YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】   作:柳瀬塔矢

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19991年ってなんだよ・・・ってことで直しました。


0-0 彼は山に生きる男

 

時は廻る。空も廻る。星も廻る。全てが廻る。それは歴史ですら例外ではない。ウルクが滅ぶのも、神秘が薄れるのも、アーサー王が反逆されるのも、アレもこれも歴史が廻るからだ。全てのイベントはバタフライエフェクトの成れの果てなのだから。

 

では問題。西洋に存在したハサン。その分流がシルクロードを通り、元へと辿り着き、元寇に紛れて日本に住み着いたら?

 

答え、この物語の主人公が産まれる。

 

男は1991年、新潟のとある山の中の秘境で産まれた。その秘境は現代に存在してはいけない化物が存在しており、その化物が現代社会に現れないように措置する役割を果たしていた。秘境の首長は【ハサン】を襲名していた。その意味が何を示しているのかは今ではもう消えてしまっている。

 

男は【無疆 柳星】と名付けられ、育てられた。別にこれが優秀である、というのは無かったが無疆は【拒絶の魔眼】を持っていた。この魔眼は視界内に映っている、もしくは直前まで映っていた事象に対して発動し、その現象を拒絶する事で【無かったこと】にする事が出来た。しかし無疆は魔力が少なかった。メインの魔術回路は15本しか無かったのだ。しかしサブの魔術回路は左右両方とも89本という規格外の数だった。しかし質は悪くはないが良くもない、という微妙な感じだった。

 

つまりどういうことか。その魔眼は1日に2回しか使えない、という制限が付いてしまった。まぁ本人はあまり気にしてないが、それは気にするような事件が訪れなかったのだろう。

 

さて、2004年。無疆柳星13歳。何をしているかというとーーー

 

「だぁらっしゃあ!」

 

組み手をしていた。無疆柳星は射撃に関しては強い。命中率約9割から放たれる2発目が不要の射撃は強かった。しかしそれ以外に関しては才能がなかった。同年代と比べても大きい背丈と筋力、素早さなど素質はあるのだが才能が無い。武器を扱う才能もなければ盾も扱えない。受け流しは得意だが回避もできない。無疆の師範(周りも師範と呼ぶ為実は誰も本名を知らない老人である)も「これだけの素早さを誇りながら何故回避ができない?」とずっと疑問に思っている程度にはチグハグなのだ。

 

「一旦休憩としようか、無疆よ」

 

「ウス、」

 

この秘境、特に名前が付いてないのだが、誰も気にしていない。別に山を降りる必要性を感じていないからだ。ここが極東の島国、日本は新潟県にある一ノ倉岳に隠されている神秘の秘境だという事は理解しているが、「だからどうした」の精神の為気にしていなかったのだ。

 

「無疆よ、1つ伝えておかなければならない事がある」

 

「ウス、師範」

 

無疆は師範には礼儀正しい。彼は相手が何か秘密を抱えているかどうかを察知する能力が高い。その為コミュニケーション能力が若干捻じ曲がっているのだが、その分尊敬できる相手には礼儀正しく在れるのだ。

 

「いつかココが燃え、街すらも燃えた時が来た時。その時は南極の山へ向かえ。そうすればお前はこの世界の形が分かるだろう。お前はいつかここを出なければならない時が来る。それを忘れるでないぞ」

 

「ウス、師範。南極の山だね?」

 

それからも無疆は組み手を続けた。時には魔術の指南を受ける事もあった。この秘境は宙が見える。空ではない。宙だ。故に【時計塔】とやらの【アニムスフィア】とやらが来る事があるのだ。その時に魔術について学ぶのだが、あまり人が集まらない。まぁ胡散臭いと思うのだろう。我らはただここの武術が有れば良いのだ、という自負もあるのかも知れない。しかし無疆は毎度講義を受けた。魔眼を持っているなら魔術について学ぶべきであると師範に言われたからだ。師範が言う事で武力に関する事には嘘はない。だから信用したのだ。アニムスフィアの講義は分かることが少なかった。しかし本能的に分かることもあった。事件が起きたのは2011年の事である

 

「師範!外の森になんか変な大蛇が出てんだけど!?」

 

この山、一般的にも割と有名(よくある地元では有名的な)山だが、この秘境の周辺にしか化物は現れない。しかし種類は少ない為問題なかった。それが今回新種が現れたのだ。本来現れるのは青い鱗の大蛇。しかし今回の大蛇は【黄金と漆黒が混ざり合っている】鱗となっている。

 

「アレは【雅大蛇】か・・・?ふむ、無疆よ。アレはお主に対する試練であろう。お主1人で滅ぼすがよい」

 

「師範!?・・・師範!?」

 

無疆はキレた。師範は人の心がわからぬ。ただひたすら武力第一の主義なのだ。まぁそれと同じくらい無疆も人の心が分からぬ。正確には【無疆の価値観は一般的な人とはズレている】のだが。まぁ無疆は人生で初めてキレた。激怒した。こんな感情は初めてだと雅大蛇を見て考えた。雅大蛇は素早いのだろう。しかし抑える事を忘れた無疆は速度とかいう舞台には立たない。初速マッハ1、しかもそれを持続できるのだ。どれだけ速かろうとも【相手にならない】。そして抑える事を忘れたと言う事は【魔術も扱う】と言う事だ。彼はふと思い出した。それはマリスビリー・アニムスフィアから言われた事である。・・・まぁ語尾までは覚えてないが、概要だけなら覚えていた。

 

「君は五大元素を全て扱えるアベレージ・ワンという存在だ。しかもそれ以外にも何か適正があるようだね・・・」

 

なんかその後色々言っていたが無疆は覚えていない。なんせ数年前の話なのだ。そんな細かく覚えてはいられない。五大元素については覚えていた。【火、水、土、風、空】である。しかし風と空の違いなど細かい事は覚えられなかった。故に最も得意な属性は【火】であった。様々な【火】に関する事が出来た。・・・しかしかな、無疆が扱う魔術は魔術と言えるのかは微妙である。魔力を用いて現象を引き起こす魔法以下の技だが形態化はされていない。故に奇術とも言えるだろう。

 

「雅大蛇か、燃えて灰になりな!火よ、炎よ、焱よ!」

 

その言葉と共に放たれた銃弾は雅大蛇の瞳を貫き、火柱が身体中を燃やし尽くした後、宣言通り灰になった。

 

その灰はどこかに消えたが・・・どこに消えたのだろうか?それは誰も分かっていない。

 

「師範、終わったぞ」

 

「うむ、では組み手を続けようぞ」

 

 

 

 

全てが始まるのは2016年である。

 

 

 




こいつのキャラ設定、ネタバレ多いから書くとしても冬木終わったタイミングだと思うんすよ。まぁ基礎的な設定だけここに書いときます。

無疆 柳星(むぎょう りゅうせい) 男
年齢:2016年タイミングで25歳
身長:2m60cm。秘境の中でも高い方。ただし2m30cmクラスなら普通にいるから「ちょっと高いよねー」程度である。3mとか居たらしいしまぁなら2.6も出るよねぇっていう。
魔術回路:メイン15、サブ89
魔眼:拒絶の魔眼
魔術適正:アベレージ・ワン
好きなもの:未定(作者も決めてない)
嫌いなもの:決まりきった事
得意な事:射撃(拳銃)、火の扱い、地質学と化学
苦手な事:避ける事。マッハ1で走ってる間はいいけど咄嗟には避けれない。あと広範囲系は苦手。
CV:未定。どんな声してるとか分からん
ヒロイン:未定
名前の由来:頭文字はダイスで決めた。あとはその場のノリ。

マッハ1の理由?DEX1d30が22出たから。
2m60cm?SIZ1d30で26出たから。
ちなみにEDUは1しかないくせにINT23。なんやこれ。
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