YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】 作:柳瀬塔矢
管制室と言えば聞こえは良いだろうこの空間にはとてつもなくでかい地球儀があった。確かアレは【カルデアス】と言ったか。マリスビリーさんが言ってたな。カルデアスは未来を映すって。確かそこに【シバ】とやらを組み込むんだっけか?そうやって人類の歴史を確認するんだ、と言っていたっけな。*1
俺は管制室に入ってすぐに角の方に移動する。いやまぁ空いてる席は一つでそこはきっとあの寝てた彼の席*2だろうし、俺はそもそもこの場にいるべきでは無いからな。オルガマリー・・・いや、ここは懐かしくマリーで行こうか。*3マリーもこちらには気づいていたが、どうやらお話は説明会の後のようだ。・・・と、眠ってた彼も来たか。マシュとやらも付き添いで来たし、なんでレフも来てるんだかなぁ。
「時間通りとはいきませんでしたが、全員揃ったようですね」
説明会が始まる。途端、空気が締まる。なるほどね、ちゃんと上に立つ人間として成長してたのか。俺は嬉しいよ、同年代の中では魔術回路の質が上から数えた方が速いって言われてたからね。*4そこで立ち止まらずにちゃんと成長できて。
「特務機関カルデアにようこそ、所長のオルガマリー・アニムスフィアです」
あ、寝てた彼がまた寝始めようとしてる。どんだけあの戦闘プログラムが脳に響いてんだよ・・・*5
「貴方達は各国から選抜、あるいは発見された稀有な存在であり、今回の作戦に於ける重要な人材です。しかしーーー」バチィン!!
あ、ビンタされてやんの。
「マシュ!こいつを放り出しておきなさい!」
まぁ人の話聞かない人が嫌いなのは変わってなかったか。どことなくマシュも申し訳なさそうにしてるね。ま、ここで話聞いても理解できるのって半数居るのか?最低限の知識は持ってるだろうけど・・・
「コホン。少しトラブルが起きましたが本題に戻ります。貴方達がどれだけこの作戦に命を賭けれるか。どれだけ真面目に活躍するかで人類の未来が決まると言っても過言ではありません。貴方達の活躍を期待しています。では今回の作戦について、その大元から説明しましょう」
お、やっと本題か。まぁ十中八九街が燃えてる件についてだろうな。*6ここだけ燃えて無いのもおかしいんだし。
「先日、こちらの【擬似地球環境モデル・カルデアス】がとある異常を起こしました。それは真っ赤に燃え上がっていたのです。それはつまり我々には100年以内に滅びると言うことが確定しました。それから原因を探っていき、我々は二つの結論に達しました。1つは【2004年の日本のとある地方都市に原因がある】こと、もう1つは【我々は2017年に辿り着けない】ことです。故に貴方達には2004年の日本、冬木市に【レイシフト】し、その原因を調査。火急の場合はその原因の排除を行なってもらいます。その第一回が本日なのです」
レイシフト?なんだぁそりゃ。マリスビリーさんからも聞いたことのない単語だな・・・てか2004の冬木って言ったら聖杯戦争か。*7確かに
まぁいいか。別に俺は関係ないし。・・・いやまぁこれで終わるとも思えないってのが1つと、あとAチームだったか。割と強い。どんな環境で育ったのかねぇ
「おや、どこに行くのかな?」
っと、忘れてたなレフのこと。どうしよっかねぇ
「ちょっと身体解そうかなって。ここだと周りの人が気ぃ散るでしょ。それに理由は分かったんだしね」
そう返すと「確かにそうだね」とだけ返して戻っていった*9
さて、適当に歩きますかね。誰かと会えたら万々歳って事で。どれくらいの大きさなのかも分からないしとりあえず歩かなくちゃだな
「おや、見ない顔だね。新入りかな?」
聞いたことのない女の声。だがその根底にあるのは男のソレだ。
声の方向、後ろの方を振り向くとなんか豪華って感じの女が居た。作られたような、そんな雰囲気の女だった。
「ついさっき来たばっかの新人・・・っぽいナニカだな。ナニモンだ?まともな人類じゃあ無いのだけ分かるが」
「ありゃ、やっぱ分かる人には分かるもんなんだね。*10私はレオナルド・ダ・ヴィンチだ。気軽にダ・ヴィンチちゃんとでも呼んでくれたまえ。それで、君の名前はなんだい?」
「俺ぁ無疆柳星。どうとでも呼んでくれて構わんよ。・・・んで、あんたはなんなんだ?ココにはあんたみたいなのとよく会う日だ*11。最早そういう施設なんじゃないかとさえ思えてしまう」
「私みたいなの?・・・サーヴァントの事かい?だとしても今ここに居るのは私だけだしなぁ・・・」
は?こいつだけ?な訳あるか!
「だったらマシュとやらとかレフについてはどう説明すんだよ。アレらをただの人だって説明すんのは無理筋だぞ?*12」
と問い詰めると間の抜けた顔をして、直後焦り始めた。図星か?
「ちょっ、ちょっと待った。ちょっと工房に来てくれない?廊下で話す話ではなくなってしまった」
あ?・・・まぁそっか。それもそうだな。確かに他人に秘密について廊下で話すわけにはいかないか。
「まぁそりゃ道理だな」
工房。そう聞くと思い出すのは秘密基地みたいな感覚。魔術師の工房はそれとは似てて、だけど少しズレている用途だ。自らの研究のための施設であり空間であり、また、絶対のパーソナルスペースであり君主となりえる場所である。
「それで、話の続きを聞こうじゃないか。私とマシュとレフ教授が似てる?どう言う事だい?」
「俺は生まれつき相手の魂の輪郭がなんとなく分かるんだよ。まぁ何考えてるかとかまでは分からんから何か隠してんなぁくらいのぼんやりしたもんだけどな。だから人から外れた人の魂の輪郭も覚えている。昔そんな奴に会ったことがあるから分かったんだ。*13アンタはその昔会ったやつに似てる。きっとその・・・サーヴァント、だったか?まぁ、ソレとして純粋なんだろうな。混じりっ気がない。んでマシュだ。あいつは・・・人でもない。いや、きっと人なんだろうよ。ただ造られた方の人だ。ホムンクルスとか、そっちの方向性かつそこから少し人道を逸れた、結果人にあって人にあらず・・・みたいになってんだろうな。そこにサーヴァントが混ざってやがる。サーヴァントについては今知ったから何が混ざってるのかまでは分からんが、*14暴れてないならコレは無視でいい」
おっと、一気に話してしまった。悪い癖なんだよこれ・・・そういや昔故郷に迷い込んでしまったあのゆるふわはここにいるのだろうか。
「んじゃ最後、レフだ。アレはなんだ?サーヴァントよりも邪悪だ。まるで森の化物のような・・・そうだ、ソレに似てたんだ。*15アレは人の形を取ってるだけで本質は人でもサーヴァントでもない。もっと頭のおかしいソレだ。だが何故人の形を取っている・・・?」
ダメだ。何も出てこない
「レフ教授が人でもない・・・?でもここに長く在籍しているし・・・今回の黒幕って訳でもきっとないんだろ?いや、あり得るのか?だとしたら一体彼はなんなんだ・・・?」
その瞬間、とてつもない轟音が聞こえた。これは・・・爆発の音!?*16
「俺ぁ様子を見てくる!アンタはレフに会わんように気ぃ付けろ!」
畜生、こんな強行手段に出んのかよ・・・!
『緊急事態発生、緊急事態発生』
『中央発電所、及び中央管制室で火災が発生しました』
『中央区画の隔壁は90秒後に閉鎖されます』
『職員は速やかに第二ゲートから退避してください』
『繰り返します。中央発電所、及び中央ーーー』
運命まで、あと、少し。
ぶっちゃけね、魂の輪郭が見える理由は魔眼にあるんですよ。アレは事象を否定しますからね。魂の輪郭が見えてないとできないことも多かったので。なので輪郭が見えます。ちなみに覚えてる輪郭の種類は以下の感じ。
・純粋な人類(国籍とかは分からない。そりゃそれは人が勝手に決めた事だし)
・サーヴァント(名前は初めて知った。ゆるふわもといロマニやダ・ヴィンチちゃんがここに当てはまる)(師範もここっぽい?ハサンっすもんね。名前の意味は途絶えどもその技量までは途絶えず)
・デミ・ヒューマン(化物との交配種的人類。ラフムは人類判定は降りない。アレを人類とは認めない。バビロニアが楽しみだ)(マシュもここに当てはまる)
・化物(山の化物達っすね。どんな種類なのかは決まってますが出せるのか。それは分からないですちなみに強さだけで言ったら神話級はあるっぽい?現代人だから分からないや)
・魔神柱(レフ。化物よりももっと化物してる輪郭だった。本来ならSAN値チェック案件だが起源のお陰で耐えた)