YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】 作:柳瀬塔矢
「んじゃこっからはガッツリ横道。知る必要は無いけど折角調べられるしここまでの俺の直感ではないデータがあるから答え合わせの時間だ」
「・・・私も反省しなくてはね。魅力的な未解決事件が世界にはまだどれほどあるか、こっそり検索したのが裏目に出てしまったようだ」
「あ、ならこれについて考えてみ?当時の警察が容疑者に辿り着けずに犯人死んだ事件」
そう言って渡すのは
「これは・・・!まさか現代日本でこの様な事件が・・・!?かのジャック・ザ・リッパーが霞む事件ではないか・・・!」*2
「だろ?犯人は一人だから暫く考えてな」
てことでさて。語るか
「ここから語るのは獅子王の持つ聖槍ロンゴミニアドが一体何なのか。俺が普段使いしてるロンゴミニアドとの違いが何なのか。それについてだがまぁ、所持者が今この場に居るんだよな」
「えぇ。私はあまり使わなかったというかエクスカリバーの方が私に合ってたというか・・・あとはマーリンの言葉に少し恐怖を感じまして」
「ほう?」
「マーリンはあれを【最果ての塔】と言っていました。ブリテン島より遥か西の海に聳える光の柱。水平線の彼方、世界の最果てに立つ塔だと。実際、世界の果てにアレは有ります。まぁ、貴方が普段使いしてるのはその影なんでしょう?」*3
「そうだな。アレの能力、権能を再現して使ってる。謂わば子機の様な扱いだな。本体使おうとしたら俺には絶対無理」
だけど獅子王はそれをやろうとしてる。まぁまず何で成功してるのか分からんし理解出来ないが成功してしまってるのもまた事実。スケールダウンしたのがそこまでデカいのか?
「塔は世界の最果てに在り続ける物であり、槍は塔の管理者が持ち続ける武器である・・・ん?てことは俺にも行ける?」
「どうでしょう。かなりの期間、それこそ半年とか使い続ければ或いは、*4ですね。その上で塔を見つければ可能性は生まれますが・・・」
「まぁ今は無理だな。さて話を戻してじゃあ何でそんな物があるのか、だな。俺達のこの世界は惑星の表層に貼られた一枚の
「信仰を受け止める仏塔のようなものね。分かる分かる。でも、それがどうして聖都の状況に結びつくの?獅子王はその塔をどうするつもりなのかしら?」
「まぁ十中八九聖槍を極限まで拡大解釈した上で塔として使うつもりだろうな。獅子王は聖都に理想都市を作り、選ばれた人間を集めた。ここで大事なのは選ばれたのが清く正しいと言う訳ではないと言う点だ。何が起ころうとも正しい行いしかできない欠陥品*5を、だ。まぁあの規模だと・・・大体500とかそこらへんが限界だろうな。あの都市を、明確に聖槍だと解釈する事でその中に居る人間に対して【聖槍に仕舞われた】状態を付与する。獅子王は清らかな人間を保護したという
「じゃあ中で住んでる人はどうなるの?獅子王に守られながら、自由の無い生活を送り続けるの?」
「んー、自由が無い訳では無いんだよ。なにせ中に住んでるのは【間違えない】人達で。その事に自らが気付くこともなくて。だから今の状態に対して疑問も違和感も不信感もない。*6だから問題ないと思ってる。まぁ聖槍・・・いや、分別してキャメロットと呼ぶが、キャメロットに住んでる人達は既に聖槍に取り込まれている。もしキャメロットが完全に起動すればそこに生命体が生き残る余裕は無いな。みな確実に【善良な人間の要素】として管理される。人間は決して悪辣な生命体では無いのだと証明するためだけにショー・ウィンドの商品の様に、人間の価値を示し続けるんだ」
「そんな所業、もはや人では無い!神の所業、神の行いその物ではないか!」
「まぁ第四次聖杯戦争でアルトリア、アンタが語った夢物語もまた同じ様な物だけどな。人を選別し
「それは・・・そうですね。ここまで悍ましい物になるとは・・・」
「しかし、それならば止める理由はどこにもないのではないか?聖都が消え、獅子王の軍勢も消える。少なくとも、山の民と獅子王の争いは無くなるではないか」
「いや、獅子王はここで止める必要がある。・・・正確にはその必要は無いんだがとりあえず止めておきたい。ずいぶんと逆説的な手法ではあるがキャメロットが起動する事ソレ即ちこの時そのものが【世界の果て】という証明になってしまう。だからこそさっさと全陣営に納得して滅んでもらうんだよ」
「・・・ん?滅んでもらう・・・?」
「そ。ここだと
「え、山の民は!?」*7
「ん?滅んで貰うしかない*8だろ。その為に今こうやって砂漠に来てるんだから」
「ちょっと待ってちょっと待って・・・柳星の中での今後の展開図を一回全て語ってくれる?」
「ええ。その隠し方はキリツグを思い出しますね」
「うげ、ロボットになりきれなかった人間と評価同じってマ?なら良いよ。折角だし全部語るか」
んー、隠さないで行くか。ここで隠すのはキリツグだろ
「まずその一、ファラオ・オジマンディアスを説得して聖杯を譲り受けた上で聖都に攻め込んで貰う。その際近くにいるであろうランスロット*9にはマシュをぶつけて和解*10、彼の私兵団も使う。*11その二、聖都正門前にて俺と初代でガウェイン戦。多分ここの途中で初代は帰るだろうからそこからはアドリブ。その三、ハサン達にはトリスタンを相手にして貰う。まぁ焼き討ちしてくれたしアイツらはそう動いてくれる。*12トリスタンのギフト【反転】は因果も逆転するから毒効かないんだけど*13それでも健気に命掛けてくれるだろうよ。結果は高確率でシャイタンの呪詛だな。それで相打ち。その四、玄奘三蔵、俵藤太両名には高確率で当日砂漠にいるであろうモードレッドを相手にして貰う。どうなるかは読めないが負けなければどうなろうともどうでもいい。*14その五、ランスロットにはアグラヴェインを相手にして貰う。まぁここも相打ち・・・いや、アグラヴェインの執念勝ちになるだろうが*15それでもアイツが獅子王に辿り着くのは立香たちが帰還するのはその後だから問題ないその六、マシュと立香、アルトリアさんには最短でキャメロット最上部に向かって貰う。獅子王が居るとしたらそこだからな。そんでお前らが納得したら帰還。あとは俺と獅子王で最後の調整をする」
「・・・何を企んでるの?」
「獅子王のロンゴミニアドの実体化、アレはやって於いて損はない。何故ならそこにセーブデータを保管できるって事だからな。だからそこの魂一つ一つに俺の知りうる限りのデータも突っ込んでおきたいんだよ」*16
まぁコレを完全に再現するとなると・・・いや、それぞれの戦力も込みで計算しての今の舞台だ。多分問題ない
その後、ホームズとは別れて砂漠に帰還した俺たちであった。