YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】 作:柳瀬塔矢
まぁ、同じ敵なら苦戦することなんてあり得ない事で。
「まぁ前ですら苦戦しなかったんだから今なら余裕の類い*1だよな」
「ところでミス・キリエライト。見た所、キミはまだ宝具を扱えていないね?それは何故かな?キミの手に余るものだと?」
「・・・はい。私はまだ、私に力を貸してくれた英霊の真名を知らないのです・・・」*2
「あ、その件だが少し思ったことがあってだな」
「何でしょうか?」
「もしかしたらマシュってサーヴァントとしてですらまだ
「と、言うとどう言うことでしょう?」
「今のマシュは肉体に英霊を憑依させる事でその英霊の力を引き出してるやり方*3な訳だが、これやる為には自身の肉体・・・いや、魂が英霊その物でなければ耐えれない。*4普段から霊基弄ってるから分かった事だが、今のマシュの状態はかなりおかしい。ラウンドシールドを使うだけなら問題ないんだがどう考えても英霊としてのソレなんだよな・・・」
「つまり力を貸してくれている英霊の真名を知っても何も変わらない、と?」
「いや、変わりはするだろうよ。何せサーヴァントシステムに於いて真名解放は一種のロック解除だ。だからこそさっさと教えたいんだが・・・」
こう言うのは俺から言うのは違うからな。だから黙っておく
「まぁそう言う事で、とりあえずは今の状態に慣れておけ。マシュに求められてるクラスはまた別にあるから魔神王の一件が終わったら調整したい*5な・・・どれになるのかは俺には決めれないからアレだけど」
物を見て、考察して、結果を出す。それだけならば簡単なことに聞こえるが俺にはそんな事はできない。見たまんまを知るしかない。そこからの予測は考察ではない、ただの推測だ。だからこそあまり人には語れないのであって・・・
「だが安心したまえミス・キリエライト。その解決もあと少しで行われる。情報さえ出揃っていれば私に明かせない事はないからね・・・いや、失敬。今のは大言に過ぎた。私にも分からない事はある。特にいまは一つの謎と
「あー・・・俺は見てるぞ?コイツらは見てないが」*6
「え!?」
「え!?あの、そんなの聞いたこともないのですが!?」*7
「ん?あー・・・そういやレポートには名前伏せてたな、あのパチモンのソロモン王・・・」
「
「だってソロモン王は俺見た事ある*8し。師範に見せられてたから知ってるし。その上でパチモンって事で似てるだけで別者だよ。なんならソロモンの代名詞たる指環も一個持ってないっぽいしな」
「ふむ・・・」
「というかソロモン王の本物を見たことがある、と言うのも初耳なのですが!?そんな大事な事をよく今まで隠してましたね柳星さん!?」
「いやだってプライバシーじゃん。嫌でしょ、『俺はどこそこであの有名人にプライベートで会ったんだぜ!』的な話」
「そんな現代の芸能人的な扱いでいいの・・・?」*9
「まぁ俺の出した答えがコレって事で。いつか俺と同じ答えを立香も知る事になるから問題無いだろ」
「ならその偽者がどういった人物なのか、直接会話した唯一のキミから見ての印象を聞かせてくれるかな?」
「んー・・・アイツは可哀想な奴だよ」
「可哀想・・・?どう言う事でしょう」
「アイツは賛同者が欲しいんだ。それと同時に未知が欲しいんだ。自分が正しいと自分と同等かそれ以上の存在に認めて欲しい。或いは力づくで否定して欲しい。アイツは・・・多分人間には興味はないんだ」
「では何故こんなことを・・・?」
「そうせざるを得ない理由があるんだ。アイツは人類に興味はないがそれはそれとして他のやつが滅すのを許せない。だから自分の手で直接、もしくは自らが選定した戦力によって滅ぶべきだと考えた」
「・・・成程、人類に興味がない、か。だからこそ一度姿を現したのか。そう考えると全てが必然だと理解出来る。彼はもう既に次の仕事に移っているのか」
「あー・・・成程、テクスチャを燃やしてゲームセットだと思ったら南極が残ってしまったから折角だし、と試練を与えて価値を測ってるのかアイツ」
「しかし常に表に出てこないと言う事は
「・・・いや、予測は付けられる」
「何だって?」
「しかしコレを語るには余りにも情報が無さすぎる。誰が、何の為にやってるのかが一切分からない。やりかねない奴は居るが推定でしかないしなコレ。ただアレを本来の結末だと仮定すると偽魔術王はこの事象を防ぎたかったと理解出来る。つまりこうしなければ人理どころが星が滅ぶと予測したんだろうな、アイツは」
実際の所はどうなのかわからないが、
「ふむ・・・ならばそれについては頭の隅にでも入れておくとしよう。そして喜びたまえ諸君。じき中心部だ。この先に多くの答えが待っている。山の翁がキミたちをここに送り出した理由は二つ。一つ目はこの特異点に関わる事。獅子王の目的と聖槍についての知識を与えんがため。そして二つ目は、七つの特異点に関わる事。即ち人理焼却事件の謎、その一端だ。そのどちらも私は答える用意がある。だがその前に───」
っと、コレで三回目だな。警報なるの
「その前に、防衛装置の排除だね?」
しかしホームズは首を横に振る
「いや。私からの忠告、いや宣言だ。事前に言っておくとだね。私はドクター・ロマンを信用していない」