YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】 作:柳瀬塔矢
「キミがミスター藤丸。そちらがミス・キリエライト。そちらがサーヴァント、玄奘三蔵。そちらがサーヴァント、俵藤太。そしてキミがミスター無疆。そしてそちらが───ほう。これは驚きだ。円卓の騎士が居るとは思っていたがその主人とは。初めまして【騎士王】アーサー・ペンドラゴン。同郷の人間として、親近感を覚えずには要られませんが・・・」
「その名は外聞的なところで付けられた名です。真名で言うなら私はアーサーではなくアルトリアですね」
「どうしてみんなの真名を・・・!?」*1
「なに、初歩的な事だよ、諸君。*2キミたちと私はすでに接触を果たしている。こうして顔を合わせる前に、情報を介してね」
「やっぱロンドンはテメェだったかよ・・・」
クラス明かさないのはいつもの秘匿主義か?
「そうだとも。ロンドンでは、私が魔術協会に残した情報を無事に入手してくれただろう?単なる書類整理だったが、あの時は値千金の仕事だった筈だ。必要な情報だけを纏め、読みやすいように並べておいたのだからね。その段階でキミたちは私と言う協力者の陰を許容出来るようになっていた筈だ」
「確かにあの並べ方は気付ける奴なら気付けるだろうが・・・マキリ、と言うかあの蟲爺が魔術協会を調べるか、と考えると・・・いや、タイムラグか」
「イエス。あまり分かりやすく纏めてはマキリに気付かれる可能性があったからね。本当の知恵者が、真実の目的を求めてきた時のみ意味を成すように配列したものだ。キミたちはあの情報を知る必要があった。傍観者ではなく、この殺人事件の解決者になる為にはね」
「殺人事件?」*3
「ああ、殺人事件だ。私もかつて体験した事のない規模の、『人理焼却による根底からの霊長類の殺害』まさに神話級の殺人事件だ。であれば、私が現れるというのも当然だろう?」
「・・・・・・いやまあ、そうなんだけどさ」
「おや、やはりキミにはバレてしまうか。しかしソレを語るのは今じゃない。本題にするべき時ではないだろう、と言うのは分かるね?」
「オーケー。なら俺も黙っておくことにするよ」
「ねえ柳星、どう言うこと?」
「つまり今ホームズはカルデアの依頼を受けられないのさ。*4依頼された順番的な話だろうな」
「え・・・そうなんですか?ミスター・ホームズが変装もせず、素顔で出てきたのですから、てっきり・・・」
「ははははは!これはよい愛読者だ!私の性格をよく心得ている!しかし、私も協力したいのは山々なのだが、彼の通り依頼された順番というものがある。私はバベッジ卿にこの事件の解明を依頼された。彼に残された僅かな理性、一欠片ほどしかなかった、しかし綺羅星のような理性を代償に、だ。この依頼が終わるまで私はカルデアに縁を結ぶ事は出来ない。だが、ソレは致命的な問題ではない。戦いは君たち英雄に任せよう。私は探偵だ。正義にも名誉にも興味はない。ただ謎を暴く。それが私の本分なのだから」
「謎って一体・・・」*5
「えーと、立香の味方はするけど、仲間にはならない・・・そう言う事で良いのかしら?」
「イエス。諸君はこの学院に知識を求めにきた。全てを知る必要がある・・・恐らく、山の翁はそう語ったのだろう?であれば、諸君らはこの学院の中心部を目指すべきだ。そして私も、その中心部に用がある。中心部はここから遥か500メートルの地下だ。通路はご丁寧にも折り重なり
と、言う事でホームズと行動する事になったが・・・こいつ隠し事多すぎないか?そもそも
「なし崩し的に行動する事になりましたが・・・これで良いのでしょうか、立香」
「大丈夫。互いの目的は一致してるし、致命的な問題があったら柳星が口出してくるから問題ないんでしょ」*7
「フォウ。フォウ。フォーウ!」
「・・・そうですか。私はどうしてもあのタイプは苦手で・・・。マーリンと同じ気配がするんですよね・・・」*8
「まぁ気にしなくて良いのは確かだぞ。確かに俺から語れる問題面も多いがそれら全て今は無視して構わない問題でしかないし本人の問題だしで俺なら何か言える事はないんだよな」
っと、警報音?生きてるんだ、防衛装置
「マスター、魔力反応です!何か来ます!これはロンドンと同じ───自立型の使い魔です!」
「やはり防衛装置は生きていたようだ!諸君らの到着を待って正解だった!今の私は存在が揺らいでいる、とても戦闘は出来そうにない。諸君らの活躍に期待しよう!」
「まぁロンドンの自立型使い魔なら魔術で吹き飛ぶし楽なんだがな」