YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】   作:柳瀬塔矢

18 / 190

リジェクションじゃなくてコンフュージョンでは?って思ってるのでもしかしたら直すかも。まぁ第二まで含めるなんて冬木じゃないと無理な所業なのでまぁいいか!


1-16 大聖杯・3

 

「所長ーーーーーー!」

 

間に合ったか・・・!?間に合ってるな!?魂が増えたのが分かる・・・!やっぱり上手くいったがこれ副作用どうくる・・・!?星が気づいてるなら俺に力貸してくれよ・・・!

 

「ダメです、いけません先輩・・・!あの男に近づけば、先輩も同じように殺されてしまいます・・・!」

 

「ほう、さすがはデミ・サーヴァント。私が根本的に違う生き物だと感じ取っているな。改めて自己紹介しようか。私はレフ・ライノール・フラウロス。貴様たち人類を処理するために遣わされた、2015年担当者だ。聞こえているかドクター・ロマニ?共に魔導を研究した学友として、最後の忠告をしてやろう。カルデアは用済みになった。お前たち人類は、この時点で滅んでいる」

 

滅んでる・・・?あぁ、確かにそうかもな・・・だけど、否、だからこそ!我等今ここに在り!滅びは避けられずとも、ソレは決して今ではないのだと、ソレをアレは知らない・・・!

 

『レフ教授・・・いや、レフ・ライノール。それはどう言う事ですか。2017年が見えない事に・・・いや、焼却されたから既に滅んでると?そう考えると納得が行きます。連絡がつながらないのではなくそもそも相手がいないのだと』

 

「ふん、やはり貴様は賢しいな。真っ先に殺しておかなかったのは悔やまれるよ。だがそれも虚しい抵抗だ。カルデア内の時間が2016年を過ぎれば、そこもこの宇宙から消滅する。もはや誰にもこの運命は変えられない。なぜならこれは人類史による人類の否定なのだから。おまえたちは進化の行き止まりで衰退するのでも、異種族との交戦の末に滅びるのでもない。自らの無意味さに!自らの無能さ故に!我らが王の寵愛を失ったが故に!何の価値もない紙クズのように、跡形もなく燃え尽きるのさ!」

 

っと・・・そろそろこの特異点も限界なのか。まぁ聖杯なくなってるし当然と言ったら当然か

 

「おっと。この特異点もそろそろ限界か。・・・セイバーめ、おとなしく従うというなれば生き残らせてやったものを・・・聖杯を与えられながらこの時代を維持しようなどと、余計な手間を取らせてくれた。では、さらばだロマニ。そしてマシュ、48人目の適性者、マリスビリーの隠し刀。こう見えても私には次の仕事があるのでね。君たちの末路を愉しむのはここまでにしておこう。このまま時空の歪みに呑みこまれるがいい。私も鬼じゃあない。最後の祈りぐらいは許しよう」

 

このまま無傷退去は許すはずねぇだろうが・・・!

 

天まで届け憎悪たる我が炎(ヘブンズ・フレイム)ゥゥゥ!!!」

 

「なっ・・・!?」

 

逃げられたか・・・!だがまぁ手傷位は負わせられたか・・・!?

 

「ハァッ・・・!ハァッ・・・!ハァッ・・・!まーもう無理だこれ以上は・・・」

 

「地下空洞が崩れます・・!いえ、それ以前に空間が安定していません!ドクター!至急レイシフトを実行してください!このままではわたしはともかく、先輩や無疆さんまで・・・!」

 

『わかってる、もう実行しているとも!でもゴメン、そっちの崩壊の方が早いかもだ!その時は諦めてそっちで何とかしてほしい!ほら、宇宙空間でも数十秒なら生身でも平気らしいし!』*1

 

「すみません、黙ってくださいドクター!怒りで冷静さを失いそうです!」

 

『とにかく意識だけは強くもっていてくれ!意味消失さえしなければサルベージは・・・!』

 

ギリギリか・・・これ?もう音も聞こえてこない・・・

 

「はぁ・・・せっかく面白そうな人類を見つけたのにここで終わりかぁ・・・まぁでもまだ藤丸君の方は生き残ってるし楽しめそうかな。・・・うん?なんだ?無疆君の方にナニカが近づいてる・・・?」

 

「・・・起きなさい、起きなさい!柳星!」

 

「・・・あ?・・・戻ってこれたか。おはよう、マリー。よく戻ってきてくれた」

 

「どう言う事よ!きちんと全部説明しなさい!どうせ魔眼でしょう!?私が死んでたのならどうして今生きてるのよ!」

 

「それについてはアイツらにも話しておきたいからな。とりあえず向かおうか。どうせ場所に検討はついてる」

 

 

 

 

「・・・」

 

「・・・」

 

「・・・何も話さないのね。そして何も言ってくれないのね」

 

「マリーのメンタルが崩れやすいのは昔っからだろ。ならそこを付いて時間掛けて作戦仕掛けたアイツの方が上手だったってだけだ」

 

「これから先、どうなると思う?」

 

「知らん、が。ロマンの奴は優秀だからな。どうにかしてくれるだろ。前線張るのは俺と藤丸、マシュの3人に任せておけ。・・・管制室に着いたぞ。どうせ驚かれるから準備しておけよ、マリー?」

 

と、扉め。自動で開くのはいいがデリカシーってものがない

 

「特殊随行員もとい無疆柳星。ここに帰還だ、ロマン・・・それとかなりの大博打にも勝ったぞお前ら」

 

「・・・え!?所長!?カルデアスに吸い込まれてたのでは!?」

 

「所長!?本当に所長なんですか・・・!?」

 

「貴方達私を何だと・・・!いえ、まぁしょうがない事でもあるわね。確かにわたし、オルガマリー・アニムスフィアはカルデアスに吸い込まれましたがここにいる事もまた事実です。詳しくは柳星がこれから話してくれますよね?」

 

「まぁしょうがねぇか。んじゃ全員よーく聞け。俺の存在、魔眼そのものが今回の黒幕に対する最大の切り札ともいえる。まぁそこら辺はおいおいだな。確証ないし。だから今はこの状況について、説明しようと思う。まずはマリー・・・所長についてだが、確かに生きていると言えるだろう。しかしほぼ無理矢理死を拒絶したからか、解除できない呪いともいえる状態が付与されている。まぁ簡単に言うとレイシフト不可、だな。元々身体と魂で魔術回路が違ってたんだ。それを管制室爆破、レイシフト開始直前に修復できてな。レイシフト自体は可能だがその場合その環境にカルデアスとその関係機器諸々は使用できない。って感じだ。ほら、俺の魔眼は知ってるだろ?【拒絶の魔眼】は簡単でな。拒絶するんだよ。目の前の事象を。なら相手がカルデアスだろうとも可能って訳だ。・・・ま、3回目だったりかなり無茶したから数日は使えないだろうなぁ・・・はい、何か質問は?」

 

うん、特にないな

 

「んじゃこれからどうするんだ?ロマンの事だからもう方針はあるんだろ?」

 

「とりあえずこの後所長と細かい確認はしなくちゃだけど、とりあえずの説明はするね。復興させたシバで地球の状態をスキャンしてみたんだ。未来じゃなくて過去の地球のね。冬木の特異点は君たちのお陰で消滅した。なのに未来が変わらないということは過去に原因がある、とボクらは仮定したんだ。その結果が、この狂った世界地図。新たに発見された、冬木のものとは比べ物にならない時空の乱れだ」

 

あぁ・・・こりゃやばいな。場所的にどこだ?フランスと?ローマと?海・・・オケアノスか?過去なら。んでイギリスで?アメリカ全土?デカすぎね?んでまたヨーロッパ・・・いや、これヨーロッパか?わかんねぇなやっぱ。そんであそこは・・・シュメル?うわ、神代まであんのかよ・・・

 

「ヨーロッパ多くね?」

 

「あはは、まぁアジアと比べたら結果が違った時の未来が大きく変わる戦争が多いからね・・・よく過去を変えれば未来が変わる、というけど、ちょっとやそっとの過去改竄じゃ未来は変革できない。歴史には修復力というものがあってね。たしかに人間のひとりやふたりを救う事はできても、その時代が迎える結末、決定的な結果だけは変わらないようになっている。でもこれらの特異点は違う。これは人類のターニングポイント。“この戦争が終わらなかったら”、“この航海が成功しなかったら”、”この発明が間違っていたら”、“この国が独立できなかったら”そういった、現在の人類を決定づけた究極の選択点だ。それが崩されるという事は、人類史の主合が崩れる事に等しい。この七つの特異点はまさにそれだ」

 

うーん、厄介だよなぁ・・・

 

「この特異点が出来た時点で未来は決定してしまった。レフの言う通り、人類に2017年はやってこない。・・・けど、ボクらだけは違う。カルデアはまだその未来に到達していないからね。分かるかい?ボクらだけがこの間違いを修復できる。今こうして崩れている特異点を元に戻す機会がある。・・・結論を言おう」

 

「この七つの特異点にレイシフトし、歴史を正しいカタチに戻す。それが人類を救う唯一の手段だ。けれどボクらにはあまりにも力がない。マスター適性者は君を除いて凍結。所持するサーヴァントはマシュだけだ。この状況で君に話すのは強制に返いと理解している。それでもボクはこう言うしかない」

 

まぁこれが運命なんだろうな。

 

「マスター適性者48番、藤丸立香。君が人類を救いたいのなら。2016年から先の未来を取り戻したいのなら。君はこれからたった一人で、この七つの人類史と戦わなくてはいけない。その覚悟はあるか?君にカルデアの、人類の未来を背負う力はあるか?」

 

「・・・自分に出来ることなら。最後まで」

 

「・・・ありがとう。その言葉でボクたちの運命は決定した。・・・それでいいですね?所長」

 

「えぇ、これよりカルデアは元々の予定通り人理継続の尊命を全うすることとします。目的は人類史の保護、および奪還。探索対象は各年代と、原因と思われる聖遺物・聖杯。私達が争う相手は歴史そのものと言えるでしょう。これより立ちはだかるのは多くの英霊、伝説です。それは挑戦であると同時に、過去に弓引く冒涜とも言えるでしょう。けれども生き残るにはそれしかない。未来に進むためにはこれしかない。たとえ、その先にどのような結末が待っていようとも、我々カルデアは、この状況から以後逃げることを許しません。・・・いいですね?藤丸立香。貴方に全てが掛かっています。その重圧は計り知れないものですが貴方はこれに向かい合わなくてはなりません。分かりましたか?」

 

「・・・はい!」

 

「柳星も。今後は藤丸立香やマシュ・キリエライトのサポートとして過去に飛んで貰います」

 

「分かってる。その為にここに来たんだから」

 

「では本日は解散とします!各自、休養を取っておくこと!」

 

 

 

*1
無理でしょ。あんなサーヴァント・ユニヴァースが跋扈してる空間で数十秒って





冬木・完走!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。