YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】   作:柳瀬塔矢

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2000文字強で終わったの若干物足りないかな、なんて思ったり思わなかったりラジバンダリ


3-2 ローマ・2

 

「剣を納めよ、勝負あった!*1そして貴公たち。もしや首都からの援軍か?すっかり首都は封鎖されていると思ったが*2・・・まあ良い。褒めてつかわすぞ。たとえ元は敵方の者であっても構わぬ。余は寛大ゆえに、過去の過ちぐらい水に流す。そして、それ以上に今の戦いぶり、評価するぞ。少女が身の丈ほどの得物を振り回す・・・うむ、実に好みだ!なんとも言えぬ倒錯の美があったな!*3よいぞ、余と(くつわ)を並べて戦う事を許そう。至上の光栄に浴すがよい!・・・しかしその方ら、見慣れぬ姿よな。少々見せすぎではないか?*4異国の者か?」

 

「そうだな。ちょっと東の果て、日出る所からの援軍だ*5。細かい話は後でもいいよな?こんなところで長話は避けたい」*6

 

「なんと都合がいい。ではブーディカあたりの手の者か?*7あやつの采配は抜け目がない故な。*8ともあれ、この勝利は余とおまえたちのもの。たっぷりと報奨を与えよう!あ、いや、すまぬ・・・つい勢いで約束してしまった。報奨はしばし待つがよい。今はこの通り剣しか持っておらぬ故な。しかし東の果てか・・・そのような所から来るとは・・・」*9

 

「お話はそこまでです。敵兵はまだまだ残ってます。第二波、来ます」

 

「ええい、せわしない連合帝国の者どもめっ!余の玉音を妨げるとは不届なっ。ゆくぞ!なかなかな姿をした少女よ、余の盾役を命じよう!そしてその御仁、余と肩を並べ連合帝国を攻める事を許そう!」

 

「あっ、えっ、はい!?」

 

「了解!」

 

数は多いが流石一世紀、魔力(マナ)濃度が濃い!いいね、普段よりも遠慮なく撃てる!

 

「まだ魔術って残ってたけなぁ?ま、目にもの見せてやるよ・・・」

 

よ、よ、よ・・・」

 

天まで届け、我が憎悪の炎(ヘブンズ・フレイム)

 

「やっぱ対集団だと効くよなぁ!残ったラッキーマンはどこだ!?」

 

「なんと、魔術師であったか。まさかこんな簡単に危機を脱するとは思わなんだ。また助けられてしまったな。多勢に無勢はいくさの常*10ではあろうが、無勢の側に立つのは嬉しくない、疲れる!」

 

「分かるが・・・まだだぞ!」

 

「この気配・・・!サーヴァント!?」

 

「誰だぁ、コイツぁ!?」

 

「───我が、愛しき、妹の子、よ」

 

「伯父上・・・!いや・・・いいや、今は敢えてこう呼ぼう。如何なる理由かさ迷い出でて、連合に与する愚か者!・・・カリギュラ・・・!」

 

「・・・ふぅん、なるほどねぇ・・・いいか、お前ら。ここでの初サーヴァント戦だ。気ぃ抜くんじゃねぇぞ!」

 

「・・・はい!」

 

「余、の───余の、振る舞い、は、運命、で、ある」

 

「捧げよ、その、命」

 

「捧げよ、その、体」

 

「 す べ て を ! 」

 

「 捧 げ よ ! 」

 

「くっ・・・!伯父上、何処まで・・・!」

 

「来ます、サーヴァント戦闘です!マスター、指示を!柳星さん、行きます!」

 

「おう!」

 

拳相手って撃ち合えないよなぁ、コレ!?多分バーサーカーだろ、つまり一番効くのは・・・

 

「これしかねぇよなぁ!余り使う相手が無さすぎて俺もついこの間まで忘れてたコレ!」

 

「侵せ、ソレは命の脈である」

 

力は有るがその分遅いな!

 

「礎に霊基、外殻に魔力

 

くっそ、やっぱこれ詠唱居るか!?まぁ詠唱した方が威力上がるからするけどさぁ!?もういいや、カットしちまえ!どうせこの濃度だったら俺は眠らねぇしな!

 

「回路攪拌」

 

「決めちまえ!今が好機だ!」

 

「うむ!」

 

「あ、あ・・・我が、愛しき・・・妹の・・・子・・・」

 

「なぜ、捧げぬ」

 

「なぜ、捧げられぬ」

 

「美しい・・・我が・・・我が・・・・我が・・・我が・・・我が・・・」

 

「き、消えた・・・?伯父上・・・」

 

「ちっ、逃したか・・・」

 

「気配は、もう感じません。敵方の部隊も引き上げていくようですね」

 

「・・・伯父上があの軍団の将だったのだろうな。まさか、またお顔を見ることになるとは」

 

『霊体化して移動したようね。退散した、といったところですか。とにかくお疲れ様です。しかし様子からしてバーサーカー。となると自ら退避とは考え難いですね・・・もしかしてマスターが何処かにいる?』

 

「ん、むむ?声はすれど姿の見えぬ女がいるな。雰囲気からして魔術師の類か?*11まあよい、そこの三名、いや四名!姿なき一名はよく分からんが、三名とも見事な働きであった。改めて、褒めてつかわす!氏素性を尋ねる前に、まずは、余からだ。余こそ───」

 

「真のローマを守護する者。まさしくローマそのものである者。必ずや帝国を再建してみせる。そう、神々・神祖・自身、そして民に誓った者!余こそ、ローマ帝国第五代皇帝、ネロ・クラウディウスである───!」

 

(ま、カリギュラに伯父上って呼ぶことはそうなんだろうとは思ったが・・・やっぱ歴史って当てにならないよなぁって顔)

 

(びっくりしている顔)

 

「ふっふっふ。驚いているな、驚いているな?そうであろう、そうであろう。良いぞ。存分に驚き、そして見惚れるが良い。特別に許す」

 

「・・・皇帝、ネロ」

 

「・・・うんうん。この感じ。本物の皇帝って感じだな。英雄王となんら変わらんこの天上天下唯我独尊って感じ」*12

 

「ほう、そなた、皇帝のなんたるかを知っているな?名を名乗るがいい!」

 

「柳星。無疆柳星・・・こっち風にいうと柳星・無疆かな。名付けの文化がこっちとは逆なんだ。よろしく頼むよ、ネロ皇帝。んじゃついでに紹介すると、こっちの盾持ちがマシュ・キリエライト。こっちの指示役が藤丸立香。姿が見えないのがオルガマリー・アニムスフィアで、もう1人ロマニ・アーキマンって男も声だけでいるな。まぁ交代で遠隔の指示出しだからまぁそんな感じ」

 

「なるほど・・・では余のローマに案内するとしよう!」

 

 

*1
なおこちらに納める剣はない模様。なにせ拳と盾だからね

*2
多分今でも封鎖されてると思われ

*3
倒錯て。倒錯て・・・

*4
まだ見せてない方だと思う。ゼノビアとかの方がヤバくない?

*5
日出る所の天子から拝借

*6
周辺の状況を見て考えられる有能。え、こいつが?

*7
知らない名前が出て驚きの身

*8
それはそう

*9
幾らローマ皇帝でも驚く模様

*10
ところでなんでここ【いくさ】なんでしょうね。【戦】じゃダメだったのだろうか

*11
雰囲気で分かるものなのかな?

*12
マーリン「確かに彼も似たような者か」

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