YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】   作:柳瀬塔矢

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2-9 ラ・シャリテ5

 

「・・・はっ!」

 

起床。どこだここ。森の中だな?

 

「あ、マスター。柳星さんが起きました」

 

「おはよう・・・おはよう?」

 

「おう、さて、軽くでいい。教えてくれ。そこの2人は誰だ?」

 

「やっと目を覚ましたのか。僕はヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。そしてこっちが」

 

「私はマリー・アントワネット。これからよろしくね?」

 

「ふむ・・・これまた呼ばれるべくしてってのが来たな、藤丸」

 

「そうなのかな?あ、この2人にはもうカルデアの目的とかは話してて、もうこれからは一緒に戦おうって合意してあるからね」

 

「そうか、ならこっちから聞きたいのは向こうのサーヴァントの真名だな。カーミラとヴラド三世までは分かったが他の2人、十字架とヴェルサイユの騎士っぽいのが誰か分からん」

 

「あ、それはシュヴァリエ・デオンって人なんじゃないかな?って結論が出たよ。十字架の人は分からないけどね」

 

『良いタイミングで目覚めたわね、柳星。今そっちにサーヴァントが向かってるわ。寝起きなんだから少しは貢献しなさい』*1

 

「ま、それもそうだな・・・!」

 

「・・・こんにちは、皆様。寂しい夜ね」

 

「来たのは十字架か」

 

「───何者ですか、貴方は」

 

「何者・・・?そうね、私は何者なのかしら。聖女たらんと己を戒めていたのに、こちらの世界では壊れた聖女の使いっ走りなんて」

 

「壊れた聖女・・・」

 

「ええ。彼女のせいで理性が消し飛んで凶暴化しているのよ。今も衝動を抑えるのに割と必死だし。困ったものね、まったく。だから貴方達の期待はありがたいけど、味方になることはできないわ。そもそも、いつ襲うか分からないサーヴァントなんて味方にできるはずもないでしょう?」*2

 

「では、どうして出てきたのです?」

 

「・・・監視が役割だったけど、最後に残った理性が、貴方達を試すべきだと囁いている。貴方達の前に立ちはだかるのは【竜の魔女】。()()()()()に騎乗する、災厄の結晶。私ごときを乗り越えられなければ、彼女を打ち倒せるはずはない。私を倒しなさい。我が真名はマルタ。さぁ出番よ、大鉄甲竜タラスク!」

 

「こりゃまたヤベェのがきたな・・・!生憎アサシンは居ないぞ・・・!?・・・あ」

 

(これを使えば確かにアサシンになれる。だけどこれは先達殺し、同族殺しの仮面・・・これは使わない・・・!)

 

「血を回せ、魔なる力を回せ・・・!ここでヤツを殺す!いいなお前らぁ!」

 

「うん!」

 

「はい、柳星さん!マシュ・キリエライト、出ます!」

 

ここまで俺が近接に集中するなんて初めてだからなぁ・・・!

 

右、っち!*3打ち合え無ぇか・・・!*4

 

「その力、貴方、本当に人間?」*5

 

「生憎、時計塔曰く竜種以上とかいう化物相手にしてきたからなぁ!」*6

 

ノッて来た・・・!もう一度、右・・・ここ!発勁!・・・通ったか!?通ったな!*7

 

「ここからだぞ聖女!」

 

鉄なら・・・コレが効くよなぁ!?詠唱は要らん!ここが霊脈の上で助かった!*8

 

「・・・やっぱり貴方、人じゃないわよ。*9普通の人は魔術師だろうともそんは炎魔人(イフリート)になんかなれないもの」

 

「るっせ!こんなん覚えなくちゃいけねぇ環境だったんだ察しろ!飛ばすぜここからは・・・!」

 

ほらそこ、地雷!*10真空波はお好み!?あらそれは嫌だと。なら燃やすな!?*11

 

「・・・柳星ってあんなに強かったんだ・・・」*12

 

「おや、君は彼と初めてってわけでもないんだろう?」

 

「そうだけどアイツさ、大技一発で終わりみたいな戦法しかとってこなかったから*13あんなに一撃のスケール落として連発するのは初めて見たんだよね」*14

 

「へえ、彼、とても荒々しいように見えてどこか繊細ね。とても華麗よ!アマデウスはどう思う?」

 

「そうだね、汚い音ではないんだよね。*15だからこそこの視覚と聴覚の違和感に頭が痛くなってしまうよ」

 

「そこ!聞こえてるぞ少しは警戒なりなんなりしておけや!」

 

「あらよそ見していていいのかしら!?」

 

「それ誘ってたんだよ!魔力通してるよなぁ!?」

 

腹には拳銃。ただし発射は体内。

 

「チェックメイトだ。聖女マルタ。お前は俺に新たな気づきをくれた」

 

「・・・そう、ここまでね」

 

「マルタ。貴方は・・・」

 

「手は抜いてないだろ。それは俺が1番よく分かる」

 

「ええそうね。彼相手に手を抜けるはずがないでしょう。これでいい、これでいいのよ。まったく、聖女に虐殺なんかさせるんじゃないってえの・・・いい?最後に一つ教えてあげる。【竜の魔女】が操る竜に、貴方達は絶対に勝てない。あの竜種を超える方法はただ一つ。リヨンに行きなさい。かつてリヨンと呼ばれた都市に。竜を倒すのは聖女でも、姫でもない。竜を倒すのは、古来から竜殺し(ドラゴンスレイヤー)と相場は決まっているわ」

 

「さようなら、聖女マルタ。貴方ほど意志の強い人を直接見たのは初めてだった。次、会えたならその時は味方で居てほしいものだ」

 

【起源弾】起動

 

「・・・バーサーク・ライダー。聖女マルタ、退去を確認した」

 

「・・・聖女マルタですら、逆らえないなんて」

 

「召喚されたサーヴァントであることに加え、狂化されてしまっていては、仕方ないかもしれません。本来なら、ああやって話すことすら不可能だったはず。それでも彼女が会話を成立させたのは、その類い稀なる克己心が故でしょう」

 

「ええ。とても穏やかで、同時に激しい人でした。わたしにはわかります。あの人は鉄の聖女。なんであれ、最後は拳で解決する金剛石のような人です。」

 

「うんうん。タラスクは説教で沈めたっていうけど、ホントはアレだな。力ずくで従えたに違いない。それはともかく彼女のおかげで目的地が定まったんだ。旅は急げというだろう?さあ、リヨンに向かって出発しよう」

 

「・・・意外です。アマデウスさんはその、徒歩の移動が嫌いなタイプだと思ったのですが・・・」

 

「あら。アマデウスは無類の旅好きよ?子供の頃から色々な国を渡り歩いていたものね?」

 

「まあ、旅行に慣れているのは事実かな」

 

「うふふ、ワクワクしてきたわ。リヨンに何があるのかしら。誰がいるのかしら!」

 

 

*1
つまり2waveくらいスキップしたことになる

*2
でもバーサーカーって大体そういうものでは?マーリンは訝しんだ

*3
そろそろ初手右ストレートやめない?やめない。そうかぁ・・・

*4
そもそも打ち合えるのが頭おかしいだけで殴ルーラー相手に弾かれる程度で済んでるのがおかしい

*5
マーリン「そうだそうだもっと言ってやれー!」

*6
時計塔曰く、というよりもマリスビリー・アニムスフィアの見解としては、という意味合いが強いから時計塔がどういう判断を下すのかは分からない

*7
ヨシ!

*8
霊脈の上じゃなかったら詠唱欲しかった!

*9
マーリン「そうだそうだぁ!魔眼とかはさておいてただ魔力で威力増してサーヴァントと殴り合うって君は生前のアルトリアが何かかなぁ!?」

*10
足元に地雷。少し効果あった

*11
答えは聞いてない

*12
今更?

*13
シャドウアサシン戦、エミヤ戦、アルトリア・ペンドラゴンオルタ戦・・・うん。大技だけだったわ

*14
なおそれでもB+はあるかなと。

*15
魔力の質は高い上にきちんと扱ってるから雑味はない。故に威力は高い

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