YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】 作:柳瀬塔矢
「神殿の影が見えてきました!目算距離ですが、この丘が最後です!っ・・:風が強い!マスター、気をつけて!私の後ろに!宝具、展開しつつ正面から突破します!ここさえ抜ければ───抜けれ───え?──────」
「すっごい神殿だぁー!」
「まるで砂の海に浮かんだ海上都市のようです!一目で素晴らしい建造技術だと分かります!あれが太陽王オジマンディアスの居城───伝説に名高い
「ふむふむ・・・それ、なに?」
「太陽王オジマンディアス。教科書的にはラムセス2世。古代エジプト世界最大最強のファラオ。活動期間は紀元前1300年頃。エジプトに多大なる繁栄をもたらし、自らを神王と名乗ったファラオの中のファラオ。また、かなりの建築家でもあった。『地上の神殿は全て私が作ったものだ』そんな発言もあるくらいだからな。基本的にクラスはライダー。なお召喚するってことは触媒がない召喚以外だと墓荒らしの末の召喚だから速攻でマスターを殺すってさ。まあ墓荒らしは不愉快だししょうがない」
「さっそくお邪魔しましょう!エジプトの建築は初めてです!」
「フォーウ!」
Now loading・・・Now loading・・・
「───ふぅむ。眠いな。余は、とても眠い───」
「(先輩、神殿につくなりVIP待遇で玉座まで連れてこられてしまいましたが───玉座で目蓋をこすっている褐色の男性・・・あの方がオジマンディアスなのでしょうか!?)」
「やっと来ましたね、怪しき旅の者ども!ちょっと遅かったのは気にしていません!スフィンクスの試練を乗り越えた貴方たちは、畏れ多くも王への謁見を許されました!さあ、そこに平伏するのです!さすれば王は倦怠から身を起こし、貴方たちにお言葉をおかけになるでしょう!」
「ははーっ!」
立香ってこういうノリいいよな。
「ふっ・・・!いい光景です、我が事のように胸が弾みます!この方こそ最も偉大なファラオ。最も勇壮、最も威光に満ちた神たらんとする───ファラオ・オジマンディアス!この終末の地を平定し、救済する理想の王です!」
「・・・珍しいな、ニトクリス。そなたは大鳥とはいえ、そのように大声をあげる気性ではなかった。よほど、その者たちが気に入ったと見える。はは。それは喜ばしい。実に。実に」
「も、申し訳ありませんファラオ。昂ぶりのまま、貴方の真名を語りあげるなど・・・それは本来、貴方さまの成すべき事でございました。ニトクリス、反省いたします」
「そうだな。余の愉しみを奪った罪は重い。後ほど、片腕を切り落とし、瓶に詰めよ」
「はい。温情、ありがたく・・・」
「・・・さて。おまえたちが異邦からの旅人か。我が名はオジマンディアス。神であり太陽であり、地上を支配するファラオである。過去、現在、共にそれは変わる事はない上、ライダーだのと呼ばれるのは些か飽きもした。この小さな玉座も、所詮は余にとって無聊の慰みの一つにすぎぬ。そして。そして、だ。───うむ。今、余は眠い。老人が死の淵から目覚めたばかりのように、だ。よって、言葉は最小限にとどめる。我が玉音、心底に刻むがごとく拝聴せよ」
ん?あの首の跡、どっかで見た覚えが・・・
「お前たちがカルデアからの使者であること。これまで五つの特異点を修復した者である事。そしてついにこの第六の楔───砂の聖地に現れた事。すべて承知している。何故ならお前たちの探す聖杯は、この通り、余が手にしているからだ」
「
「当然よ。誰が魔術王なぞに与するか。これは余がこの地に降臨した際、十字軍めから───」
首がずれたぁ!?何事ぉ!?
「フォーウ!?」
「───十字軍めから没収したものだ。真の王たる余に相応しいものとしてな」
「あ、あの・・・オジマンディアス王、それは驚きなのですが、あの!」
「いま、首がですね!?」
「あり得ぬ。旅の疲れだろう。不敬だが、一度のみ許す。余の首は何ともないのだからな。そして、聖杯を手に入れた事により余は───おっと・・・・・・*1」
「「・・・・・・*2」」
「ニトクリス!」
「は!何用でしょう、ファラオ!」
「余は調子が出ん!よって体を動かそう!眠気覚ましに火の精どもを呼ぶがよい!では行くぞ、カルデアのマスターとやら!先ほどの沈黙、余は特に気に入った!」
「っしゃあ!太陽王とやる機会なんて無いんだ、ここは俺が出る!来い、
「それが柳星さんの新しい武器ですか!?なんか禍々しいですね」