YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】 作:柳瀬塔矢
更新理由としてはトラオムクリア記念です。ニトオルタが活躍してくれました。ルーラー相手の時が弊デアの最高火力です。基本的にバーサーカーかエクストラクラスかしか出さないのでね・・・
弾丸*1飛行。文字にすると簡単だがその実情は余りにも心臓に悪い。藤丸的にはローマの頃のネロドライブ*2クラスには心臓に悪かっただろう。こんな時柳星ならどう反応するだろうか?───いや、彼なら自前で飛行するだろう。*3
「うん。高所でのみ有効な大陸間弾道移動・・・我ながら正確な射撃だった。ところで、なんでこれが一度きりかと言うとだな。大体のやつはこれをやると、『二度とごめんだ』と嫌がるからなんだ」
「あはは、確かにそうかもね。かくいう俺も二度目は嫌かなぁ・・・」*4
「あいたたたた・・・先輩、無事ですかー!?どこに落ちたんですかー!?」
「おう、こっちだマシュ!ベディヴィエール卿とアルトリアさんはいるか!?」*5
「ええ。こちら2人とも無事ですアーラシュ殿!」*6
「むう。まだ興奮しているようだな・・・これから戦いだっていうのに、まったく」
「それは仕方ありますまいよ。私ですら今のは肝を冷やしましたからな」
「いつの間に・・・!?」
まぁこの山は彼のテリトリー。ならば空を往くより速く移動できるのもまた道理なのだ。まぁそれにしては速いが、サーヴァントとは揃ってそういうものだろう?*7
「貴殿たちだけでは西の村への獣道は見つけられぬ故。・・・しかし、その前に」
まぁ当然この場所の事を考えればこうなることは必然と言えるだろう。確かに極東にいるような【その時代にそぐわない怪物】ではないが、それでも【魔術世界でなければあり得ない生物】は案外どこにでもいるようだと、言えるだろう*8
「Fuuuuu───GuRuAAAAAAAAAAAAAAAA───!!!」
「マスター、取り囲まれています!戦闘、避けられません!」
「チ。いい窪地に見えたが獣の巣だったか」*9
「それではマスター、指示をお願いします!」*10
一方その頃・・・
西の村では攻撃を受けていた。侵略者は主に白の鎧に赤を入れた遊撃騎士。その旗は見れば誰か分かる程に鮮烈、有名である。*11
「ぐっ───!」
「オラオラ、さっさと死にやがれ!次から次へとうざったいんだよ、テメェは!」*12
「おのれ───どうやって、この村の位置を・・・!我らの隠蔽に落ち度はないハズ・・・!」
しかし、その疑問は届かない。まぁ、地形とか関係ない直感スキルに理由はないからしょうがないとは言えるだろう*13
「あん?知るかよそんなの。こんなの勘だよ、勘。陰気でせせこましい、負け犬どもがいそうな場所に聖剣ブチこんだらビンゴ!*14ってだけだ。まあ、当たりはしたものの本命じゃなかったけどな!ランスロットの野郎が逃した叛逆者───あっちを横取りしたかったのに、こんなハズレ掴まされちまったぜ。・・・そうだぜ、クソ。ランスの面目を台無しにして、父上に報告できるチャンスだった*15ってのに───こんなシケた村を皆殺しにした程度じゃ褒められるどころか叱られる事さえねえ!どうしてくれる!?オレが処刑されるまであと数日もねえってのに!」
「・・・処刑?おまえは処刑されるというのか?円卓の騎士であるおまえが?」*16
その問いにモードレッドはカラッと答える。最初から、この結末を知っていたからなのだろうか。そこにはなんの未練はない。まぁ、「出来るならば処刑されたくはない」とは考えてるからの行動だからなのだろうが、それはそれとしておそらく処刑されることに不満はないのだろう
「おう、そうだぜ!父上の聖抜が終われば、聖都以外はみんなあの世行きだ!聖都に城をもらえなかったオレも、めでたく燃え尽きるって話さ!だからよ、なあ?最後には犬死にするよしみでさ、叛逆者どもが逃げた村ってのを教えてくれよ。そうすれば楽に殺してやる。村の奴らもいたぶらず、首を刎ねるだけで済ませるぜ?」
「戯けた事を・・・お前たちは狂っている。神を信じる心さえ失ったか・・・」
まぁ細かい事を言ってしまえば獅子王は神に近づいた方のアーサー王なのだから獅子王を信じている=神を信じていると成り立つから・・・まあ、一神教特有の【他の神を認めない】という自覚すらない排他的な考えなのだろうな。というかハサンって神信仰してたっけ・・・?*17
「あーうるせえ。父上に逆らうテメェらの正気の方を疑うぜ」*18
そんな時、1人の粛正騎士が走ってきた。よほど急ぎの伝令でもあるのだろうか?
「モードレッド卿!後方から敵の伏兵が現れました!既に獅子王陛下より賜った粛正騎士が数名、倒されたとの報告です!」
その言葉に、モードレッドは懐疑的になる。粛正騎士がそんな簡単にやられるか?と。確かに聖都正門では1人にかなりの数の粛正騎士をやられたが、ソイツは既にランスロットによって討伐された*19はずだ。ならば他にそんな戦力があるのか?三蔵法師か?いや、それはない。アイツにそんな戦力はない。円卓を去った時に連れて行ったトータとやらも弓は持っていたがアレにそんな神秘はないハズだ。*20ならば誰が?
「あん?そこいらの雑兵にあの伽藍堂どもがやられるワケねぇだろ。オジマンディアスんところの化け物じゃねぇのか?いつ同盟を破ってもおかしくないだろ、アイツらは」
なんという悪い方向の信頼感。まぁ確かにそうなのではあるのだが。最終的に聖都以外なくなると言うのならそれはあの砂漠地帯も含まれる。ならば最終的にオジマンディアスは同盟を裏切らなければならない。それがいつになるのか、もしくは裏切らないのかはわからないが。まぁ、裏切ったとしてもそれに驚きはない。「今なのか」と思うだけである。
「それが・・・敵は数名のサーヴァントと思われます!」
「ああん─────サーヴァント、だと?」
そしてついに、モードレッドの運命の分岐点がやってくる。
さて。勢い余ってマーリンを殴り飛ばしてしまった。スカサハ、アストライア、エミヤ、マーリンと来てあの3人。誰が来るのだろうか?
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
えーと・・・どちらも喋らないのなんとかならんのかね?
「んーと・・・誰だ、アンタ?」
「貴方こそ、誰なんです?」
「んー・・・いや、それ語る理由は・・・特になさそうだよな」
「では私も語りません」
「そうか」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「なんでここに居るんだ?」
「さぁ?貴方が喚んだのでしょう?」
「まぁある意味そうなのかもなぁ・・・」
どうやらまだまだ沈黙の時は続きそうですね・・・