YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】 作:柳瀬塔矢
「シィ・・・ハァッ!」*1
日中は無敵ぃ?衝撃は通るよなぁ!?*2あとアイツ、全体的に少しばかり遅いんだよなぁ?*3そりゃあ、俺には当たらねぇよ!*4
「くっ、まさか防戦一方になるとは・・・!」
「はっ!手ぇ抜いて俺に勝てると思うなよ!?お前らの脅威度はよーく知ってるからなぁ!」
発勁、発勁、発勁・・・!出来るだけ引き伸ばす!アイツらはどうだ・・・!?ちゃんと逃げたか・・・!?よし、逃げれてる!
「さぁ、とりあえず教えてもらおうか。*5聖罰とは何かをな。ガウェイン、お前たちは何を望んでこんなことをしている?」
「いいでしょう。その武勇に免じて教えましょう。我々が求めるものは、何者にも冒されない理想郷の完成。獅子王の法を遵守し、純白の千年王国を成す事だけが人の生きる道。その為により善い人間を選び、選ばれない人々は排除する。これはそれだけの話です。私たちは私たちの正義に基づいて行動しています。そして、貴方たちはそれを拒んだ。一時の感情であろうと、獅子王の聖罰を否定した。王は一度の過ちも許しません。ですので、お覚悟を。貴方達はいま、獅子王と、その円卓の騎士を敵に回したのです。ここで私に討たれるか、私以外の円卓の騎士に討たれるか───どうあれ運命は決まりました。苦しませるのは本意ではありません。どうか、速やかに運命を受け入れますように」
「受け入れる訳ないだろ・・・!」*6
「しかし、貴方も無謀だというもの。貴方はまだ私を敵視出来ていない。*7どちらかというと、憧れのようなものさえ感じる。*8そのような心持ちで、何故戦場に来たのですか。*9貴方はあの子供を守るよう逃走した彼らに言った。*10ただ聖都に入る資格が無かった者達を殺した粛正騎士たちを憎しみから打倒した。だというのに、その敵意を、殺意を私に向けていない。いいですか。
・・・はっ、こいつ、やっぱ勘違いしてるな?それに、この場で誰かを憎むとして、本当に憎むべきは聖罰なんて作った獅子王だろうがよ
そして、この場に更に1人増える。それは、この特異点で既に一度遭遇した事のあるひとだった
「驕っているのはそちらだ、サー・ガウェイン。個人の心情と、戦場での働きは別の物───彼の信条を糾弾する資格など、貴公にはない。外道に落ちたのなら尚更だ」
来たか・・・!さっきから別の所でも騒乱が起きていることは気づいていたが、アンタだったなら万々歳だ!
「な───に?貴方───貴方、は───」*12
「来たか!」
「挨拶は後ほど!今は目の前の敵に専念する時!円卓の騎士のギフトは私が破ります。サー・ガウェインなにするものぞ。だって貴方は、貴方達は負けていない。実力の話ではありません。在り方の話です。・・・私もどうかしていました。強きをくじき、弱きを助ける。その決断は常に、何より正しいという事を。であれば、この輝きは貴方達の為に───
「馬鹿な───馬鹿な!なぜ貴方がここに!?いえ、それ以前に───サー・ベディヴィエール!円卓の騎士である貴方が、王に叛逆すると言うのですか!?」
「はっ!愛想尽かされたんだよ!なら俺も手札切るぜ!
何に変化したって?
「バーサーカー。クー・フーリン・オルタ───さあ、行くぜ!」
「それでは私も一介の賊ではなく強敵と認めざるを得ませんね───この剣は太陽の映し身。もう一振りの星の聖剣!あらゆる不浄を清める焔の陽炎!」
「蠢動しな!死棘の魔槍!」
「銀の腕よ、私に輝きを!我が魂喰らいて奔れ、銀の流星───」
ベディヴィエールのヌァザの腕がいい感じに相殺してくれたからかゲイ・ボルグがガウェインにきっちり刺さった。これで基本的に放っておけばガウェインは死ぬだろうな。*13まぁ耐え続けるって可能性は否めないけど・・・逃走は出来るようになったな
「私のガラティーンを押し退けた・・・!?馬鹿な、本当にヌァザの腕だとでも───!」
「ぐ、っぅぅぅぅぅううう・・・!」
「この音・・・まさか、腕ごと焼いてるのか・・・?」
「気になさらず、それより急いで!今なら撤退できます!」
「逃げる先の騎士達は俺に任せな・・・!殺戮だ。残らずな・・・全呪開放、加減は無しだ。絶望に挑むがいい───」
「ベディヴィエール!待て、どういう事なのです!?貴方が───貴方のような騎士が、何故このような戦場に現れたのです・・・!」
ん?なんか変な事言ってないか・・・?まぁ、とりあえず撤退だ撤退