YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】 作:柳瀬塔矢
「設置、完了しました」
『うん、こちらでも確認したよ。それで、一度召喚してみない?*1はっきり言って今の戦力は相手に届いてない。少しでも手札を増やす必要があると思うんだよね』
「・・・うん。そうだね。召喚してみようか!」
えーと、なんて言いながらマシュと2人で魔法陣を描いていく。
『再確認だけど、本来必要な触媒はその盾が肩代わりしてくれる。だからまぁ・・・カンペでも見ながらでも魔力を回しながら唱えるんだよ?立香君』
「分かりました。スゥ───素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。祖には我が大師シュバインオーグ。降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。
直後、召喚陣が反応し三本の線が虹色に光り、収束する。そして現れるのは一騎のサーヴァント。金色の綺麗な髪に鋼の鎧を身に纏い、手に持っている武器は何故か見えていない*3*4
「召喚に応じ参上した。問おう、貴方が私のマスターか」*5
そう、現れたのはセイバー、アルトリア・ペンドラゴンである───!*6
「うん。これからよろしくね。俺は藤丸立香。えーと・・・」
「私はアルトリア・ペンドラゴン。貴方にはアーサー王、と言った方がわかりやすいでしょうか。私の剣は貴方と共に。よろしくお願いします、マスター」
「マスターだなんて、堅くなくていいよ。立香でいいよ、アルトリアさん」
「そうですか、ではリツカ、と。*7聖杯からある程度の知識は与えられていますが、今現在の状況について再確認をしたいのですが構いませんか?」
その時、ガタッ、と音がする
「わ、我が王・・・?」*8
「ベディヴィエール卿・・・?貴方もこちらに来ていたのですね」
「我が王・・・私は、とんでもない過ちを・・・」
ベディヴィエールは震え、あの時の続きについて。あの時託された約束を果たせなかった事を語り出した
「あの時の約束を、ついぞ私は果たせませんでした。聖剣を返す事を、私は躊躇ってしまったのです・・・どうか処罰を、我が王。私は、貴方に託された事も果たせない・・・!」
実はこのアルトリア、SN経由のアルトリアである。その為第四次聖杯戦争において、ランスロット卿に「なぜ裁いてくれないのか」と問われた事を思い出していた。
「いいのです、ベディヴィエール卿。それが貴方の決断ならば私はそれで構いません。それに貴方の事だ。決してそれは私欲などではないでしょう?」*9
「───えぇ。えぇ・・・!王よ、今ではない事は重々承知しております。しかし、私は貴方に聖剣を返したいのです・・・!どうか、受け取ってはくれませんか・・・!」
そうしてベディヴィエールは聖剣をだし、傅いてソレをアルトリアに捧げる
「───えぇ。分かりました。受け取りましょう。ベディヴィエール卿、今まで大変お疲れ様でした」*10
アーラシュはふと思った。そろそろいいかな?と。そもそもこちらの事情の説明終わってなかったよな?とか。まぁ自らのペースを持ってるのは良いことか。なんて結論をつけて。
「あー、落ち着いたかな?」
「あ、ごめんねアーラシュ。本来ならこういうのは今やるべきではなかったよね」
「まぁそういうのは今後学んでいけばいいさ。よし、ここからは気を取り直してこっちの話だ。アンタら、しばらくこの村に居るんだろう?円卓の騎士の目*11から逃れるにはもってこいだからな。この村に居る限りお前さんたちは安泰。情報収集も出来る。そこの騎士の兄さんの疲れも相当なものだしな。本拠地は必要だ」
「そう───そう、ですね。確かに無理は続けていました。それに、1人でも向かう予定でしたが・・・その目的は達成した。我が王に聖剣を返すという私の目的は達成したのですから。これからは貴方達と共に動きましょう。よろしくお願いします」
「うん。よろしく、ベディヴィエール」
「ええ。よろしくお願いします、ベディヴィエールさん」
「で、だ。おまえさんたち、ちょいと仕事に付き合ってくれないか?最近、村の周りも物騒になっていてな。盗賊や怪物が徘徊している。これを退治していけば村人は安心、お前さんたちは村人に信頼されて最高!いいこと尽くめだと思うんがね。どうだい?俺と狩りに出てくれるかい?」
そんな提案、立香からすれば考えるまでもなかった。故に、即答だった
「よろしく、アーラシュ」
「良い返事だ。んじゃ、早速行こうか!ああ、騎士の兄さんは休んでな。俺の代わりに村を守ってくれりゃあいい。まずは山の中腹、水場に集まる怪物どもの駆除だ。頼りにしてるぜ、マスター!」
「それでは移動中に現状の擦り合わせをしましょうか、リツカ」
「そうだね」
「ふっ、しいっ、はぁっ!」
「ッッッ!貴方、やはり相当やりますわね!いいでしょう、それでは宝具にて審判と致しましょう!」
直後、天秤が現れ、俺はその片方に転移されていた
「これは貴方の善の軽さ」
いや、確かに俺の善は軽いけど。
「そしてこれが貴方の罪の重さ!」
「ガッハァッ!?いや痛っ!?」
あー痛っ、さすがルヴィアを依代にしてるだけあるわ
「いやぁ、初めてじゃないか?まともに宝具受けたの。いや、冬木以来か?」
「貴方、私が言うのもなんですが何故避けなかったのですか?貴方の実力なら避けれるのでは?」
「あー、だって避ける意味ないだろ。これは俺の罪。ならば受けて、罪を祓うのが道理、ってやつだろ」
「そうですか。それでは貴方のこれからを願っておりますわ」
「おう!」