YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】 作:柳瀬塔矢
追伸
これを描き終わったら獣の災厄だと思ってます。by29節アルビオン攻略直後のマスター(所長重ねるかシエル引くか迷ってる。これが出る頃には結果が出てる。多分トラオムに入ってる)
決着はすぐに着いた。当たり前である。幾らアーラシュがクラス有利だとしてもハサンもアーラシュも実質的な宝具封印状態なのだから。*1ましてや正面戦闘。マスターを人質には出来ない。*2そしたらまぁ、アーサー王に負ける筋道はないというものである。*3
「ふー・・・いやあ、これは参った。参ったな、実に。これほどの戦力、見逃してはそれこそ初代様に首を落とされよう。『節穴の目であれば髑髏もいるまい』と。立香殿、マシュ殿、アルトリア殿、*4ベディヴィエール卿。こちらからお願いしたい。どうか我々と共に戦ってはもらえぬか。報酬は何も約束できぬが───【山の翁】の名にかけて、必ずや貴殿達を獅子王の元に送り届けよう」
「こちらこそ、お願いします」*5
「話は決まったな。俺はてっきり、立香が村に来た時点で仲間だと思っちまったが*6・・・互いに立場ってもんがある。とくに【山の翁】であるハサンの兄さんはな」
「改めて名乗らせていただこう。私はハサン・サッバーハ。この地で生まれた教団の頭目なれど、今は暗殺を生業として生きる者。我らの教団はみな、
「ご丁寧にありがとうございます。改めて、マシュ・キリエライトです。どうかよろしくおねがいします」
「セイバー:アルトリア・ペンドラゴン。リツカの剣としてよろしく頼もう」
「円卓の騎士、ベディヴィエールです───感謝します、ハサン殿。私のようなものを信用していただいて」
「・・・良いのです。いや、むしろ私こそ意固地でした。ベディヴィエール卿は聖都正門にて、我らの民の為に立ち上がってくれた。獅子王に肉薄する、という己の意思を捨ててまで。その徳を信じずして、何を信じましょう」
「ありがとう、ハサン・サッバーハ。義に厚い山の翁よ。私には、あまりに勿体無い言葉です」
「はっはっは。いや、礼には及びませんとも。なにしろ卿を信じるのは私だけ。他のハサンたちがどう考えるかまでは保証出来ませんからなぁ。それでは我々の作戦本部に案内いたしましょう。なに、今はもぬけのカラですが、あと数日すれば各地に散った同士たちが集まってきます故」
「ああ。少数だが精鋭と呼べる戦力だ。聖都奪回にはまだまだ数が足りないがねぇ」
「・・・元軍属の方たちですか。それでも、彼らは人間だ。獅子王の加護を受けた粛清騎士、ましてや円卓の騎士たちとは───」*8
「ああ、とても戦えないだろう。そのあたりは俺たちがどうにかするしかない。サーヴァントにはサーヴァントだ。そうだろ?呪腕の兄さん?」
「然り。その為にこの呪腕、できるかぎりの【山の翁】に召集をかけていたのだが・・・震管のハサンはランスロットに敗れ、影剥のハサンはガウェインに敗れた。*9我らの中でも秀でた暗殺術を誇る湮酔のハサンが呼びかけに応じてくれればよいのだが・・・」
「・・・湮酔ってもしかして・・・」
「・・・ハサンさん。その、ここに来るまでの話なのですが・・・」
そして語る。彼は難民を逃すためにトリスタンを一人で足止めしたと。その後怨念によって悪霊と化したと。しかしその悪霊は自分達*10が既に祓ってあると。そして彼が最期に遺した言葉を。
「・・・・・・そうでしたか。あの湮酔のハサンが、そのように。・・・戦いは消耗戦になる。獅子王と事を構えるべきではない、と・・・そう言って私とは道を違えた男でしたが・・・最期に、私の名をあげるとは。・・・感謝しますぞ、立香殿。あやつの無念、確かに受け取り申した」
「頭目!頭目ー!」
その時、1人の村男が走ってくる。その様子はとても慌てているものだった
「おや?あの声は山頂部の見張り役ですな。・・・何かあったと見えますが・・・」
「呪腕の頭目、たいへんだ!西の村から狼煙があがっている!」
「なにぃ・・・!?色は!?色はなんと出ているのだ!?」
「・・・チ、敵襲だぜ、ありゃあ!西の村が敵に見つかったらしい!」*11
「っっっっ!敵の旗は!?敵の旗は見えぬかアーラシュ殿!」
「───赤い竜と、その首を断ち切る赤い稲妻───この紋章に見覚えはあるか、呪腕殿」
知っている。知っている。その旗が示すのは一つしかない。
「おお───おおおぉお!まずい、皆殺しにされるぞ!王の首を狙うと公言する旗はひとつ───円卓の騎士、遊撃騎士モードレッド・・・ッ!」
「───うん。大体分かった。これで俺もやっと剣製を使えるようになる」
「そうか。それは良かった。しかし───あんな使い道があるとはな」
「カッカッカッ!奥の手ってのは基本見せないんだよ。それはアイツらにもな」
まぁ一度見せたことあるけど。気付いてないだろうな
「あと四人だ。せいぜいその因縁を解消するといい」
「おう!ありがとな───エミヤ!」