YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】   作:柳瀬塔矢

181 / 184
7-52 湖の騎士・ランスロット

 

「追いついたか。諸君らと諸君らと事を構えるのは・・・実質三回目、か。一度目は聖都からの追撃。*1二度目は山の民の村。*2いずれも叛逆者と対面する事は叶わなかった。だが、最後でようやく対面の機会を得た。円卓、遊撃騎士ランスロット。王の命によりその身柄を拘束する。抵抗するならば容赦はしない。降伏か抗戦か───諸君らの信念に合わせよう」

 

んー、色々と辻褄が合ってしまうからここで退去させたくないんだよな。言ってある通りアグラヴェインにぶつけたいし。

 

「───マスター。私・・・あの人をよく知っているような気が・・・」

 

「だろうな。予測さえ正しければその感覚は間違ってない」*3

 

「サー・ランスロット。戦う前に貴方に問います。何故、卿は今の王に仕えているのでしょう」

 

「───これは、幻か・・・?いや、幻術か・・・?我が王・・・我が王なのですか!?馬鹿な、あり得ない!貴方がこの場に居るなど、ある筈がない・・・!」

 

「仮に私が幻であったとしても、私の問いが変わる事はありません。答えなさい、サー・ランスロット。卿ほどの騎士が今の獅子王に仕える理由を」

 

「それは俺も気になる所だ。ガウェインは思考を止めた。モードレッドはその力にひれ伏した。トリスタンは人類を嘆いた。三者三様だが、そこには獅子王への信頼があった」

 

「ならば卿は何を以て獅子王へと仕えるのですか。あの光を、人々の村を焼き滅ぼす愚行を、アーサー王の所業だと語るのですか!」

 

「─────────」

 

黙った、か・・・それも一つの答えだが・・・

 

「───総員、戦闘準備。これより、叛逆者達を拘束する」

 

「ランスロット!答えを聞かせなさい!」

 

「断じて!───断じて、あれが王の所業などと語れるものか!私が剣を預けたのは貴方だ、騎士王!獅子王などではない!だが、それと諸君らを捕らえる任務に関係はない!申し開きは獅子王の御前でするといい!」

 

「・・・そこまで分かっていながら、尚私と戦うのですね、ランスロット卿!王が間違ってるなら、まずはそこを糾弾し、正す!そう教えたのは忘れたのですか!」

 

うげっ、コレ両者初手宝具かよ!?

 

「湖の乙女と共に!」

 

「束ねるは星の息吹」

 

「最果てに至れ、限界を越えよ」

 

「輝ける命の奔流」

 

「彼方の王よ、この光を御覧あれ!」

 

「受けるが良い!」

 

 

【縛鎖全断・過重湖光】(アロンダイト・オーバーロード)

 

 

【約束された勝利の剣】(エクスカリバー)

 

 

「防ぎます・・・!」

 

 

【仮想宝具・擬似展開/人理の礎】(ロード・カルデアス)

 

 

んー、互角か?まぁ拘束解除してないから*4なぁ・・・

 

「マスター、撤退を!心の底から無念ですが、これ以上の戦闘は困難です・・・!」

 

「そこまで悔しいの・・・!?」

 

「・・・いえ、つい・・・私も、こんなに負けたくないと感じたのは初めてのコトなので・・・」

 

「諦めよ、ここはオジマンディアスの砂漠。諸君らを助ける山の民は居ない。砂漠に逃げたのが仇となったな。話は道すがら、ゆっくり───」

 

その時、上空から声が響いた

 

「何をやってるのです、この不埒者ども!ここが太陽王ご執心の地と知っての狼藉ですか!」

 

んー、ホログラムの要領かな?確かニトクリスはホルスの化身、冥府の管理者だった筈だ。ならそれは鏡の応用か?

 

「我が名はニトクリス!太陽王にこのアトラス院を任されたファラオなり!我を畏れよ!我を崇めよ!さすれば命だけは助けよう!───つまり具体的に言うと、立ち去るか降伏なさい!見てわかる通り、私はとても強いのですから!」

 

「・・・また無理しちゃって・・・」

 

「・・・はい。あんなに派手な登場なのに、人の良さが滲み出ています」

 

「いやまぁその強さは本物なんだぞ?一応は」

 

「フォーウ・・・」

 

「ららら、ランスロット卿・・・!獅子王曰く、遥か一万四千年の過去、砂漠には滅びの巨人がいたと聞きましたが、まさか此奴が・・・!?」

 

「馬鹿者、よく見ろ!あれこそ魔術による幻影だ!本人はここにはいない!遠隔操作にすぎん!それより円陣を乱すな!」

 

「もう遅いよ!じゃあな、あでぃおす!」

 

んー、スフィンクスの群れか・・・

 

「微妙に厄介だな。倒しても良いが・・・今はこうやって隠密しておくのが一番か」

 

「と言うかよくこんな所でそんな隠密出来るわよね。コレってバレないのかしら?」

 

「同質化と《意識を逸らす》の併せ技でバレないようにしてる。まぁ範囲外に出られると一瞬でバレるけどな」

 

「そうなんで───きゃ!?」

 

「フォウ!?」

 

ん?落とし穴?天然の穴か?

 

「ちょっと、今マシュったらいきなり消えなかった!?まるで落とし穴に落ちたみたぎゃてぇ!?」

 

「フォフォウ!?」

 

「ぬう、これは!」

 

「ええ、これは!」

 

「落し穴のトラップだ───!」

 

「まぁ俺は浮かんで安全に降りるとするよ」

 

 

「いたた・・・お尻から落ちてしまいました・・・皆さん、いらっしゃいますか・・・?落下音は五つありましたが誰が落ちてないんですか・・・?」

 

「出席番号一番、藤丸立香、居ます・・・」

 

「救えなくて申し訳ない。アルトリア・ペンドラゴン、ここに」

 

「・・・苦厄、舎利子色不異空・・・はい・・・玄奘三蔵、ちゃんと出席してます・・・」

 

「ずいぶんと落下したな・・・それにしては空気があるな?あ、俵藤太、おるぞ」

 

「まぁここがアトラス院だからな。てことで浮遊して降りてきた無疆柳星だ」

 

「フォウ」

 

「それは結構。どうやら全員脱出できたようだね。怪我人もなくなによりだ。では明かりをつけよう。少しばかり目眩がするが、そこはご愛嬌だ」

 

「───七人目が居ます?」

 

「あの孤独なsilhouetteはまさか・・・!?」

 

「紛れもなく私だ*5・・・と言えば良いかな?やあ、こんにちは諸君。そしてようこそ、神秘遥かなりしアトラス院へ!私はシャーロック・ホームズ。世界最高の探偵にして唯一の諮問探偵。探偵という概念の結晶、【明かす者】の代表───キミたちを真相に導く、まさに最後の鍵と言う訳だ!」

 

 

*1
柳星の自爆特攻で終わった

*2
アーラシュ片付けて帰ったからニアミスした

*3
マスターじゃないが答えておいた。藤丸は「そうなの?」って顔してる

*4
拘束解除してたら確実に上回ってたけど初手宝具に合わせられる詠唱速度じゃないから使わなかった

*5
ホームズ「コブラ・・・あれはいいさくひんだよね」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。