YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】   作:柳瀬塔矢

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7-12 太陽の騎士/抗戦の火蓋(中)

 

少しの間の歓声の後、ガウェインはまた口を開く

 

「ありがとうございます。ここに至るまで長く、辛い旅路があったのでしょう。我が王はあらゆる民を受け入れます。異民族であっても異教徒であっても例外なく。───ただ、その前に。我が王からの赦しが与えられれば、の話ですが」

 

正門の上に誰か現れた?青い鎧に白いコート。仮面は見覚えがないが、アレは・・・!*1

 

「人の根は腐り落ちるもの。故に、私は選び取る。決して穢れない魂。あらゆる悪に乱れぬ魂。───生まれながらにして不変の、永劫無垢なる人間を」

 

突如、上空から光が降り注ぐ。その光は確かに選別の光だった。しかし光に熱量はない。やはりあの槍か

 

「立香、マシュ。いいか?出来るだけあの人達を逃がせ。合図は俺が出す」

 

「了解です」

 

「聖抜はなされた。その三名のみを招き入れる。回収するがいい。ガウェイン卿」

 

「・・・御意。皆さん、まことに残念です。ですがこれも人の世を後に繋げる為。王は貴方がたの粛正を望まれました。では───これより、()()を始めます」

 

「───!?行けっ!マシュ!周辺の騎士からあの人達を守れ!あの人達が逃げれる様に突破口を作れ!」

 

「はいっ!マシュ・キリエライト───行きますっ!」

 

まずは周囲の安全の確保、んで・・・俺は粛正騎士どもの片付けだな

 

「死に晒せっ!ソレが貴様らの結末よっ!ムシュフシュ・乱王塵殺───併合」

 

一撃を高め、かつ複数相手には身体をぶっ壊す覚悟が必要だろ?

 

 

【五克併帝(ごかつへいてい)翔儛ノ洛陽】(しょうまいのらくよう)

 

 

×

 

 

【三極氷解(さんごくひょうかい)牢獄ノ永果】(ろうごくのえいか)

 

 

さぁっ!さぁっっ!どんどん滅べ滅べ!俺はお前らから見たら侵略者(インベーダー)だからなぁっ!気に食わない!その考えも、在り方も!なにもかも!だから滅ぼす!・・・ん?

 

「貴女は選ばれた。どうぞ、聖都に入られよ」

 

「やめて、離して!ああ・・・ルシュド、ルシュド!目を覚まして、ルシュド!子供を殴るなんて、なんて酷いことを・・・!*2連れて行くのならわたしの子も!あの子を1人にには出来ない!」

 

「その子供は選ばれていない。忘れよ。既に、貴女の身は貴女のものではない。*3例外は許されない。親愛は許されない。理想の魂に、人としての自由は許されない」

 

「獅子王様に従います!何でもします!ですからどうか、この子と一緒に・・・!きちんとわたしが言いつけますから!これからは獅子王様にお祈りを捧げなさい、と!」

 

「・・・いや。貴方がたは己が神を捨てはしない。それは幼子であってもだ。篤き信仰は尊きものだ。それ故に、命そのものに値する。*4せめて、その信仰と共に眠れ。貴女の息子は、貴方がたの神に選ばれた」

 

そうして子供に向けられた凶刃は、子供には届かなかった。庇った人がいたのだ───そう、母親である

 

「ちっ、間に合わねぇ!」

 

近いのはマシュか!ギリギリ子供は助かるか・・・!?

 

「・・・馬鹿な。我が子を、庇う、などと」*5

 

「あれ・・・おかあさん?どうしたの、もう朝に、なったの?」

 

「ああ・・・ルシュド・・・よかった。わたしの希望・・・わたしの・・・人生(いのち)・・・どうか・・・健康に・・・善き毎日が、送れますように・・・」

 

「おかあさん、泣いてるの・・・?なにか悲しいコトでもあったの・・・?もう、泣き虫なんだから。あと、そんなにぎゅうっとされると苦しいよ?」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

ちっ・・・!ソレが騎士のやることかよ・・・!?

 

「コクマー2より報告。一名、生命活動停止。脱落を確認。自らの価値を計れぬ者に、聖都に入る資格はない。子供を処理した後、聖罰を再開する。───報告、以上」*6

 

しかし、子供は現実を理解出来ていない

 

「・・・お母さん?誰、その人?おかあさんのトモダチ?───きゃっ!?」

 

しかし粛正騎士は子供を突き飛ばす

 

「不敬な。我ら粛正騎士を脱落者と同格に扱うとは。先ほどの母親が選ばれたのは何かの間違いだ。母親ともども、下らぬ山の民を処断する───」

 

しかし、その騎士に突っ込んでいった存在がいた。マシュだ

 

「う、く・・・う、うう・・・!敵、騎士、撃破、しました!*7でも、でも・・・!わたし、見えていたのに、間に合わなかった・・・!」

 

「いや、子供は助けられる。せめて、子供だけでも連れて行け!ここは俺が食い止める!」

 

「はい!マシュ・キリエライト、全力で彼を保護します!」

 

しかし、この場に一番来てほしく無い奴が来た。

 

「それは叶わぬ望みです。貴方がたは、ここで命を終えるのですから」

 

「───!」

 

「見事な暴動でした。異教徒にもまだ、貴方がたのように“戦う者”がいたのですね。ですが、それもここまで。聖都の門を乱した罪は万死に値する。円卓の騎士ガウェイン。この聖罰を任された者として、貴方がたを処断します」

 

「マシュ、逃げろ。ここは俺1人のほうが戦える。日中3倍?聖杯の祝福(ギフト)?関係ない。殺さなくとも留めは出来るさ」

 

「───できませんよ。貴方たちだけでは、撤退は既に不可能です。難民達を逃すために血路を開き、今また、幼子を助けんがため敵陣に飛び込んできた。その代償がこの結果です。覚悟の上だと思いましたが?」

 

()()()()()。どこに死ぬ事を経過に書くやつがいるんだ。今回だってそもそも逃す前提なんだぜ?」

 

はっ、その雰囲気、聖剣を使う気ないな?なら俺も霊基編纂しなくても時間稼ぎ出来るな*8

 

「さぁ、第一ラウンドだ」

 

 

 

*1
【獅子王】アーサー王である

*2
それが騎士のやる事か?

*3
いや確かにそうだけど、そうじゃないよね?

*4
確かに、それはそうか

*5
何で動揺してるんだろうね、親が子を守って何がおかしいの?

*6
でもその動揺と一瞬で収まるから粛正騎士だよねぇ

*7
原作だと装備は盾しかなかったのにどうやって一撃で倒したんだろうね?本作?剣製があるからね。それで一撃よ

*8
ガウェインから見た時、確かにこいつは粛正騎士を大量に倒すことができるほどの敵ではあるがサーヴァントではないから別に態々本気を出すほどではないよな、という油断と慢心




併合

乱王塵殺を二つ掛け合わせて発動する禁忌の技。基本的に人体が保たない。だが勿論相性がある。柳星の場合複数のパターンで身体の崩壊が発生しないから使える。これまで使ってこなかった理由?あくまでこれまでは無法では無かったからね。今回初めて騎士らしからぬ言動しかしない特異点だからブチギレた。結果蹂躙となった
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