YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】 作:柳瀬塔矢
「さて、魔神王についてはどうせ第七終わったら会えるんだからこれくらいにして、そろそろ本題に入ろうか」
「本題・・・マシュの中に居るサーヴァントについてだね?」
「ああ。と言うか実はこれ語る上で一個想定外が起きてて。ソレについて先に語っても良いか?」*1
「あ、うん。何?」
「最初は円卓の騎士の誰かに語らせる予定が薄くあった*2んだよ。でもほら、アーサー王召喚しちゃって騎士達の驚きがそっちに引っ張られちゃって*3さ・・・」
「では私がマシュに感じているこの気配は間違いではない、と?」
「だな。調べてたら確定した」
「んー・・・でもさ、そうやって簡単に教えるのってどうなのかしら?」*4
「んー、問題ないんじゃないか?サーヴァントシステム的に真名は誰かに明かされても機能するし。それにマシュなら問題ないだろ。現時点でも宝具級の技は使えてるんだ。ならその
「・・・マスター、いいのでしょうか。これで」
「ちょっとロマンは足りないと思うけどいいんじゃない?」
「・・・はい。もう少し、特別なものであれば良かったですね。教えてください。私の真名、私の盾の名を」
おいおい、どうしたホームズさんよ
「・・・なんでそんなに語りそうな顔で俺を見るんだよホームズ」
「いや失礼。まさか探偵たる私の前で謎解きをされそうになるなんて経験、あまり無いものだからね」*6
「ならアンタが語るか?」
「いいのかい?」
「おう。俺は補足を入れるだけだ」
「では私から語らせていただこう。そもそも、どのようにしてカルデアは英霊召喚を安定させたのか。それは
「まぁそれはあくまで副次的な部分だけどな。間違ってはないんだが・・・」
「しかしそこは今回の主題にはならないため省かせて貰う。さて。かつて多くの英雄たちが集った席。
「まぁマシュの性質と立香の性質を掛け合わせると召喚の可能性がないサーヴァントの方が少ないとは思う*7んだけどそれはそれとしてあまり必要と思わせなかったおかげでこの特異点で召喚するまで誰も召喚してないんだけどね。その代わり現地のサーヴァントとはよく繋がれただろ?あれは召喚の下地があったからだよ。全ての英雄が、敵味方関係なく『この人の力になりたい』と思わせる人の良さと人間臭さ。ソレ即ちラウンドシールドって事だな」
「ああ、シャレが利いている。彼女の持つソレは円卓を核にして作り上げた、聖なるラウンドシールドなのだから。いいかな、ミス・キリエライト。西暦2010年における召喚英霊第二号。カルデアが行った英霊融合実験における唯一の成功例。カルデアの非人道的実験を嘆きながら、貴女の命を維持する為に現世に留まり続け、カルデア爆破事件のおり、貴女に全てを託した者。その英霊の名は───」
「円卓の騎士の一人にして、ただひとり聖杯探索に成功した聖なる騎士だ」
「円卓の騎士、ギャラハッド───」
あ?倒れた?なんでだ?そこまでサーヴァントシステムに影響出るか?出ないよな?
「マシュ!?」
「は、はい・・・腰から力が抜けて、つい座り込んでしまいました・・・でも、痛いとか、驚いた訳ではないんです。あの時私達を助け、信じてくれた方の名前がやっと分かって・・・今は、ソレがとても嬉しいんです。その名前に恥じないように、私は戦えていたでしょうか・・・?」
「まぁそりゃ戦えてはいたんじゃねぇの?本人に会ったことないから俺は断定は出来ないけど。そこの所どうよ、アーサー王?」
「ええ。そうですね。サー・ギャラハッドの選択は正しかったと言えるでしょう。たとえ時代が離れ、人種が違おうとも。彼は確かに、己に近しい者に後を託しましたね」
「ちなみに一つ聞きたいのだが、ミスター無疆。キミはいつからかのじょの真名を知っていた?」
「んーと・・・円卓の騎士という事が確定したのが冬木。ギャラハッドが確定したのが・・・ローマに入る直前かな」
「そんなに速かったの!?」
「おう。ほら、黒王のエクスカリバー受けた時の盾の光で確信した。『あ、こいつ円卓の騎士の盾使ってんな』って。んでアーサー王伝説読み返して確信した感じ。だから触媒としてラウンドシールド使うなら円卓の騎士召喚は簡単かなぁって。鞘使えば呼べるなら円卓でも呼べるだろ」
「そんな感じだったんだね・・・」
「では私に地属性魔術を教えてくれたのは・・・」
「ギャラハッドかは知らなかったが騎士なら天地人に当て嵌めた時に人か地になるだろうしそしたら相性いいかな、が一つ。あとギャラハッドと言えばカウンター殺法だからそこも期待した」
「そ、そうなんですね・・・」
「そう言えば確かにマシュの戦い方は偶にギャラハッドを彷彿とさせる物がありました。なるほど、カウンター・・・受けて、返す。これはギャラハッドが好んでた戦法でしたね」
「まぁマシュの宝具開帳は対獅子王に取っておくとして、最後についでみたいなお話をしようか。ロンゴミニアドとは何なのか?と言う点だな」