁ・・・」
「・・・!敵影、さらに追加です!───全身がビリビリする───何か、異質なものがやってきます、マスター!」
「ひゃあ!こんなのもいるのかよ!」*2
四足歩行の人面。まさにその姿はスフィンクス。まぁただ・・・俺の敵ではないんだよな。
「
「あれは、もしかしてスフィンクスでしょうか?エジプトに伝わる人面獅身の神獣・・・」
「つまりここアレだ。エルサレムじゃない。エジプトだ。まぁこの二つの時代が存在してしまってるのが時代証明難易度の高さを招いたのかもな」
「それで、これからどうしましょう?周辺のサーチも厳しいですし・・・」
「そこはほら、俺に任せな・・・
んーと・・・なるほどなるほど・・・っと、そこまでは近づいちゃいけないのね?オケオケ
「こっから西の方に水源があるな。んで、都市もある。だからまずはそこに移動しよう。俺は一応風纏ってるから少しばかり被害軽減出来てるが立香はそうじゃないからな」*3
「まだ平気、平気だよ?」
「ダメです、先輩。唇とかもうカサカサで、顔色も真っ青なんですから」
「んー・・・魔力が濃いな。これ立香には毒だろ。俺は取り込んだ側から分解出来るから問題無いしな・・・錬成・遮断マスクっと」
「ありがと、じゃあ行こうか」
「さあ、あと少しで水源だ。砂嵐の向こうに大きな建物が見えているが・・・きっとあれが神殿だろうな。あそこまで行けばとりあず落ち着─うげっ、迂回かな、こりゃ」
「何故ですか?あともう少しで着くと思うのですが?」
「ほら、よく見てごらん。スフィンクスの放し飼いなんて豪華なことやってんな。一体一体の撃破は楽なことが判明してるがそれでもそれは単体だから。複数相手はしんどい。*4てことで回り道だ」
「待ってください、・・・今、神殿方向からこちらに向かってくる影が見えたような・・・スフィンクスでしょうか?それにあの髑髏の面・・・」
「先達のハサンかよ!?まぁ関与してんのは知ってたけどさぁ!あ、俺の事は黙っててね。俺も出来る限り隠すから」*5
「わ、わかりました」
「分かった」
「───チ、先回りされたか!兵士を差し向けているとは、さすがは太陽王よ。女王を捕まえておけば怪物どもは手出しはせぬが、相手が人間であれば魔除けも効かぬ。時間がない、片付けよ!ただし1人は生かせ!貴重な情報源になる!」
「っ・・・!目測ですが敵影、その数10!みな人間です!うち1人は手足を縛られた女性を抱えています!先輩、指示を・・・!」
「迎撃だ、マシュ!でも優しく!」
「・・・はい!お任せください、マスター!」
さてさて、俺はあの女でも助けるかな。太陽王じょないけどファラオだろ?なら誰だ?・・・俺そういやファラオってオジマンディアスとツタンカーメン、あとクレオパトラもファラオだっけ?そこらへんあやふやなんだよなぁ・・・*6
「ほいほいっと、いやぁ、過去のハサンってこんなにザルなの?」
「はぁっ!」
っと、マシュも剣製で*7仮面割ったか・・・百貌じゃん!?
「つぁ!?私の仮面が・・・!」
「ハサンじゃん!?」
「なんだその反応は!気安く私たちの名を呼ぶな、バカモノ!」
「く、申し訳ありませぬ、百貌様!こやつらまっとうな兵士ではありませぬ!あの娘の鎧の紋章、おそらくは聖都の───」
聖都?エルサレムの事だろうが、何が起きてるんだ?*8
「貴様たちは下がっていろ!敵はサーヴァントだ、貴様らでは容易く殺され・・・殺されて、ないな。峰打ち、と言うやつか。余裕のつもりか?嘲りか?我ら山の民など殺すに値しないと?・・・まぁいい。どうあれ命があるなら我らの勝ちよ。今回の目的は女王の奪取だ。この女さえ手に入ればスフィンクス共なぞ───」
「それが百貌様。戦いの隙に、あのアサシンに・・・その・・・」
「やあ、百貌のハサン・サッバーハ。君たちが望んでいる女王は奪わせて貰った」
「・・・!貴様ら、何者だ!オジマンディアスの手の者か!?」
「オジマン誰です?」
「誰です、と言われてもな・・・貴様、ただの阿呆なのか・・・?」
あ、太陽王居るんだこの特異点。*9まぁ居るだろうなと思ったけど。
「百貌様!スフィンクス共が戻って来ます!あと、布を被ったよく分からない生き物も!」
「バカモン!それはメジェドだ!目を合わせるな、
「正当防衛だったんじゃないかな!?」
「ははは、待てと言われて待つハサンがいるか!さらばだ、ノロマども!砂嵐など我らにとっては日常茶飯事、風除けに魔除けの加護ぞある!」
「去ってったな」