YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】   作:柳瀬塔矢

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7-5 大!神!殿!

 

「風よ、しばしその任を解くがいい。ニトクリスの名において、天空の見晴らしをここに!」

 

砂嵐が・・・止んだ・・・?*1すげぇな、流石ファラオ*2

 

「嵐が止みました、先輩!空が───澄み渡るような、一面の青色です!」

 

「佳い笑顔です。私も見栄を張った甲斐があります」

 

「まぁ、当然のように光輪帯もとい【誕生の時来た(アルス・)れり、其は全てを(アルマデル・)修めるもの】(サロモニス)があるけどな」

 

「ええ、忌々しいことに。*3中天に輝くものは太陽だけで充分だというのに」*4

 

「フォウ、フォウ」

 

「後はこのまま西に進みなさい。2時間ほどで大神殿に辿り着くでしょう」

 

「それは良かった。では、私はこれで。皆さんの旅に善き巡り合わせがありますよう」

 

「ここで別れるんですか?」

 

「私は大神殿に用事はありません。*5また、皆さんが行かれるというのなら止める理由も。・・・今回は本当に。偶然が私たちを巡り合わせただけのこと。私はもとより放浪の身。人々と交わる資格のない者です」*6

 

っと、そのままさっさと行ってしまった・・・

 

「行ってしまいました・・・」

 

魂の輪郭が円卓と似てるが円卓にルキウスなんて名前は無かったはず・・・・・・マシュ。あのルキウスと名乗ったサーヴァントに何か感じる事はなかったか?お前の中の英霊が何か反応したか?」

 

「?いえ、別段特に何も・・・いえ。確かに、妙な感覚はありました。同じサーヴァントなのに何か違う、というか・・・」

 

「まぁならそういのはとりあえず大神殿の諸々が終わってからでいいだろ」

 

「そうですよ!私も時間がないのです!ファラオとの夕べの前に戻らなければ、攫われたという失態が露見してしまいます!」

 

「それはもうバレてるんじゃ・・・?」*7

 

「すみません、女王ニトクリス。つい、貴女の存在を忘れてしまいました」

 

「丁寧なようで辛辣な娘ですね、貴女は!名前は!」

 

「あ、そちらもたいへん失礼しました。わたしはマシュ・キリエライトと申します。こちらは無疆柳星さん。そしてこちらはわたしのマスターである、」

 

「マスターの藤丸立香です。よろしくね?」

 

「ふむ。よろしい。遅きにすぎましたが、許します。皆罪人名簿にない名前です。安心しました。それでは改めて、私の護衛の任を与えます。大神殿まてま私を守るように」

 

「?女王を守る、のですか?今までの情報から、この砂漠は貴女の領地のようですが」

 

「私の領地ではありません。太陽王の領地です。*8そして、領地とは言ってもここは終末の地。このように砂漠を止めてしまえば、我らの管轄外の魔獣どもがやってくるでしょう。なので、貴方たちは万が一に備えて私を護衛し、大神殿に送り届ける義務があるのです」

 

ほら、言わんこっちゃない。速攻で裏取られてやんの

 

「んー、弱いな。海魔の類いだなこりゃ」

 

「なぜあのような魔獣が・・・見たことも聞いたこともない造形てしたが・・・」*9

 

「んー、なにが原因なのかねぇ?」

 

「そういえば、貴方達はどこの民なのですか?太陽王の臣民ではない事は明白ですが・・・いったい、どちらの民なのですか?山の民か、聖都の民か。いえ、そもそもマスターとはなんなのですか?ファラオが稀に、そんな単語を口にしていましたが・・・」

 

んー?かなり歪なんだな、*10魂的には歪んではないから何かの縛りか?*11

 

「サーヴァントなのにマスターを知らないのですか?特異点・・・聖杯に呼ばれたとしても、サーヴァントとしての知識はある筈なのに?」

 

「私は偉大なるファラオ───太陽王オジマンディアス様に呼ばれたファラオです。太陽王は私に仕えよ、と命じられました。私にはそれで十分です。サーヴァントとしての在り方など知りません。この身は英霊である前に、この土地を統べるファラオなのですから」

 

「んじゃ、軽く認識のすり合わせだ。疑問があって、その疑問に答えられそうな人がいる。なら擦り合わせよう。*12歩きながらでも充分な時間があるからな。・・・女王ニトクリス。君はこの砂漠の砂嵐・・・違うな、砂漠そのものの守護が任務か。それ以外には知識がない、と言う認識でいいか?」

 

「まるっきり、という訳ではありません。私とて戦況は心得ています。ファラオ・オジマンディアスはこの時代に召喚され、瞬く間に覇権を握りました。このエジプト領がその証です。ファラオはこの土地と共に召喚されてしまった臣民たちを救われたのです」

 

「土地と共に臣民が召喚された・・・?」*13

 

「そうなのです。ファラオの偉大なる威光によるものでしよう。通常の英霊召喚とやらでは、呼ばれるのは英霊のみ。しかしファラオ・オジマンディアスは違います。彼のお方は国そのもの。あの方が顕れるということは、彼の方の国もまた蘇る、と言う事なのです。・・・ともかく。ファラオは自らの王威を示しました。しかし、それに反抗する勢力が現れたのです。それが土着の民───サラセンの山の民と、」

 

「聖都とやらか」*14

 

「ええ、そう言う事です。それで、貴方達はどこの民なのですか?」

 

「明確な所属はない。ルキウスと同じで世界を放浪してるからな。だからどちらかというと・・・()()()()()()()山の民側*15ではあるが、ここの山の民とは直接の遭遇なんざさっきが初めてだ」

 

「・・・そうですか。では、護衛はこの辺りでいいでしょう。このまま進めば大神殿に着きます。先に待っていますね」

 

 

*1
そんなさ、「霊圧が・・・消えた・・・?」じゃないんだから・・・

*2
略してサスファラ

*3
なお内心では「あれそんな名前だったんだ」とか思ってる

*4
月は輝いてない判定なのかな?

*5
確かにそうなんだよな

*6
でも交わらないと聖剣返せなくね?お前単体では無理だろ

*7
それは言わないお約束

*8
まぁこの特異点におけるエジプトの全ては太陽王のものだからね

*9
そりゃ本来この特異点では発生しない化物だからね。カルデアがいるから発生しちゃったのよ

*10
サーヴァントの基礎知識がインストールされてないのは歪じゃないかなって

*11
いいえ、オジマンディアスの意向です

*12
なおそこに相手の了承は不要であるとする

*13
王の軍勢の上位互換かよ、とか思ってる

*14
エルサレムの名前を出さないのは何か嫌な予感がしたから。あとマシュが円卓のナニカと関係あるのならこれまでの反応的にエルサレムはエルサレムでなくなっててもおかしくない、と踏んだのもある

*15
山の民がハサンであるとほぼ決めつけではあるがかくしんしたから

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