YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】   作:柳瀬塔矢

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なおこの回は映画を見た上でうろ覚えで書くからほぼオリジナルになるのかな。原作FGOでは玄奘三蔵は正門開く為にファイナル如來掌使ったけど劇場版では対モードレッドなのでね。作者的にもこっちが好みなのです。

なお俵藤太は砂漠の行軍中に遭遇したモードレッドの軍隊を足止めする為に留まった模様。そして退去したので・・・


7-64 王墓防衛/叛逆の騎士モードレッド

 

ここまで長かった。砂漠で世界の果てを見た後。聖都に住んでみたけど、聖都の人達はとても優しくて、善性の塊だった。確かにこれこそ人が目指すべき楽園都市なんだろうなって思ったけど、途中でその歪さに気が付いてしまった。ここには【善なる人間しか居ない】んだって。善悪って言うのはその集団の中の平均から取られる。だからどの集団にも必ず善悪が分かれる。それなのにも関わらず、この都市にはその分別が存在しない。それは歪なことだと分かった。このままこの都市が続いていくのなら、必ず衰退する。それでは()()()()()()にはならない。*1

 

もし、本当に千年も続けたい国を作るなら、その都市は善性だけでは足りない。そこに必要なのは【人間らしさ】だ。善い事も、悪い事も、どちらもしてしまうような人。そんな人達で構成するべきだった。*2それこそ立香の様な人ね。あの人は誰かの為に頑張ることが出来る善性もあれば、ついレポートの提出を守れなかったりする悪性もある。そのどちらにも振り切れず、自らを確立している彼こそが【人間らしさ】という価値の証明になるんだけれど・・・結局聖都の人達は誰も気が付かなかった。当然よね、獅子王は神の視点から人間を評価したんですもの。それならこうなるのは必然よ。

 

そして私はまた砂漠に戻ってきた。なんでも『聖都攻略になるのなら誰かしらは物理的なピラミッド防衛の戦力が必要になる』って事で私が選ばれた。言われた時は「なるほどねー」くらいにしか思ってなかったけど、確かにここまで聖都攻略に貢献してくれてる空中ピラミッドは魔力的な防衛こそ出来ても物理防御はそこまで。

 

「なら私が守るしかないでしょ?」

 

「はっ、ならオレが全て壊してやるよ!」

 

急襲に来たのはモードレッド。余り話す機会も無かった*3けど、それで私が何か変わる訳ではない。私は私らしく。それが三蔵法師ですもの!

 

それにしても、彼女のギフト・・・【暴走】だったかしら?このまま使ってたら彼女自身すら滅びかねないんだけど・・・

 

「貴女はそれでいいの?このままだと貴女も死んでしまうわ」

 

「うっせぇ!コレで良いんだ!これからの聖都ではオレみたいな奴は生まれない!コレはオレ達の罰だ!だから・・・コレで良いんだよ!」

 

放たれる一撃は上空に逸らさなくちゃ護れない。それに・・・その考えは間違ってる。

 

「違うわ。罰って言うのはね、罪の重さから心を守る為にあるの。諸行は無常なの。常にどこかに留まる事はないわ。だから───貴女も、救われて良いのよ」

 

「うるせぇ!そんな言葉・・・今更オレに届くかよ!煮え滾れ!星の怒り!」

 

「これあればかれあり これ生じればかれ生ず これなければかれなし これ滅すればかれ滅す───記別・旃檀功徳」

 

「此れこそは、我が父を滅ぼせし邪剣!」

 

 

【我が麗しき父への叛逆】(クラレント・ブラッドアーサー)

 

 

【五行山・釈迦如来掌】

 

 

その時景色を包んだのは蓮の葉。私の宝具は誰かを傷付ける物ではない・・・まぁ?悪人には容赦なく叩き付ける御仏の掌底ではあるけど、それはそれこれはこれ。守る事が私の掌の本領なんだから、彼女の剣くらい護らなくちゃ。

 

「はっ、どうしてオレまで守った・・・?」

 

「当然よ。コレはわたしにとっての当たり前なの。目の前の、手が届く相手が自滅しそうになってるんだから、私が助けずに誰が助けるのよ」

 

でも、流石に限界。幾ら立香と契約してパスを繋いでたとしても霊脈が崩壊していく音がする。ここが限界なんだと、そう理解してしまう

 

「はっ、口だけじゃねぇ坊主も居るんだな・・・」

 

あぁ・・・次は、何を為そうかしら・・・天竺は、もう行ったし・・・なら、次は・・・どこかの雪山にある、天文台とかに、行ってみたいな・・・そこで、新しいお弟子をとって、またお経を集めたりして・・・

 

あたし、生きてた頃は、修行ばっかりで、そういうのしてこなかったから・・・それくらいの夢見ても・・・仏様は、バチとか、当てないよね・・・?*4

 

「っと、間に合った・・・訳ではないな。寧ろ後は退去するだけか」

 

「ガウェインは、倒せたのね?」

 

「おう。だから後は安心して眠れ。次目覚めたらカルデアだろうよ。・・・多分な」

 

「それは・・・嬉しい、わね・・・」

 

「・・・サーヴァント:キャスター。玄奘三蔵、退去確認」

 

 

 

 

んー、いざガウェイン卿を倒したと思ったらなんか正門は壊れてるし案の定ファラオはピラミッドごと来てるし。そしたらモードレッドと玄奘三蔵が居るからと来てみたら決着ついてたし。さて、俺も獅子王の元に向かうか

 

『待て、ハサンの名を継ぐ者よ。ならば北の塔から向かうと良い、そこが最短だろうよ』

 

「そうか、ありがとうファラオ」

 

 

*1
物事に優劣が存在する理由は【平均値】が存在するから。その平均値に基づいて優劣を付けるのにその概念が聖都から失われている

*2
なんで日の本が二千年も続いてるのかって、まぁ島国だから外国に攻められる事が少なかった事はあるだろうけどその前に【善性と悪性が混在できた】点にある。恐らく日本が滅ぶ時は人類が滅ぶタイミングか、善性に振り切れたタイミングだと思われる。悪性に振り切れたら?その時はまぁ人類滅ぶだろうから・・・コレについては後書きで。

*3
不可侵条約があったから多分モードレッドの隊はエジプト各王国には入らなかった。その上で世界の果てに向かう理由もないから砂漠では会う機会が極端にない。その上で聖都に余り居られない点からお互い面識とかはあるけど深く会話した事はないと思われる

*4
その仏がセイヴァーを指してるならバチ当てないと思う




よく【アメリカが世界の治安を守ってる】って言うけどそれって【日本が協力してくれている】事が前提になってるのよね。何せ世界全体を睨みたいのにアメリカの場所だと丁度アジア周辺は睨みづらいから。辛うじてハワイに近い日本は睨めるから先の大戦を理由にして軍隊置いてアジアも睨めてるけど日本が悪性に振り切れたら最初に狙われるのはアメリカの軍基地。次に朝鮮半島か中国orロシアの東側。そしたらアメリカは日本を攻めざるを得ない。そしたら世界の治安なんざすぐに崩れる(ロシアとかも併せて侵略始めるだろうし)・・・つまりまた世界大戦が始まる訳だけど、その時は多分終わりって無いのかなって。そもそも太平洋戦争の時ですら核落としてやっと終わったのに、今の技術だったら核落としは寧ろ前提になりかねないので・・・よっぽどの新技術でも作られない限り戦争に終わりが訪れる事はないのかなって思います。だからと言ってやられっぱなしがダメなのはその通りなので・・・と、ここからは個人の思想になりますね。ではではー
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